安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>424号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------424号--2007.12.23------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「紅こうじ色素・パーム油(Q&A)」
「今年のニュースから」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回の「チャイナ・フリー」に関して、こんな内輪ネタをいただ
きました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 私の会社では大手スーパー1社様のPB商品を作っておりますが
今年から中国産の原材料はNGです。国内企業が加工したものでも
「中国原産の農産物」は一切使用できません。

 これが添加物の起源原料まで広がらないことを祈るばかりです。
中国産のとうもろこしでん粉など思いのほか多くの添加物が中国原
産なので大変なことになってしまいます。

 今日のメールのような中毒事故を知ると一消費者としても中国産
を敬遠してしまいますが。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 日本でも、大きな声では言わないけれど、「チャイナ・フリー」
の取り組みは始まっているようですね。

 別に中国だけでなく、ある国の産物を一切使ってはいけないとい
うのはかなり苦しいことです。中国は巨大な国ですから、その苦し
さも大きいわけです。

 確率的に言って、中国の産物がそれほど危険が大きいと思ってい
るわけではないのですが、この間の事件でわかるように、とても普
通では考えられないことが起こるのが中国の問題点です。

 奇想天外というか、他人はどうでもよいと思っているというか、
とにかく金儲けのためには何でもやる姿勢が、世界中から批判され
ているのだと思います。

 危険はどこにでもありますので、特に中国産のものだけが危ない
わけではないことはわかっていても、そういう悪人の犠牲にはなり
たくないですからね。

 「人が人を食う」社会のありようを変えていってもらわない限り、
中国問題はあり続けると思っています。「中国に市民社会を!」が
夢物語であるかどうかを決めるのは中国人自身の問題です。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.紅こうじ色素が添加されている食品は安全なのでしょうか

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A.紅麹色素、モナスカラーなどという表示の食品添加物は天然色
素としてよく使われます。

 天然というと聞こえがよいですが、安全性のデータはあまりない
ものが多いので、必ずしも合成色素より安全とはいえないのです。

 紅麹色素の毒性については、こんなデータがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

急性毒性

マウス単回投与毒性試験(LD50) 14g/kg体重以上

慢性毒性: (該当資料なし)

マウス反復投与毒性試験: 1.25g/kg体重/日 (13週間、無毒性量)

がん原性: 陰性
変異原性: 陰性 (高用量で陽性)
生殖毒性: (該当資料なし)
催畸形性: (該当資料なし)
神経毒性: (該当資料なし)

規制値

一日許容摂取量(ADI): (該当資料なし)
暫定耐用一日摂取量(PTDI): (該当資料なし)
急性参照値(ARfD): (該当資料なし)
暴露許容濃度(TLV): (該当資料なし)

http://www.wdic.org/w/SCI/%E7%B4%85%E9%BA%B9%E8%89%B2%E7%B4%A0
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 データはいかにも不足していますが、安全性に不安のあるような
ものではありません。急性毒性の14g/kgというのは普通の食品とし
て食べられるレベルです。

 色素を使うことの是非などはありますが、安全性の面からは心配
ないと思います。

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Q.パーム油はそのまま灯油等の燃料に使えますか?

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A.パーム油は常温で固体です。ロウの代りに燃やしたりはできる
でしょうが、灯油の代替にはならないでしょうね。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「今年のニュースから」
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 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 異物混入や不適正表示などを理由に回収するための新聞広告を出
した食品は今年に入り計570品に上ることが、三菱総合研究所
(東京)の調査でわかった。

 掲載日数は延べ186日で、2日に1日のペースだ。

 調査は、食品回収が今年相次いだことを受け、初めて実施。国民
生活センターがホームページで公開している情報を基に研究所が今
月14日現在で集計した。

 570品の内訳は、菓子が最も多く全体の33%。総菜などの調
理食品18%、サプリメント(栄養補助食品)11%、魚製品8%
などと続いた。回収の理由は、異物混入や風味不良などの「品質不
良」が58%、「誤表示」が35%。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071221-00000314-yom-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 確かに今年は異常に食品の回収にからむ事件が多かったです。多
くは表示に問題があるケースです。

 その中でも、原料などの偽装表示と賞味期限の付け替えが一番目
立ちました。

 上の記事の元ネタは国民生活センターのサイトです。ここには回
収などの情報が列挙されていて、食品以外もたくさん載っています。

http://www.kokusen.go.jp/recall/recall.html

 最近のものではこんなものがあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 弊社が平成16年10月から平成18年10月までの間「白木屋」
「月の宴」「かみふうせん」のそれぞれの各店舗において、ご提供
した「馬刺し」に関して、馬の赤身に馬脂を注入したものであるの
にも関わらず、「とろ馬刺し」「霜降りとろ桜刺し」などと記載す
ることにより、霜降り馬肉であるかのように示すチラシ及び店内の
メニュー表示は事実と異なるものであり、かかる表示は、お客様に
ご提供した料理について、実際のものよりも著しく優良であると示
すものでした。

http://www.kokusen.go.jp/recall/data/s-20071220_3.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 居酒屋で出している「馬刺し」に、馬の油脂を注入して「霜降り」
にしているものがあったという事件です。これなんかは知っている
人は知っている、普通の技術だと思うのですが、一言も言わずに
「霜降り肉」と言えば、当然客は誤解します。

 こういう「誤解」を期待する商法というのは多いです。

 「有機」とか「無添加」などというキャッチフレーズも、それが
何か健康に有益であるかのような「誤解」を期待しているわけです。

 このあたりは生協時代によく経験したことです。理事会などで顔
を合わす人にはそれが誤解であると説明しましたが、一般の組合員
まではなかなか通じていなかったのではないかと今でも思っていま
す。

 少しやりすぎると、こんなことになります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 弊社は、取引先販売業者を通じて一般消費者に販売している水洗
トイレ用芳香洗浄剤「銀イオン+フッ素コートセボン(容器付及び
つめかえ)」(平成18年9月以降販売)及び「銀イオン+フッ素
コート液体セボン(容器付及びつめかえ)」(平成19年3月以降
販売)において、当該製品の包装容器に、配合された銀イオンによ
って便器の表面のカビ及び雑菌を除去し増殖を抑制する効果がある
かのように表示をしておりましたが、実際には薬剤に含まれる銀イ
オンの量が極めて少ないことから効果は認められず、当該製品の表
示内容は、一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると
示すものでありました。

http://www.kokusen.go.jp/recall/data/s-20071204_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは食品ではありませんが、健康食品などというものの効能は
ほとんどがこの程度のものと考えた方がよいと思います。

 これらの商品を、それらしい雰囲気を味わうためのものだと割り
切って考えればよいのですが、真に受けている人が多いのでしょう
ね。

 「マイナスイオン」はどうも怪しいということで、あまり言われ
なくなりましたが、「銀イオン」は銀イオンに殺菌力があるのは事
実らしいということで、野放しになっていました。

 しばらく前に、風呂場に置いておくだけで銀イオンの力で風呂場
にカビが生えないという風呂桶が問題になりました。ここまで言え
ば少し考えればインチキだとわかりそうなものですが、大手通販会
社まで取り扱っていました。

 「偽装表示」「賞味期限の付け替え」などには強く反応するマス
コミも、こういう「効能」についてのインチキではなかなか報道し
につい事情があるようです。

 テレビを見ていたら、そういう怪しい効能をうたったコマーシャ
ルや通販番組がたくさんあります。

 詐欺として事件になったとき、コマーシャルに出ていた芸能人が
批判されたりしていますが、コマーシャルを扱ったテレビ局や新聞
が知らぬふりをして批判する側に回っているのはおかしいものです。

 しかし世にインチキのネタはつきないものです。中国のことを悪
く言っている場合ではないのではないか?とわが国の食品業界を見
て思ってしまいます。もちろん、ほとんどのメーカーはまじめにや
っているのですが…。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 いよいよ年末です。年賀状を買ってきたら、妻も買っていて、余
ってしまいました。仕方ないので、今年は年賀状をたくさん出そう
かと思っています。

 今回は今年のまとめ的な内容になりました。よく考えると今年は
まだあと一回あるのですね。来週はどうしようか、これから考えま
す。

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