安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>495号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------495号--2009.05.03------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「新型インフルエンザ」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「価格が半減するのに作付け面積が増加する」という不思議な現象
を一度見てみたいです。カネの計算もできない人が農業をやってい
ると思っているのでしょうか。」

 いくらなでもこれはないでしょう。一見めちゃくちゃなレポート
ですが、米の値段今後も下がるから米作るのやめた方がいいよとい
う農家へのメッセージではないでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私は別の意見です。要するにこの報告は、「だから補助金を出し
ましょう。」という結論を導くためのものだと考えています。

 農業も産業であるという考えがないため、悪い状況を予想する→
政府が補助金を出すというのが直接結びつくのですね。

 悪い予想は農家につきつけてこそ本当と思います。アメリカでは
生産調整のために農地のかなりの部分が休耕しているという話は前
に書きました。もちろん、政府から補助金は出ているのですが、調
整の主体はあくまで農民のはずです。

 だからご意見は非常にもっともなんですが、日本のお役人がそう
いう発想をするわけがないと思います。彼らはあくまでパターナリ
ズムの信奉者ですから、(無知な)農民に代わって問題を解決しよ
うとするわけです。

 でも、農民側からすれば、何が悲しくて政府から生産調整の割り
当てを受けなければいけないのか?というのが私の根本的な疑問で
す。(生産調整が悪いというのではなく、自主的に行うべきだと思
います。)

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今週は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「新型インフルエンザ」
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 新型インフルエンザのニュースもようやく落ち着いてきました。
どうも事前に想定されていた「新型」インフルエンザとは違うので、
WHOも対応に困ったようです。

 この件に関しては、あまりに手回しがよすぎて、自縄自縛という
やつに陥ったと思います。実態からすれば、こんなに大騷ぎする必
要はなかったはずですが、事前に重大なこととして計画をたててい
たので、止めることはできるせんでした。

 でも、計画がないよりは少しずれていてもあった方がよいのは確
かです。もう少し柔軟に運用すれば、と言うのは簡単ですが、国際
的に動くとき、まだまだそういうわけにはいかないのでしょう。

 ということでみなさんご苦労さまでした、と言いたいところです。

 さて、この件に関してこんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 豚インフルエンザ関連のニュースで、「豚肉は出荷段階で完全に
殺菌」されているというニュースを見たのですが、これは本当なの
でしょうか?

 肉は衛生的に処理されていると聞いていたものの、出荷前に完全
に殺菌処理されていると聞いたのは初めてなので、ちょっと驚きま
した。どんな薬品で処理しているのでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はメールの中で紹介していただいた記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

豚インフル:農相「豚肉は出荷段階で完全に殺菌」

 豚インフルエンザ問題について石破茂農相は26日、テレビ朝日
の報道番組に出演し、「豚肉は出荷段階で殺菌を完全に行っており、
食べても全く問題はない」と述べ、消費者や食品業界に冷静な対応
を呼びかけた。

 また、国内の養豚業について「世界でトップレベルの衛生状態。
日本で豚から人にインフルエンザが感染した例はない」と、安全性
を強調した。

 石破農相は番組出演後、記者団に「風評被害みたいなことになれ
ば国内生産者が大きな打撃を受ける。無用の不安を起こさないよう
全力を挙げる」と話し、国民の不安沈静化に万全を期す考えを示し
た。【行友弥】(毎日JPより)

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090427k0000m010026000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは私も気になっていました。石破さんがどういう意図でこう
いったのかはわかりませんが、正確に言うと間違いです。生の肉が
殺菌されているわけがありません。

 殺菌されているのは加工食品です。たぶん豚肉の加工品が念頭に
あったのでしょう。生肉も殺菌されているととれる言い方をしたの
はまずかったと思います。

 どこかが突っ込むかと思いましたが、何故か問題にされていませ
んね。

 ただ、豚肉を食べてインフルエンザにかかる可能性もありません
から、意図としては「インフルエンザの件に関しては豚肉を心配す
る必要はない」ということです。これについたは間違っていないと
思います。

 インフルエンザのウィルスを食べたからと言って、何がおこるわ
けでもありませんので、殺菌云々はよけいなことです。

 WHOでも「豚インフルエンザ」という言い方はやめました。も
う豚のことはわすれる段階です。

 それにしても「世界でトップレベルの衛生状態」とはよく言えた
ものです。嘘つきなのか、本当にそう信じているのか…。

 何度も書いていますが、畜産業に関しては日本は決して先進国で
はありません。歴史を考えれば、私たちが畜産の知識や技術につい
て、トップレベルであるはずがないのも当然と思います。

 と畜場に関しては、ようやく近代化が達成されようとしています。
私が生協にいた10年前には、アメリカに輸出できるレベルの処理
場は何カ所しかないといわれていたものです。

 その影で、近代化ができなかったと畜場については閉鎖されよう
としています。実は私の住んでいる和歌山市のと畜場は来年で閉鎖
です。こういう遅れたところを切り捨てて、ようやく近代化を達成
しようとしているわけです。

 昔は本当のことを言ってマスコミに批判されていた石破大臣です
が、このごろはマスコミが真に受けるウソを言うのがうまくなった
ようですね。

 さて、先程のメールにはまだ続きがあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 P.S. NHKのニュースではインフルエンザのたびにタミフルの宣伝
かと思えるような報道をされているのが気になります。異常行動事
件で若くして亡くなられた日本人の方も多いのに、何故でしょうか?

 厚生労働省もタミフルをニュースで宣伝していました。厚生労働
省やマスコミではタミフル教が流行しているのでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 重症でもないのにタミフルを使ってどうするのかと私も思います。
何もせずに3日で治るインフルエンザを2日で治すことに意味があ
るのかと。

 もちろん、重症になっているのなら、ためらわずに使うべきです。
ここで「副作用が心配…」などというのは間違った考えです。

 どんな薬にも副作用はあります。漢方薬は副作用がない、などと
いうウソにだまされないようにしてください。もちろん、効かない
薬には副作用もありませんが。

 問題は副作用の程度と、本来の効用の比較です。重症のインフル
エンザで治療が困難なとき、タミフルが効くとしたら、どんな副作
用があってもあえて使用するべきでしょう?

 抗ガン剤などでは明らかに猛烈な副作用があり、そのために死ん
だりすることも多いですが、それを承知で使うわけです。

 タミフルの副作用については、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

厚労省研究班がタミフル、異常行動「否定できず」

10代再開に影響

 インフルエンザ治療薬タミフルを服薬した10歳以上の子どもは、
服薬しなかった子どもに比べ、飛び降りなどの深刻な異常行動をと
るリスクが1・54倍高いという分析結果が18日、厚生労働省研
究班(班長=広田良夫・大阪市大教授)の最終報告書で明らかにな
った。

 「タミフルとの因果関係は否定できず、深刻な異常行動に絞った
新たな研究を実施すべきだ」と指摘しており、現在は原則中止して
いる10歳代への使用再開は難しくなってきた。

 最終報告書は近く、厚労省薬事・食品衛生審議会安全対策調査会
に報告される。別の検証作業では、「関連は見つからなかった」と
する結論が出されており、同調査会では10歳代への使用をいつ再
開するかが最大の焦点だった。

 研究は、2006年度からインフルエンザと診断された18歳未
満の患者約1万人を集め、解析した。このうち、急に走り出すなど
して死亡やけがに結びついた深刻な異常行動に限定して調べたとこ
ろ、服薬した場合、リスクが1・25倍高くなった。特に注意喚起
の対象となっている10歳以上の場合、リスクは1・54倍になっ
た。

 一方、うわごとを言うなど軽症のものも含めた異常行動を起こす
全体のリスクは、飲まなかった場合に比べて0・62倍と低かった。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090419-OYT8T00298.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 異常行動については、インフルエンザではときどきあるので、タ
ミフルのせいとは言えない、という報告が前にありましたが、完全
にシロというわけではなさそうです。

 私としては「必要もないのに使うのが悪い」という意見です。必
要があるなら、副作用があっても断固として使うべきですが。

 インフルエンザはある程度人が死ぬ病気です。治療せずに放置す
るのはいけませんが、反面、ほとんどの場合は自然に治る病気でも
あります。

 インフルエンザなら何でもタミフルという使い方はやはり間違っ
ています。もっとひどい話はこちらです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 県は1日、県内で新型インフルエンザの患者が発生した場合、2
次感染の可能性がある患者周辺の家族や医療関係者に予防的に投与
するため、現在18万2000人分を備蓄している抗インフルエン
ザ薬タミフルを取り崩す方針を固めた。当面、備蓄量の1%程度の
使用を想定しており、「治療用には影響を与えない程度」(健康づ
くり支援課)としている。

 予防投与の対象者はこのほか、親しい友人など患者と濃い接触が
あった人や、患者を搬送した救急隊員、保健福祉事務所(保健所)
職員なども想定している。

 備蓄用タミフルについて、小林良清・健康づくり支援課長は「本
来の目的は治療用だが、患者が発生した場合は周囲の感染を防ぐこ
とも重要になる」と話した。

 県は新型インフルエンザの流行時に一般での流通量が不足した場
合、医療機関などに供給する目的で、06−07年度の2年間でタ
ミフル18万2000人分を備蓄。本年度から3年間でさらに22
万1300人分を追加、抗ウイルス薬リレンザも2万2500人分
を確保する計画だ。

http://www.shinmai.co.jp/news/20090502/KT090501ATI090014000022.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 長野県の話ですが、何か勘違いしているとしか思えませんね。

最後に私の好きな小話です。

「なに風邪をひいた?それはいけない。早く医者に行かないと…

    …治ってしまうよ。」

--〔後記〕--------------------------------------------------

 メールをいただいた方、どうもありがとうございました。掲載不
可、というメールもいただきましたが、そっちはあまりうれしくな
いのですよね。ぜひ掲載可でお願いします。もちろん、何も指定が
なければ掲載します。

 連休は天気に恵まれそうですね。私は5日に、中国語の先生を案
内して南紀方面に行く予定です。先生といっても留学生で、若い女
性3人ですので、楽しみにしています。

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