安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>397号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------397号--2007.06.17------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「質問について・放射線照射・かりんとう
(Q&A)」「中国製ハミガキ」

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ブログ毎日?更新中
http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 まず「こんにゃく入りゼリー」についてのご意見を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 こんにゃくゼリーに限らず、食べ物をのどに詰まらせてこわい目
にあう話しがあるようですが、忘れていることがひとつあります。
小さい子を持つ人は、子どもだけで食事をさせないことです。目を
離さないことです。働くお母さんが増えていろいろ大変かと思いま
すが、万が一子どもに何かあったとして、補償だ賠償は目を離した
後悔の念を埋め合わせてはくれません。やはり責任は保護者にある
と思います。

 こんにゃくゼリーを悪者にして済ますのは、短絡的な発想です。
十分な対策をせず事故に巻き込まれて、しんどい目にあうのは自分
ではまだ判断の出来ない子どもです。

 急須のカビで心配されている方には「もやしもん」石川雅之(講
談社)をおすすめします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は「銀歯」について、歯科医の方からいただきました。非常に
長文でしたので、申し訳ありませんが一部を省略して掲載します。
ご了承お願いします。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 安心!?食べ物情報396号、拝読いたしました。いつも、大変参考
になります。

 健康保険の歯科治療の使用合金(歯科用金銀パラジウム合金)に
ついて、話題になっていますね。(以下、「パラジウム合金」と呼
びます。)

 最近は、(残念ながら)見解を異にする歯科医師も増えています
し、議論して公的に統一された見解でもありませんので、とりあえ
ず「個人的見解」とお断りせざるをえませんが、「日本の保険診療
に携わる歯科医師はパラジウム合金に対して同じような意見である」
と思っていただいてかまわないと、(勝手に?)思っています。明
日も使う歯科医師がいるということは、安全だと考えているという
意味でしょう。僕も明日も使います。

 最終的に判断するのは患者さん自身ですが、反対側の意見もここ
に提供しておきたいと思います。本来は、こういうことは、日本歯
科医師会や、歯科材料学会の仕事であるはずなのですが、まったく
もって怠慢だなあと思います・・・

 結論から言いますと、「患者さんと先生が相談の上、お好きな、
納得した方法と材料で治療をお受けになったら良いと思います。」

 相談者さんは、たいてい、何か、確定した絶対的な判断を「他人
に下してほしい」のかもしれませんが、どんな場合でも、それは無
理だと思います。判断の材料はいくらでも転がっていますので、
「あとは、ご自分で考えて、ご自分で判断してください。」としか
言いようがありません。治療費用の問題もありますし。

 もちろん、「わが国の医療制度、認可された標準的な保険の治療
を、信じて治療を受ける」というのも、一つだと思います。

 僕も日々、そうやって仕事をしていますし、日本に健康保険が導
入されて以来、この国でずっと行われてきたことです。金属アレル
ギーは重要な問題ですけれど、ほとんどの方である、出ない方には
まったく出ません。禁止の必要のあるトラブルとはいえないのでは
ないでしょうか?

(略)

 日本の健康保険制度に基づいた歯科医療についてですが、歯科医
師サイドとして、現在、「経済的には、保険診療に、まったく希望
のもてない状況」です。つまり、保険診療では、収入はどんどん減
っていくばかりです。

 歯科医師が多すぎるし、健康保険歯科診療報酬の「点数」はます
ます削られていきます。診療内容そのものには特に困っていません
が、経済的な展望が見えません。それでもなんとか保険診療中心に
経営をしています。

 こんな状況ですから、保険診療での収入に頼らずに、「保険診療
以外の治療で、経営していこう」と思う歯科医師は、今後ますます
多くなるでしょう。(それを「生き残り戦略」「差別化」と言って
います。)(苦笑)

 日本の健康保険制度の範囲内だけでも、たいていの歯科治療は一
応なんとか可能なのですが、歯科医師も、それだけで経営していく
のはもう限界ですから、「保険の治療は【儲からない】から、なん
とかしたいなあ」「もっと【歯科医師が儲かる診療】を受けてもら
いたい」「患者さんを【啓蒙】して、保険外診療へ【誘導】したい」
と考える歯科医師が増えていくわけです。

 また同時に、パラジウム合金よりも、金合金の方が、口腔内には、
より適している材料であるであることも事実だと思います。しかし、
これは、パラジウム合金には危険性があるという理由ではなくて、
「できれば、金合金の方がいいですよ。」という意味です。「パラ
ジウム合金は危険だから。」という意味ではありません。「金合金
での治療費は払えないので、保険内で頼みます。」という患者さん
の希望を、妨げるものでも、否定するものでもありません。

 本当は、他の商品のご購入を辛抱していただいてでも、歯科治療
に出費していただく方が人生の価値があると僕も思っていますが、
何に経済的価値を置くかは、ご本人次第ですから、保険で済ませた
いという希望も、仕方がないですね。無理にローン組んでいただく
わけにも参りません。(苦笑)

 歯科医師サイドの心構えとして、「こちらの方が優れているので、
ぜひこちらをどうぞ」(無理なら仕方ないですが・・・。)、とい
うなら当然理解できるのですが、「あっちは危険ですから、こっち
じゃないとダメですよ」(ウソついてでも誘導したいんだ。)とい
うのは、結論は似ていますが、前提が間違っています。間違った前
提を基に患者さんを誘引するのは、いけません。

 「結果が同じなら良いじゃないか。」ということは、医療にはあ
りません。

 かくして、、、そういう先生は、いろんなHPなんかをきれいに作
って、自院の宣伝をしつつ、「健康保険適応外診療の普及拡大」
「保険診療の根拠なき否定と、不信の拡大」に勤しむわけですね。
それを「経営拡大努力」と称する場合もあります。(苦笑)

 このときに、やはり手っ取り早いのは、「健康保険の治療の悪口
を言う方法」です。「パラジウム合金は危険だ。」という記事も、
鵜呑みにしてくれる患者さんが増えてくれれば、歯科医師の収入は
きっと増えるのでしょう。そこで、根拠なんかなくてもHPに堂々と
載せてしまいます。

 僕もインターネットが大好きですが、ネットにはまりすぎると、
「ネットに書いてあることこそ、真実。みんな何かを隠してる。ネ
ットは隠された事実を暴く最良のツール。真実はすべてネットに載
せられている。」、と思いがちです。

 それは、ネット使用能力がある自分への自負心、優越感の裏返し
で、「こんなに調べたんだから、まず間違いないだろう」「私はネ
ットを使って、こんな隠された真実を知ってしまった・・・!」
と思い込んでしまう危険と隣り合わせです。

 いまでは少なくない歯科医師が、金銭的な問題で、「保険外診療
へ誘導したい」と強く思っているのですから、何人かの歯科医師が、
「保険のパラジウム合金は、危険。」とまで言い始めてしまうこと
も(嫌な流れですが)差し止めることは出来なくなっています。

 けれど、「単独でない歯科医師が言っているから、事実」という
ことは、まったくありません。

 その意見を持って政府機関や学会に論争を挑んだ人が、いるので
しょうか?

 公的機関や学会が真面目に取り上げたという事実はありますでし
ょうか?ないと思いますよ。

 「危惧されている。」などと言っていても、「それは誰が言って
るの? 」と聞いてみると、答えられないと思います。

 せいぜい、「欧米では・・・。」という程度の回答で、「欧米の、
誰が?」と聞いても、返答できるとは思えません。

 扇動者は、一般的に、誰かが過去に言い出した同じ論法を使って
宣伝した方が早いわけですし、後続する人は、便乗、マネしただけ
という可能性もあります。よって同意見の者、賛同者が複数いるこ
とも、真実である根拠にはなりません。無関係です。

 そこには、具体的な根拠となる論文があるわけでもないでしょう。
読んだ人が怖がって、勘違いしてくれさえすればいいと思ってるの
かもしれません。

 それを「トンデモ」と呼ぶのだと僕は理解しています。

(略)

 こちらのサイトでの公式見解が必要だとも思いませんし。アメリ
カやヨーロッパ、他国は、日本と同じ健康保険のシステムではない
ので、他国での歯科治療にパラジウム合金が使われることはないで
しょう。

 しかしそれを、「パラジウム合金は、【危険だから】他国では使
われないんだ」「使っている国は、遅れているんだ。間違っている
んだ。」と言い換えることには、論理の飛躍どころか、強烈な悪意
と、お金のニオイを感じます。ここでは、事実があきらかに捻じ曲
げられています。

>>  要するに、情報を注意深く調べておくのはよいことですが、その
>> 情報に振り回されても仕方ないでしょうというのが私の考えです。

 その通りだと思います。

>> この情報に白黒をつけるのは私の能力では無理ですので、申し訳
>> ありませんがそういうことをお望みなら、違う人に聞いてみてくだ
>> さい。

 「経済的な面で、健康保険外の歯科治療に誘導したがっている先
生」のサイトにあたってしまうと、残念ながら、またさらに振り回
されるだけのように思います・・・

 派手にサイトを開設運営するにはコストがかかりますので、コス
ト回収の点からも、高額な医療を受けていただかないと、割が合い
ませんね。よってネット上で得られる、歯科医院からの歯科治療の
情報は、自費診療に偏ったものになりがちです。

 なぜ、手間と費用のかかる自院サイトなんぞを運営しているのか、
訪ねたときには、読む前に、ちょっと考えてみてください。(苦笑)
遊びや親切心からではないですよ。

 ネット上で得られる情報だけが真実とは限りません。それをご理
解ください。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 みなさん、どうもありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.このページにはいろんな方面からの質問と御答えがあって、い
つも1読者として興味深く拝見しております。今回は私の意見もお
聞き戴こうと思いました。既に何度も書かれている事の追従となる
のですが…。このページを読み残念に思う事は、質問に「○○して
しまった、大丈夫だろうか」と愚痴とも質問ともつかぬ内容のもの
が多いと言う事です。なぜ「今から○○しようと思うのだがどうだ
ろうか?」という内容ではないのかと不思議に思うのです。しよう
とした時点で疑問に思わないことを振り返ってまで質問される方は、
一体何が不安なのだろうかと…。もしよろしければそのあたりを渡
辺様がどのように考えておられるのかと、その様な質問をされる方
に対しても丁寧にお答えされているので、心がけておられるような
事(私だったら呆れてしまって答える気にもならないというのが本
音です)を教えていただきたいと思います。

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A.何か気になることがあったとき、あとから不安になるというの
はよくあることです。人ごとだったら心配しても仕方ないの一言な
んですが、当人は気に病むことがあります。

 私のサイトに質問される方はそうした場合に質問してくるのだと
思います。今までの質問を全く見ていないはずはありませんから、
質問する前に、どんな答えが返ってくるか、みなさんだいたい想像
がついていると思います。

 ほとんどの場合、「心配ない」ですませていますので、自分の場
合もたぶんそうだと思っているわけです。ただ、気になることがあ
れば、本当にそうなのか確認したくなります。

 やっぱり「心配ない」ですまされてしまった…。でもこれでひと
まず安心だと考えていただければそれでよいと思っています。

 何かをする前に気になれば、自分で対策をとれますし、わからな
いときはそれなりに判断します。こういうのは別に問題とはなりま
せん。やはり何か気になることがあったときに質問されるのが多い
というのは今後も変わらないと思いますし、私はそれでよいと思っ
ています。

 こういう不安を持つ人が増えている理由を、文明論的に語る人は
たくさんいます。私も感じていないことはないですが、そういう理
屈をこねる趣味はありませんので、今どきはまあこんなものかと考
えている程度です。

 もっと差し迫った、生活に対する不安や不満がないからこそ、些
細なことが気になるわけですから、それはそれで結構なことです。
そういう不安を持つことがいけないのではなく、それとうまくつき
あっていくことが大切だと考えています。そういうときにお役に立
てればよいのですが。

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Q.過去のQ&Aで、じゃがいもへの放射線照射は、「未だに一般に
は実用化されずにいます。今後も私たちが食べるものに放射線照射
をするということはまずないと思いますのでご安心ください。」と
あり、当時は不安がなくなったのですが、最近は、普通にスーパー
で売っていると聞き、ポテトチップスにも使われ、放射線照射のじ
ゃがいもの輸入もかなりされているということです。絶対に避けた
いと思っていますが、現状、どの程度なのでしょうか。また、害は
いかほどでしょうか。

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A.国内では照射設備は一つしかなく、一般に出回っているじゃが
いもが照射されていることはありません。

 ただし、外国ではごく普通に使われている技術ですから、そうい
うじゃがいもを原料にした食品はあるでしょうね。生のじゃがいも
ではなく、加工品として輸入されることがあるかもしれないと思い
ます。

 ところで、「外国ではごく普通に使われている」ということは、
日本以外の大部分の国では、みんな食べているということです。

 それで何も問題になっていないのですから、放射線照射した食品
が無害であることは疑いのない事実です。

 何を根拠に「絶対に避けたい」と思っているのかはよくわかりま
せんが、現状は生のじゃがいもはたぶん照射されていません。加工
品についてはよくわかりませんが、被害が出る可能性はありません。
これで問題なしとは考えられませんか?

 イスラム教徒が豚を食べないように、理由が宗教的なものである
のならともかく、世俗の人間は被害が出そうかどうかで判断してよ
いのではないかと思います。

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Q.Q1232で質問した者です。私の説明不足で質問意図が伝わって
いなかったのでもう一度質問します。菜種油で揚げたかりんとうに
チョコレートをコーティングしたものを作ってみようと思っていま
す。しかし、油菓子にチョコレートをコーティングすると油菓子の
油がチョコレートの層に浮いてでてきて品質が悪くなっていくとい
う話を聞いたことがあるのですが、実際にはどうなのでしょうか?
また、どのような状態で保存した場合にその症状がでてくるのでし
ょうか?それを防ぐ方法はあるのでしょうか?よろしくお願いいた
します。

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A.種類が違うとはいえ、同じ脂肪分ですから、接触していれば混
じるのは避けがたいですね。

 よく脂汚れは落ちにくいといいますが、あれは洗うときに水を使
っているためです。脂汚れは油脂で洗浄すれば簡単に落ちます。こ
れは油脂どおしは簡単に混じるためです。

 同じことが「ナタネ油」と「チョコレート」にもおこるというこ
とでしょう。「チョコレート」というのは基本的にカカオ油脂です。

 防ぐ方法は私にはわかりません。原理的にいうと無理なのではな
いかと思います。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「中国製ハミガキ」
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 中国製のグリセリンのニセモノがカゼ薬に使われ、パナマなどで
大規模な被害が出た事件がありました。

 それに関連してハミガキでも同じジエチルグリコールがグリセリ
ンの代りに使われ、アメリカで問題になっていました。

 やはり日本にも同じようなハミガキが入ってきていたというニュ
ースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 厚生労働省は15日、JTB商事(東京都豊島区)など2社が中
国から輸入、販売した練り歯磨きから、毒性のあるジエチレングリ
コール(DEG)が検出されたと発表した。

 いずれもビジネスホテルなど宿泊施設で使われている業務用で、
健康被害の報告はない。同省は2社に対し、製品の成分表示にDE
Gの記載がなかったことを理由に自主回収を指示した。

 同省医薬食品局は「練り歯磨きは食べるわけではなく、検出され
た量も少ない。仮に毎日使ったとしてもほとんど影響はないが、念
のため使用は中止してほしい」としている。一方、同省は、家庭用
などとして市販されている国内14社の147製品には混入はない
との報告を受けている。

 同省によると、JTB商事が輸入した「Cool・White」
(3グラム及び5グラム入り)からは全重量の5・9%、「Js,
BEAU−FRE」(3グラム)からは0・1%のDEGがそれぞ
れ検出された。また、昭和刷子(ぶらし)(愛媛県内子町)が輸入
した「BEAU−FRE」(3グラム)からも0・1%のDEGが
検出された。いずれも中国・上海の製造工場から輸入していた。

 JTB商事によると、2005年4月から輸入を始め、今年5月
だけでビジネスホテルや旅館約1000施設に計約107万個を販
売した。昭和刷子の製品は、06年7月以降、約120万個が販売
されたという。

 中国産練り歯磨きを巡っては、中米パナマなどでDEGが検出さ
れたのを受け、米食品医薬品局が消費者に使用中止や廃棄を呼びか
け、腎臓病や肝臓病の患者らが誤って飲み込むと危険だと警告して
いる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070615it16.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ホテルなどの備品のハブラシに付属している小さなやつですね。
やはりああいうのは価格重視で中国製のものを使っているわけです。

 これに対して中国政府は安全性に問題はない、騒ぎすぎだ、など
と逆ギレしています。こういう態度はどうも困ったものです。中国
政府が国際社会の一員としてともに行動していく水準に達していな
いのではないか、と疑われても仕方ありません。

 「農民が稲を蒔いたら芽が出なかった。生活できなくなったので、
農薬を飲んで自殺しようとしたら死ねなかった、治療で薬を飲んだ
ら死んでしまった。」

 というジョークをこのごろ本で読みました。種籾も農薬も、薬も
みんなニセモノだったということです。日本では今どきの農薬は自
殺もしにくいものになっているそうですが、中国のニセモノ天国ぶ
りはとうとう輸血用の血液にもニセモノが現れたそうです。

 生理食塩水を赤く着色したものが、輸血用血液として売られてい
るそうです。もちろん、こんなものを輸血されたら死んでしまうで
しょう。何人死のうと、儲かりさえすればよいと考えていないとで
きない芸当です。

 そういうニセモノ天国から見ると、ハミガキにジエチルグリコー
ルが含まれるくらいは大したことはないと見えるのかもしれません。

 しかし政府がそんなことを言っているようでは、こういう犯罪は
なくならないです。「百年河清を待つ」とはよく言ったものです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 「丁庄の夢」という小説を読みました。中国の村が売血によるエ
イズで壊滅する話が題材になっています。中国のエイズ患者はすで
に1000万人を超えたとか言われています。血液不足の方もます
ます深刻で、「血奴」として人々を監禁し、血を取っていた事件が
摘発されたりしています。そしてとうとう血液のニセモノが登場し
たということです。

 一貫して言えるのは、儲かりさえすれば人の命はどうなってもよ
いという考えです。魯迅が描いた「人が人を食う」社会そのもので
す。「丁庄の夢」は小説としてもレベルが高く、著者は現代の魯迅
と言われているそうです。私は非常に衝撃を受けまして、中国はも
うこのままではダメなんじゃないかと思いはじめています。

 同じような中国の腐敗を題材にした「十面埋伏」という小説では、
悪人もたくさん出てきますが、それに闘いを挑む人々が感動的でし
た。しかし農民の実態を描いた「丁庄の夢」では、全く救いがあり
ません。腐敗も災難も、みんな農民たちの無知が招いているのです。
悪人たちも農民たち自身の中から生まれてきます。悪と正義の闘い
が始まることはないのです。

 とかいいながら、この夏休みには夫婦で香港に行く計画を立てて
います。中国好きもちょっと反省した方がよいのですけれどね。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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