安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>455号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------455号--2008.07.27------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「食品添加物・揚げ物・アルミホイル(Q&
A)」「ビスフェノールA」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 先週のアトピー用クリームの記事について、こんなメールをいた
だきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アトピービジネスには私もいろいろあって、思うことはたくさん
あります。

 「医者の言うことはきかずに怪しい人のことは云々…」とありま
した。喘息やアトピーはただ病状がどう、ということだけではない
たくさんのもやもやが絡んだ問題であると、考えています。

 母親が一人で子育てせざるを得ない、今の環境を何とかしないと
アトピービジネスは永遠に反映すると思います。

 皮膚科医は症状だけをみて「どうしてこんなになるまで放ってお
いたの」と、先生パンチをくらわして、母親が反論できないように
します。そこに至るいろいろを聞こうとはしません。

 何しろ皮膚科医は赤くなった肌を元に戻せば任務完了だから。そ
のために説明もなにも「俺様の言うとおりにこの薬をつけておけば
いいんだ」と命じます。

 そしてステロイド禍について、ネットで検索すると副腎皮質ホル
モン分泌に影響があるとか、最悪は失明、死亡。「俺様に言うとお
り」して我が子のアトピーが治らない、むしろ副作用があるとわか
って医者の言うとおりにする母親なんかいません。

 皮膚科医には猛反省を求めます。我が子をアトピーにしようと思
って育てている親はいません。

 私は決して忘れません、4ヶ月目の我が子を一瞥するや「あ、ア
トピーですね」と断じた医師の顔とそのとき自分の頭のなかが真っ
白になったことを。自分の不勉強を反省し、子供に詫びたことを。

 母親はあらゆる面において勉強を続けなければ、我が子の命を守
ることはできません。専門家の頂点とも言える医者とも一発勝負を
挑まねばならないのです。玉石混合のネットから、どれをよしとす
るか、自己責任で選ばなくてはなりません。日々、鍛錬の毎日は死
ぬまで続きます。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 お母さんの苦労はよくわかります。何でも母親のせいにする風潮
は確かにありますよね。

 「毒ギョーザ事件」で主婦が手抜きだ、などとテレビで言ってい
るのに怒りを覚えたものです。関係ないのに攻撃するなと。

 そういう攻撃をするのはたいてい生活レベルでは自立できない男
です。何でも母や妻が面倒みてくれて当たり前という感覚が今でも
生き残っているというわけです。

 しかしそのことにきちんと怒りを感じることはできるようになっ
たのだと思います。昔はそれが当たり前でしたものね。

 これからもがんばってください。いやあまりがんばり過ぎないよ
うにしてください。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.学校の宿題で食品添加物について調べている者です。食品パッ
ケージの裏に時々「香辛料」や「香料」という表示を見ることがあ
るのですが、これらの食品添加物には有毒性はあるのですか?ある
場合には具体的に健康被害等も教えてください!

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A.宿題なら自分で調べましょう…、と言いたいところですが、ネ
ットで調べても情報が多すぎて混乱してしまいますよね。

 ○○は有害である、という記述があったり、そうではないという
ことが書いてあったりします。

 そこで調べてほしいのは、「有害である」というような「意見」
ではなく、「こういう被害があった」という「事実」です。

 被害があった事実、つまり事件や事故ですが、そういうものが実
際にあれば間違いなく有害、なければ無害ということです。

 「ある場合には具体的に健康被害等」というのはまさにそのこと
ですが、有毒性があるかないかは「健康被害があったかどうか」と
いうことですので、つまりは「健康被害を調べればよい」と言って
いるわけです。

 あとは自分で調べればわかると思いますが、少なくとも日本では、
この数十年間、食品添加物で死んだり病気になったりした人はいま
せん。

 「有害だ」と言っている人は嘘つきと言って悪ければ「狼少年」
なんです。いつも「狼が来る!」と言っていた少年です。この話で
は最後に本当に狼がやってくるのですが、「食品添加物による被害」
はいつまでたってもやって来ないので、気楽に言っていられます。

 「香辛料」は身近なものではコショウとかトウガラシとかです。
スーパーの香辛料売り場に行けばたくさん種類があるのがわかりま
す。全部を書くのは面倒なのと、香辛料のブレンドは高等技術に属
しますので、あまり詳しく書かない秘密の部分でもあるわけです。

 ただし香辛料は食品添加物ではありません。コショウなどをその
まま使ったときは単なる原料です。香辛料の成分を抽出して製剤し
たものは食品添加物となります。

 香辛料は昔から漢方薬に使われているものも多く、体に影響力の
ある成分を多く含みます。だから必ずしも無害ではないのですが、
何しろ使う量が少ないので、実際には被害が出ることはないのです。

 「香料」は食品添加物で最も数の多いものです。香料をブレンド
して使うのもたいへん難しいものだそうです。よくわかっていない
成分も多いのですが、こちらはもっと使用量が少ないので、有害か
どうかを考えるまでもない、というところです。

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Q.只今妊娠5週目です。先日、揚げ物の油を吸収させるため、パ
ンフレットの上においたところ、色移りしてしまいました。しかし、
それに気付かずに食べてしまいましたが、赤ちゃんに影響はでてし
まうのでしょうか?心配で仕方ありません。

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A.印刷した紙を料理をするときに使うのはよくないです。野菜の
皮のように、食べないものであればよいですが、これから食べるも
のに新聞紙やパンフレットの類を使うのはやめて、キッチンペーパ
ーとか、油敷き紙とかの食品用のものを使うようにしてください。

 昔は「洋食」と言って、薄く焼いたお好み焼きを、新聞紙で包ん
で売ってくれたものです。今でいうとクレープが新聞紙で巻かれて
いる感じです。

 あのころの衛生レベルだと、それくらいは平気でした。私もとき
どき食べた記憶があります。そしてそれで別に健康被害が出たわけ
ではないのですよね。

 だから、今でも新聞紙やパンフレットの上に揚げ物を置いたりす
る人もきっといるでしょうが、やはり被害にあったりはしないので
す。

 被害が出るわけでもないのに「やめましょう」と私が言っている
のは、それだけ求められる衛生レベルが高くなったと思っているか
らです。

 このレベルでは、一度くらいパンフレットの上に揚げ物を置いて
しまっても、何ということはありません。毎日そんなことをしてい
たら、安全とは言えませんよ、という程度のことなのです。

 余談ですが、産直の野菜で、菜っ葉を新聞紙で包んで出荷してい
たら、新聞紙を使うのはやめてほしい、というクレームが来たこと
があります。

 なかなか鋭い指摘だとみんなで笑いましたが、結局新聞紙はやめ
て裸で出荷するようにしました。新聞紙で包んだ方が保存性はよい
のですけれど、やっぱりやめるのが今の時代の衛生レベルなんです。

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Q.節約レシピのなかに、ご飯を炊く時にアルミホイルに包んで根
菜をいれておくと、ほっこり火がとおるというものがあり、しかも
ニンジンなどは、とっても甘くなるのでよくやっています。でもア
ルミホイルからアルミ成分が溶け出たりしないのでしょうか?酢な
どの調味料をつければ、化学反応が起こるような気がするのですが、
単なる野菜だけなら大丈夫なのでしょうか?

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A.アルミ成分が溶けてくることはあるでしょうね。アルミは土壌
中ではかなり多い元素で、野菜などにも普通に含まれていますので、
少しくらい溶けてきても別に問題はありません。

 アルミは大量に存在する元素なのに、今まで人体には必要ないと
されていました。そういう意味で不思議な元素です。

 某高額ステンレス鍋を販売する業者がアルミの悪口を言ってまわ
ったおかげで、ずいぶん悪者にされてしまいましたが、はっきり言
って濡れ衣です。

 腎臓病の患者で、アルミが大量に体内に残ったとき、脳に障害が
発生することが知られていますので、無害というわけではありませ
ん。しかし腎臓に問題がない人の場合、有害であったという情報は
全くないので、普通の人には問題のないものです。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ビスフェノールA」
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 前回、Q&Aで「ビスフェノールA」の話を少し書いたのですが、
ちょっと舌足らずに思い、もう一度調べてみました。

 まず、こんな記事があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ビスフェノールA:原料の哺乳瓶使用を控えるよう呼びかけ

 厚生労働省は8日、妊婦や乳幼児に対し、化学物質「ビスフェノ
ールA」を原料とするプラスチック製哺乳(ほにゅう)瓶の使用や
缶詰製品の摂取を控えるよう呼びかけを始めた。国の基準値以下で
も、胎児らの健康に影響を与える可能性を示唆する動物実験を踏ま
え、予防措置を取った。厚労省は同日、ホームページで情報提供す
るとともに、内閣府の食品安全委員会にヒトへの健康影響評価を諮
問した。

 ビスフェノールAはホルモンに似た作用を持ち、野生生物の生態
の影響が懸念されるとして、環境省が調査を実施。04年に魚類へ
の影響は推察されるが、ヒトには認められないとの結論を出した。

 しかし、その後も国内外で「動物の胎児に、ごく微量でも神経異
常や早熟を招く懸念がある」との報告がある。欧米もヒトの健康影
響評価に乗り出した。

 厚労省は「現時点でヒトへの影響は不明」としている。だが、安
全性を重視する立場から、ビスフェノールAを原料とした哺乳瓶を
使う場合、漏出しないよう過度の加熱や劣化製品の使用を避けるよ
う呼びかけることにした。該当する哺乳瓶は国内流通量の9%とさ
れる。同省は「ガラス製の哺乳瓶を使うのも選択肢」と提案した。

 また、缶詰では腐食防止のために広く使われ、食品に溶け出す恐
れがある。「缶詰製品に頼らずバランスある食生活が大切」として
いる。【下桐実雅子】

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080709k0000m040074000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今年の7月9日の記事ですから、このごろのことです。「缶詰で
は腐食防止のために広く使われ」というのは間違った書き方で、ビ
スフェノールAが腐食防止に使われているわけではありません。

 缶詰の内側は「内面塗装」しているものが多いのです。缶詰の本
体はブリキ製ですが、一部ブリキの特性を活かした保存をするもの
を除いて、ブリキの影響を避けるために塗料でコーティングしてい
ます。

 この塗料が「エポキシ樹脂」で、樹脂の原料にビスフェノールA
があり、ごく一部単体のビスフェノールAも残存しているというこ
とです。また、哺乳瓶に使われているポリカーボネート樹脂も同様
です。

 この記者はその前にこんな記事を書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 プラスチック製品の原料になる化学物質ビスフェノールAが、現
行の安全基準以下でも胎児や新生児に影響を与えることを国立医薬
品食品衛生研究所(衛生研)などがラット実験で確認した。厚生労
働省はこのデータを踏まえ、内閣府の食品安全委員会に評価を諮問
する検討に入った。

 実験では、母ラット5群に、妊娠6日目から出産後20日まで、
ビスフェノールAを毎日投与。与えない群も含め、胎盤や母乳を通
じた影響をみるため、生まれた子の発情期など性周期を約20匹ず
つ長期間観察した。

 大人に相当する生後7カ月になって比べると、人の1日摂取許容
量の体重1キロ当たり0.05ミリグラム、それ以下の0.005
ミリグラムと、同40ミリグラム以上の高い量を与えた3群の計5
群の子ラットに発情期が続くなど乱れが起きた。

 ビスフェノールAについて環境省は04年、魚類で内分泌かく乱
作用が推察されるとしたが、人への影響は認められないとしている。

 衛生研の菅野純・毒性部長は「性周期の異常は、ビスフェノール
Aが中枢神経に影響を与えたためと考えられる。大人は影響を打ち
消すが、発達段階にある胎児や子供には微量でも中枢神経や免疫系
などに影響が残り、後になって異常が表れる可能性がある」と分析
している。

 ビスフェノールAについて米政府は4月、「胎児や子供の神経系
や行動に影響を与えたり、女子の早熟を引き起こす恐れがある」と
する報告書をまとめた。カナダ政府もビスフェノールAを含むプラ
スチック製哺乳(ほにゅう)瓶の輸入、販売、広告を禁止する方針
を示している。【下桐実雅子】

http://blogs.yahoo.co.jp/haraldablatanda/archive/2008/05/17
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こちらは少し前のもので、元のサイトからは消えていたので、引
用しているブログからのものです。

 このブログでは、引用のあと、こんな風に評しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 で、実生活でBPAをどれぐらい摂取する可能性があるかというと、
あまり参考になるようなデータが見つからなかったのだが、

ttp://home.e06.itscom.net/chemiweb/ladybugs/kiji/t07004.htm

 原典はたどれなかったが、このサイト、どうも「BPA大問題」派
みたいだから、ここに出てくる数値は、少なくとも「問題にならな
いぐらい少ないです」みたいなスタンスで出しているわけではない
だろう。で、

  ちなみに、横浜国立大学の花井は、ポリカーボネート製哺乳ビ
 ンに95℃の熱湯を入れて溶出実験を行なったところビスフェノ
 ールAの濃度が3.1〜5.5ppbであったと報告しています
 (「食品と暮らしの安全」102号)。

から引用させてもらって、BPAが5ppb溶出したお湯で換算すると、
0.2mg/日となるには、重量で40000g=40kg分、つまり体重と同量
のお湯を飲んで摂取できる量である(たぶん別の理由で死にます)。

 まあお湯ばかりというわけではないが、他の食品からの摂取を含
めても、こんなに体内に取り込めるとは思えない。

http://blogs.yahoo.co.jp/haraldablatanda/archive/2008/05/17
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、ビスフェノールAの評価について、私では荷が重いので、
以下の記述を紹介しておきます。「食品安全情報blog」
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/
でおなじみのuneyamaさんが書いたものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ビスフェノールAは日本でも10年ほど前にいわゆる「環境ホルモ
ン」問題として騒がれたことがあるので、記憶している人も多いの
ではないでしょうか。当時の報道が理由で、ラップやポリカーボネ
ートの食器や哺乳瓶の使用を止めたという人もいるかもしれません。
あれだけの騒動の後、続報があまりないのはどうしたことだろうと
思っている人は多いのではないでしょうか。

 報道の世界と違って科学の世界では、問題提起だけしてあとは知
らんぷりというわけにはいきませんので、当然その後も研究は続い
ています。そしてまず2007年1月に欧州食品安全機関(EFSA)が評
価文書を発表しました。

(略)

 この評価意見は、内分泌攪乱化学物質への懸念が浮上していた最
中に行われた02年の評価を更新したものです。02年の時点では実験
動物でごく微量のビスフェノールAが生殖器官に影響を与える可能
性があるという主張(いわゆる低用量影響)があることから、念の
ために通常用いられる安全係数100を 500に割り増しして暫定耐容
一日摂取量(TDI)を設定していました。

 それがその後の研究の結果、いわゆる低用量影響はヒトで起こる
可能性はほとんど否定できるという結論に達し、安全係数500を100
に戻して暫定 TDIを完全TDIとし0.05 mg/kg体重としました。これ
はビスフェノールAが特別な物質ではなく、通常の毒性評価ができ
る物質と認めた、ということです。

 このEFSAの評価は英国やドイツの国の機関も承認し、ヨーロッパ
での内分泌攪乱物質としてのビスフェノールAにまつわる騒動はこ
の時点でいったん終息を迎えます。

(略)

 カナダの評価案は米国NTPの外部専門会委員会の報告書とほぼ同
じような内容となっており、生殖器系への低用量影響については否
定的です。そしてヒトに対して現在の暴露量で健康被害が出るおそ
れはないとしています(強調しておきますが、世界中でビスフェノ
ールAのヒトに対する有害影響が確認された、あるいは確からしい
としている機関は一つもありません)。

 それにもかかわらず、予防的措置として(いうなれば「安心」の
ために)哺乳瓶へのポリカーボネート使用禁止などを提案していま
す。このような規制は世界で初めてのことだとカナダ政府は自慢し
ています。現在この案は意見募集中で最終決定はされていませんが、
カナダのメーカーの中には自主的にポリカーボネート製の哺乳瓶を
回収したりするところが出てきています。

 こうした動きに対してオーストラリアとニュージーランドでは極
めて簡潔にファクトシートやQ&Aを発表し、安全性について心配す
る必要はないと消費者に情報提供しています。

(略)

 ある北米の母親のコミュニティサイトに、「私は今まで自分の子
どもに煮豆の缶詰めばかり食べさせてきて、健康的な食事だと自慢
していた。でも缶詰めの内側の塗装にビスフェノールAが使われて
いると聞いて、私は子どもに毒物を与えていたのだと絶望的な気分
になった」という書き込みがありました。そもそもマメの缶詰ばか
り食べるのが健康的だというのもおかしいのですが、一般の人たち
がどう受け取っているのかは想像できるのではないでしょうか。安
心のための対策がかえって不安を誘発している、という皮肉な状況
になっているように見えます。

http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=2138
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「安心のための対策がかえって不安を誘発している」というのは
全く皮肉なものです。

 日本だけではなく、世界中の役人は仕事が大好きなもので、国民
に安心を与えようとして、科学的な評価ではなく「予防的」な措置
をとりたがるようです。

 そしてそのことが不安を広め、例によって詐欺師たちに活躍の場
所を提供するという仕組みになっています。

 何か事故があれば、とことんいじめられる立場の役人には同情し
ますが、だからといって過剰反応するのはやはり間違っていると思
います。

 それでいじめる立場のマスコミは、身内の不祥事では知らない顔
をできる、まさにいじめっ子の立場にあるわけです。

 最後に、中西準子先生のサイトから、こんな文を引用しておきま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「生態リスク評価では、3つの評価エンドポイント((1)ハザード
比法での判断基準、(2)イワナ、オイカワ、ウグイ、ニゴイ、ネコ
ギギの地域個体群の存続可能性、(3)高濃度汚染地域での魚類の生
息状況)を設定した。

 水中のビスフェノールA(BPA)濃度が得られた1,100以上の地点
においては、評価エンドポイント(1)の評価の時点でリスクは懸念
レベルにないと判断された。評価エンドポイント(1)の評価では判
断が保留された地点に対して評価エンドポイント(2)、(3)の評価を
行った。

 これらを総合的に判断した結果、BPAによる生態リスクは、水生
生物(特に魚類)の地域個体群の存続を脅かすレベルにはないと結
論付けた。」

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak326_330.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはビスフェノールAの人体への影響ではなく、水中での「環
境ホルモン」の働きについての評価です。

 環境ホルモンという概念がすでに過去のものである、と書きまし
たが、現実にはこういう研究があってのことです。

化学物質リスク管理研究センター 詳細リスク評価書シリーズ
http://unit.aist.go.jp/riss/crm/mainmenu/1.html

 のサイトに行くと、こうした「本物の」研究成果を読むことがで
きます。興味がある人はぜひ読んでみてください。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 土曜日は飲んだ勢いで寝てしまって、目が覚めたら午前3時。ま
だ何も書いていなかったので焦りました。幸い、Q&Aやメールを
いただいてましたので、何とか書き上げることができました。

 紹介したビスフェノールAの記事は合間にチェックしてあったの
です。uneyamaさんにはいつもお世話になっています。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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