安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>304号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------304号--2005.09.04------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「梅干・添加物・ミキプルーン・パン(Q&
A)」「マグロ」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 前回の中国ネタについて、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 子どもは二人とも環境情報学を専攻し、そのゼミで瀋陽へ公害調
査にいきました。

 最も公害のひどい冬に出かけたのです。教授は四日市公害と喘息
の関連を学問付けたことで知られた方でした。学生たちは空港に降
り立つとすぐに煤煙で喉をやられたといいます。工場からの煤煙と
家庭での石炭。街の中が煙だらけだと驚いていました。

 わたしが「お父さんが子どもの頃は、名古屋の町も車や工場から
の排気ガスで目も開けられないほどだった」というと信じられない
という顔をします。

 確かに以前のように街の中が煤煙だらけという景色はなくなって
いますね。そんな事実を子どもらは文献でしか知りません。

 四日市も名古屋の南区(柴田喘息公害)も現在はきれいなもので
す。光化学スモッグ注意報も出ることはありません。

 「街がきれいになったのは、公害を発する企業は法的に公害防止
を整備していないタイやフィリピンへ移動したからだ」と、日本帝
国主義経済を批判する大学に学んだわたしは、当時のゼミ生たちが
まことしやかに囁いているのを耳にしましたが実情はどうだったの
でしょう。

 「北朝鮮はあれだけ発展しているのに公害がない。早く日本も北
朝鮮のような国家体制にしなければ・・・」とまじめなゼミ生が論
議していた時代です。

 緑の散水。これもサイトに出ていました。40年前、わたしは公団
住宅に住んでいました。公園を美化するということで、業者がきて
緑の水を散水していきました。子どもらは色塗って誤魔化すなんて
大人はずるいなと話していましたらいつの間にか芽がでて、一面の
芝生になったのです。これには驚き。まるでマジックを見ているよ
うでした。あの作業は今もされているのですね。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「大企業性悪説」は今でも一部には残っています。まあそういう
主張をしている人の夫は大企業の社員だったりするのですが。

 ところで、前回の記事が「農薬ネット」の掲示板に紹介されてい
ました。「新・雑談スレッド」というところです。あちらに書き込
んでいる人も読んでくれているのですね。感謝。

http://www.nouyaku.net/

 それから、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 茨城県で鳥インフルエンザの感染が相次いで見つかった問題で、
専門家でつくる農水省の家きん疾病小委員会は2日、「ワクチンの
使用など人為的な感染経路の可能性が否定できない」との見解を示
した。予防用ワクチンは現在、家畜伝染病予防法で使用が禁止され
ており、同省は感染原因をさらに詳しく調べる。

http://www.sankei.co.jp/news/050902/sha094.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このところ茨城県で立て続けに鳥インフルエンザの「抗体」が見
つかっています。病気が発生したわけではなく、感染した履歴があ
ることをしめすものです。ところがこれがワクチンのせいらしいと
いう見解です。

 ワクチンをうてば抗体ができるのは当たり前です。というか抗体
をつくるためのワクチンです。以前から業界では鳥インフルエンザ
を防ぐためのワクチン使用を訴える声がありましたが、国は許可し
ないままになっていました。

 業をにやして勝手に使ったのかも、ということですがはたして真
相はどうなのでしょうか。ワクチンだとすると、抗体があるからと
いって処分される鶏がかわいそうですね。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.海外在住で妊娠4ヶ月目の主婦です。日本の両親から船便で
(1ヶ月半かかった)日本食が届いたのですが、その中に、梅干し
が入っていました。減塩梅干しで保存法に冷暗所と書かれているの
ですが、1ヶ月半も貨物船の暑い中に置いてあったので、少し心配
です。梅干しは腐りにくいと聞きますが、妊娠中なので、食べ物に
関しては神経質になっています。食べても胎児に影響はないでしょ
うか?

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A.食べ物が痛んでくるのは微生物の繁殖が主な原因です。これは
基本的に見た目、味、臭いなどでわかるものです。

 まれに見た目ではわからない程度の微生物しかいなくても、食中
毒をおこすことがあります。これは特定の食中毒菌がある程度あっ
たときです。

 塩分、酸性ともに強い梅干で食中毒というのはあまり考えられな
いですから、見た目や味に異常がなければ問題ないでは?

 というより、普通の食べ物にあたったとしても、胎児に影響なん
かあるのでしょうか?心配しすぎだと思います。

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Q.現在妊娠4ヶ月目です。食品に入っている添加物についてです
が、以下の添加物は胎児に影響はないのか、心配です。トレハロー
ス、スクラロース、デキストリン、ソルビット、調味料(アミノ酸
など)、発酵調味料 妊娠してから、添加物が気になります。教え
てください

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A.ちょっと神経症になっていますね。基本的に胎児に影響のある
添加物はないです。そんなものがもしあったら、大騒ぎになってい
ますよね。

 最近、魚のなかで水銀含有量の多いものについて、注意をうなが
す情報がありました。あれなどもごく軽微な害が予想されるだけで
すが、念のため注意されています。そういう世の中で、本当に害が
あるものが野放しにされているわけがありません。

 こんなことが気になるあなたの精神状態の方が問題がありそうで
す。ゆったりした気持ちが基本だと思うのですが、いかがでしょう
か。

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Q.ミキプルーンなどミキ商品をもう10年以上飲んでます。インタ
ーネットを見ていると批判の声が大きいのですがやめたほうが無難
でしょうか?

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A.健康食品は趣味で楽しむためのものです。納得しておいしく食
べていて、経済的にも負担になっていないのなら、問題ないのでは
ありませんか?

 もし何か特別な効用を期待しているのなら、裏切られることもあ
りそうですが、10年も続いているのなら問題ないのでしょう。

 ところで、ミキプルーンに対する批判というのはどういうものな
のでしょうか。健康食品で儲けているという程度なら、ごく当たり
前のことで心配するほどではありませんが、ちょっと気になります
ね。

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Q.パンに使われている発酵剤は「天然発酵」なら発がん性は、ゼ
ロなのですか?また、家庭でパンを作る時、発がん性をゼロかもし
くは出来るだけ少なくするにはどうしたらよいでしょうか。最近、
家庭でパンを作る時に、イースト菌の説明に発がん性物質の記載が
あるためためらいます。天然発酵パンの作り方が知りたいです。そ
んなに害が無いものですか。

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A.パンを作るときは生地を発酵させます。この発酵の主役は酵母
で、糖分を分解して二酸化炭素とアルコール(エタノール)をつく
ります。この反応はアルコール発酵と呼ばれ、お酒をつくるのも同
じ発酵です。パン生地の中にできた二酸化炭素(炭酸ガス)によっ
て、生地が膨らむわけです。

 酵母はどこにでもいる微生物です。パン用に使われているのはパ
ン作りに適した酵母を培養して、「ドライイースト」や「生イース
ト」という形で市販されているものが多いです。ここで「イースト」
といっているのは、酵母のことを英語でイーストというからで、意
味は酵母と同じです。

 だから「イースト菌」ではなく、「酵母」または「イースト」と
呼ぶべきです。もちろん、どちらで呼んでも同じものです。

 天然酵母というのは要するに野生の酵母という意味です。この場
合はいろんなものが混じるため、発酵力が弱いのと、他の細菌(乳
酸菌など)もあり、できたパンは少し味が違います。おいしいとい
う人もいますが、たいていは酸っぱくてパンとしては上等なもので
はありません。

 わからないのは「天然酵母」と称して売られている酵母です。培
養して販売しているのですから「天然」のはずはなく、これは養殖
魚を天然魚といって売るようなものです。だまされないようにして
ください。

 「イースト菌に発ガン性」というのは意味がわかりません。酵母
に発ガン性があるという話は聞きません。酵母はカビの一種という
か、普通は多細胞生物であるカビが単細胞で生活しているものです。
カビには発ガン性物質をつくるものもありますが、酵母でそのよう
なものは知られていないと思います。

 ひょっとしたら「イーストフード」と誤解されているのかもしれ
ません。イーストフードはその名のとおり、酵母(イースト)の繁
殖を助けるための添加物です。本来はミネラルなどの微量成分を補
うものですが、この添加物の中に小麦粉の品質改良剤である臭素酸
カリウムを入れているものがありました。

 臭素酸カリウムは発ガン性があるとされ、製品としてのパンには
残存してはいけないことになっています。現在ではほとんどのパン
には使われていません。かわりにビタミンCを使うようになってい
ます。

 この件は家庭でつくるパンには関係ありません。また、使用実態
としては市販のパンでも関係ないです。一部、臭素酸カリウムを使
ったパン(ヤマザキの「国産小麦パン」)がありますが、品質表示
欄に臭素酸カリウムが載っているはずです。

 臭素酸カリウムについては以下のサイトを参考にしてください。
http://www.pankougyokai-subc.jp/q&a.html

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「マグロ」
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 少し前ですが、水銀の件で、厚生労働省からこのような報告が出
ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

妊婦はマグロ週1―2回に 胎児へのメチル水銀影響で

 魚介類に微量に含まれるメチル水銀が胎児に悪影響を与える恐れ
があるとして、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の専門部会(部
会長・熊谷進東京大教授)は12日、妊婦が食べてもよい量の目安
を16種でまとめた。1回約80グラム(刺し身1人前または切り
身1切れ)として、マグロは種類により週に1―2回まで、キンメ
ダイは1回までなど。

 厚労省は「乳幼児も含む一般の人では、悪影響が心配される状況
ではない。魚介類は一般に健康に有益なのでバランス良く摂取を」
としている。

 同省は2003年6月に同様の注意を呼び掛けたが、国際専門家
会議が水銀の耐容摂取量を引き下げたため見直し、マグロも対象に
加えた。

 週2回(1週間当たり160グラム程度)までとしたのはキダイ、
クロムツ、ミナミマグロ(インドマグロ)など7種類。週1回(同
80グラム程度)まではキンメダイ、メカジキ、クロマグロ(ホン
マグロ)など7種類。イルカ類2種は2週間―2カ月に1回(同4
0―10グラム程度)までとした。

 食べ過ぎた場合は翌週の量を減らし、2種類以上を食べるときは
それぞれの量を抑えるなどの工夫を求めた。

 一方、キハダマグロ、ビンナガ(ビンチョウマグロ)、メジマグ
ロ、ツナ缶は「通常の摂食で差し支えない」とした。

 自然界のメチル水銀は、魚介類に蓄積され人の体内に取り込まれ
ると、大人には問題ない量でも胎児に悪影響を与えることがある。
しかし同省は「胎児への影響は、例えば音への反応が1000分の
1秒以下のレベルで遅れるようになるようなもので、将来の社会生
活に支障があるような重篤なものではない」としている。

 限度量は、魚介類に含まれる平均メチル水銀量と、内閣府食品安
全委員会がリスク評価して示した妊婦の耐容摂取量(1週間に体重
1キロ当たり2マイクログラム=マイクロは100万分の1)から
定めた。(共同)


◇ 薬事・食品衛生審議会の専門部会がまとめた「妊婦が注意すべ
き魚介類の種類と摂取量の目安」は次の通り。1回約80グラム食
べるとした場合の頻度で、カッコ内は1週間当たりの重量。

 ▽2カ月に1回(10グラム程度)まで バンドウイルカ

 ▽2週間に1回(40グラム程度)まで コビレゴンドウ

 ▽週に1回(80グラム程度)まで キンメダイ、メカジキ、ク
ロマグロ(ホンマグロ)、メバチ(メバチマグロ)、エッチュウバ
イガイ、ツチクジラ、マッコウクジラ

 ▽週に2回(160グラム程度)まで キダイ、クロムツ、マカ
ジキ、ユメカサゴ、ミナミマグロ(インドマグロ)、ヨシキリザメ
(筋肉)、イシイルカ

 ▽通常の摂食で差し支えない キハダマグロ、ビンナガ(ビンチ
ョウマグロ)、メジマグロ、ツナ缶(共同)

 ■メチル水銀 有機水銀の一つ。天然に存在する無機水銀が微生
物の働きでメチル水銀に変化し、食物連鎖を通じて魚介類に取り込
まれる。食物連鎖の上位にある大型魚や深海魚は、比較的多く含有。
体内に大量に入ると、中枢神経に障害などを起こす恐れがある。水
俣病の原因物質でもあるが、今回の胎児への影響評価の対象は、水
俣病のような重い健康被害につながるレベルの汚染とは違う。
(共同)(08/12 19:46)

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 前回(2003年6月)にも報告を出していますが、キンメダイ
などをあげながら、マグロはパスしたので評判が悪かったものです。

 前回はどうも水産業界への配慮が過剰だったという反省からでし
ょうが、今回はストレートなものになっています。

 テレビを見ていたら「パニック神話」という話をやっていました。
よく、こういうことを言ったらパニックになる、と考えて抑制して
しまうことがあるが、実はこれは迷信の一種で、そういうことは実
際にはなかなかおこらない、ということだそうです。

 官庁の対応で評判のよくないことのかなりの部分がこのパニック
神話にひきずられていたように思います。国民に真実を知らせて、
パニックを起こさせるわけにはいかない、という思い込みですね。

 そういう対応が政府への不信をまねき、煽動家たちにつけ入るス
キを与えていたのです。そういう意味ではこういうストレートな言
い方はいいです。ただし、ネット上の発表の方法はいただけません。

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/mhlw/news/050812/050812.html

を見てもらうとわかりますが、内容は細切れになったPDFファイ
ルを並べているだけです。これらのPDFは公式文書に近い性質の
もので、それなりに念入りにつくられていますが、このページにア
クセスした人の大部分が、概要を簡単に把握したいと考えているは
ずです。PDFファイルを公開するのは悪いとはいいませんが、せ
めて紹介した新聞記事くらいの解説を(HTMLで!)書くべきで
しょう。

 ところで、最初に紹介した記事は産経新聞(共同通信)の8月12
日のもので、「市民のための環境学ガイド」のサイトで紹介され、
「ほぼ完璧な記事」とほめられていたものです。このページにも詳
しい解説があります。

http://www.yasuienv.net/TunaMethylHg2005.htm

 マスコミの報道姿勢もよく批判されますが、それ以前に官庁から
の情報発信を工夫すべきだと思います。この記事を書いた記者くら
いの知識と技術を持った人はほとんどいないという前提で、アホ記
者にアホな記事を書かさないためには、親切丁寧な報道発表をして
もらいたいものです。

 なお、記事にも書かれていますが、今回の報告の前提となる水銀
の害はそれほどひどいものではありません。一般の人には無関係で、
妊娠中にある程度(2.0μg/kg/週)以上とると、生まれた
子に軽微の発達障害が出る可能性がある、というものです。毎日の
ようにマグロやイルカなどを食べる生活というのはほとんど考えら
れませんので、通常の生活をしている人にとっては、あまり関係な
いかもしれません。漁村などでは注意を呼びかけたほうがよいと思
いますが。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 水銀の話で、魚といってもクジラやイルカが入っているのはどう
なんでしょう。ふだん食べている人がいるとは思えません。また、
マグロといっても私なんかはキハダマグロばかりなので、対象外で
す。ツナ缶は主にビンナガですから、これも関係ないということで
すね。

 今週は久しぶりに家にいて、ゆっくりしています。9月は休みが
おおいのでちょっとうれしいです。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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