安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>359号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------359号--2006.09.24------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「糖アルコール・賞味期限・テンプル(Q&
A)」「ホウレンソウ」

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http://www.kenji.ne.jp/

(連載)志摩直人/中村哲さんのこと/花巻にて
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--〔話題〕--------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 毎回とても勉強になり助かっております。これからもがんばって
ください。さて、よくここでも議論となる食品添加物についてわか
りやすい記述がありましたので、御参考まで。特に最後のあたりは
そうだよねーとうなずいてしまいました。

http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=747

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ご紹介のページの最後のところは、こんな風に書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 結論は「量を無視した議論はナンセンスである」。どんな物質で
あれ、存在することは大きな問題ではない、問題はその量である。
量が多くなればなるほどその物質による障害が発生する確率は高く
なる。どこにその量の線を引くかはその人の人生観の問題である。
明日食べるものもない人たちを一人でも減らすために、極わずかな
危険性のある野菜を分け合ってたべる人生観があっても良いように
私は感じ、実行している。(千葉科学大学危機管理学部教授 長村
洋一)

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 FoodScience というサイトの、最近の記事です。私もときどき見
に行っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食の機能と安全を考える専門ウェブサイトのFoodScience(フード
サイエンス)は、“食の安全元年”といわれた2003年6月に誕生し
ました。この年は、01年に日本でBSE(牛海綿状脳症)感染牛が初
めて確認されたのをきっかけに国民の食への不安が一気高まり、そ
れに対応する形で食品安全基本法が制定され、その執行行政機関と
して食品安全委員会が設立、科学に立脚した食の安全の評価が本格
始動した時期です。

http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/about.jsp
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 どうもありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.糖アルコール類はカロリーが低く虫歯にならないと最近菓子等
に使用されています。私もその利点から数年前から頻繁に利用して
います。一方糖アルコールは多量に食べると一時的に下痢を起こす
とあります。最初に糖アルコール製品を食べてもなんともなかった
のですが、徐々に多量に食べたときに腹痛、下痢を起こすようにな
りました。それが、最近1年くらいは本当に少量しか食べていない
のに下痢を起こすようになったことです。だんだんと悪化している
ようなのです。母親も同様の症状になっており、たとえば最初のこ
ろはガムを20粒ほど食べても大丈夫だったのに、糖アルコール利
用の飴を一粒、ガム3粒食べたくらいで腹痛・下痢を起こすように
なりました。あきらかに悪化しています。本当に安全なのでしょう
か。アレルギーのようなものがあるのでしょうか。

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A.糖アルコールが下痢の原因になることはよく知られています。
でもどちらかというと、慣れてきてそのうちあまり症状が出なくな
るというように考えていました。

 はじめはあまり影響が出なかったけれど、そのうち反応するよう
になったということなのでしょうか。ガム20粒というのはどうも
一度に食べる量としては多いような気がします。

 こういう反応には腸内細菌の存在が大きく影響すると思います。
そのあたりが変ってきたのかもしれませんね。

 この変化がよい方向であるのか、悪い方向であるのかは私にはよ
くわかりません。様子をみながら、食べてみて、不安があるような
らやめてみた方がよいと思います。無理に食べないといけないもの
ではありませんから。

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Q.食料品の賞味期限を教えて下さい。又食料品の賞味期限等が載
っている本がありました教えて下さい。宜しくお願いします。

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A.こういう質問が一番困ります。何が知りたいのかがよくわから
ないのです。また、本などは自分で書店か図書館に行って調べるの
が一番です。ネット上にも情報はいろいろありますが、アテになら
ないものも多いですし。

 一般論としては、賞味期限は食品の販売時に適切な保存可能期間
を表示するものだと考えてよいと思います。食品の性質によって、
その意味するところは微妙に違うのですが、大雑把にいってそうい
うとらえ方になると思います。

 普通に保管していて、賞味期限以内に食べられない状態になった
ときはクレームになる、メーカーの方はそう考えて対処しています。

 逆に賞味期限が過ぎても、必ずしも食べられないわけではないこ
とはご存じのとおりです。ここから先は自己責任というやつです。

 自分で作った食べ物には、はじめから賞味期限はありません。こ
のあたりを考えると、賞味期限というものが販売対策としてあるの
だ、ということが実感できると思います。

 メーカーがどのようにして、商品の賞味期限を設定しているのか
はなかなか興味のある問題です。問い合わせてみると、データを山
のように出してくるところとか、単に業界団体のガイドラインをコ
ピーしているところとか、まさにいろいろです。本当に一口で言う
のは難しいのです。

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Q.てんぷら油処理用の固めるテンプルがほんの少し入ってしまっ
たスープを間違えて飲んでしまいました。成分は天然油脂成分(唐
ゴマ)としか書いてませんでした。現在、妊娠5ヶ月なのですが赤
ちゃんに影響はありませんでしょうか?

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A.メーカーのサイトにはこう書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 テンプルの原料は、唐ゴマの実から抽出した天然油脂を原料とし
て製造された脂肪酸です。化粧品や界面活性剤の原料にも使われて
いるもので、その他の有害な物質は全く含まれていません。特に応
急処置をする必要はありません。無理矢理吐かせたりせず、口をす
すぐなどして様子をみてください。

http://www.johnson.co.jp/inquiry/119/tm01/index.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これからすると、心配なさそうですね。「唐ゴマ」で検索してみ
ると、次のような記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 唐ゴマはトウダイグサの一種であり、別名「ヒマ」と呼ばれてい
ます。その種子はひまし油の原料として使用されています。現在の
用途は下剤や化粧品、染料の原料としても使用されています。文献
によれば、葉、種子には毒性のあるリシニン(ricinine)というア
ルカロイド化合物を含み、摂取すると吐き気、嘔吐、肝および腎臓
障害、痙攣、昏睡、低血圧、呼吸困難などを起こし、死に至ること
もあるそうです。食用には適しませんので、決して食べないように
するとともに、食用植物との隣接栽培による誤食にも注意してくだ
さい。

http://homepage2.nifty.com/t-center/jigyou/sidou/soudan/kubun/nousan.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 唐ゴマ自身には毒性があるようです。生で食べると危険ですが、
抽出の過程でこの毒性成分は取り除かれているわけです。

 別に症状が出たりもしていないようですので、心配することは
ないと思います。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「ホウレンソウ」
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 アメリカでホウレンソウによる食中毒が問題になっているそうで
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ワシントン――米食品医薬品局(FDA)は18日、大腸菌が付
着した袋詰めホウレンソウが原因とみられる感染症の問題で、感染
者が報告された州が当初の8州から21州に拡大したことを受け、
袋詰めとなった製品のほかホウレンソウの生食も避けるよう勧告し
た。

 これまで体調不良を訴えた人は少なくとも111人で、1人は死
亡した。新たな感染例が報告されたのはイリノイ州とネブラスカ州。
イリノイ州の衛生当局によると、同州北部で高齢者の女性が、大腸
菌感染による腎不全で入院。またネブラスカ州当局は、イリノイ州
の症例と同型菌で体調を崩した住民1人を確認したと発表した。こ
の住民は入院することなく回復したという。

 FDA関係者は警告を未調理ホウレンソウ全てに拡大した理由に
ついて、袋詰めホウレンソウの生産業者の一部が、小売用パッケー
ジとともに業務用パッケージも生産していること、飲食店などが小
売用の袋詰めホウレンソウをサラダバーなどで提供する可能性があ
ることを挙げた。

 FDAは感染源が特定されるまで製品の回収命令権限を持たない
ため、ホウレンソウの生産企業は自主回収に乗り出している。感染
源は灌漑(かんがい)用水や動物、作業員などが考えられ、FDA
はあらゆる可能性を検討している。

 別のFDA関係者は17日夜、感染原因が病原性大腸菌O(オー)
157:H7型菌だったとの見解を示した。また、入院中の56人
中、少なくとも16人が溶血性尿毒症症候群(HUS)と呼ばれる
腎臓疾患を発症していることを明らかにした

http://cnn.co.jp/usa/CNN200609190019.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ホウレンソウを生で食べるというのはあまり聞かないですが、ア
メリカでは普通なのでしょうか。アメリカ人とホウレンソウという
と、ポパイを思い出します。

 うちの妻なんかもポパイを心配していましたが、ポパイの食べる
のは缶詰のホウレンソウです。ホウレンソウをぐだぐたに煮てあっ
て、ちょっと食べる気のしないもので、アメリカ人はこんなものを
食べているのか、などと思っていました。ところがそのアメリカで、
ホウレンソウをサラダにして食べていると知って、改めて驚きまし
た。

 それはさておき、現に大騒ぎになっているようです。詳細な経緯
はまだ明らかになっていませんので、しばらくは続きそうです。

 自然食品会社が出荷したホウレンソウが原因であったということ
です。大腸菌ですから、動物からの汚染があったのだと思います。
この場合、すぐに疑われるのは人の手なんですが、感染の規模から
いうと、もっと大規模に、たとえば使用している水が汚染されてい
たというようなことがおこったのかもしれません。

 アメリカでは環境中にO−157がひろがっているのではないか
というウワサがありましたが、どうも他からも出てくるのではない
かと、人ごとながら心配になるニュースです。

 O−157は日本でも継続して検出されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 腸管出血性大腸菌感染症は、1999年4月施行の感染症法に基づく3
類感染症として、無症状病原体保有者を含む症例の報告が診断した
全ての医師に義務づけられている。無症状病原体保有者は、食品産
業従事者の検便によって偶然発見される場合もあるが、探知された
患者と食事を共にした者や、接触者の調査などによって発見される
場合が多い。なお、腸管出血性大腸菌感染症の報告は、1996年8月6
日に伝染病予防法の元で指定伝染病に規定された時に始まっている
が、以下においては、感染症法施行以降の報告の範囲で記述する。

 2005年の報告数(診断週が2005年第1〜52週のもので、2006年3月
31日までに報告されたもの) は3,572例であり、2000〜2004年の年
間累積報告数(2000年3,642例、2001年4,435例、2002年 3,183例、
2003年2,999例、2004年3,764例)と比較すると、ほぼ平均的な数で
あった。また、有症状者が2,414例(68%)、無症状病原体保有者が
1,158例(32%)であり、有症状者の比率は2004年とほぼ同値で、20
03年以前(54〜66%)と比較するとやや大きかった。

(略)

 HUSは42例で報告され、有症状者の1.7%に発生していた。

(略)

 死亡例の把握は、届け出時点で記載されていたか、または届け出
後に追加で報告されたものに限られるが、10例みられており、感染
症法施行以降最も多かった。うち4例がHUS発症者であった。

http://idsc.nih.go.jp/disease/ehec/idwr06week19.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 昨年1年で、3,572人の患者が発生し、うち42人が溶血性
尿毒症症候群(HUS)を発症、死亡例が10例あるということで、
かなり深刻な事態であると考えてよさそうです。

 アメリカのニュースを人ごとと思っていられませんね。

 この記事の中の「探知された患者と食事を共にした者や、接触者
の調査などによって発見される場合が多い。」というのが気になり
ます。

 手洗いをする、ということが大切です。他の感染症についても効
果がありそうなので、外出後は必ず手を洗うという習慣をつけるこ
とがよいのではないかと思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 23日の夜に花巻から帰ってきました。それから書き出したので、
今回は少し短めです。

 花巻ではレンタカーを借りて、五輪峠に行ってきました。峠の頂
上に五輪塔がたっているので五輪峠というのですが、宮沢賢治の詩
の舞台になっているところです。宮沢賢治ネタですので、このメー
ルマガジンの読者には関係ないかもしれませんが、宮沢賢治のメー
ルマガジン「宮沢賢治 Kenji Review」の方に報告を書こうと思って
います。興味のある方はそちらもごらんください。

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