安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>399号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------399号--2007.07.01------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「デカフェ・インスタントラーメン・チーズ
嚥下障害・こんにゃく(Q&A)」「DDTをめぐる失敗」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 まずお詫びと訂正からです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 既に何方からか指摘されているのではないかと思いますが、パラ
ジウム(Pd)とバナジウム(V)は別物ですので、

安心!_食べ物情報 Food Review 398の

> 前回話題になった「金銀パラジウム合金」に関して、「発ガン性
>云々」のネタ元は「バナジウム化含物には、ごく弱い変異原性があ
>る。」というあたりにあったわけです。

は不適当かと思います。念のため。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 申し訳ありませんでした。似た字だったので、同じように見えて
しまいました。お詫びして訂正します。

 次は牛ミンチ偽装事件について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日生協の牛肉コロッケのミンチ肉擬装について

 「今回は見抜けなかった」とのコメントについて本当なのでしょ
うか?

 これまで、畜産関連の擬装は定期的に行われています。他の大手
流通も含め、生協もそれに多く関わってきた歴史があります。過去
には”林兼”もありました。メーカーとの癒着も何件か発覚してま
すね。自殺者も何人も出てます。全国的にも誤魔化した事件も多く
見られます。

 これらの状況から考え、どういう誤魔化しをするかという予想は
本当は担当者はできたと思います。バイヤーに本音を言ってもらう
と「ここだけの話」はあるのです。メーカーへの密告も実は多いの
です。でも、行政の雰囲気を見て動かない場合もあります。

 確かに、現在では色んな企業が経費削減のため、品質管理関係の
コストダウンを行っています。とても工場点検など地道にできない
ので、書類だけ見てチェックするのも多くなってきてます。そのた
めのシステム、マニュアル作りは結構頑張っています。ですから、
今回も牛の識別番号などの架空の書類もメーカーや生協は疑えなか
ったと言えます。書類が整っているからと。各企業の品質管理の仕
組みは、表だってはいませんが、実は弱体化している一面もありま
す。

 企業や生協の本音としては、業績に短期的に直結しない品質管理
は重荷です。実際にあばいても「それでどうするんだ」という声が
聞こえます。

 「安全・安心」という言葉は簡単に言えます。その言葉を流行語
のように使い、その中身を軽くしてしまった生協、大手流通、メー
カーは反省すべきです。少なくとも今後は言わないで欲しいのです。
中身が何かということが把握もできないのに「安全・安心」は言え
ないでしょう。これで、言えたらよほど情けない経営者じゃないで
すか。

 「安全・安心」には、コストや時間、人材が本当はかなり必要な
のです。特に、生協に対しては、信頼している組合員がいるので、
実質的な「信頼」が取り戻せるように本気でやってもらいたい・・・

 それと、気になったのが発色剤の違反の報道ですが、ミンチ肉の
擬装を成功させるため、発色をよくしたのではと考えています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 もう一つ、扱っていた生協についてです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 今回、メールを差し上げたのは、日生協に関してということでは
なく、私が以前関わっていたとある生協についてです。

 国産、無添加、特別栽培、非遺伝子組み換え などを売り物とし
た比較的新興の生協で、きわめて「運動系」の色合いの強いところ
です。

 商品案内には『餌まで遺伝子組み換え排除』などと表示していま
すが、生産者あるいは納入業者の仕様書だけがその根拠という状態
です。

 年にほんの数件、残留農薬検査をしているようですが、アリバイ
作りとしか思えません。知り合いのある業者が、原材料を詳しくチ
ェックしなおしたところ、輸入のタピオカでん粉が加工原材料に含
まれていました。正直に生協に申告したところ、納入ストップにな
りました。

 また、ある牛肉納入業者について、生産者限定の「和牛すじ肉」
が頻繁にセールに使われ、相当量の注文が毎回あることから、他の
精肉業者が『あれだけの量を出荷できるだけの牛は飼養されていな
い』と注意を喚起したのですが、まったく耳を貸そうともしません
でした。その後、この業者から納入された牛肉に、他の生産者の牛
が混入していることが判明したとたん、生協は被害者面をして『信
頼していたのにだまされた』と。

 まぁ、マクロビオティック料理教室の案内を一方でしながら、他
方で豚肉のセールをするようなところですから、売れればいいとい
う姿勢がありありです。

 最近も安部司の講演会などをせっせと開いては、『怖いですね、
だからうちの生協の商品を食べましょうね』なんてやっています。

 クレーム申告や内部告発、あるいは注意喚起があった場合に、ど
のような対応をするのかが、信頼できる「業者・生協」であるかの
バロメーターになると思っています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後はBSEネタです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 国際獣疫事務局により米国は5月、「リスクの管理された国」と
認められたそうですが、「リスクが無視できる国」という表現を聞
いた記憶もあるし、この分類には何種類あるのでしょうか?どこの
国がどのランクに分類されているのでしょうか?

この毎日の記事によると(小澤義博氏の主張部分)
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kaigai/news/20070625ddm003070011000c.html

 日本は米国以下のようですが、日本の「消費者団体」も本当に
消費者のことを心配するなら国産の牛肉は国際獣疫事務局に「
リスクが管理された国」に認定されるまで「食べちゃダメ!」
と言うのが筋だと思うのですが(まぁ、極論にして皮肉ですけ
どね)。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ご紹介の記事にはこう書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 一方、日本の食肉処理場の多くは、欧米諸国では絶対に禁止され
ているピッシング(牛が暴れないよう脳にワイヤを差し込み、脳組
織を破壊する作業)をいまだに続けている。これをやれば、脳内の
異常プリオンたんぱくが血液に入り、肉を汚染する危険性がある。

 このため、日本はいまだにOIEから「リスクの管理された国」
との認定が得られていない。逆に米国は5月、OIE総会で「リス
クの管理された国」と認められた。

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kaigai/news/20070625ddm003070011000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 農水省の報告では、こうなっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 75回OIE総会が5月20日(日)から25日(金)の日程で、
フランス・パリにおいて開催されているところですが、22日の全
体会議において、各申請国のBSEステータスについて、科学委員
会から示された評価案のとおり決定され、25日に最終的に文書と
して採択されることとなりましたのでお知らせします。

無視できるリスクの国

アルゼンチン、ウルグアイ、オーストラリア、シンガポール、ニュ
ージーランド

管理されたリスクの国

アメリカ、カナダ、スイス、台湾、チリ、ブラジル

不明なリスクの国

なし

http://www.maff.go.jp/www/press/2007/20070523press_2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なかなか詳しい情報がないのですが、BSEのステータスという
のはこの3種、「無視できる」「管理された」「不明」のようです。

 「無視できる」がいわゆるBSE清浄国で、感染がないとされる
国です。BSE牛が発見されていない国はここに入りそうですが、
単に見つかっていないだけの場合は、実際には発生していても見つ
かっていない可能性があります。

 だから調査をして清浄であることを証明しなければなりません。
アルゼンチン、ウルグアイ、オーストラリア、シンガポール、ニュ
ージーランドはその審査に合格したわけです。もっとも、シンガポ
ールに牛なんかいないはずですが…。

 発生していても一定レベルに抑えていて、人体への影響はないだ
ろうと思われるのが「管理されたリスク」です。アメリカはここに
入りましたが、日本は入っていないということです。

 ということは日本は「不明」のステータスなんでしょうね。最低
ランクです。「全頭検査」なんかに頼って、真面目な対策をとらな
いから、こういうことになります。

 国際獣疫事務局はアメリカより日本の方が危険だと真面目に言っ
ているのです。これは謙虚に受け止めて対策をとらねばいけないと
いうことです。

 話は変わりますが、この記事の山内氏の方の見解で、「自然発生
型のBSE」というのが出ていました。23月齢のBSE牛はそれ
だと明言しています。

 ということは、自然発生型のBSEがあり、しかも感染力はない
か極めて弱い、ということがあるということです。これは全頭検査
がもたらした新しい知見ではないかと思います。全頭検査も無駄で
はなかったということで、幕引きの材料にはなると思うのですが。

 みなさん、どうもありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.デカフェの珈琲豆について質問させてください。

こちらのページを見ると
http://www.espresso.jp/gokai02.htm

>あたかも薬品を使う方法の豆を売っている店が国内に他にあるか
のような誤解と不安を与えて

という記述があるのですが、薬品を使用しているところもあるよう
です。そもそも薬品を使用したデカフェは健康に悪影響を与える可
能性があるのでしょうか。妊婦さんがよく利用しているようですし、
気になります。

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A.ご紹介のサイトには以下のように書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1)薬品を使う方法

 直感的に言えば「コーヒー豆のドライクリーニング」です。コー
ヒー豆を塩化メチレンや酢酸エチルなどの有機溶剤に漬け込んでカ
フェインを溶かし出す方法や、コーヒー豆をお湯洗いしてそのお湯
に有機溶剤を加えてカフェインを分離する(残ったお湯は後でコー
ヒー豆に戻す)方法があります。

 いずれにせよ有機溶剤は揮発しますし、ましてやコーヒー豆はそ
れから焙煎する訳ですから、有機溶剤の残留はほとんどありません。
有機溶剤の中でも例えば酢酸エチルはブドウやライチの香り成分と
しても含まれており、特に奇形やガンの危険が指摘されている訳で
もありません。欧米では使用が認められており、日本国内でも香り
付けの用途では食品添加物として使用が認められているものです。

 しかし、デカフェのコーヒーに関心をもっている人はほぼ全員が
食品への薬品残留問題に敏感ですので、水を使う方法が普及した現
在では薬品を使う方法を嫌う人がほとんどです。水や二酸化炭素を
使う方法のデカフェの豆を売る業者も、自分の売る豆の安全性を強
調するために、薬品を使う方法の危険性を必要以上に強調する言い
方をする傾向があります。

 ちょっと行き過ぎな気もしますが、まあコーヒーは嗜好品ですか
ら、少々コストが高くても水や二酸化炭素を使った方法の方が気持
ちよく受け入れられるのであれば、それで良いのでしょう。

 ちなみに日本では、食品衛生法の規定に基づき食品添加物等の規
格基準が設定されており、これに適合しないものの輸入、販売等は
禁止されています。つまり、有機溶剤を使ったデカフェのコーヒー
はそもそも輸入禁止なのです。欧州各国の業者からは塩化メチレン
や酢酸エチルを使用したデカフェについては認めて欲しい旨の要望
が出されていますが、日本の役所の審査手続を踏むのはよほど煩雑
なのか、申請にコストをかけると安さのメリットが失われてしまう
のか、その後の話を聞きません。

 そういう訳で、日本国内で正規にデカフェの豆を売っている業者
は、薬品を使う方法の豆を扱っていないので、安心して下さい。む
しろ、あたかも薬品を使う方法の豆を売っている店が国内に他にあ
るかのような誤解と不安を与えて、自分の店の豆の安全性を宣伝す
る店がもしあれば、それは残念なことです。

http://www.espresso.jp/gokai02.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記述を疑う根拠はありませんから、ご質問の「薬品を使用し
ているところもあるようです。」という認識が間違いなのではあり
ませんか?

 また、外国で有機溶剤を使ったものを飲んだとしても、安全性に
問題はなさそうですね。

 「妊婦さんがよく利用しているようですし」というようないい方
は、やはり「誤解と不安を与え」ていると思いますので、使い方を
慎みましょう。

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Q.小学生のころ、保健室前に貼ってあるポスターに「3分経って
も、のびない麺は(縮んだままの状態ってことですが)毒!食べて
はいけない」と書かれていました。もう20年以上も前の話なんです
が本当のことなのか、なぜそうなのか、わかればスッキリするんで
すが・・・。この前、久々に食べて、思い出したので質問します。
毒! というのは 私の捏造かもしれません

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A.古くなって油が酸化したインスタントラーメンは、お湯に入れ
ても戻らないということなのでしょうね。

 残念ながら、そういう状態のインスタントラーメンを食べたこと
がないので、本当に戻らないかどうかはわかりません。

 でも、酸化して色が変わったりしているような麺だと、そういう
ことがあるような気がします。今どきのインスタントラーメンはそ
こまで変質させるには賞味期限を超えてさらにかなり長時間かかる
と思いますので、実験するのも難しいです。

 ということで、申し訳ありませんが、私にはよくわかりません。

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Q.チーズのお店で働いています。チーズを切って真空パックにし
て冷蔵庫に保存しています。賞味期限を60日に設定していますが、
一ヶ月以上たったものを注文来てから冷蔵庫から出してきてその日
から60日の賞味期限の日付け入りシールを貼って出荷しています。
先に60日に2〜3週間日にちを上乗せしてシールを作り貼って、思う
ように注文が来なくて、賞味期限が近づくとシールをはがして新し
く貼る日から60日の賞味期限で出荷します。最近カマンベールには
青かびが他のものも白かび青かびが出て、かびの出たものを除いて
シールをはりかえて出荷しています。いったい何の為にチーズに賞
味期限があるかわかりません。いいのでしょうか。

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A.あまりよいことはないと思います。

 商品の出荷と賞味期限については、かなり微妙な関係があります。
最終製品になったときに、そのパッケージに賞味期限をつけるのが
ルールです。

 したがって、食品としてはすでにできていても、最終製品になる
前の状態で保存している期間は賞味期限産出の根拠にはなりません。
あくまで、最終製品になってから、その日からきめられた期間がた
った日を賞味期限とするわけです。

 そういう意味では、原料のチーズを保管していて、最終製品とし
てカットした日を元に賞味期限をつけるのは問題ないと思います。

 しかし、ご質問の場合は、すでに最終製品となっているものに、
シールだけを貼るということですから、どうも問題です。

 また、シールは貼り替えたりするのはルール違反もいいところだ
と思います。

 そもそもチーズに60日の賞味期限というのがどうかしているので
はないかと思います。現実離れした賞味期限を設定し、それではう
まく商品が捌けないので、そういうルール違反をするようになった
のだと思います。

 堂々と一年くらいの賞味期限をつけて、ルールを守ればよいと思
うのですが、いかがでしょうか。

 カビの件では、チーズを扱っているとカビには無頓着になるので
しょうね。カビが生えて当然のチーズもありますが、そうでないも
のもあります。お話を聞く限り、きちんと管理されているとは言え
ない状態だと思います。何とか改善してほしいです。

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Q.嚥下障害のこどもが最近食物がつまり、元気がなくなる事態が
おきました。幸い回復しましたが、そのとき吸引によって、ある大
きさの食物がでてきました。その成分や食品の種類を調べ、いつ口
中にはいったか知りたいと思うのですがどのようにしたらよろしい
でしょうか?

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A.喉から出てきたものが何かということですが、医者は意外とこ
のようなことは得意ではないですよね。調べる方法としては、公立
の衛生研究所のようなところに相談してみてはいかがでしょうか。

 保健所あたりに聞いてみると、教えてくれるかもしれません。

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Q.ただ今妊娠2ヶ月です。つわりで、気持ち悪くそうめん風こん
にゃくを買ってきて食べました。何も考えずに食べたのですが、パ
ッケージを良くみると洗ってと書いてありました。洗わずにタレを
かけて食べた気がします。胎児に何か影響はあるのでしょうか?

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A.こんにゃくは固めるために水酸化カルシウムなどの添加物を使
います。このため買ってきてそのまま食べると、少しえぐい味がし
ます。生で食べるときは水でさらしてそのえぐ味をとるのが普通で
す。

 だからよく洗わないで食べるというのは味の面では損な食べ方で
す。こんどからは充分水にさらしてから食べるようにしましょう。

 安全面では何も問題ありません。カルシウムをとったと思ってお
けばよいです。おいしくないカルシウムですが。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「DDTをめぐる失敗」
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 以前からときどき触れてきましたが、昨年、WHOが正式にDD
Tについて、「使用を推奨する」ということを発表しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 世界保健機関(WHO)は15日、ワシントンで記者会見を開き、
「マラリア制圧のため、DDTの屋内噴霧を進めるべきだ」と発表し
た。

 DDTは、生態系に深刻な悪影響を及ぼすとして1980年代に
各国で使用が禁止された殺虫剤だが、WHOは「適切に使用すれば
人間にも野生動物にも有害でないことが明らかになっている」と強
調、DDTの“復権”に力を入れる方針を示した。

 マラリアの病原体は、熱帯の蚊によって媒介される。DDTの散
布によって激減に成功した国もあったが、その使用禁止とともに再
び増加。最近は世界で毎年、5億人以上がマラリアに感染し、10
0万人以上が死亡しているという。

 WHOマラリア対策本部長の古知新(こちあらた)博士は「科学
的データに基づいた対策が必要。安全な屋内噴霧剤としてWHOが
認めた薬剤の中で、最も効果的なのがDDTだ」と説明した。WH
Oによると、10か国でDDTの屋内残留噴霧が行われている。

(2006年9月16日 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060916ik03.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 DDTというと、私たちの世代では頭のシラミを駆除するとかい
って白い粉を頭からかぶったものです。(私はしたことはありませ
んが)

 当時は関心が高くなかったとはいえ、誰も危険なものとは思って
いませんでした。

 その後、有名な「沈黙の春」でやり玉にあげられ、環境中に残留
することが問題となりました。この結果、ついには全面的に生産・
使用が禁止されました。

 ところがDDTを禁止したせいで、それまで順調に減っていたマ
ラリアの害が復活してしまったのです。

 このあたりの動きは中西準子さんのサイトで報告されています。

「こんなに悲しいグラフがあるんだ−DDTについて考える−」
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak386_390.html#zakkan388

 今回のWHOの推奨では、「室内散布」となっています。DDT
は人間にはほぼ無害だから、人間に近いところの濃度を高くするこ
とでマラリアを抑えるわけです。環境中に散布するのと違い、全体
の使用量は少なくてすみますので、環境への負荷も問題ないレベル
で管理できるのです。

 私はもちろん、WHOの決定を支持します。しかし、WHO自身
が大きな誤りを犯してきたことは指摘しておかねばなりません。

 DDTに関しては三度、大きな過ちがありました。

 一度目はDDT登場のときです。安価で安全な、魔法の薬として
使われ、大量に生産して環境中に放出してしまったことです。

 二度目はそのことを問題としたときに、マラリア撲滅の成果をあ
げていたことを無視して、いわば先進国の都合だけで、全面禁止に
してしまったことです。

 三度目は毎年百万人単位の死者を出しながら、DDT復活の決断
があまりに遅れてしまったことです。この間の数千万人の死者に対
してはまことに申し訳ないことです。

 何か問題があれば、またありそうだったら、禁止すればよいとい
う、いわゆる「予防原則」がどれほど間違った考えであるかを、D
DTの歴史は教えてくれます。

 日本の消費者団体の意識から、「DDT=悪」の考えがなくなる
日がくるのかどうかは疑問です。ここは真剣にとらえないと、消費
者団体なのものが事実ではなく妄想を根拠にしているということに
なってしまいます。

 農薬や食品添加物を考える人たちには、DDTに対する態度を表
明してもらいたいものだと考えます。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今回はたくさんメールをいただきました。Q&Aの一部を次回に
まわしています。ご了承お願いします。

 でも何だか商売繁盛のようでうれしいです。このメールマガジン
は全くの趣味的行為で、儲けがあるわけではないのですが。次回は
いよいよ400号です。

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