安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>485号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------485号--2009.02.22------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「蜂蜜(Q&A)」「ピーナツとサルモネラ」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回の記事について、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

> もう一つはメーカー側も避けるだろうということです。こちらは
>日本人の悪い癖なんですが、賞味期限切れを承知で買っても、品質
>に問題があればメーカーに苦情が持ち込まれるだろうことは想像で
>きます。
>
> 賞味期限が過ぎていれば、メーカーは責任がないのですが、ほた
>してそう割り切ることができるかというと、難しいのではないかと
>思うのです。
>
> 何でも政府やメーカーが悪いことにしてしまう傾向があるのは、
>どうにも困ったことですが。

 少し話が外れるとは思うのですが、食品メーカーが自主回収をし
た時対象商品では無いものや、対象商品の製造期間以前に賞味期限
の切れたもの(数カ月過ぎていたそうです、送料着払いと言う事で
自分の腹は痛まない、冷蔵庫の中で存在を忘れていた使えないもの
が返金されるかも?)も有ったそうです。

 対象商品では無いものについて、その会社が信用できないと言う
感情は判らないではないが、とうに期限が過ぎているにも拘らず個
人情報を曝け出して返金を求める行為を考えれば自己責任と言う行
為に期待するのは難しいと思います。

 食品メーカーの自主回収と言うと最近では伊藤ハムが行っていま
すが社内の教育で必要性の有無がいわれているようです。

 無意味な回収と言う事は間違いないと思うのですが、法律違反と
言う事から致し方の無い事と考えます。

 最終製品が健康に及ぼす影響が無い場合回収の必要がない事を明
記するよう法を改正するべきだと思います。

 三笠フーズの汚染米に関連して、知らずに(と言うより騙された)
原料米として使用し自主回収した企業がかなり有ったが無駄以外の
何物でもなかった。

 しかも風評被害のダブルパンチ、不要な企業名公表等無くし違反
企業を罰する体制であるべき。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 回収や返品に際して、詐欺の話はつきものですからね。企業側も
人気商売なので、つらいところです。

 マスコミに代表される安易な正義感がそもそもの問題だと考えて
います。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.天然蜂蜜製造販売店の蜂蜜(アザミ)を買いました。蜂蜜には
かなり凝っていまして、輸入ものを含めてかなり多くのものを食し
ていますが、この蜂蜜はかなり怪しいのです。冬季ですが、全く固
まらない。また、人工甘味料、シロップのような滑らかさ、軽さで
す。サラサラなのです。また、少々雑巾くさいのです。果糖の割合
によって、結晶しやすかったり、そうでなかったりするのは分かり
ます。そうであっても、これは異常だと思います。今まで海外で購
入してくる事が多かった私には、違和感があります。日本の蜂蜜は
偽装が多いと聞きます。確かにまるで別物です。この疑惑の蜂蜜を
調べる方法はありませんか?お教えください。

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A.蜂蜜に関してはいろいろと問題なものもあるので、やはり疑っ
てしまいます。少し古いですが、こんなニュースもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「純粋はちみつ」に加糖の疑い、公取委が不適正表示で調査

 はちみつ商品に関する適正表示を推進する社団法人「全国はちみ
つ公正取引協議会」(東京都中央区)の定期検査で、規約に反して
人工甘味料などの混入が疑われる商品が、過去7年間で延べ120
点、検査対象の約2割に上っていたことが、読売新聞の入手した資
料でわかった。

 いずれも「純粋はちみつ」のラベルを付けており、「偽はちみつ」
が出回っている可能性がある。同協議会は、各業者に注意や警告し
ただけで十分な調査をせず、検査結果も公表していない。公正取引
委員会では問題を重視し、調査に乗り出した。

 同協議会は景品表示法に基づき、公取委の認可を受け設立された
公的機関。年1回の定期検査では、会員業者が扱う商品から100
点前後を選び、専門の分析機関に依頼して成分鑑定などを実施して
いる。

 混入の疑いは、異性化糖(でんぷんなどを原料とする人工甘味料)
と、水あめ類の含有を調べる検査で浮上した。2000〜06年度
の検査対象は延べ610点で、他の成分の混入を示す陽性となった
のは、異性化糖の検査では同100点、水あめ類の検査で同20点
だった。

 はちみつは日本農林規格(JAS)による基準がないため、同協
議会が公正競争規約に定める基準が、国内唯一の指標となる。それ
によると、はちみつは「みつばちが花みつを採集し、巣に貯(たく
わ)え熟成した天然の甘味物質」で、異性化糖や水あめなどの混入
商品は「純粋はちみつ」とは表示できない。

 昨年10月には農林水産省の調査で、当時、同協議会の会員だっ
た都内の業者が、コストダウンのため、2割もの異性化糖で水増し
した商品を「純粋はちみつ」として販売していたことが発覚、不適
正な表示だとしてJAS法違反で改善指示を受けた。この業者の場
合、同協議会の定期検査でも異性化糖が検出されたことがある。

 同協議会では陽性反応が出た場合、業者に注意文書を送り、2〜
3回目になると警告している。規約では、違反者には事情聴取など
必要な調査を行い、警告した時は文書で公取委に報告すると定めて
いるにもかかわらず、同協議会は事情聴取を怠り、公取委への報告
を一度も行っていなかった。7年間の全検査では延べ21業者に警
告し、同141業者が注意とされたが、いずれも個別の業者名は公
表されていない。

 同協議会は「同業者間では踏み込んだ調査がしにくく、人員が限
られていることもあり、手続きを怠ってしまった」と説明する。

 NPO法人「食品と暮らしの安全基金」の小若順一代表は、「検
査の結果は消費者にも広く公開すべきだ。協議会は形骸(けいがい)
化しているのではないか。真のチェック機関をつくることが必要だ」
と指摘している。

(2007年5月14日3時4分 読売新聞)
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/05/post_ea9e.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 新聞社のサイトではもう読めませんので、ブログからの引用です。

 さて、このような件では、各地の消費者センターのようなところ
に持ち込めば調べてもらえると思います。

http://www.kokusen.go.jp/map/

http://www.kokusen.go.jp/test_list/index.html
のリストを参考にして、近くのものを見つけてみてはいかがでしょ
うか。

 調べた結果はどうなるのかはわかりません。不思議なことに中国
産を国産と偽装していたらニュースになるのに、「純粋蜂蜜」に混
ぜ物をしていてもニュースにならないのですよね。

 「国産」や「純粋」「自然」などと言っているものほど怪しい、
ということにならなければよいのですが。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ピーナツとサルモネラ」
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 少し前にブログの方でアメリカのサルモネラ中毒の話を書きまし
た。当初はトマトが原因などと言われていましたが、ブログのコメ
ントでピーナツが原因であると教えていただきました。

 紹介していただいたニュースは以下のようなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米国で前年9月以降、サルモネラ菌による食中毒の被害が拡大し
ている問題で、米疾患対策センター(US Centers for Disease
Control and Prevention、CDC)は28日、感染源とみられるピーナ
ツバター製造工場の立ち入り検査を実施した。

 検査が行われたのは、クッキー、クラッカー、シリアル、キャン
ディー、アイスクリームなど菓子原料用のピーナツバターを製造す
るピーナツ・コーポレーション・オブ・アメリカ(Peanut
Corporation of America、PCA)のジョージア(Georgia)州ブレイ
クリー(Blakely)の工場で、製品貯蔵室の壁や天井から大量のカ
ビが検出されたという。さらに、包装済み製品用の運搬ケースや荷
台からもサルモネラ菌が検出された。工場の天井に最大76センチの
亀裂があるのも見つかったという。

 CDCによると、前年9月1日から今年の1月9日までに、全米43州で
501人がサルモネラ菌に感染。隣国カナダでも1人の体調不良例が報
告されている。また、CDCは8人がサルモネラ感染が原因で死亡した
とみている。CDCは食品医薬品局(Food and Drug Administration
、FDA)と同問題を共同で調査している。

 FDAによると、これらの感染者および死亡者は、PCAのブレイクリ
ー工場で製造されたピーナツバターを使用した食品を食べた後に体
調を崩している。サルモネラ菌に汚染されたPCAのピーナツバター
の納品先は70以上で、汚染ピーナツバターを原料に用いた食品は数
百種類に上るとみられる。 

 PCAは2007年6月から2008年9月に行った自主検査で、12回、サル
モネラ菌を検出していながら、製品の出荷を続けていたという。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2565787/3736561
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なんだか思い切りずさんな話です。アメリカの食品については、
こんなコメントもいただいています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アメリカの農産物の腸内細菌汚染は多いようです。これはサルモ
ネラだけにとどまらず、大腸菌やノロウイルス等、動物の腸内で増
殖し、糞便とともに出た菌が入るということで、農業用水の管理の
問題ということです。

 まあ、野菜が生で食べられる国のほうが少ないと思いますので、
そう珍しいことではないのでしょうが、アメリカがそういった国と
同様というのは盲点かもしれません。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アメリカ人とピーナツバターについては、こんな話もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 すいません、レベルの低いコメントです。アメリカ人にとっての
ピーナッツバターって、日本人の感覚と少し違うのでは、と思った
ものでツイ。

 僕の知り合いのハナシで、その友人のアメリカ娘。はパンの上に
まずピーナッツバターを塗り、その上にイチゴジャムとかをトッピ
ングしていくのだとか。実際に食べて見るとリッチな感じがして
(最初のうちは)ケッコウ美味いらしい。

 更に、パン以外の例えばグリルチキンあたりとかにもピーナッツ
バターを塗って、さらに甘めのソースをかける。で、それがエスカ
レートすると何を食べても味がピーナッツバター風味になってしま
い、本来の素材の味が分からなくなってしまうのだとか。

 ちなみに案の定というか、そのアメリカ娘はぶくぶく太ってると
いうのがオチ(?)です。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/365e2486f18bfdf75a02961224384b43
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 問題のピーナツは日本にも輸入されているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米国のサルモネラ食中毒関連食品への対応について(第4報)

1 米国において、昨年秋以降に発生しているサルモネラ食中毒に
関連して、Peanut Corporation of America(製造所:ジョージア
州ブレイクリー)のピーナッツ製品及びその加工品の自主回収が行
われており、該当製品の輸入実績が確認された場合には、輸入者を
管轄する自治体を通じて販売中止・回収等を指示しているところで
す。

2 本日、Peanut Corporation of Americaのピーナッツ製品を使
用し、米国で自主回収が行われている次の食品について輸入実績が
確認されたため、輸入者を管轄する東京都千代田区を通じて、当該
品の販売中止・回収等を指示したので、お知らせします。
品名

:ローストピーナッツ(缶入り、340g)

(1) Ass Kickin’ Honey Roasted Peanuts
(2) Ass Kickin’ Chipotle Honey Peanuts

製造者 :Southwest Specialty Food, Inc.(所在地:アリゾナ州
グッドイヤー)
輸入者 :コルドンヴェール 株式会社
輸入量 :(1)、(2)ともに192カートン、783.36kg(合計384カート
ン、1,566.72kg)

輸入届出日:(1)、(2)ともに平成20年1月28日及び平成20年5月26日
流通状況 :全量出荷済みであり、流通先に販売を中止するよう指
示しているところ。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/02/h0206-2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この商品そのもので食中毒が発生したということはないようです
が、問題のある原料を使っていることは間違いありません。

 これが中国産のものだったら、大騷ぎするところですが、同じよ
うな事件がおこっても、中国産以外だとどうもマスコミの関心をひ
かないようです。

 アメリカ産食品でのサルモネラはずいぶん以前から問題があった
らしく、こんな記事も見つけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 1936年(昭和11年)浜松の第一中学校の運動会に提供された、大
福餅(63,000個)により学校関係者、2,201名にサルモネラ中毒
が発生、死者44名を出した。

 また、同じ餅を食べた陸軍の兵士にも43名の食中毒者(死者なし)
が発生した。浜松の大福餅事件として有名である。原因菌はサルモ
ネラ菌の中でも毒性の強い、ゲルトネル菌(S.enteritidis)であ
った。下水溝よりドブネズミが侵入し、製造中の飴が鼠の小便によ
り汚染されたのが原因である。

 それ以後、鼠はサルモネラの保菌者の代表として警戒されてきた。
1967年頃、神戸のあるホテルで大規模なサルモネラによる食中毒が
あった。原因は鼠と考えられ徹底的に調査されたが、ホテルは衛生
的に管理され、鼠の生息もなく、サルモネラ菌の侵入経路不明のま
ま約1ヶ月経過した。

 最後にホテルの冷蔵庫の中のアメリカにより輸入された肉の表面
を削りとって、調べた所、中毒菌と同じサルモネラ菌が大量に発見
された。当時、アメリカとの関係も考えられ、原因不明のままかた
ずけられた。

 その後、食肉に対する検査が盛んに行われ、和牛の肉にはサルモ
ネラ菌は殆どないが、アメリカ産の輸入肉にはサルモネラ菌が多い
ことも分かった。

 また、卵と鶏肉や豚肉にもサルモネラ菌が多く、必ず熱をかける
ことが強調された。その後、鼠のサルモネラ菌保有率は減り続け、
便中のサルモネラ菌の保有率は0.2%をきっているという。その反
面、人間の大便中のサルモネラ菌の保有は0.2%を超えるものがあ
り、鼠よりサルモネラ菌は多いとのことである。鼠といえばサルモ
ネラ菌という疑いは日本では崩れさった。そのかわりゴキブリ類の
サルモネラ菌保有が問題になっている。

http://www.sanyo-kankyo.co.jp/NewsDetail.asp?id=14
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今でも「アメリカとの関係も考えら」れているのでしょうか。な
ぜかニュースにならないですね。

 でも、更に不思議なことには国際的には日本より安全と考えられ
ているBSE問題に関してのアメリカ産牛肉については、何故か危
険だという前提で語られているし…。

 国産でも、アメリカ産でも、中国産でも、もちろんそれ以外の国
のものであっても、問題点があれば指摘し、よいところは認め、事
実以外の感情に基づいた判断はしないようにしたいものです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 「ピーナツ サルモネラ」で検索したら、私のブログのページが
トップに出てきました。Googleの判断基準がよくわからなくなりま
した。

 メールマガジンなどで紹介しているサイトはたいていGoogleの検
索で見つけたものです。たいてい最初のページで引用するにたる記
事が出てきますので、私は高く評価しているのですが。

 以前は私の名前で検索すると、トップ近辺に出てきたのですが、
このごろは同姓同名のパステル画家に完全に負けています。この画
家の作品、地元の銀行のカレンダーになって、わが家のトイレにも
貼ってあります。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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