安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>309号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------309号--2005.10.09------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「アスパルテ−ム・栗(Q&A)」
「アメリカ産牛肉」

-PR---------------------------------------------------------
浄化槽・排水処理のことなら、「環境デザイン.COM」に
http://www.kankyo-design.com/

浄化槽の設計・管理を通じてきれいな水環境つくりに貢献します。
きれいな排水が出て、維持管理費の安い浄化槽が設置できます。
ディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)もOKです。
-PR---------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--〔話題〕--------------------------------------------------

 先日から話題になっている、「トランス型脂肪酸」脂肪酸につい
て、メールをいただきました。長文なので少し短くしています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつもメールマガジンを読ませて頂いており、その食品に対する
定量的な思考を元にした基本姿勢についてはいつも共感を覚えてお
ります。

 さて、最近メールマガジンでも話題になっているトランス脂肪酸
についてですが、今週取り上げられていたメールで「外国では禁止」
と発言なされている方がいらっしゃいました。

 私は寡聞にして「禁止を決めた外国」の存在を知りません。が、
多くの場合その様な主張をする人は「EU」または「デンマーク」
で禁止されているとする事が多いようですね。デンマークでは食用
油脂中の存在割合が2%以下でなければならないという法律が有る
ことは確かなようですが、使用禁止ではありません。使用禁止にす
るとほぼすべての油脂食品が禁止されてしまいますし。

 ただ順当に解釈するのならこの規制ではマーガリンは実質禁止、
という事にはなるのでしょう。(全二重結合に水素付加して飽和脂
肪酸オンリーにしたらどうなるのでしょうかね)

 アメリカなどでは含有量の表示義務が課せられるようです。これ
は嗜好・好悪のレベルでの選択権を消費者に保証する事につながり
ますので、非常に良い事だと思います(いわゆる自然食品を好むこ
とも安全の問題はともかく一種の嗜好ですし、自由に選択できるの
は良いことと思います)日本でも危険性の有無とそのレベルの話は
ともかく、簡易安価な検査法が有るのならば表示義務くらいは有っ
ても良いかなと思います。私は選ぶ際の参考にはしませんが。

 マーガリンがよく取り上げられる理由は、マーガリンは化学工業
の産物としての文明批判思想という素地もあるのだと思います。
(これは多くの食品工業に対する批判と「自然」の過度の美化・賛
美にも現れているかと)

 私は、ドーナッツのトランス脂肪酸含有率が高いというアメリカ
での調査結果を見たことが有りますが、先週のメールマガジンでも
ドーナッツとフライドポテトで(大きな幅では有るけども)高値が
でていました。これは(ご存じだと思いますが)加熱によりシス脂
肪酸がトランス脂肪酸に変わってしまう事が原因でしょう。

 そしてマーガリンに対して、この様な揚げ物料理に対する批判は
ほとんど聞こえてきません。マーガリンと違い、揚げ物は近代工業
以前から有るという事情があるからなのかもしれませんね。

 「ドーナッツ」や「フライドポテト」は日本人が好む「トンカツ」
「天ぷら」に代表される揚げ物料理と同じと言って差し支えないと
思うのですけどね。特に大量に揚げる店屋物やスーパー総菜などで
は。

 肝心のトランス脂肪酸の悪影響のレベルはと言えば、まだよく解
らないというのが正直な所ではないでしょうか。理屈の上では影響
の可能性は有りますし。

 ただ、先日「トランス脂肪酸の摂取量をカテゴリ別に分けた疫学
調査」なる物の報道を見たことがあったのですが「摂取量の最小グ
ループと最大グループの比較ではある病気のリスクが70%増」と
でかく取り上げてました。

 しかしよく読んでみると「トランス脂肪酸を多くとったカテゴリ
の人」というのはそのまま「シス脂肪酸を含み、油脂自体を多くと
った人」になる事が解りました。つまり「脂っこい物食いすぎるな
よ」といえてしまう訳です。

 「油脂量の影響を除いたら正の相関関係が出てきた」とも出てい
ましたが、少なくとも7割リスクが大きくなると言うのは眉唾物で
すし、「正の相関関係」といのはちょっと苦し紛れの感があります。
正の相関関係って、原因と結果の関係がなくても簡単に出てしまい
ますしね。

 取り上げられた論文がよろしくないのか、マスコミの取り上げ方
がよろしくないのかは解らないのですが、これでは悪影響に対する
説得力とはならないなというのが感想です。

 「では実際にどう影響するんだ」と言われると「やっぱりよく解
らない」としかいえないのですが、少なくとも大量にマーガリン・
ショートニングが業務用として使われてきて、多くの揚げ物が食べ
られてきた結果が今の社会であり、この社会ではまるで「毒」扱い
で取り上げられることもあるトランス脂肪酸の「影響」とやらの
「深刻な結果」は起きてなさそう、ともいえると思います。

 私としては「トランス脂肪酸の心配をするよりも油脂の摂りすぎ
を先に心配した方が合理的」かなと。

 そして、心配性な人や食品に対して心配する事が趣味になってい
る人、嗜好・好悪を基準に選びたい人の為に、含有量を知る手段は
確保出来た方がベターで有るんじゃないかと思います。

 ではこんな事を言う私が普段マーガリンでおいしくパンを食して
いるかというと、風味に対する好みからバターしか使ってないんで
すけどね。揚げ物はよく食べますが。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次はキュウリの無農薬栽培について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 イタリアのミラノに住んでいるものです。

 私は毎年夏は日本で過ごしますが今年は事情があって帰れず、子
供の希望もあり,キュウリを庭で栽培する事になりました。私は無
農薬には全然こだわっていません。ただ、イタリアのキュウリは口
に合わないので育てる事にしました。

 種は5年ほど前,日本のキュウリの種を植えて最後の実で種をと
りました。だから、種にはなんの農薬もかけられていません。その
上古いです。30このうち1本だけ芽が出てきました。(あまりに
古いため。)

 時期が少し遅いと思いましたが、いつもはしそだらけの場所に、
一カ所キュウリを植えました。泥よけに根元にビニールを敷き、い
ろいろな病気覚悟でしたがうどん粉病も出ず,曲がりの少ないいい
キュウリが10本ほど採れています。まだ、沢山雌花がついていま
す。肥料は家から出た堆肥だけしか使っていません。

 近くに植えたひょうたんですがうどん粉病で1メートルほどは葉
っぱなしの茎ですが今はその先がふさふさで花を沢山着けています。
これも、どうでもいいと思っていたので何の薬も使っていません。

 気候がよかっただけではなさそうです。ただ、連作をしていない
事は確かです。小規模だから無農薬で出来たのでしょうか。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 野菜のタネを自分でとるのは、当たり前のようで案外難しいので
す。今はほとんど交配種といって、特定の両親からつくられた雑種
になっています。この雑種からタネをとると、元の野菜とは違って
親の形質がそれぞれに出現して、バラバラになります。また、タネ
をとること自体が難しいものも多いです。

 たまたま発芽したタネが病気などに強いものだったのでしょうね。
それから、環境が大いに違いますので、この品種につく病気なども
なかったのでしょう。こういうときは農薬なんかいらないことがよ
くあると思います。来年も同じようにいくかというと、ちょっと心
配です。

 産地では連作は避けていても、同じような場所に同じような野菜
をたくさん植えつづけるわけです。虫や病気もその野菜が出てくる
のを待っている状態です。そういう場所で本当に無農薬にするのは
難しいと思います。

 逆に、初めての場所で野菜を作ると、案外うまくいくことがあり
ます。わが家でも、引っ越して初めての夏にはいろんな野菜がよく
できました。次の年からは…。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

Q.甘味料のアスパルテ−ムについて教えて下さい。どんな食品に
使われているの?食べ続けても健康に害はないのか?

------------------------------------------------------------

A.有名なのはダイエットコーラですね。他にもたくさん使われて
います。独特のクセのある甘さの甘味料です。

 アスパラギン酸とフェニルアラニンというアミノ酸が結合したも
のですから、基本的に無害と考えてよいと思います。以下のページ
が詳しいです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アスパルテームは体内に取り込まれるとほぼ瞬時に2つのアミノ
酸とメタノールとに分解されます。もちろんアミノ酸は無害、メタ
ノールには毒性がないでもありませんが、アスパルテーム分子全体
に占める割合いが少ないため、普通に調味料として使う分には何の
問題もない量です(この程度のメタノールは他の食品にも含まれて
おり、体は問題なくこれを処理して無害化しています)。

http://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/aspartame/aspartame.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここにも書かれていますが、アスパルテームは最もよく調べられ
た添加物の一つで、安全であるというデータは山ほどありますが、
有害であるというデータはありません。

 しかし、いくら安全だというデータを積み重ねても、「絶対に安
全」ということは証明できません。有害なデータ一つでも「有害で
ある」ことを証明できるのに比べると、非対称になっていることに
注意してください。

 フェニルアラニンに関して、「フェニルケトン尿症」という病気
との関連でよく非難されています。しかしこれは誤解というより、
デマ宣伝というものです。

 「フェニルケトン尿症」は遺伝性のもので、フェニルアラニンを
うまく代謝できない病気です。このため、赤ちゃんのうちはフェニ
ルアラニンを徹底的に避ける必要があります。病院で赤ちゃんが生
まれたとき、検査されているはずです。もし「フェニルケトン尿症」
と診断されたら、そういう特別食を与えないといけません。

 遺伝性のものですから、そういう遺伝を持った赤ちゃん以外には
無関係です。妊娠中にアスパルテームをとると「フェニルケトン尿
症」になるように言っている人もいますが、これはウソです。

 「フェニルケトン尿症」の赤ちゃんがアスパルテームをとっては
いけないのは本当です。しかしフェニルアラニンはどこにでもある
アミノ酸ですから、アスパルテームをとらなければそれでよいとい
うことではありません。フェニルアラニン除去というのは大変なこ
とをしなくてはいけないのです。

 そんな重病の赤ちゃんがダイエットコーラを飲むということを心
配するのはちょっと想像もできないくらいバカなことです。普通の
赤ちゃんでもダイエットコーラは飲みませんが。

 大人でもダイエットコーラを飲むというのはどんなものなのでし
ょうか。水でも飲んでおけよ、と思います。私はアスパルテームな
どの甘味料を推薦するものではありません。しかし、ありもしない
害をいいたてる人たちはいったいどんな利益があってそうしている
のか、改めて疑問に思います。

 こういう人たちは、何か不安を煽るものがあればとびつく習性が
あるのですよね。ネット上にはそういうウソがあふれていますので、
だまされないようにご注意ください。

------------------------------------------------------------

Q.現在2歳5ヶ月の息子がおります。今の時期家の周りに栗の木が
あり、落ちてきていたので、栗拾いをしその後家に持ち帰りお塩を
入れ20分程茹でてご飯の上にかけて食べさせたところ三回うんちを
し2・3回目は下痢になりました。以前にも一歳代の時ですがその時
は「甘栗むいちゃいました」を食べさせやはり同じく下痢になりま
た。また今回も同様、おむつかぶれの様に赤くなってしまい、今回
は息子もお話しできるようになってきているので、本人は「チンチ
ン痛い」と言います。たぶんそれは赤くなっている部分のことを言
っている様な感じなのですが・・・。そこで幼児に栗を食べさせる
とこのような事になるのはどうしてなのでしょうか?栗はあまり食
べさせない方が良いのでしょうか?栗は薬の役目も果たすと聞いた
ことがあるのですが・・・。ちなみにこういう場合病院へ行った方
がよいのでしょうか?

------------------------------------------------------------

A.これはアレルギーなのかもしれませんね。ぜひ病院で診てもら
ってください。

 私は特に症状とつながりがないのに、アトピーなどの原因として
何でも食物アレルギーにしてしまうことには、強く反対しています。
でも、食物アレルギーというのは実際によくあるのです。特定の食
物で何かの症状がでるときは、アレルギーを疑った方がよいと思い
ます。

 下痢とは違いますが、こんな症例もあるそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ラテックスアレルギーは、医療用のゴム手袋や静注用製品、手術
関連用品、カテーテル、看護用品などが原因になることが多く、ア
トピー性皮膚炎の患者に合併しやすい。多くは接触蕁麻疹の症状で
あるが、時に重大なアナフィラキシーショックを起こす。(30分
以内)

 ラテックスアレルギーのある場合は、バナナ、栗、アボガド、メ
ロン、キウイ、トマト、パイナップル、ソバ、モモ、グレープフル
ーツにもアレルギーであることが多く注意が必要である(ラテック
スフルーツ症候群)。口腔アレルギー症候群(OAS)との関係に
も共通抗原があるので、注意が必要である。

http://www.mirai.ne.jp/~seisinc5/oas.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 脅かすようで申し訳ありませんが、私としては気になります。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「アメリカ産牛肉」
------------------------------------------------------------

 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米国とカナダ産牛肉の輸入再開問題で、食品安全委員会プリオン
専門調査会(座長・吉川泰弘東大教授)が四日開かれ、両国産牛肉
の安全性評価の答申案とりまとめに向けた実質審議を終えた。月内
に予定される次回会合では総合的な安全性評価を盛り込んだ最終的
な結論を出す方針だ。輸入再開への手続きで関門となっていた答申
案が取りまとめられることで、十二月にも米国とカナダ産牛肉の輸
入が再開される可能性が高まった。

 調査会はこれまで、日本への輸入条件となる生後二十カ月以下で
脳や脊髄(せきずい)などの特定危険部位(SRM)を取り除いた
両国産の牛肉の安全性について議論。四日の会合では、食肉処理前
の生体牛と処理後の食肉・内臓におけるBSE(牛海綿状脳症)汚
染度について総合的に審議した。

 その結果、米国のBSE感染牛は日本の五−六倍程度の可能性が
あるが、飼育規模を考慮すると牛全体に占める割合は日本よりやや
少ないとの表現を報告書に盛り込むことを確認。牛肉や牛の内臓に
ついては、危険部位の除去などが適切に実施されれば汚染の可能性
は非常に低いとの判断を示す方向となった。

 吉川座長は会合後、「早ければあと二回ぐらいの会合で答申案が
まとまる」と記者団に表明。調査会が答申案を取りまとめたあと、
一カ月程度、一般からの意見を募り、食品安全委員会が政府に正式
に答申する。これを踏まえて、政府は年内にも輸入解禁に踏み切る
段取りだ。

 米国産牛肉は、BSEの発生に伴って平成十五年末に輸入が停止。
米政府が早期輸入再開を強く要請しており、米議会では牛肉貿易再
開が遅いとして、日本への制裁措置発動を求める意見も出始めてい
る。

(産経新聞) - 10月5日2時47分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051005-00000001-san-pol
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このニュースによると、アメリカ産牛肉の輸入再開が迫っている
ようです。アメリカ産牛肉の安全性については、いくつかのポイン
トがあります。

(1)BSEの汚染状況はどれくらいなのか?

(2)肉の処理状況はどのようなものか?

(3)全頭検査していないことによるリスクの増加はどれくらいか?

 まず、汚染状況については、このニュースでは日本と同じくらい
かそれ以下程度と見ているようです。検査による発見数は日本より
かなり少ないですが、日本の場合は全頭検査で見つけたものです。
アメリカでも全頭検査をした場合、日本よりたくさん見つかるとい
うことです。ただし、全頭数は桁違いに多いので、率にすると日本
を下回るというわけです。

 肉の処理状況は一概にはいえないですが、アメリカの処理場が全
体として日本より劣っていることはないと思います。昔は日本の処
理場でアメリカに輸出できる衛生基準を確保しているところは少な
かったのです。今でも日本と同レベル以下ということはないはずで
す。

 全頭検査をしていないことで、リスクが上昇する可能性はありま
す。輸入再開を決めるときはここが問題になります。ここでのポイ
ントは、全体の汚染状況と牛の月齢です。

 全体の汚染状況がひどいときほど、全頭検査でリスクを下げる効
果が期待できます。逆に現在のアメリカや日本程度だと、その効果
は投入する資源に対して非常に低くなってしまいます。

 次に、牛の月齢との関係では、20ヶ月齢以下の若い牛の場合、
まず検査にひっかからないということがあります。こういう若い牛
を全頭検査するのはムダではないか、という議論が出てくるところ
です。

 20ヶ月齢以下の牛なら、検査してもしなくても同じで、どちら
にしてもリスクは極めて低い、ということです。日本でも公費の無
駄遣いですから、やめる方がよいのでしょう。

 20ヶ月齢といえば2年以下です。私たちの食べている牛は普通
はそんな若い牛なんですね。肥育農家では生後半年くらいの子牛
(素牛)を買ってきて、一年ほど育てます。300キロあまりの牛
が一年たつと700キロ程度に育ちます。1日1キロ増えるのか、
と感心したものです。

 一部の高級和牛をのぞいて、だいたい生後18ヶ月齢程度で出荷
されていると思います。(出荷価格)−(素牛価格)−(経費)が
儲けになります。経費のほとんどはエサ代ですので、肥育期間が長
いとかえって儲けは減ってきます。だからそんなに長く飼うことは
ないのです。

 アメリカでも事情は同じですが、牛の個別管理が弱いので、個別
の月齢がはっきりしないという問題点がありました。アメリカ側か
らは肉の格付けで対応できるという提案が出されています。この中
でA40という評価は次のような基準になっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)椎骨のすべてに軟骨の形跡、(2)仙椎のはっきりした分離
とかなり多くの軟骨の形跡をみせる上部、(3)部分的に骨化する
傾向のある腰椎の先端部、(4)胸椎に骨化が見られず、(5)脊
柱の断面が柔らかく多孔質で赤い傾向で、(6)肋骨は平坦になる
傾向があり、(7)赤身の肉の質感が非常に繊細で、赤身は薄赤色
という特徴を有していなければならない

http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/eisei/bse/geturei/3/siryo3-2.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 よく、「肉色による判別」などと報道されていましたが、それよ
りも骨に着目しているようです。月齢とともに、軟骨が骨化してい
きますので、その骨化の状態を見るわけです。生きているうちだっ
たら、歯の生え方でもわかるそうです。人間でいうと、小学生くら
いの若さでしょうか。

 日本側の評価でも、このA40ランクに21月齢以上の牛が紛れ
込む可能性はほとんどないだろう、ということのようです。「牛の
月齢判別に関する検討会」では、このような結論になっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)A40の評価決定ポイントは高い精度での判別が可能であり、
牛枝肉の生理学的成熟度を客観的に判別する基準としては、適当で
ある。

(2)21ヶ月齢以上の牛の枝肉を排除する基準としてA40を用
いた場合、統計学的分析からは、21ヶ月齢以上の牛の枝肉がA4
0以下に評価される可能性は、99%の信頼度で1.92%以下
(18〜20ヶ月齢までにA40がなかったという事実を用いた事
後解析によれば0.26%以下)であるということが実証された。

(3)A40を基準として採用し得るか否かの判断に当たっては、
米国産牛肉のBSE感染リスクの程度を考慮する必要があり、この
リスク評価を踏まえ、統計学的結果がリスクの観点から許容し得る
ものと評価できるものであれば、その基準としてA40を採用する
ことは可能である。

(4)仮にA40という基準を採用する場合には、

1.評価決定ポイントの明確化、格付検査官への周知徹底、評価結
果の記録と保存等が必要であること

2.基準としての有効性を確認するための追加的検証又は実施後の
フォローアップが必要であること

  に留意すべきである。

http://www.maff.go.jp/soshiki/seisan/eisei/bse/geturei/3/gaiyo.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ということで、外堀は埋まってしまっていますね。あとは政治的
な判断で、国民がこれを納得するかどうかだと思います。リスクと
しては問題にならないほど低いです。(人間に被害が出る可能性は
ほとんどないという意味です。)あとは「気持ち悪い」「怖い」と
いう感情レベルの問題です。

 「絶対怖い」派も根強いですから、まだまだ予断できないところ
です。でも国際派の私としては、あんまりこんな感情にこだわって
いると、世界中からヘンな人たちと思われそうで気になっています。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 日曜日の朝にお届けしていますが、今回は私は中国にいます。例
によって、出発前に予約したものです。

 中国へ何をしに行っているかというと、中国の会社の日本進出の
相談で話を聞きに行くのです。中国産食品の汚名を返上するために
は、中国人自身が取り組むしかない、という私の意見を聞き入れて
くれるかどうか、楽しみにしています。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-309号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数4302名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/