安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>365号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------365号--2006.11.05------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「味噌・金属アレルギー・ウィスキー(Q&
A)」「死亡数によるリスク表現」

-PR---------------------------------------------------------
Webコンサルタントの森羅情報サービス
http://www.kenji.ne.jp/

(連載)教育基本法/アンケート
-PR---------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--〔話題〕--------------------------------------------------

 いただいたメールを紹介します。長文です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 今回(2006.10.29付け364号)の記事で、渡辺さんが遺伝子組み換
え農作物について、
「すでに日常的なものになってしまっているので、原理的に批判し
ても意味がなくなってしまっているのです。元々批判的だった人が
この事態に対応するのはなかなか難しいです。」
という発言、私も同意します。

 ところで、以前2006.07.09付け348号の記事で、ロシアのエルマ
コバ博士の講演について触れられていましたが、その後の動きにつ
いてお知らせしたく、メールしました。

 平成18年7月9日に筑波で行われた講演会では、講演の内容は348
号の記事とほぼ同様だったようです。

 主催した「つくば・市民ネットワーク」によると、事前に質問を
受け付け、それに回答するという方式がとられましたが、時間の都
合で全ての質問に答えきれないまま、会が終了したとのことです。
http://www.geocities.jp/tsukubahotnet/tsuushin07.htm

 Food・Scienceの松永和紀さんの記事によれば、「実験の本質的
な問題である、遺伝子組換えの手法に関する説明の間違い(博士は
アグロバクテリウム法が危険という趣旨の講演をしたが、実験に用
いた試料はパーティクルガン法)に言及することなく、一方的に質
問を打ち切った」といった説明があります。
(現在ではFood・Scienceが有料になってしまったため、有料購読
しないと一部分しか確認できませんが)
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=667

 そして、質問に対する回答が、平成18年10月9日付で「遺伝子組
み換え食品いらないキャンペーン」というサイトに掲載され、18日
付で「つくば・市民ネットワーク」のサイトにリンクが張られまし
た。
http://www.no-gmo.org/new/2006/eqa.htm

 回答内容ははっきり言って、科学者としてはお粗末極まりないと
思いますが、特にこの中で2点ほど指摘したいのが、下記の内容で
す。(一部抜粋しております)

>Q 実験に使用したダイズは、生ではなかったか?
>→A GM大豆、在来大豆、大豆タンパク(プロテイン)には、
>加熱・半加熱・生の3種類があり、博士が実験で使用した大豆や
>大豆タンパクはすべて加熱したものであることはほぼ間違いない
>と、突き止めることができました。しかし、最終的な裏づけを取
>る段階で、供給元から情報提供を拒否されました。情報提供を拒
>否するようになった背後に何があったのかわかりませんが、これ
>まで起きたさまざまな事件と同様、バイテク企業が動いたものと
>思われます。



 「使った大豆が加熱してあったかどうか」ではなく、「実験の際
に加熱したか」を聞くべきだったと思います。「最終的な裏づけ」
以降の話は意味がありません。

>Q 他の研究者が追随試験をして正否を明確にしないというので
>あれば、イリーナさんのところで複数回追随試験をして、何度や
>っても同じ成果が出るということを証明してみせても、科学界や
>世間では通らないのでしょうか。

>A エルマコヴァ博士の実験は、最初の試行錯誤の段階です。他
>の研究者が同様の試験を行うことが必要で、それによって初めて
>客観的な評価が得られると思います。そのことを博士自身も繰り
>返し述べています。ところが現在、そのような方はなかなか出て
>きません。博士が最も苦労したのがGM大豆の入手と、それを用
>いての実験でした。なぜなら、必ず企業からの妨害が入るからで
>す。博士も結局自費で実験を行わざるを得ませんでした。



 「同様の試験」と言いますが、エルマコバ博士の講演では、実験
の詳細が明らかにされておらず、しかも上記を含め基本的な実験方
法の段階で、問題点が多数指摘されています。

 「試行錯誤の段階」といいますが、「遺伝子組換え=危険」とい
う結論ありきの偏った杜撰な実験では、追試を行う科学者はいない
と思います。

 どうも、権力による陰謀とか圧力とかの話がお好きなようです。
また、「遺伝子組み換え=危険」という目的のためなら、基本的な
科学的手続きは無視しても良いと考えているように見受けられます。

 以下は蛇足ですが、回答に署名のある「河田」とは、「遺伝子組
み換え情報室」代表の河田昌東氏(元名古屋大学理学部助手)のこ
とであろうと思います。
http://www2.odn.ne.jp/~cdu37690/

 河田氏は公害問題や訴訟に長く関わってこられたようで、遺伝子
組換えの内外の情報にも長けているようですが、取りあげ方には偏
りも多いです。

 「国・企業=悪」vs「市民=善」という構図の固定観念が強いあ
まりに、「国は遺伝子組み換えは危険ではないと主張」=「国の主
張は信用できない=「遺伝子組み換えは危険」という考え方にとら
われているのではないかと思います。

 私は、遺伝子組み換えが何でも良いとは主張しません。また、論
理的・科学的に説明しても、「遺伝子組み換えはイヤ」と思う人が
いることも否定しません。

 例えて言うなら「お化けはいないよ」と言っても、やはり真夜中
に一人で歩くのは何となく怖いし、「白いフワフワしたもの」がい
きなり目の前に飛び出せば、たいていの人が「ドキッと」するのと
近いと思います。

 仮に、昼間に見ればその白いフワフワしたものが「洗濯物のシー
ツ」であったことが分かっても、「ドキッと」した気持ちは消えな
いし、別の場面で同じような場面に出くわせば、やっぱり「ドキッ
と」すると思うのです。

 だからと言って、「お化け退治をしろ」とか、「洗濯物のシーツ
を一切無くせ」という提案は、現代では笑い話にしかならない訳で
すが、こと遺伝子組み換えでは、中々そうはならないでしょうね。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 お化けのたとえは面白いですね。私も同感です。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

Q.脱脂大豆を使った味噌はいまも製造されているでしょうか。昔
はあったが、いまはもうないはずというメーカーさんの声を聞いた
のですが。調合味噌はどうでしょうか。

------------------------------------------------------------

A.私も脱脂大豆を使った味噌というのは見たことがないです。

 醤油なら、脱脂大豆を使うのが普通なのです。醤油と味噌は元々
は同じ製法だったそうですが、今のような醸造法になったからは全
く共通点がなくなりました。醤油は日本酒の醸造法の方に似ていま
す。

 醤油は液体なので、油脂成分は最終的には醤油から分離させます。
脱脂大豆ではなく、大豆をそのまま使用しますと、油脂由来のエス
テル類などのせいで、香がよくなりますが、その分うま味成分であ
るアミノ酸の量は少なめになる傾向があるようです。

 味噌の場合は仕込んだ量がそのまま味噌になるというイメージで
す。この場合はやはり油脂成分を含んだ、丸のままの大豆の方がよ
いのでしょうね。

 脱脂大豆でも作れないことはないと思いますし、いろんなタイプ
のものが作られているので、一概には言えないですが、常識として
は味噌は丸大豆から作られていると理解しています。脱脂大豆から
作った味噌も探せばないわけではないでしょうが、まず見つけられ
ないと思います。

------------------------------------------------------------

Q.金属アレルギーなのでしょうか?木製品なら問題はないのです
が、ステンレスのスプーンやフォークで食事をするとキンキンと何
とも言いがたいほどの不快感があります。ステンレスの味も感じる
ので、おいしく食事ができません。(鉄製品も同様)銀のカトラリ
ーならもしかして問題ないかもしれませんが(試した事がありませ
ん)気掛かりな事は4つの歯に金属の被せ物がある事です。これも
関係があるのでしょうか?銀製品なら問題なくなるのでしょうか?

------------------------------------------------------------

A.何だか不思議ですね。金属アレルギーというのは実はタンパク
質などに金属イオンが結びつくのが原因だとか聞いたことがありま
す。そういう意味からいうと、アレルギーではなくて、何か電気的
な反応のように思うのですが、いかがでしょうか。

 本当かどうかはわかりませんが、こんな解説がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 要は、2種類の金属板が酸につけてあるとイオン化傾向の差によ
り起電力差が生じて電流が流れるというものだ。口の中の場合も、
水銀アマルガムや金・銀など詰め物・差し歯のイオン化傾向の差、
および矯正具やスプーンが導線がわりになって電池が構成され、イ
オン化が激しくなる。(ちなみに、スプーンを舐めていると、突然
「チカッ」と激しい痛みが顎骨に走ることがあるが、あれは電流が
流れた瞬間だ。)

http://www.geocities.co.jp/Technopolis/8931/index9.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 歯の詰め物が関係しているということなら、歯医者の診察をうけ
てみるのもよさそうです。

------------------------------------------------------------

Q.開封済みの古いウィスキーを飲んで夜中に2度の嘔吐に襲われ
ました。古いウィスキーは体に悪いのでしょうか。

------------------------------------------------------------

A.ウィスキーなどの蒸留酒はアルコール濃度が高いので、滅多な
ことでは腐敗しないのですが、よほど状態がよくなかったのでしょ
う。

 メーカーのサイトではこう言っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ウイスキーは蒸溜したアルコール度数の高いお酒ですので、未開
栓で保存状況が悪くなければ、10年位は気づかれるような変化は生
じません。しかし、直射日光が当たったり、温度が高いところ、石
鹸など香りの強いものの近くに長期間保存された場合は、風味が落
ちたり移り香がしている場合があります。いずれにしても、瓶詰め
後はワインとは違ってそれ以上美味しくなることはありません。長
期間保存するのではなく、お早めにご賞味ください。また、一度栓
を開けた場合は、空気と触れ合う面が大きくなり、ウイスキーの風
味が影響をうける恐れがあります。きっちり栓をして、日の当たら
ない風通しの良い所に保管し、お早めにお召し上がりください。

http://www.suntory.co.jp/customer/FAQ/whisky_how.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 開封して時間がたったものはやはり飲まない方がよいようですね。

-〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「死亡数によるリスク表現」
------------------------------------------------------------

 安井至さんのサイト「市民のための環境学ガイド」に「死亡数に
よるリスク表現」という記事が掲載されました。

 中谷内一也さんの「リスクのモノサシ」という本で提案されてい
た、リスクを評価するために、既知のリスクを表にしておき、検討
対象のリスクをその表にあてはめて評価する、という方法を実践し
ようというわけです。

 中谷内さんの本では、BSEのリスクを交通事故のリスクといき
なり比較するのはよくないと主張されています。こういう比較の方
法では、常に恣意的に比較するものを持ち出してこられますので、
リスクが高く見えるようにも、低く見えるようにもできるからです。

 一般に、他のリスクと比較しようというのは、そのリスクに対し
て騒ぎすぎだと考えている側です。しかし、恣意的な比較ではリス
クを過大に評価している人を納得させることができません。

 そこでより客観的に、リスクの大きいものから小さいものまでを
ならべた表「リスクのモノサシ」を用意しておき、そこにあてはめ
てそのリスクを評価しようというのです。モノサシですから、恣意
的に選ぶのではなく、固定されていなければいけません。

 そのために、いろいろなリスクを調べて表にしようとしています。
リスクの種類によって、同列に比較することは案外難しいのです。
ここでは予想されるリスクを人口10万人あたりの年間死亡者数とい
う数字にして比較しています。大小を比較するには、結局数字にし
てしまうしかないのです。

 以下は安井さんのサイトから、私が入力したものです(画像で掲
載されていたため)。数字は「人口10万人あたりの年間死亡者数」
です。日本人全体ではこの1200倍の数字になります。ざっと眺めて
みてください。下に安井さんの「注」も引用しておきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)飢餓(世界全体)     1460  
(2)喫煙(喫煙者)       365
(3)がん            250
(4)肥満            140
(5)心臓病・血管関係の病気   127
(6)アルコール飲料       117
(7)自殺             24
(8)発がん物質(職業上)     17
(9)交通事故            9
(10)窒息             6.9
(11)転倒・転落          5.1
(12)地震             5
(13)ディーゼル微粒子       2.8
(14)入浴             2.6
(15)火事             1.7
(16)他殺             0.52
(17)ダイオキシンなどの有害物質  0.3
(18)コーヒー           0.2
(19)台風や洪水          0.1
(20)HIV/エイズ        0.04
(21)航空機事故          0.013
(22)食中毒            0.004
(23)残留農薬           0.002
(24)落雷             0.002
(25)一酸化炭素中毒(パロマ関連) 0.0008
(26)サプリメント・痩せ薬     0.0008
(27)食品添加物          0.0002
(28)原子炉の事故         0.00008
(29)BSE            0.0000001

注1: 原子力関係の事故

 日本での死者は、例のJCOの臨界事故による2名のみ。事故に
よって、出た中性子線によって、発がんのリスクは上がっているは
ずであるが、そこは考えていない。なぜならば、母集団の人数が限
られていること、さらに、医療用、あるいは、自然起源の放射線に
よる影響が大きいものと判断されるため、統計的数値に影響を与え
るほどの有意差は無いものと判断。

 さらに、放射線が次ぎの世代へまでも影響を引きずるという考え
方が一般的のようだが、広島・長崎のデータの解析の結果は、大き
な影響があるのは放射線を浴びたときの胎内の胎児までで、卵子へ
の影響は余り大きくなく、精子への影響は無い。3世代目への影響
は、研究の対象にはなっても、まず考慮する必要は無い。

注2: パロマ関連の一酸化炭素中毒

 一酸化炭素全体としては、この10倍以上あるのではないだろう
か。家庭内におけるリスクとしては、転落・転倒、入浴、に続いて
この一酸化炭素のリスクが大きいのではないだろうか。ちなみに、
ストーブなどの燃焼機器の不具合では、圧倒的に火災発生が多い。

注3: BSEによるリスク

 いくら米国から牛肉を輸入しても、ある程度の危険部位除去処理
が行われていれば、日本人に死者が出る可能性は、1000年に1
名でも過大評価である。場合によっては、さらに1桁下げるべきか
もしれない。

注4: 残留農薬

 蒲生氏のクロルデン、DDTの数値から、最近の農薬の毒性の大
幅低下を加味し、さらに、相当の過大評価を行った場合の値。実際
には、さらに低いだろう。

注5: 食品添加物

 残留農薬の1/10としてみたが、これも超過大評価だろう。

注6: ダイオキシンなどの有害物質

 損失余命を1.5日とした。ホルムアルデヒドはさらに大きなリ
スクだろう。

注7: 飢餓(世界全体)

 世界全体での飢餓は、世界最大のリスクファクターなので、ここ
に追加した。しかし、本文中で述べたように、子どもへの影響が大
きい項目なので、死者数は少なくなるだろう。勿論のことだが、日
本で餓死する例は、虐待以外にほとんどない(高齢者の夫婦の場合、
一方は歩行不能のとき、面倒を見ていた元気な方が急死すると、つ
られて餓死という例はときどきある)。

注8: 喫煙(喫煙者)

 日本における最大のリスクファクターであることに間違いは無い。
ただし、この数値は、喫煙者が対象。すなわち、喫煙者10万人あ
たりの死者数。

注9: アルコール飲料

 損失余命1.6年という数値は、WHOの健康レポートの付表か
らの推測値である。どこかに、もっともらしい推測値は無いでしょ
うか。

注10: コーヒー

 農薬の毒性と良く比較される。まあ、こんなものなのではないか。
根拠は極めて薄い。

注11: 肥満

 これもWHOの健康レポートの付表からの推定値である。最近、
このリスクは日本でも増大している。北米あたりでは、この5倍ぐ
らいか。となると、北米では、喫煙よりも、肥満が最大のリスクフ
ァクターになっているものと推定される。

注12: サプリメント・痩せ薬

 時々死者が出るので、一応追加してみた。

注13: ディーゼル微粒子

 最近暴露が下がったので、これほどの影響は無いだろう。石原知
事のお陰か????

注14: 発がん物質(職業上)

 これもWHOの健康レポートの付表からの推定値である。すなわ
ち、職業的に毎日化学物質に接触している人に対する10万人あた
りのがんによる死亡者。がんの原因が、いわゆる化学物質であると
すれば、この程度か。職業上のリスクというものは一般にかなり大
きいものなのだが、職業上発がん物質に接触していたとしても、実
際の全発がんの1/10以下ということになって、まあ、直感的に
は正しいように思える(職業上のリスクの大きさは、武田氏のデー
タを参照されたい。特に鉱業従事者に注目 
http://www.taishitsu.or.jp/risk/risk2005.html )。

http://www.yasuienv.net/RiskSortedbyDeath.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 意外と大きいリスクのもの、逆に意外と小さいもの、いろいろで
す。数値としては100億倍、10桁も違います。

 私は交通事故より自殺の方が多いとか、入浴による死者が洪水な
どより多いとかに驚きました。

 この数字自体はかなりいい加減なもので、正確ではありません。
数値の正確さより全体の傾向を見る方が大切だという考えです。

 安井さんのサイトで紹介されていますが、統計情報からこの種の
数字を作成しているサイトがあります。

「リスクと生活」
http://www.taishitsu.or.jp/risk/index.html

 このサイトの最新の記事で、「いろいろな事項についての10万
人あたりの年間死亡数(2005年版)」というページがあります。

http://www.taishitsu.or.jp/risk/risk2005.html

 断然トップなのが「ロシア国民の全死因」で、1500人を超え
ています。日本人は805人ですので、倍近く死んでいます。これ
は主に飲酒のせいで、ロシア人男性の平均寿命は50歳代という笑
ってしまうような値になっています。ジョークの世界でも、ロシア
人=酒飲みというのが定番になっているのも無理はないというとこ
ろです。

 労働災害関係で、「林業」69.3、「漁業」43.6、「建設事業」20.2、
「運輸業」13.2、「製造業」7.5などが目につきます。全業種では
6.7 ですので、あとはこれ以下なのでしょう。私の属しているIT
業界みたいに軟弱そうなところでも、意外と死んでいる人はいたり
します。

 それにしても、漁業より林業の方が危険というのは驚きです。海
の仕事の方が危険だとばかり思っていました。

 このメールマガジンの主題である食べ物については、この表には
出てきません。統計情報からとっているため、食中毒以外では食べ
物が原因という数字は出てこないからです。食中毒も最近はうんと
減ってしまったためなのでしょうか、この表の作者である武田篤彦
さんからは無視されているようです。

 今後、このような事例の研究をとおして、「リスクのモノサシ」
が実用化されていってぼしいと思います。新たなリスク情報がもた
らされたとき、「それはモノサシのどこにあたるリスクなのか?」
という疑問をみんなが持つようになれば、適当なことを言って煽動
するのに苦労するようになるからです。

 ダイオキシンで儲けた某教授のようなことはできなくなってほし
いものです。一部の生協のように、リスク情報で儲けることを考え
るのではなく、正しく評価する習慣をつけていきたいものです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今回は中国旅行に出かけるため、事前の予約配信です。安井先生
の受け売りになってしまいましたが、ご容赦ください。

 『リスクのモノサシ』(中谷内一也 著 NHKブックス)とい
う本は面白いですので、おすすめします。この中に出てきた「素朴
なリアリズム」ということについて、感想を書いています。
http://www.kenji.ne.jp/2006/061013.html

 土曜日の夜に北京から上海に行きますので、お届け時は上海のホ
テルにいる予定です。次回は中国みやげの話になるかも。 

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-365号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数4852名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/