安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>530号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------530号--2010.01.03------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「ペットフード」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
------------------------------------------------------------
ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
------------------------------------------------------------
---〔話題〕-------------------------------------------------

 新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨年
の暮れでちょうど10周年を迎えました。

 さて、前回の記事について、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 メールマガジンを購読させていただくようになって、まだ、2ヶ
月ほどの読者です。

 先生のスタンスを知れば知るほど、とても勉強になります。

 今回のメマガで、新政権について、「食品安全委員会の人事で、
政治的に意見を異にする科学者が排斥されるという事件がありまし
た。新政権の恣意的な科学への対応が心配です。」のコメントを読
みました。

 あの件は、日本学術会議会長や食品安全委員会委員長が抗議の談
話を発表しましたが、ほとんどマスコミでも取り上げられ無かった
ように思います。

 でも、素人からみても、「食品のリスク評価の独立性と中立性」
を根本から揺るがす不見識なことだったと思っています。

 そのため、現政権を心配していましたが、イヤハヤなんともな事
態になってますね。

 現在の消費者庁のスタンス(あまりにも、消費者保護に行き過ぎ
では?)も、長期的に見て真に消費者のためになるのか?疑問も生
じています。

 そうした漠然とした不安を抱くだけでしたが、先生のメルマガを
読ませていただき、「生協などに飽き足らなくなった消費者が、詐
欺師の餌食になるという図がよくあると思っていますので」そうな
らないように(^_^.)、もう少し、ちゃんと勉強しなければと思うよ
うになりました。本当にありがとうございます。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「消費者より」の立場というのが、決して本当の消費者のことを
考えていないことはこのごろバレてきているように思います。

 彼らに必要なのは、自分たちは立派なことをしているというプラ
イドであって、生きて生活している本物の消費者には関心がないの
ですよね。

 私は大部分の消費者は健全な判断をして、健康な生活を送ってい
ると思います。心配なのは変な煽りに弱い人で、善かれと思ってや
っていることが次々と裏目に出てしまうのです。

 そういう人が詐欺にひっかかったりするのは、自業自得と言えな
くはないですが、私はやはり同情してしまいます。でも、「消費者
の味方」の人たちは、どう考えてるのでしょうか。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ペットフード」
------------------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 今回のメルマガ、とても興味深く読ませていただきました。とく
に「アスカ」の記事が「なるほど」とうなずいてしまいました。

 私は「アスカ」の創生期にあの社長の話に共感して、シャンプー
をずっと使用しています。

 ここ数年、品数は増えるし、販売促進は活発になるし、カタログ
はゴージャスになるし、みるからに利益率の高そうな化粧品を販売
するし・・・・・・・。

 それと反比例するように、私がかつて愛用していた健康飲料はな
くなるしと、どんどん初期のポリシーから解離していくのを感じ、
シャンプーに同封されている社長あての意見書にもその旨を書いて
きました。(必ず社長が目を通すと書いてあったので・・・)

 そしてやっぱり、の結果となってしまいました。このメルマガが
なければアスカの件は知らなかったと思います。

 それと私は猫を飼っています。国産のキャットフードは1社を除
いてすべて着色料や保存料(ソルビン酸)を使用しています。猫は
色がわからないはずなのに・・・・・

 どこか(多分ヤフー知恵袋)で読みましたがペットフードには法
律がなくて、絵具のようなものがそのまま入っていてもOKだそう
です。このような問題もまたメルマガで取り上げてもらえたら嬉し
いです。

 これからもメルマガ、楽しみにしております。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ありがとうございます。新年早々ネタに困っていましたので、今
回はペットフードの話題です。

 昔は「ネコまんま」などと言って、ペットは人の残り物を食べる
ものでした。それが今や専用のペットフードを与える時代になりま
した。

 わが家のペット(ネコ一匹、イヌ二匹)も、当然ながら?ペット
フードを食べています。昔、初めてイヌを飼ったときは、無知なも
ので、「無添加ハム」などを食べさせていましたが、あれは失敗で
した。基本的に人間と食べるものと、イヌやネコの食べるものは同
じではないのです。

 ペットフードを買うのも経済的には負担が大きいのですが、その
おかげでこのごろのペットは健康になり、長生きするようになりま
した。趣味の問題としては気に入らない人もいるでしょうが、やは
りこれは進歩ということなのでしょう。

 で、安いのでも良さそうなものなのに、宣伝文句につられて、つ
い高いのを買ってしまうというのは、わが家だけではなく、どこに
でもあることです。

 そのときによく言われるのが、「安いものは…」などというウワ
サです。ご質問のお話も、どうもそういう宣伝文句のような感じが
あります。

 こういうものの値段の違いは、原価の問題としては原料の違いで
あって、添加物の違いではありません。売価の問題としては、単に
マーケティングの問題で、高いのを好む層を狙って利益をあげるか、
大衆層を狙ってシェアを伸ばすか、という売り方の違いです。

 最近では、高価なのをたくさん売って、利益もシェアも、という
ご時世になりつつあるようですが、これも社会が豊かになった証拠
という気がします。

 さて、「ペットフードには法律がなくて、」というのは現在では
事実ではありません。昨年、法律ができているのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 愛がん動物用飼料(ペットフード)の安全性の確保を図るため、
平成21年6月1日から、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する
法律」(ペットフード安全法)が施行されました。

 法律の対象となるのは犬及び猫用のペットフードです。

 これにより、ペットの健康に悪影響を及ぼすペットフードの製造、
輸入又は販売は禁止されます。消費者に対して適切かつ十分な情報
を提供するために製造業者名や賞味期限などの表示が義務付けられ
ます。また、国は国内に流通するペットフードを監視し、問題が起
きた時はその廃棄、回収を事業者に対して命令することができます。

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/index.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 その内容としては、以下のようなことが決められているそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

[1]成分規格

 以下の物質の含有量は、それぞれ定める量以下でなければならない。

分類  物質等       定める量(ppm)

かび毒 アフラトキシンB1    0.02
農薬  クロルピリホスメチル  10
    ピリミホスメチル    2
    マラチオン       10
    メタミドホス      0.2
    グリホサート      15
添加物 エトキシキン・BHA・BHT 150(合計量)
犬用にあっては、エトキシキン75ppm以下

 ※規定する成分の販売用ペットフードにおける含有量を算出する
にあたっては、そのペットフードの水分の含有量を10%に設定する。

[2]製造の方法の基準

(1)有害な物質を含み、若しくは病原微生物により汚染され、又は
これらの疑いがある原材料を用いてはならない。

(2)販売用ペットフードを加熱し、又は乾燥するにあっては、微生
物を除去するのに十分な効力を有する方法で行うこと。

(3)プロピレングリコールは、猫用の販売用ペットフードには用い
てはならない。

[3]表示の基準

 販売用ペットフードには、次に掲げる事項を表示しなければなら
ない。

(1)販売用ペットフードの名称(犬用又は猫用)

(2)原材料名(原則的に添加物を含む全ての原材料を表示)

(3)賞味期限

(4)事業者の氏名又は名称及び住所

(5)原産国名(最終加工工程を完了した国)

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/standard.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 添加物に関しては、基本的にすべてを表示することが求められて
いますが、人間の食べ物についてのように、具体的な添加物につい
ての規定はありません。

 極端な話、表示さえしていれば何を使おうと法律には触れないわ
けです。

 もちろん、実際にはそうではなく、自主基準があるようです。業
界の側では、これについてこう言っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ペットフードに使われる添加物には、大きく分けると、栄養バラ
ンスを整えるための「栄養添加物」、フードの品質を保つための添
加物、ペットの食欲を増進させたり、見栄えをよくするための添加
物があります。

 ペットフードの添加物には、人の食品や家畜の飼料のように規制
する法律はありません。しかし、日本では、ペットフード工業会に
よって「添加物使用に関する自主規制」がもうけられていて、この
基準に基づいてフードの製造・輸入が行われています。また、ペッ
トフードに使用される添加物は、日本の「食品衛生法」や「飼料安
全法」などの法律によって認可されたものや、AAFCO(全米飼料検
査官協会)や、EUのFEDIAF(ヨーロッパペットフード産業同盟)な
どで法的に使用が認められたものであり、その安全性は確認されて
います。

http://www.nisshin-pet.co.jp/study/dictionary/dog/category01/tenka/tenkabutsu.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 着色料についてはこう説明されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ペットフードに使用される天然の原材料は、同じ種類でも産地や
季節によって色が少しずつ違うため、そのまま使用すると、製品ご
とに色が異なってしまうこともあり、栄養成分は同じでも、色の微
妙な違いによって飼い主が戸惑うことがないよう、着色料で色の均
一化を図ります。着色料には、化学的に合成された「合成着色料」
(食用赤色●号など)と、自然のものから採取された「天然着色料」
(ウコン、クチナシ、コウリャン色素など)があります。ペットフ
ードには、日本で食品添加物として許可されている色素が使用され
ています。

http://www.nisshin-pet.co.jp/study/dictionary/dog/category01/tenka/chakushokuryo.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 その他、ペットフードについては以下のサイトで非常に詳しい情
報があります。

愛犬のハッピーLife百科 食事・栄養
http://www.nisshin-pet.co.jp/study/dictionary/dog/category01/

 メーカーのサイトですが、ここまで書いてくれると納得してしま
います。こんなことまで書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

カロリーオーバー

 体の中で消費されるエネルギーよりも、食事などで取り入れるエ
ネルギーのほうが多い状態のこと。

 つまりは「食べ過ぎ」ですが、犬の食事は飼い主によって管理さ
れているので、正確には「与え過ぎ」です。ライフステージや活動
量に見合った食事を与えないとカロリーオーバーになり、肥満にな
ってしまいます。

http://www.nisshin-pet.co.jp/study/dictionary/dog/category01/basic/calover.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ごもっとも。「与え過ぎ」には注意しないといけないですね。添
加物を気にしている人が、与え過ぎでは本末転倒もよいところです。
わが家でも、最初のイヌでは失敗しましたので、注意はしているの
ですが、最近ネコがやや肥り気味です。ヤバイ。

 さて、添加物の問題については、このメーカーのサイトを読む限
り、別に心配はなさそうだと思ったのですが、こんな記事も見つけ
てしまいました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日清製粉グループの日清ペットフード株式会社は、グループ一丸
となって取り組んでいる『食の安心・安全』の指針に則り、使用原
料にこだわった新ブランドをドッグフードで立ち上げ、新製品17
品、さらにキャットフードで新製品2品、合計19品を本年9月1
日(火)から全国で発売致します。

 本年6月1日から『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法
律(通称・ペットフード安全法)』が施行され、ペットフードの安
全性確保が法律で義務付けられました。当社ではこれに先立ち、ペ
ットフードの安心・安全を重視した製品を製造してきました。今後
も安全性のみならず、健康とおいしさを追求した製品開発を続け、
飼い主とペットとのより豊かな生活を提案して参ります。

 "安心・安全""健康""おいしさ"にこだわり、自然な素材を使って
着色料無添加、厳格な管理体制のもと国内工場で生産しました。ま
た、まぶし練り込みパウダーやこだわりの本格素材をトッピングし
たり、分包にすることでできたてのおいしさや風味を追求しました。

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=225820&lindID=4
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 一方では現状の添加物で問題はないと言いながら、片方では「無
添加シリーズ」ですか。このごろこういうのが多いですね。

 売上を追求するのがメーカーの使命ですので、こういうのが悪い
とは言いませんが、どうもすっきりしません。「色の均一化」の問
題はどうなったのでしょうか?

 「着色料無添加」と書いていれば、色が不均一でも消費者が納得
すると思うほど、メーカーは甘くないとおもうのです。

 「着色料」を使用せずに、結果として均一化できるような技術を
開発したのでしょうか?それとも、本当に買うたびに色が微妙に違
ったりするのでしょうか?

 最後に、有名な話ですが、中国産の原料にメラミンが含まれてい
たのが原因で、ペットに大量に被害が出た事件がありました。メラ
ミンは牛乳などにも入れられていて、結局ペットと赤ちゃんだけに
被害が出ています。

 被害が出る共通の条件は、「同じものばかり食べている」です。
どんなによいものと思っていても、同じものばかりを食べるのはそ
れだけでリスクの大きいものなのです。

 できるだけ違うものを食べさせるのが安全ということからいうと
正しい選択です。イヌやネコは嫌がるかもしれませんが、宣伝文句
なんか無視して毎回違うものを買ってくるという、より安全な方法
をお薦めします。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 わが家のネコもイヌも、息子が拾ってきたり、保健所からもらっ
たきたりしたものです。動物好きの息子がいるというのはなかなか
困ったものです。早く結婚させて引き取らそうというのが当面の作
戦です。でも、いると面倒だがいないと寂しいものですね。

 今年はトラ年だそうです。日本では1月1日からトラ年になりま
すが、中国では春節(旧正月)から変るので、1月生まれの人は日
本と中国では生まれ年の干支が違うのだそうです。中国語の勉強を
していると、こういう豆知識も増えてきます。

 今年もご講読、よろしくお願いします。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-530号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数4156名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/