安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>544号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------544号--2010.04.11------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「BSE問題」「黒砂糖」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
------------------------------------------------------------
ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
------------------------------------------------------------
---〔話題〕-------------------------------------------------

 先週、「まだ来ない」などと書きましたが、その後無事到着し、
唐木さんの本「牛肉安全宣言」をいただきました。

 唐木さんもこのメールマガジンを読んでくださっていて、何だか
催促したようで恐縮です。

 唐木さんの本は初めて読みましたが、とても読みやすく書かれて
います。この本ではご自身の若いころの話なども出てきて、楽しく
読めました。

 娘さんがテレビに出ているという話は聞いたことがありますが、
現在は浪曲師をやっているというのは初耳ですね。

 このメールマガジンを読んでいただいている人にとっては、この
本の「BSE問題は終わった」というのは今さら説明するまでもな
いと思いますが、世間ではまだまだ認識は広がっていないと思いま
す。

 これはマスコミの悪いクセの一つである、「危険だという情報は
喜んで流すが、安全だという情報は無視する」というやつの影響が
あります。

 同じように「ダイオキシン問題は終わった」「環境ホルモン問題
は終わった」わけですが、やはり同じように報道されないため、未
だに世間一般には広まっていません。

 BSEについては、近い将来に絶滅するであろうという観測が書
かれていました。

 ただ、私も前から気になっていたのですが、「BSEは自然発生
する」ということも示唆されていたように思います。

 人間の同じような病気である「ヤコブ病」では「孤発性」といっ
て一定の確率で自然発生することが知られています。約百万人に一
人くらいだそうです。

 これと同様に、牛にもそういう病気が自然発生するということは
ありそうなことです。ほとんどの牛は寿命一杯まで生きませんので、
確率はもっと下がりますが、ごく稀にそういうことがあるのでしょ
う。

 アメリカ産牛肉は条件付きで輸入再開していますが、その条件の
見直し作業も始まろうとしているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 赤松広隆農水相は8日午前、来日中のビルサック米農務長官と農
林水産省内で会談し、米国産牛肉の輸入制限問題に関する日米協議
を再開することで合意した。再開時期は今後、早急に詰める。牛肉
の安全性をめぐって日米間の溝が深まったため、協議は平成19年
8月以降途絶えていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100408-00000071-san-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私は当然、全面解禁すべきだと思いますが、現在の政権でそうい
う判断をするのはまず不可能でしょうね。科学的な評価が通らない
特殊な国であるという評判がますます高まりそうです。

 自由で平等な貿易こそ、日本の国益そのものではないかと思うの
ですが、いかがなものでしょうか。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「黒砂糖」
------------------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 先日のニュースの中で 黒糖表示についての見解がJA沖縄中央
会から出ていましたが再製糖の意味がよくわかりません。

 JA沖縄中央会は「まったく黒糖を使っていなくても『黒糖』と
表示できるのは紛らわしい」として、今回の消費者庁見解は受け入
れられないと説明した。

 黒糖を使ってなくても 本当にこのような表示で 商品が流れて
いるのでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このニュースのことですね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 粗糖(ザラメ)に糖蜜(みつ)などを混ぜて製造した再製糖が
「黒糖」や「黒砂糖」と表示して販売され、県黒砂糖工業会など黒
糖業界が表示制度による区別を国に求めている件で消費者庁は31
日、同問題に関する見解を公表した。

 それによると「黒糖」はサトウキビの搾り汁を煮詰めて冷却した
砂糖のことであり、再製糖は「単に黒糖と表示することはできない」
と説明。一方、「加工黒糖」などとしての表示は可能だとの見解を
示した。

 県黒工会やJA沖縄中央会は、たとえ「加工」などの前置きがあ
っても「黒糖」の文言が入れば、消費者が再製糖を黒糖製品と認識
する可能性が高いとして、国に対する表示制度の見直し要請を続け
る考え。JA沖縄中央会は「まったく黒糖を使っていなくても『黒
糖』と表示できるのは紛らわしい」として、今回の消費者庁見解は
受け入れられないと説明した。

 消費者庁が見解で示したサトウキビの搾り汁を煮詰めた「黒糖」
は、沖縄産が全国生産量の9割を占めている。一方、見た目が黒糖
に類似している再製糖は全国で製造されている上、製造コストが黒
糖の3分の1から半分程度とされる。近年、価格の安さから黒糖の
代用品として国内供給量が増えており、2008年には初めて2万
トンを突破。黒糖の2倍以上の量に達しており、県内の黒糖業界は
表示の区別を求めている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-160163-storytopic-4.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「消費者庁が見解を公表」となっていますが、報道はあるものの、
消費者庁のサイトでは見つかりませんでした。報道機関に発表する
なら、サイトでも公開してほしいですね。そうすれば歪めた報道を
される心配もなくなるのに…。

 その代わり、その直前に開かれた「原料原産地表示に関する意見
交換会」というものの資料がありました。

 この会議は複数の議題を扱っていますが、そのうちの黒糖に関す
る募集意見で、当日の配布資料のようです。まず、JA沖縄中央会
の意見です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

沖縄県農業協同組合(JAおきなわ)

 沖縄県の基幹作物であるさとうきびは、製造工程の違いにより、
含みつ糖と分みつ糖に区分され、含みつ糖については古くから「黒
砂糖」(方言で「クルザーター」)又は「黒糖」と呼ばれており、
本県の特産品として県内外に定着しています。

 また、製品の呼称について、「黒砂糖」と「黒糖」は歴史的経緯
や各種文献においても同義語として扱われております。

 「黒糖(黒砂糖)」の定義については、昭和60年に県内業界・団
体が景表法に基づいて策定した自主基準において、「さとうきびの
絞り汁を煮沸、濃縮、冷却した製法によるもの」と定め、公正取引
委員会の承認を得ております。

 近年、国内含みつ糖市場においては、タイやベトナム、中国産の
「輸入含みつ糖」や、黒糖本来の製造に由来せず一旦分蜜化した粗
糖と糖蜜等で加工した「再製糖」が占有率を高めており、「黒糖」
はシェア低下を余儀なくされております。

 この背景には、「黒糖」の大部分が、菓子等の加工原材料用とし
て消費される現状において、「輸入含みつ糖」や「再製糖」が、
「黒糖」又は「黒砂糖」として原材料及び商品名に表示され、消費
者の誤認を招いています。

 今後、製造業者のコスト削減策として安価な「再製糖」や「輸入
黒糖」へのシフトが進んだ場合、「黒糖」の販売環境はますます悪
化し、生産に著しい影響を与えることが懸念されます。

 このことから、製品表示においては、さとうきびの搾汁濃縮製法
によるものが「黒糖」及び「黒砂糖」であることを明確にし、製法
の異なる「再製糖」については「加工糖」などその他の名称を用い
て区別するとともに、同製法で製造される「輸入含みつ糖」につい
ては、原料原産地表示の義務化と併せ、歴史的に使われてきた「紅
糖」などの名称を用いることで国産との判別を明確にし、消費者の
適切な選択に資するよう、JAS法に基づく含みつ糖品質表示基準
を制定する必要があります。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin233.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この他、沖縄県農林水産部糖業農産課、沖縄県黒砂糖工業会もほ
ぼ同様の意見を書いています。

 その他のところでは、こんな意見がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■大東製糖株式会社

 弊社は50年に亘り、原料糖と糖蜜を配合した黒砂糖を生産、販売
している会社です。

 弊社では、「黒糖」と「黒砂糖」を区分けして考えており、弊社
製品を「黒砂糖」として販売させて頂いております。

【 原料原産国の表示について 】

 弊社製品の中には、生産ロットによって原材料の原産地が異なる
製品があります。弊社製品(黒砂糖)の原料原産地表示に関しまし
ては、今後使用する可能性のある原料原産地を弊社ホームページに
記載し、一般消費者に対しては製品パッケージに「原材料原産地は
ホームページに記載」と明記して、周知したいと考えております。

【 黒糖と黒砂糖の範囲について 】

 一括表示欄における名称の表示につきましては、JAS法では「加
工食品品質表示基準」、食品衛生法では「食品衛生法に基づく表示
について」にて、内容を的確に表現し、かつ、社会通念上すでに一
般化した名称を使用することが求められております。

 食品衛生法の例示では弊社製品は「黒砂糖」と表示する以外に適
している例示が無い事、また、長年に亘りお客様から弊社製品は
「黒砂糖」として一定の認知を頂いている事から、弊社では、原料
糖と糖蜜を原料とした黒い砂糖を「黒砂糖」としております。

 今後、消費者の混乱を招かない為にも、「黒糖」はサトウキビを
搾揉し煮固めた砂糖、「黒砂糖」は糖蜜を含んだ黒い砂糖と、区分
けを明確に行うことを希望致します。

 尚、黒糖と黒砂糖の範囲を決定する際には、関係各社の過去の経
緯や実績を毀損しない形で、慎重にルール作りをしていくことをお
願い申し上げます。

■上野砂糖株式会社

 弊社は、大正2年創業で加工黒糖の原料及び卸商品として沖縄黒
糖を年間800〜1000t扱っております。黒糖はさとうきびを搾って加
工せずに煮て冷却し製造しますが、沖縄・鹿児島等の国産黒糖の他
同じ製法のタイ・ブラジル等の輸入黒糖があります。黒糖が一般消
費者にとって付加価値が高いのはさとうきびのミネラルを豊富に含
む健康食品であることであり、同じ製法のものは地域や国を問わず
ミネラルが豊富で味などが多少異なる以外は本質的に黒糖です。原
産地の認識は、黒糖(沖縄産),黒糖(沖縄産,タイ産)等と表示
すれば区分が可能です。

 弊社では長年加工黒糖を製造しており、沖縄黒糖を必ず使用し
(通常20%以上)輸入黒糖や原料糖等を加えておりますので、黒糖
の含有量が高くさとうきびのミネラルを含んでいることから黒砂糖
と表示致しております。なお、加工黒糖である黒砂糖は「黒糖(沖
縄産,タイ産),原料糖」等と表示することにより黒糖(黒砂糖)
と分けて認識ができます。

 一方、市場では黒糖を一切含まず、原料糖と糖蜜からなる黒い砂
糖である赤糖(仮名称)が黒糖や黒砂糖として販売されており、ミ
ネラル豊富な黒糖を含んでいると信じる消費者に誤認を招いていま
す。特に、沖縄で製造される赤糖は沖縄産原料100%で沖縄産黒砂糖
と表示量産され、一方で沖縄黒糖や輸入黒糖の販売量は大幅に減少
しています。

 赤糖や糖蜜の定義が明確でないため、原材料に赤糖だけを用いて
黒砂糖と表示される例は少ないですが、黒糖や加工黒糖などを加え
黒糖や黒砂糖と表示される場合があります。赤糖は原料糖と糖蜜な
ので精製糖と同じく原料原産地表示は不要であり、消費者に誤認を
招かないため赤糖,黒糖,加工黒糖(黒砂糖)は分けて表示する必
要があります。

 安価で品質が安定しており安定供給が可能なため赤糖は含蜜糖の
中で最も消費が多く名称(再生糖は不適切)等明確な定義が必要で
す。

■北海道ビート黒糖株式会社

 黒糖とは砂糖に精製する前の糖液を煮詰めて固形化した、黒い砂
糖のことをいう、と聞いておりますが、当社は砂糖の原料である甜
菜(通称ビート)から、同じく砂糖に精製する前の糖液を固形化し
て甜菜の黒糖を作り、商品化させさました。

 「北の黒糖」「天才ビートくん」で商標登録をし、北海道の甜菜
を用いたビート黒糖を標記しております。

 ビート黒糖や甜菜黒糖での表記を認めて頂きたい。

■社団法人菓子・食品新素材技術センター

 黒糖と表示出来るのは沖縄産黒砂糖のみでかつ、沖縄黒砂糖工業
会に所属している者のみが黒糖の表示が出来るとの見解が昭和60年
ころ公取から見解がなされていたと思うのですが。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin233.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 その会議の議事録もありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

○黒糖質疑応答

(事務局)昭和60 年に定めた自主基準を守らないのは何故か。

(黒砂糖工業会)昭和60年に県内業者主体で黒砂糖の自主基準を作
った。その際、加工糖、再生糖等の名称はイメージが悪いため商品
名を加工黒糖とし、関係業者に通達をした。

 しかしその後、自主基準違反が頻発してきている状態で業者だけ
では収拾がつかない、是非含みつ糖の品質表示基準を制定していた
だきたい。

(事務局)自主基準を遵守しない業者への指導についてどう考える
か。

(沖縄県農林水産部)県としてもJAS法に適さないものは指導して
いく。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin245.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 自主基準があったのですが、守られていない現状があるようです。
しかも沖縄県の中でそういう加工糖も作られているようです。

 さて、消費者庁の見解がさっそく変更されることになりそうだと
いうニュースもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 黒糖を含まない再製糖が「黒糖」の表示で流通している問題で、
福島瑞穂消費者担当相は7日、「現在の黒糖表示を3分類すること
で、沖縄産の『黒糖』との区別をはっきりつけるようにする」と明
言した。JA沖縄中央会の赤嶺勇会長らの要請に答えた。分類の詳
細は今後、消費者庁とJA沖縄中央会が意見交換し決める。要請に
は照屋寛徳衆院議員(社民)が同席した。

 3分類は

(1)サトウキビの搾り汁を煮詰めて冷却した砂糖を「黒糖」

(2)「黒糖」が一定程度含まれている加工糖や再製糖を「加工黒
糖」

(3)「黒糖」未使用のものを「加工糖」か「再製糖」

−とする内容。

 「加工黒糖」との表示を認める「黒糖」の含有率(%)の基準や
「黒糖」未使用のものの表示を「加工糖」、「再製糖」のどちらに
するかなどは今後、詰める。

 JA側は再製糖のうち、黒糖を含まず粗糖(ザラメ)に糖蜜(と
うみつ)などを混ぜて製造したものについて「黒糖」の文言で表示
しないよう求めていた。一方、消費者庁は3月31日、黒糖を含ま
ない再製糖も「加工黒糖」と表示することは可能という見解を示し
ていた。

 面談後、福島氏は琉球新報社の取材に「再製糖と『黒糖』をしっ
かり区別してほしいという要望を受け止めたい。3分類することで
応えられると思う」と述べた。

 赤嶺氏は「『黒糖』未使用のものと使用度の低いものは『黒糖』
と表記できなくなる。前進だ」と強調。「黒砂糖」との表記につい
ては「黒糖と同義なので、『黒糖』のみ『黒砂糖』とも表示できる
と理解する」と述べた。

 サトウキビの搾り汁を煮詰めた「黒糖」は、沖縄産が全国生産量
の9割を占めている。見た目が黒糖に類似している再製糖は製造コ
ストが黒糖の3分の1から半分程度で、全国で製造されている。

http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20100408rky00m040006000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 まあ一般論としては妥当なところでしょうね。最初の「見解」は
何だったのかという気がします。現在はどうも「政治主導」という
名の無政府状態で、お役人の意見が裸で出てくることが多くなって
いるように思います。

 さて、ちょっと古い記事なんですが、かなり本質的なことを言っ
ているページを見つけたので紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■黒砂糖が不足しています。

 えっ?どこでも売ってるじゃない とお思いのあなた、ぜひ、ご
一読ください。

 砂糖の原料は主にサトウキビとサトウダイコン。日本では、戦後、
国内での砂糖の生産を保護奨励するさまざまな対策がとられ、粗糖
(原料糖)輸入についても外貨割当制により輸入量の制限がされ、
鹿児島県・沖縄県でサトウキビが、北海道でサトウダイコンが栽培
され総生産量も増えてきました。

 しかし1964年以降、粗糖(原料糖)輸入自由化に対する国内産
糖の保護政策として政府買い入れによる価格の支持が行われるよう
になりました。

 その結果、沖縄県では以前から作られていた黒砂糖に代わって政
府の買い入れ対象である粗糖(原料糖)の生産が主流になりました。
原料糖の製造には大掛かりな装置が必要なため、南西諸島の大きな
島々には、農協により製糖(分蜜糖)工場が作られました。

 当時、黒砂糖は上白糖より価格も安く、黒砂糖を作って独自に販
売するよりも粗糖を政府に買ってもらった方が価格が一定で、収入
が安定するからです。

 そのため、今ではサトウキビの生産面積の少ない島々しか黒砂糖
を製造していません。

 ちなみに2004年の沖縄県の砂糖生産量は99,300トン、
その内93%が原料糖、7%が黒砂糖です。

 ・・・実はここに困った問題が発生しています。

 黒砂糖の生産が減少する中、消費者の安心・安全志向、健康志向
から黒砂糖の需要は高まっています。

 焼酎ブームで沖縄の黒糖焼酎など、地元での需要も増えています。

 弊社の親会社は創業80年と長い砂糖販売実績があり、今でも多く
の実需に砂糖を供給していますが、黒砂糖だけは全く需要に応じき
れていません。

 当店でも、できる限り安価な黒砂糖の販売に努力してきましたが、
現在は加工黒砂糖(加工焚黒糖)のみの取扱いとなっています。


■加工黒砂糖とは…

 沖縄の製糖工場で原料糖を作るとき、サトウキビの絞り汁を濃縮
し、結晶缶という大型のタンクに入れ砂糖の結晶を作ります。その
後、結晶を遠心分離し蜜分を除き原料糖を取り出します。

 その時、副産物として蜜分(糖蜜)が残ります。この糖蜜の多く
は、発酵原料としてグルタミン酸ナトリウムや醸造原料に使われて
います。

 パン、ケーキ材料として使われるモラセスも同じものです。

 中小の製糖会社では、ずいぶん以前から、黒砂糖と原料糖を混合
したり、糖蜜や原料糖を配合し再溶解・加熱し固めた加工焚黒糖を
生産していました。

 これらの多くは業務用でしたが、黒砂糖ブームが続くなか、家庭
用商品として販売されるものが増えてきました。

 では、本物の?というか従来の黒砂糖は、どのように作られてい
るか・・・

 これらは、サトウキビから生産地での一貫生産で、サトウキビの
絞り汁をろ過し不純物を取り除き、水分が5%くらいになるよう煮
詰めて粉状や固型にしたものです。

 当店では、開店当初より沖縄県黒砂糖工業会認定の業務用大袋を
原料にしたものは、黒砂糖/沖縄県産と表示し、加工黒砂糖には
【加工焚黒糖】という表示をしています。ただ、成分面では、どち
らもそれほどの違いはありません。

 最近では、ネットショップや小売店を見ると、表示があいまいな
商品も多くなっています。

 では、消費者はどうすれば???

 黒砂糖を買う場合、原材料表示をご確認ください。加工黒砂糖の
場合は、原料糖(あるいは粗糖)、糖蜜など複数の表示があります。

 従来の黒砂糖では、表示はサトウキビとなっていますので、そこ
で判断できます。

http://breadnatural.blog7.fc2.com/blog-entry-21.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 オチは「成分面では、どちらもそれほどの違いはありません。」
なんですね。

 表示という点では、黒糖と加工糖の区別はあってしかるべきです
が、内容の点では似たようなものとしか言いようがありません。

 そもそも黒糖をありがたがることが誤解に基づいているというこ
とも言って置かねばなりません。

 「ミネラルが豊富」「カルシウムたっぷり」の黒糖のカルシウム
は、石灰を投入して固めますので、その石灰のことです。栄養的に
価値があるものではありません。黒糖がカルシウムたっぷりなら、
こんにゃくだってそうです。

 黒糖は純度の高い砂糖を作れなかった時代の遺物という面があり
ます。そういうものを大切にし、愛好するのが日本人のよいところ
なのですが、「黒糖ブーム」に関しては一般に誤解があると考えて
います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 結局、出版社の手違いと思いますが、唐木さんの本を2冊いただ
きました。1冊は獣医師(公務員ですが)の息子に渡しました。あ
りがとうございました。

 今回は引用が多くて長くなってしまいました。読みにくくなって
いたら申し訳ありません。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-544号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数4192名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/