安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>415号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------415号--2007.10.21------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「赤福」「マーガリン(Q&A)」「中国食品/生協の豆腐」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 以下は私のブログからの引用です。

 赤福の賞味期限の問題で、続報が出ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

赤福、売れ残りを再利用 店頭から回収、原材料に
http://www.asahi.com/food/news/TKY200710180379.html

 赤福は、農水省の当初の調べに「店頭に並べた商品は焼却処分し、
再利用の事実はない」と説明していた。しかし、同省などによると、
実際には、店頭に並べた商品を回収し、餅とあんに分け直して再利
用していた。

(略)

 赤福は18日に公表した農水省への回答書で「配送員に出荷商品
と未出荷商品を区分するよう指示がされていなかった」と釈明した。

 一方、同省は内部告発の段階で、売れ残り商品の再利用の情報も
得ていたが、赤福側は、消費期限を偽ったのは配送車に積み残った
商品が対象だとして、店頭にいったん陳列した商品の再利用を強く
否定。浜田典保社長も12日の会見で、冷解凍して製造日を偽装す
る行為について、「冷解凍工程も製造過程の一部という認識だった」
と強調していた。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「再利用」という話と「再出荷」という話がどうもごちゃまぜで
す。

 「再利用」の方は回収した赤福の餡を他の菓子の原料に使ったり
していたということで、今年の1月までやっていたということです。
これは事実として確定です。

 「再出荷」の方はもう一つはっきりしません。そういうこともあ
ったという証言はあるようですが、会社として認識していたかどう
かは不明です。

 ただし、前にも書きましたが、いったん製品の姿になったものを
再包装するということをやれば、返品された商品も混じってしまう
のは避けられないです。

 そういうありそうなことが実際にあったということだと思います。
赤福全体で返品を再包装して出荷するということをおこなっていた
とは思えません。それでは品質を維持することはできないからです。

 したがって、いつも出てくる雑音のような「証言」であって、全
体像としては最初の報道からあまり変わらないのではないかと思い
ます。

 これから先はもっと怪しげな情報も出てくるでしょう。なかなか
たいへんなことですが、赤福としては「身から出た錆び」です。き
れいに再出発してほしいものです。

 それから、こういう報道のたびに思うのですが、いつも新聞など
が書く、廃棄食品への非難が見当たりません。

 私は食品の安全性を確保するためには、廃棄食品が出るのはやむ
を得ないと思っています。マスコミもこのあたりの基準点を考えて
ほしいです。都合によってどちらにもつく、ダブルスタンダードは
いい加減にしてほしい。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.家の冷蔵庫にあるマーガリンはあまり使ってないので開封して
から半年くらい経ってるかもしれません。一応、賞味期限の方は9
ヶ月となってます。臭いや味が変ではないならば、食べても大丈夫
でしょうか?酸化した油は体に悪いと聞いたのですが、このマーガ
リンのケースとは関係あるでしょうか?

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A.開封した後は表示されている賞味期限は関係ありません。「お
早めにお召し上がりください」の世界になります。

 どれくらいまで食べられるか、自分で判断しないといけません。
あまり無神経なのも困りますが、案外まだ食べられるのに捨ててし
まったりすることも多いのです。

 マーガリンの場合は見た目でほとんど判断できると思います。表
面が酸化して、色が濃くなり、固くなってきます。全体がこうなっ
ていたら、もう食べない方がよいです。

 酸化した油脂が体によくないのはご指摘のとおりです。味も当然
悪くなっていますので、食べるべきではありません。

 酸化は表面からすすみますので、表面の酸化した部分を取り除け
ばよいのですが、どの程度まで取り除くか、また残りは大丈夫と判
断するかは人によると思います。

 見た目に変化がなく、味や香も異常がなければ、まず大丈夫です。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「中国食品/生協の豆腐」
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 今回はネット上で読める新聞記事から二つ、紹介します。まず最
初は産経新聞の中国ネタです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

一党独裁の果て…食品汚染大国 中国現状をリポート 著者・周勍
さん語る
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071014-00000057-san-int

10月14日5時20分配信 産経新聞

 無法状態ともいえる中国の食品汚染をリポートした『中国の危な
い食品』(草思社)が出版された。農薬は言うに及ばず、食品の見
栄えをよくしたり、成長を促進したりするために有毒物質が平然と
使用されている実態が、これでもかと報告されている。来日した著
者の周勍(しゅうけい)さんに、食品汚染を生み出す背景について
聞いた。

 周さんは、一党独裁が招いた「透支社会」が、食品汚染の温床と
なっていると指摘する。「透支」というのは、一党独裁の統治下で、
人々が右左、善悪、正邪の判断を党に握られ、人間としての個(根)
を失ってしまった状態を指す周さんの造語である。

 「トウ小平時代に≪先に金持ちになった者が勝ち≫と号令がかか
り、国民はこぞって拝金主義となりました。金もうけのためなら、
他人の迷惑などおかまいなし、資源を掘り尽くしても、環境を破壊
しても何とも思わないようになったのです」

 問題なのは、現在の深刻な状況を、中央政府がきちんと把握でき
ていないことだと、周さんはいう。

 「一党独裁のもとでは、村長は郷長をだまし都合のよい報告だけ
をし、郷長は県長をだまし都合のよい報告だけをする、という連鎖
があるからです。さらに、役人と業者・企業が結託した既得権益集
団が形成されているのです」

 そしてもうひとつ、メディアの統制がある。記憶に新しい段ボー
ル肉まん事件は記者の捏造(ねつぞう)だったということで幕引き
された。

 「私はあの報道は事実だと思っています。逮捕された記者は、以
前にも偽羊肉事件をスクープしたことのある立派な人物ですよ。あ
れが事実と認定されれば、大きな社会不安となり、北京市政府や党
委員会の人事にも重大な影響を与えることになりますからね。政府
はこの事件を奇貨としてメディアの規制強化に踏み切りました」

 周さんによれば、政府は十数年ぶりに、メディア従事者に対して
共産主義に基づく記者教育を受けることを義務づけ、報道にもさま
ざまな足かせをはめているという。

 「もし食品の汚染対策に政府が本気になったとしても、管理でき
るのは輸出用食品や北京五輪の食事ぐらい。国内に出回る食品の汚
染を解決するのは難しい。中国人自身が市民社会を構築する以外に
根本的な解決の道はないと思います」(桑原聡)

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 『中国の危ない食品』とは題名からして日本の「アブナイ」系の
本みたいですね。内容も一見似たようなものに見えます。ところが
中国ではかなりの部分が事実なのですから、どうも困ったものです。

 ちなみに日本の「アブナイ」系の本はほとんどウソばっかりと思
って間違いないです。

 さて、その著者が中国の現状について語っているわけです。

 中国の現状については、私も同感です。ただ、「段ボール肉まん
事件」については、捏造報道ではなかったとはっきり言いきってい
ます。

 証拠があるわけではありませんが、記者を個人的に信頼している
というのは案外重要な情報だと思います。決していい加減な人間が
適当にでっち上げたのではないということです。

 私は簡単に単なるでっち上げだったのだろうと思っていましたが、
そうでもない可能性があるのかもしれません。

 「中国人自身が市民社会を構築する以外に根本的な解決の道はな
い」私も全くそう思います。中国大好きの私としては、一日も早く
そうなってほしいです。しかし道ははるかに遠く、歩みはまだ始ま
ったとはいえない状態です。

 次は国内問題です。全国的にはほとんど報道されていないと思い
ますが、福島で生協が問題をおこしたそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2007年10月06日

表示偽装コープおまえもか
http://www.fukushima-minpo.co.jp/news/kennai/20071006/ronsetu.html

 生協までが消費者を裏切るのか―と言いたい。生活協同組合コー
プふくしまの100%子会社「コープフーズ」(福島市)が製造し
た豆腐で、偽装表示が4日に明るみに出た。消費者による組織であ
る生協への信頼度は一般の企業以上に高いはずだ。それだけに県民
の失望は大きい。コープふくしまの責任を厳しく問いたい。

 偽装は同フーズ製造の「大豆の会にがり寄せもめん豆腐」「コー
プにがり100%きぬごし豆腐」など4種の「製造日印」であった。
班・家庭に配達する共同購入用に製造した豆腐をパック詰め後に冷
蔵庫で保管し、翌朝の出荷時に製造日・賞味期限を刻印して「1日」
ずらしていた。工場長ら幹部の指示だという。同じ日に同じ工程で
作った店舗用は正しい日付を記載している。ミスではなく、明らか
に故意といえる。

 偽装された豆腐はコープ会津や県南生協への提供を含めて1週間
で約1万4000丁が出荷されていた。偽装期間はいまだ不明だが、
恐表示偽装コープおまえもか

(略)

 コープふくしまの室屋等専務理事は5日の記者会見で「健康被害
がなかったのが幸い。衛生面では賞味期限が1日ずれても問題ない」
とした。製造日や賞味期限表示は商品を選ぶ際の目安となる。製造
者と消費者の「約束」といえる。厳しく律していくのは製造者の義
務だ。「たかが1日」ではない。不正があれば、コンプライアンス
(法令順守)への姿勢そのものが疑われよう。

 生産者への影響も見逃せない。「大豆の会」は県産農産物の消費
拡大を図るため、コープふくしまや農協、加工メーカーなどで結成。
県産大豆を生産農家から買い入れ、豆腐や納豆、みそなどを作って
いる。天候不順による極小粒大豆を活用した「応援納豆」を製造す
るなど、農家を元気づけてもきた。偽装発覚に伴い同フーズは稼働
が一時停止され、豆腐や納豆の生産はできなくなる。農家に不安を
与えるだけでなく、地産地消の動きにも水を差しかねない。

 コープふくしまは県北、県中、相双、いわき地区に組合員約16
万5000人がいる。昨年度の供給高は200億6000万円を超
す。昭和7(1932)年に設立された福島消費組合がルーツで、
今年で75周年を迎えた。戦前から続く生協は福島と灘、神戸(兵
庫県)の3組合だけだという。「食の安全を守る」「助け合い」な
ど消費者側に立った活動に積極的に取り組んでおり、県民の暮らし
向上に果たす役割は大きい。

 近年は累積欠損金増加で経営が悪化し、大型店閉店や希望退職募
集による職員削減などの立て直しに取り組んでいる。昨年度、経常
剰余金が黒字となるなど、新生・再建に明るさが見えている。それ
だけに今回の偽装は生協を守り育ててきた先人の労苦に泥を塗る結
果となった。

 週明けにも第三者による委員会を設置し、原因と再発防止体制を
探るという。厳しい究明、検証と確実な対策を望みたい。(鈴木久)

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 赤福と共通する、いつをもって出荷とするかという問題です。し
かし豆腐の場合はパック詰してしまった時点で最終的な商品です。
この後、時間をずらして製造年月日を表示するのは問題です。

 生協の配達では、製造日の翌日に配達するということになります。
早朝から作ってその日のうちに配達するというのはまず不可能です
し、完全に冷やしていない商品を動かすことになるのもよくありま
せん。

 したがって、製造日の当日に生協に入荷し、翌日に配達するとい
うことになります。

 これで別に何の問題もないはずですが、日付を一日ずらしていた
というのは製造当日の配達を装ったのでしょうか。もしそうなら、
真に受けていた生協の組合員ものんきなものです。

 製造日の翌々日に配達していたのなら、流通体制に問題がありま
す。製造日の翌日に配達しながら、当日製造のふりをしていたのな
ら、実際の流通と生協の宣伝に乖離があるということです。

 私の想像は後者です。どう考えても製造日の翌日に配達すること
が難しいとは思えません。朝作って、昼ごろに納品しても、翌日の
配達の準備には間に合うはずです。

 もし私の想像が正しければ、この組織は他にもいろんなところで
消費者にウソをついていると思います。「大豆」や「ニガリ」につ
いても疑った方がよいですね。そういう生協は結構あちこちにある
ものです。

 ところで、この問題については別の解決策があります。表示を賞
味期限だけにしておけばよかったのです。製造時の衛生管理をしっ
かりすれば、賞味期限を一日延ばすことに別に問題はありません。

 せっかく賞味期限に表示を統一しようとしたのに、いい格好をし
たいばかりに製造年月日表示をし続けたため、こういう目にあった
といえるかもしれません。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今回はいただいたメールの紹介がなかったので、ブログの記事を
使いました。ブログの方にも時々書いていますので、よろしくお願
いします。

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