安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>492号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------492号--2009.04.12------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「レジ袋有料化」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 以前にメールをいただいた方より、続報がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 以前、冷凍野菜の返金がされてないことについて投稿したもので
す。ようやく、返金がされました・・・が、返金はやはり1/4。
ひどいことに事業連合のホームページで、告知されただけで、単協
のホームページでは告知なし。請求書からマイナスされてますが、
対象商品と返金額が記されてるだけで、説明は一切なし。

http://www.coopnet.jp/i-info/archives/000056.php

 呆れたことに、なんでマイナス請求がされているか問い合わせが
あったケースについてのみ、説明してる有様です。普通、自分たち
が所属している事業連合のサイトを確認する組合員がどれだけいる
でしょうか!普通、対組合員向けに文章を配布するのが筋というも
のでしょう。

 餃子事件の反省や安全・安心を繰り返し、広報してるのに、注目
度が低い案件については情報公開とは対極の隠蔽体質です。これが、
日本最大の事業連合の実態です。呆れてものも言えません。あくま
で悪いのは業者であって、生協は被害者という認識に立っているの
は明らかです。

 他の事業連合も横並びで1/4返金という対応を取ってるのは、
他の事業連合のリリースを見て気付いたのですが、どうやら、「キ
ャセイ食品の商品を仕入れていた取引先から、偽装の可能性が考え
られる原料について一部返金をしたい旨の申し入れがありました」
という記述から見て、マルハニチロ食品が申し出た金額に準じてる
のではないか、と思われます。

http://www.csnet.coop/2009/03/48.html

 ということは、生協は返金ですら、自分の金を出していないとい
うことになります。返金の是非はともかく、自ら責任を感じること、
情報公開に努めること、それなしにまた同様の事件が起きるのは必
定です。もう勝手にしてくれ、としか言いようがありません。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 やはり1/4の返金をしたのですね。ご紹介サイトではこう言っ
ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 以上の事実、および農林水産省の発表によると中国産等を混入さ
せた割合は全体で概ね50%であったこと、また国産と中国産の野菜
冷凍食品の価格差は最大で50%であったことを踏まえ、上記の商品
を利用された組合員のみなさまには、購入金額の1/4を返金させて
いただくことにいたしました。返金は、3月度の請求明細に商品名、
返金額を表示していますのでご確認ください。

http://www.coopnet.jp/i-info/archives/000056.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以前に紹介した、パルシステムと全く同じ言い分です。ご指摘の
他の事業連合のものでは、こう書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 コープCSネットがキャセイ食品の商品を仕入れていた取引先か
ら、偽装の可能性が考えられる原料について一部返金をしたい旨の
申し入れがありました。

 つきましては、農林水産省の調査により偽装があったとされる期
間に下表記載の商品をご利用いただきました組合員の皆様に商品代
金の一部をご返金させていただくこととし、当該組合員の皆様には
個別にご連絡を差し上げ、3月4回の「商品お届け表」にてご返金
をさせていただいております。

 なお、商品の安全性(残留農薬)については問題ないことが確認
されています。

*返金額は、中国産の混入率を50%として、国産と中国産の価格差
をもとに計算しました。

http://www.csnet.coop/2009/03/48.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なるほど、「取引先からの申し入れ」だったのですね。生協より
マルハニチロの方が良心的だったわけです。

 このことから言えるのは、こういう事件が起こっても、販売者で
ある生協側は「自分たちには責任はない」と考えているということ
です。

 生協と関係なくなっていてよかったと、真剣に思います。某ジャ
ーナリストの真似をして、「生協は死んだ」と言いたくなりますね。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「レジ袋」
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 このごろ、こんなニュースをよく見かけます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 スーパーマーケットなどで買い物をする際、環境保護のためにレ
ジ袋を使わず、「マイバッグ」を使う取り組みが全国に広がってい
る。ところが、精算前の商品をマイバッグに入れる新手の「万引き」
が増え、店は頭を抱えている。商品をバッグに入れた瞬間を確認し、
店を出たところで捕まえるしかないからだ。そうした中で、精算の
有無を「かごの色」で見分ける、といった対策を講じるスーパーも
出てきた。

 2008年4月に全国で一早くレジ袋を有料化した富山県では、レジ
袋が大幅に減り、マイバッグの使用率が94%にのぼる。一方で、マ
イバッグを使った新手の万引きが増えた。

 精算前の商品をバッグに入れるという大胆な手口だが、意外に見
破りにくい。マイバッグが膨らんでいたとしても、私物が入ってい
るかもしれない。

 また、仮に商品が入っていたとしても、「他店で買ったものだ」
「既にお金を払ったが、レシートはなくした」と言い張る客もいる。
商品を入れた瞬間を見つけて、店を出たところで捕まえるしかなく、
店側はほとんど泣き寝入り状態だ。

 富山県で21店舗展開する大阪屋ショップ(富山市)では、レジ袋
有料化直後に万引き件数が前年より6%増えた。08年後半は不況の
影響もあり、前年より10%増だった。本社の担当者は、

「怪しいというだけでは所持品検査はできませんから、万引きGメ
ンが現行犯で捕まえるしか方法はありません」

と悔しさをにじませる。

 同業者で万引き件数が前年より20%も増えた店もあるという。

 そこで事業者、自治体、消費者からなる「県レジ袋削減推進協議
会」は2009年4月から、「マイバッグは買い物かごの底にたたんで
おく」「マイバッグを使うのはレジを通ってから」という内容のマ
ナーポスターを店に貼り、ビラも配っている。

 被害額が大きく、業者に恐れられているのは「かごぬけ」と呼ば
れる万引きだ。通常はかごに商品を入れた後、レジで精算する。し
かし、この場合はレジを通らずに荷物台に行き、あたかも精算済み
であるかのようにマイバッグに商品をしまい込む。かごの中のもの
を全部やられてしまうので、被害は大きい。かつてレジ袋を使用し
ていた時には、精算しなければ袋がもらえず、こうした手口は存在
しなかった。

http://www.j-cast.com/2009/04/09039182.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私の住んでいるところでも、今年からレジ袋有料化が始まってい
ます。有料化以降、急に客が減ったように感じていますが、こうい
う副作用もあることです。

 でもこれは当初から予想されていたことです。コンビニ業界がレ
ジ袋有料化に乗ってこないのは、コンビニでレジ袋を廃止したとた
ん、壊滅的な被害が出ることが予想できるからです。

 中国へ行ったとき、スーパーにも行きました。入口に係りの人が
立っていて、店内に持ち込む私物のバッグに、テープで封印してい
ました。さすがに中国人で、やることが合理的です。

 日本でも入口で「マイバッグ」に封をして、レジを通ってから開
封するようにすればよいのですが、誰も考えつかないでしょうし、
とても実行できないでしょう。

 レジ袋有料化と環境問題については、「象徴的意味」以上の効果
がないことは環境省も認めています。つまり、レジ袋を追放しても、
実質的な資源消費量削減にはならないということです。

 だとすれば、いったい何のためにこんなことをやっているのでし
ょうか?

 参考までに、少し長いですが、以下の文章を引用します。数字の
中身には疑問もあるのですが、全体的な概観はこの見解で正しいの
ではないかと考えています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

レジ袋追放の材料学的意味

 人類が石油を大量に使い始めたのはそれほど古いことではない。
おおよそ20世紀のはじめとしてよいが、その頃にはまだプラスチッ
クは発明されていなかった。

 1924年、Staudingerが高分子の概念を作り、1930年代にDuPontの
若き研究者Carothersがナイロンの合成に成功したことから、戦前
にその基礎ができ、やっと第二次世界大戦後に花開いた材料である。

 その意味では近代工業における材料という意味では、鉄鋼に約80
年ほど遅れている。

 石油は、最初は主として「燃料」として使われた。典型的には自
動車用のガソリン、ボイラーに使う重油などであった。自動車産業
の大変革をもたらしたT型フォードは20世紀初頭であり、石油精製
工業をおおきく発展させた。

 日本でプラスチック産業が勃興したのは戦争の後、昭和30年代の
半ばであり、西暦で言えば1960年頃から本格的になって来たと言え
るだろう。

 日本国内に次々と石油化学コンビナートができ、またその時期に
当時のプラスチックの主流の一つだったポリ塩化ビニルの製造関係
で水俣病という大きな公害をだし、さらに四日市ぜんそくもこのよ
うな状況の中で起きた事件だった。

 急速な工業化の中で、さまざまな社会的ひずみが顕在化したのも
歴史的事実だった。

 その頃のプラスチックと言えば、ポリ塩化ビニルとポリスチレン
などが主力で、今のように多くの汎用プラスチックやエンジニアリ
ング・プラスチックはまだ一部に使用されていた。

 ところで、石油からとれるナフサと呼ばれる成分は燃料にはさほ
ど良いものではなかったが、化学原料やプラスチックにとっては優
れていて、ナフサから多くのプラスチックや合成繊維が誕生するこ
とになる。

 基礎的な知識だが、レジ袋や専用ゴミ袋などに使われるポリエチ
レンという高分子材料は一種類ではなく、製造方法とその性質によ
って何種類かある。

 たとえば高圧ポリエチレン、低圧ポリエチレン、その他のポリエ
チレンにわかれる。それぞれ高分子の枝分かれや絡み合いが違い、
その結果、透明なものや半透明、柔らかいもの、硬いものなどがで
きる。

 もともとポリエチレンはZieglerやNatta(後にノーベル賞を受賞)
らによって偶然に作られたものであったので、最初の頃の製造は困
難を極めたが、今では様々な触媒が開発されている。

 特に高圧ポリエチレンは、製造が難しく時々、爆発を起こしなが
らの製造だった。その頃の製造マンは実に根性もあり、学力もあり、
たいしたものだった。苦戦しながら日本の成長をたすけた。

・・・一方・・・

 高分子工業が発達して、日本に多くの石油化学コンビナートが誕
生した頃、ちょうど、社会は高度成長期に入り、小売業ではスーパ
ー・マーケットが登場した。

 スーパー・マーケットはそれまでの街の商店街よりも大量に仕入
れ、客が棚から商品を取り出してレジで一括して精算するという新
しい方式であり、品質が良く安価であったことから、たちまち小売
業の中心になった。

 ダイエーの中内社長が流通革命を起こしたのは日本社会に広く長
く貢献したと言えよう。「社会のため」が同時に「ダイエーのため」
にもなった。企業は社会を裏切って儲けるのではなく、社会に貢献
してもうけるものだ。

 著者もその頃、安価なダイエーが提供してくれる商品で、貧乏な
若い時代を過ごしたものだ。

 深く感謝している。今の経営者にも、中内さんが最初に志したよ
うに、主婦のための正直な経営と、社会的な貢献を期待したい。

 ところで、スーパーの売り場には人が少ない。だから、困ったの
は万引きだった。そこで、それまでのように「買い物袋」を持参し
てもらうと困るので、スーパーに備え付けのかごを使って買い物を
してもらい、レジのところで「ただ」でレジ袋を渡すという現在の
スタイルが採用された。

 半透明で、ポリエチレンでできたレジ袋はそのようにして誕生し
た。

・・・・・・・・・・・・・

 その頃、高分子科学の分野では、なんとかしてオレフィン類(エ
チレンやポリプロピレンなどほとんど直接石油からできる高分子の
原料で、有機化学などではオレフィンという)を有効に使いたいと
いう機運があった。ポリエチレンはレジ袋・ポリ袋やビールのケー
スには使えるものの、パイプなどにすると溶接がうまくいかなかっ
た。

 染色もできず、用途は限定されたが、なんと言ってもポリエチレ
ンはエチレンセンターの中心的な存在であり、その性質の向上や用
途開発は大切だった。著者もポリエチレンの表面を放射線で処理す
る研究をしたことを思い出す。苦難の時代だった。

 ポリエチレンの親戚であるポリプロピレンになると、さらに厳し
かった。時々、新しい触媒が発見されて「夢の繊維」などとはやし
立てられたことはあったが、それも短期間で消滅した。どうも使い
にくい材料で、余り気味だった。

 だから、ポリオレフィン類は安価だった。安価というのは余り物
でもあったし、またあまりエネルギーを使わずに製造できるという
ことでもあった。

 だから、ポリエチレンでできているレジ袋はとても環境によいも
のだった。もちろん、現代の「専用ゴミ袋」もポリエチレン製だ。
誰かが悪智慧を働かせて「レジ袋は石油から作られるが、専用ゴミ
袋は石油を消費しない」などと言っているが、これはまったくの間
違いである。

 このような歴史的背景から、ポリエチレンをレジ袋に使い、タダ
で消費者に提供するというのは、石油の用途としては大変、優れて
いた。しかも、レジ袋で買い物をすると、ゴミを出すときにも使え
るので、リユースの優等生でもあった。

 しかし、その頃でもポリエチレンを製造している人の気持ちは複
雑だった。なにしろ、あまり気味のもので、製品の値段も崩れてい
た。

 それでも、単に燃やしてしまうより、すこしでも社会に役に立て
ばと製造に励んでいたのだが、職場を離れてスーパーに行くと自分
の作っているものがタダで配られているのだから、切ない。

 「武田さん、やはり製造しているものとしては悲しいですよ」と
私にこぼした製造課長を今でもおもいだす。

 そうこうしている間に、技術は進歩し、ポリオレフィンの性能が
あがり、カミンスキー触媒のような優れた触媒、立体規則性重合が
進み、自動車のバンパーなどのかなり高級な用途に使えるようにな
り、値段もあがってきた。

 技術は少しずつ改善される。かつて、捨てられていたり、あまり
気味だったものをそのうち使えるようになる。それに技術者は心血
を注ぐ。

 かくして、現在では、レジ袋は作る時のエネルギーは多くのプラ
スチック製品の中でも最小の方だが、商品として独立したものにな
った。

 つまり、かつて余り物だった安いものも、次第に技術の改善で使
えるようになって価格が上がると、今度は、それを仕入れるスーパ
ーの方は負担になってきた。

 私が指摘しているのは、このいきさつであり、高分子材料の歴史
をよく知っていなければレジ袋のトリックには気がつかない。

 たとえば、レジ袋の原料になるポリエチレンをキログラム150円
とし、加工運搬に50円かかるとして、全部で200円とする。レジ袋
の量は日本で30万トンほどといわれるので、

200円/kg*30*10000(トン)*1000kg/t=2*3*E10=600E8

で、600億円になる。

 つまり、スーパーはレジ袋をタダでお客さんに提供すると、年間
600億円の出費になる。

 この出費を避けるには、まず第一に「市民にレジ袋をゴミ袋とし
て使わせない」ということだ。レジ袋と専用ゴミ袋では同じ容量で
目付(重量)がほぼ2倍違うから、専用ゴミ袋を売れば、まず1200
億円の売り上げ(原価そのもので売った場合)の増加になる。これ
はスーパーにとってはたまらない。

 でも、いままでゴミ袋としてリユースしていたレジ袋を専用ゴミ
袋にすると、環境にとっては石油を30万トン分が余計に消費される
ことになってしまった。

 自治体は、同じポリエチレンでできているのに、「レジ袋でゴミ
を捨てるな」と余計な出費を市民に強いた。

 スーパー側は、準備が整うと、今度は「レジ袋追放」という運動
を始める。もしこれが成功すれば、レジ袋の代わりに専用ゴミ袋を
つかうことになり、さらに「エコバッグ」というものを買わせるこ
とができる。

 スーパーはレジ袋に変わる専用ゴミ袋とエコバッグの売り上げを
公表しないので、私が推定するしかない。リサイクル以来、国民に
協力を呼びかけて、情報を公開しないという例がふえたが、これも
その一つだ。

 また、エコバッグはさらにわからないが、数100億円の市場と考
えられる。仮に一人が1000円のエコバッグを一年に平均して1枚買
うとすると、買い物をする人は約5000万人(世帯数の人、一世帯一
枚買うとする)だから、1000円*5000万人=500億円の巨大市場だ。

 エコバッグにはいろいろな材料が使われるが、ポリエステルなど
のようにより性能の高いプラスチックや合成繊維が使われる。値段
はほぼポリエチレンの2倍であり、およそ2倍の資源を使う。

 だから、全体から見ると、

1)レジ袋でゴミを捨てていた頃と比較すると、専用ゴミ袋を使う
ようになって石油を2倍消費している。

2)ポリエチレンのレジ袋の代わりに、ポリエステルのエコバッグ
を使うということは、より貴重な石油成分を使うことになる。

ということだから、環境という意味ではなにをやっているのだかわ
からない。

 私が石油化学を知っている専門家にお願いしたいことは、石油と
いうものはクラッキングと精製をすると複数の化合物になり、その
中にはかなりのエネルギーを使うものと、比較的少ないエネルギー
でできるものがあること、成分の調整はできるが、単純に一つを減
らせばその分だけすぐ減るわけではないこと、レジ袋を「専用ゴミ
袋とエコバッグ」に変えたときの石油消費の増減は、環境省が言っ
ているようにレジ袋だけの量を計算しても無意味なことを指摘して
もらいたい。

 でも、特定の人はレジ袋の追放に手を貸している。スーパーはも
ちろん、賛成だ。一般の人がレジ袋追放といい、マスメディアが追
従し、自治体が音頭をとっているなら、スーパーとしてはレジ袋を
仕入れるお金が節約でき、専用ゴミ袋とエコバッグを売れるのだか
ら、反対する理由はない。

 石油産業も、2倍以上の生産高になるのだから、反対することは
ない。

 かくして、苦しむのは専業主婦ではなく、つとめの帰りに急いで
買い物をしなければならない人が朝の満員電車でエコバッグを持っ
て行かなければならず、もともとゴミの量が少なくレジ袋で十分な
老夫婦が痛い足を引きずって専用ゴミ袋を買いに行かなければなら
なくなったのだ。

 弱いものを痛めつける・・・そんな環境運動や、専門家はもう少
し考えてみたらどうだろうか?

 私はレジ袋の追放に力を貸している専門家の気持ちがわからない。
レジ袋の代わりに専用ゴミ袋とエコバッグにすると、スーパーは、

600+1200+500=2300億円

の売り上げ増加になり、それは一世帯にとって5000円近い負担にな
るのだ。

 この社会には年金暮らしの方もおられるし、病気がちの人もいる。
でも、買い物をしたり、ゴミを出したりしなければならない。どう
して、「環境」という錦の御旗を使って、石油の消費量をあげ、消
費者の負担を増やしたいのだろう?

 環境省はもう仕方がないが、材料の専門家はそれが何を意味する
のか、十分に知っているのだから・・・

(平成20年7月23日 執筆)武田邦彦

http://takedanet.com/2008/07/post_fd13.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔後記〕--------------------------------------------------

 私の住んでいるところでは、今年の1月23日にレジ袋有料化が
スタートしました。直後から、売り場がガラガラになっています。
レジで並ばなくてもよいので、とても助かりますが、どうも異常事
態になっているように思います。

 レジ袋を渡さなくなった代りに、何でも小さなポリ袋に入れるの
で、いつも文句を言っています。客は自分の買物袋を汚したくない
ので要求するし、レジ係も、レジ袋有料化でとばっちりを受けたく
ないので、ほぼ無制限にポリ袋を使用しています。一回の買物で、
10枚以上のポリ袋を使ってくれます。結局、レジ袋を削減した効
果はこれだけで半減していそうです。

 どこまでも馬鹿なことばかり積み重ねる「環境保護」運動です。
お役人が主導するようになったとたん、こうなることは目に見えて
いましたが。

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