安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>396号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------396号--2007.06.10------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「カビ・赤色2号・銀歯・菜種油(Q&A)」
「鶏肉の刺身」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
------------------------------------------------------------
ブログ毎日?更新中
http://www.kenji.ne.jp/blog/
------------------------------------------------------------
---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回の記事の元になったメールですが、文字化けしていたため、
もう一度送っていただきました。遅まきながら紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

先週末に新聞やテレビで報道されたニトリの土鍋から鉛やカドミ
ウムが溶出された件はご存知だと思います。そこで気になったのは、
お客様がニトリの検査結果が気に入らないと、消費者センターに持
ち込むまではいいものの、そこで公定法とは違う検査をやって出た
結果をマスコミが大々的に取り上げた点です。土鍋は陶器などと同
様に4%酢酸溶液をいれ、常温で24時間溶出させた後に検査する
ことになっていますが、消費者センターでは4時間の煮沸を2日間
にわたり実施してそこに溶出したものを検査するという通常では想
定できない使用方法を前提とした過酷な条件でした。煮沸で濃縮さ
れたものを測れば高濃度になるかもしれませんが、そんな思い付き
のような検査を行政機関が実施する意味があったでしょうか?

 さらにはニトリでは同様の方法でその他の商品を検査してHPに
結果を掲示しています。また、過去に輸入された(国内で製造され
たものも含めて)土鍋を同様の検査を行って、同様の結果が出たか
らと回収を要求するような騒ぎになると、食品のように賞味期限過
ぎるとなくなるものではないために家庭に多く残っているだけに収
拾がつかなくなるのではと危惧しています。

 このままでは、これが土鍋の民間公定法になってしまいそうです
が、このように、市民サイドから公定法を変更していくことが許さ
れるものでしょうか?中国から見ると日本にはダブルスタンダード
があるというか非関税障壁がいきなり出来てしまったという困惑が
広がることでしょう。渡辺様はいかが思いますか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次はバナナについて。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 渡辺様、いつも安心食べ物情報楽しく拝見しております。

 395号のバナナで気になったことがありメールさせていただきま
した。正直なところまだまだこういった妊婦さんを不安がらせるこ
とが多いのかと残念というか情けない感じがします。

 バナナの農薬のリスクとそれを食べてしまったという妊婦さんの
不安を比べたら、不安の方が圧倒的に体によくないことです。唯で
さえ不安の多い妊婦さんを、もう少しきちんとした情報で温かく見
守ってあげれないのでしょうか。

 通常私たちが食べるバナナはほとんどがフィリピン、エクアドル、
コロンビアなどからの輸入品ですが、以前収穫後に使用される殺菌
剤が国の基準を超えて検出され問題となった時期(中身には残留は
ほとんどないけれど)もありましたが、今では農薬などはほとんど
検出されない商品、生産・流通が管理された商品です。

 栽培時に使用された農薬がまれに微量ですが検出される場合もあ
りますが、基本的にバナナの検査はお猿さんも食べない皮ごと検査
をした結果です。農薬は基本的に皮に残留していますから、私たち
が日常食べている中身の部分は大丈夫というのがほとんどです。

 そういったことは以前から良く知られていることで、質問の妊婦
さんのように毎日1本くらい食べることは、栄養バランスが良く食
物繊維の多いバナナは良いことはあっても悪いことは何も無いと思
います。むしろ、そんな不安がらせる情報がいかに胎教上よくない
かを皆で考えましょう。

 事実をきちんとお知らせすることは大切ですが、極端な毒性情報
で内容を歪めるのは止めていただきたいと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は卵の黄身について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 本日のマガジンに「黄身がたくさんあって儲けたと思っていてよ
い」とありましたが、残念ながら不思議なことに卵は黄身が1個で
も2個でも卵黄の重量は同じなのです。でも、1個の卵から目玉焼
きが2個出来るのでラッキーなことには変わりありません。

 最近では養鶏場の規模が大きくなって1鶏舎に25万羽も飼育し
ているところもあります。そして驚きなのは、その25万羽の誕生
日はほぼ連続する2日間くらいに集中していることです。

 渡辺さんがおっしゃるとおり、卵を産み始めたばかりの鶏はまだ
安定していないので、小さかったり、黄身が2個入った卵を産むも
のが多いです。

 その鶏舎の卵から10個をパックすると質問のような状況が発生
しやすくなります。中身に問題があるわけではないので、2個入り
は不良品扱いしていません。でも10個全部がとなると不安を感じ
るかもしれませんね。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後に「こんにゃく入りゼリー」について、二つ紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも 楽しく読ませていただいております。 辛口というか正
直なコメントが好きです。

お伝えしたいことが... 

蒟蒻ゼリーそれも 蒟蒻畑 おいしいんですよ〜 特に 青梅味
が!!家族のお気に入りです。ゼラチンや寒天では出せない食感なんで
す。息子は 3歳から食べてます 幼稚園のおやつに 持って行って
ます。食べたことがあるなら 余計なお世話でしょうが...

今回の件 みんながいつも食べるので テーブルに置きっぱなし
になっていることも多かったのですが 娘が0歳なので よき警鐘
と受け止めています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 こんにゃくゼリーですが,395号に掲載されていた方同様,私も
普通のゼリーと違う食感が好きなもので,渡辺様が禁止すべきとお
っしゃるのは十分承知できますが,今後,危険性をでかでかと表示
(現在も小さく表示されていますが)の上で,発売中止にならなけ
ればいいなあと思っております。

 2日程前にも,NHKのニュースでミニトマト,巨峰ブドウなど,
こんにゃくゼリー以外にも事故が多数起こっていると報道されてい
ました。天然物は食べた人に責任があるけれど,製造されたものは
作ったメーカーの責任が問われるのですね。ゼリーという表示がい
わゆるゼリーと混同する点で,問題なのかもと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 みなさん、どうもありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

Q.急須のお茶葉を数日忘れていて、本日空けてみると茶葉と茶こ
しの下の部分に、白いわたがしのようなカビがたくさんはえていま
した(所々黒い点々がありました)。そのことに気づかずに、茶こ
しのふちを持ち上げ、その手でパンを食べてしまいました。触った
部分にはカビは見えませんでしたが急須内に肉眼で見えないような
カビが蔓延していたように思います。今のところ体調に変わったと
ころはありませんが、妊娠11週のため胎児に菌が影響しないかと
ても心配です。

------------------------------------------------------------

A.カビの胞子なら空気中にいくらでもいます。だからどこに置い
てあっても、条件が整えばカビが生えてくるわけです。

 カビの生えたものを直接食べるのはやめておいた方がよいですが、
さわったくらいでは何事もおこりません。

 そんなことを気にしていると、何かにさわるたびに消毒液を使う
ようなことになります。はっきり言ってこの状態はすでに(精神の)
病気です。

 人間は常に億兆という個数の微生物と共存している存在です。そ
れを気にしていても仕方ないではありませんか。

------------------------------------------------------------

Q.友人から食用色素の赤色2号などの使用の安全性について聞か
れたのですが,下記のように答えたものの,自分自身分からなくな
ってしまいましたので,質問させてください。

+++私の答え++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
日本では,ポジティブリストで許可されたものしか使えないし,国
が許可しているもので,使用限度内の量だったら大丈夫。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 これに対して,友人から,日本では使われている赤色2号,3号
が米国では使用禁止になっていると言われ,
http://www.f7.dion.ne.jp/~sabtle-e/additive.htm
http://www.geocities.jp/mk7kamome/sub5-1.htm

 また,5月に韓国で赤色2号が使用禁止になるとの報道があり,
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070503-00000025-yonh-kr

 でも,FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による安全性
評価では基準が定められているだけで,禁止はされていない。
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/FFCRHOME.nsf/pages/JECFA-ADI-D
(JECFA安全性評価は赤色2号については1984年のものなので,現在
新たに評価したら使用禁止になるのか? でも他の問題が山積みな
ので,再評価するほどの価値はない?)と,以上のような点から,
分からなくなっております。

 私としては,色素として入っているのは,大量ではないので,大
したことないと言いたいところなのですが,他の国が許可しないも
のを,日本は何で禁止にしていないのか?と言われると答えに窮し
てしまいます。

 血液製剤などで,外国で不許可になった時点で国内でも直ぐに不
許可にしておけば,と言うこともあるので(医薬品と食品添加物で
は効果が全く違うでしょうが)

 やはり外国で禁止されているものは,それなりに理由があるのだ
ろうから,取らない方がいいと答えた方がいいのでしょうか?
また,なぜ日本は禁止にしないのでしょうか?

------------------------------------------------------------

A.ご質問の中にもありますように、食品添加物を許可する制度は
危険なものを禁止するということではなく、使ってもよいものを定
めるというポジティブリスト制です。

 禁止するものを列挙するネガティブリスト制だと、そのリストに
掲載されているもの以外は使用可能ですので、思わぬものが使われ
ることがあり、食品添加物のリストには向きません。

 さて、ポジティブリスト制では、掲載されているものの安全性は
確保されていると考えられますが、掲載されていないものの安全性
は原則としては不明です。

 リストに載っていない物質は、安全ではないということでリスト
から削除された可能性もありますが、単に誰も使おうとしないので
載っていないだけかもしれません。

 国によって食文化も違いますので、許可するリストに載っていた
り載っていなかったりするわけです。だから「他の国では禁止され
ている」という言い方は正確ではなく、「他の国では使用されてい
ない」ということです。

 使用されていない理由が危険だからというのであれば、すべての
国で禁止されていくことになります。そうでないなら、他の国では
使用されていることもあり得ます。

 着色料はたくさん種類があり、色ごとにいくつか指定があれば不
自由しません。「赤色2号」を許可していない国では、他の着色料
を使用しているだけだと思います。

 使用実態からすれば、安全性を問題にする理由はありません。た
だし、このことは毒々しい色をつけた食品がよいということとは違
います。私はなるべく着色料の使用は控えた方がよいと思いますが、
着色料を批判するのに毒物であり、健康被害があるかのように言う
のは間違っていると考えています。

 以下のページでとりあげられているのは106号ですが、2号で
も同じことです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食品添加物の毒性試験はマウスなどの実験動物を用い、急性、亜
急性、慢性、変異原性など11項目の厳密なテストを行なって安全な
使用量を確認します。しかも万一に備えて、添加物として用いてよ
い量はこの100分の1以下と決められています。色素の発色は強烈な
ので、実際にはこの基準のさらに数分の1から数十分の1しか用い
られていないケースがほとんどです。

 例えば「ザ・カクテルバー」の項目で取り上げられている赤色106
号の動物実験の結果を人間に当てはめてざっと計算すると、1日数
千本の「カクテルバー」を2年近く飲み続けて、やっと肝機能の数
値に多少影響が出るという程度です。要するに「カクテルバー」の
糖分やアルコールのせいで体を壊すことはできても、赤色106号で
体調を崩すのは事実上不可能です。

http://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/tenka/tenka.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

------------------------------------------------------------

Q.こんにちは、Q.1212の銀歯について質問した者です。

 私の説明不足で質問意図が伝わってなかったので、もう一度質問
します。

銀歯は銀歯でもアマルガムのことではありません。アマルガムは
現在ほとんどの歯科で使われてないと思います。

今回質問した銀歯は金銀パラジウム合金(だいたい金12%・銀50%
・パラジウム20%・銅16%・すず亜鉛など2%)で、保険の銀歯と言っ
たら一般にこちらを指し現在も普通に歯科で使われています。

http://www.naturalsika.com/qanda/index.html#aesthetic_07

こちらのHPは前回の回答で発がん性の記述が見当たらないと回答
を頂いたのですが、左上の「Q:保険でも前歯に白い歯をかぶせる
ことができると聞いたのですが?」に記述があります。

http://www.kimurashika.jp/for_first_visitor/index.html

こちらは新たに見つけたHPで、「歯に対する価値観」に記述があ
ります。

以前紹介した分も含めて、怪しい業者とかではなく複数の歯科医
が言っているので一概にトンデモ系とは言えない感じもするのです
が、いかがでしょうか?

------------------------------------------------------------

A.これは失礼しました。私の勘違いだったようですね。金銀パラ
ジウム合金の解説はこんなところのようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 重量割合で12%の金、40%の銀、20%のパラジウムの他、
少量の銅、錫、亜鉛などからなる12%金銀パラジウム合金が代表
的で健康保険適用されている。比較的強度は良いとされているが錆
び(酸化し)て黒色に変色することがある。金属アレルギーのある
人には推奨できないと言っている歯科医師もいます。

http://www.advance.jp/cadim/cadimfolder/yougo/yougo.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 確かにいろんな意見があるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 保険の前歯は硬質レジン前装冠と呼ばれていて、金属にプラスチ
ックを貼り付けたものです。オールセラミックスに比べて水を吸い
やすく変色が起きます。また、裏側は金属ですので腐食が起こりや
すくアレルギーなどの心配もあります。使用される金属は日本の場
合通常パラジウム合金ですが、これはアメリカやヨーロッパではそ
の高い毒性や発ガン性が危惧されほとんど使用されることがなくな
った金属です。こういった点も今の日本の歯科医療レベルは他の先
進国に比べ10年は立ち遅れていると言われるゆえんです。

http://www.naturalsika.com/qanda/index.html#aesthetic_07
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記述がどの程度信用できるものなのか、私にはわかりません。
議論は専門的なところでやっていただくとして、一般的な考え方を
聞かれていると思いますので、私なりの回答を書いておきます。

 まず、国の政策がどの程度信用できるのか、という問題です。こ
れについては、現実に健康被害が出ているのかどうかが直接の回答
になります。私の知っている範囲ではそれほどの被害は出ていない
ように思いますが、事実の問題ですので、調査は可能でしょう。言
えるのはマスコミを賑わすほどの大問題にはなっていないというこ
とです。

 次に批判している側の根拠がどれほど確かか、ということですが、
これはなかなか難しいです。普通の人はこういうことを正しく評価
できませんから、勘や経験で選んでいくしかありません。だから結
論が人それぞれになるのは避けられないと思います。

 そこで私ならどうするかということですが、単純に保険の効くも
のでやってもらいます。ただし、金属アレルギーがあるので、検査
した上でのことにはなります。

 要するに、情報を注意深く調べておくのはよいことですが、その
情報に振り回されても仕方ないでしょうというのが私の考えです。

 この情報に白黒をつけるのは私の能力では無理ですので、申し訳
ありませんがそういうことをお望みなら、違う人に聞いてみてくだ
さい。

------------------------------------------------------------

Q.菜種油を使用したかりんとうに、チョコレートをかけたら何か
問題が起きる可能性はありますか?(かりんとうに使用している油
とチョコレートに使用している油)

------------------------------------------------------------

A.ご質問の意味がわかりません。

 脂肪というのは脂肪酸とグリセリンが結合したものです。グリセ
リンは一種類ですが、脂肪酸にはたくさんの種類があります。この
ために脂肪はいろんな性質のものを含んでいるわけです。

 原料の動植物の種類により、得られる脂肪は様々です。ただし、
それぞれの脂肪はたくさんの脂肪酸の混合で、その組成が異なって
いることが脂肪の性質を決定しています。

 だから、ある種類の脂肪と別の種類の脂肪を混ぜると、新たな性
質を持った脂肪ができるということになります。

 充分に混ぜ合わせたときはそうなりますが、そうでなければ複数
の食品が一緒にあるという状態です。

 私たちは食事のときに、いろんな食べ物を一度に食べます。それ
らは口から消化器官に入って混合されていくわけですが、そのとき
に混ざることを心配するものでしょうか?

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「地鶏の刺し身」
------------------------------------------------------------

 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 宮崎県の東国原英夫知事(49)が全国でPRしてきた、宮崎県
の地鶏の刺し身を5月にインターネット販売で購入し、食べた埼玉
県の家族ら7人が、食中毒になっていたことが7日、分かった。1
0歳の女児が約10日間入院して手当てを受けたが、現在は7人と
も回復しているという。宮崎県では1月、鳥インフルエンザが相次
いで発生。風評被害などを防ごうとトップセールスマンとして活動
してきた東国原知事は「非常に残念です」と話した。

 これまでテレビなどで、必死に宮崎県をPRしてきた東国原知事
に思わぬ“落とし穴”が待っていた。宮崎県産の地鶏の刺し身を食
べ、食中毒となったのは埼玉県の家族ら7人。一人の女児は入院す
るほどの重症だった。

 県によると、地鶏の刺し身は5月14日、ネットで注文した埼玉
県川口市の家庭に真空パックで届き、この家族5人と、おすそ分け
をもらった近所の男性2人が下痢や腹痛を起こした。

 7人のうち4人の便から食中毒の原因菌カンピロバクターが見つ
かり、都城保健所は販売した宮崎県都城市の食肉販売業「ぶり鶏の
中尾」(中尾映子経営者)を食品衛生法に基づき、2日間の営業停
止処分にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070608-00000097-sph-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 昔の話ですが、他の生協の担当者で、自分たちの扱っている鶏肉
を宣伝するために、説明会で生で食べられるとか言って、実際に食
べてみせる人がいました。

 産直の鶏肉なので、新鮮なことは間違いありませんが、別に生産
者が生で食べられる基準で出荷しているものではありません。誤解
の元になるし、第一危険だからやめておけと忠告していたことを思
い出しました。

 生で食べるためには、細菌数が少ないことと、食中毒菌がいない
ことが必要です。これを実現するのは案外難しいのです。

 日本人は魚を生で食べる長い伝統を持っています。このためつい
忘れがちですが、魚でさえ生で食べることはかなりのリスクを伴い
ます。昨今言われるように絶対的な安全を要求するなら、魚を生で
食べることはあきらめるしかありません。

 「刺身」と「安全」は相反するものなのです。幸い、長い伝統の
おかげで、危険はそれほどではないことはわかっています。これは
無意識のうちに安全を確保できるような食べ方を日本人がしている
からでもあります。最近の日本食ブームとかで、そういう伝統のな
い地域の人や、また日本人以外の調理人が安易に刺身を作るのはち
ょっと心配なことです。

 さて、「鶏肉の刺身」ですが、これについては日本人もほとんど
そういう経験はありません。たぶん魚よりも危険なうえ、伝統的な
食文化にはない食べ物ですので、こういう食べ方はやめておいた方
がよいというのが私の意見です。

 安全性を言うなら、生卵でご飯を食べるのと、刺身はやめておい
た方がよい、と教えてもらいましたが、伝統的な食文化を安全性よ
り上位に考えるということは前回にも書いたとおりです。

 逆に、魚の刺身はおいしいから、鶏肉も…というのは安易にすぎ
ると思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 銀歯の質問(再質問)は掲載後すぐにいただいたらしいのですが、
私の方で受信できていませんでした。スパムチェックで別のアドレ
スに飛ばしているので、たぶんそちらの方にいってしまったのだと
思います。どうも失礼しました。

 会社から健康診断にいけと言われています。もう10年くらい受
けていませんので、どうしようか悩んでいます。当日の朝に病気に
なったりして…。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-396号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数4770名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/