安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>297号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------297号--2005.07.17------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「酢・梅シロップ・フッ素・賞味期限・農薬
(Q&A)」「中国ビール」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 「砂糖と食品添加物」について、補足をいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。

  295号で述べられていた『食品添加物を使用していない砂糖は存
在しない』について、私の知っている限りの情報でご説明いたしま
す。

 すべての砂糖は「原料糖」というさとうきびや甜菜をしぼった汁
を煮詰めて固形にしたものから作られます。この段階ではまだ不純
物が多く含まれるため砂糖工場で精製し、家庭で見かける白いお砂
糖となります。渡辺さんも過去に述べられていたように、この精製
段階で漂白をしているから砂糖が白くなるというのは全くの間違い
で、砂糖結晶に含まれている不純物が取り除かれるため結晶は“透
明”になります。ただし、光を乱反射するために見た目には白く見
えるのです。これは雪が白いのと同じ原理です。

 本題にいきますと、この原料糖の精製で石灰を投入したり、活性
炭を通したりという段階を踏むのですが、ここで使われている石灰
や活性炭が食品衛生法上では食品添加物になります。ただし、これ
らは製品になる前に完全に除去されるため、食品添加物の中の加工
助剤という扱いとなります。全ての砂糖(原料糖を含む)には必ず
加工助剤が使用されているため、『食品添加物を使用していない砂
糖は存在しない』という表現をご使用になったのだと思われます。
ただ、販売者はともかく、それを知らない生産者がいるというのは
ありえない話なのでは・・・というのが私の考えです。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なるほど、そうい意味でしたか。ありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.食生活毎月読ませていただいてます。8月号のお酢についてで
すが、アルコール発酵の後に酢酸菌がでてきて酢酸発酵が始まる、
ということですが、酢酸菌は自然と出てくるのですか?

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A.アルコールが酢になるのはどこでも、自然とおこることです。
そういう意味では酢酸菌は自然と出てくると言ってよいと思います。

 瓶などで長期間放置しておくタイプの醸造法では、酢酸菌も自然
に発生するものを使っていると思います。

 一般の酢の醸造元では、選抜された酢酸菌を使うのが普通です。
これは品質向上のためです。

 また、蔵付きの菌といって、蔵の環境の中には、その蔵独特の酢
酸菌がいるのだそうです。だから同じ酢酸菌を使っても、蔵ごとに
独特の味になるのだ、という話でした。

 添加された酢酸菌も、やがて蔵付きの菌と混じっていくらしいで
す。蔵付きの菌だけでも醸造は可能なのだが、放置しておくと菌が
弱ってくることもあり、安定した品質の酢を作るためには、培養さ
れた酢酸菌を使う必要があるという話を蔵元から聞いたことがあり
ます。

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Q.自家製梅シロップを作っていますが、例年通り氷砂糖1キロ、
青梅1キロ、焼酎100ccが発酵してしまいました。これは食す
と害がありますか?捨てるしかないのでしょうか?

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A.発酵したというのは酵母が湧いてきたのでしょうね。これは酒
を作る工程と同じで、基本的には毒ではないはずです。

 しかし、食品に微生物が繁殖してきたとき、一般家庭でそれを制
御することは不可能です。どんな有害なものが混じっているか、わ
かりませんからね。

 可能性としては害がない方が高いでしょうが、安全を考えるなら、
食べるのはあきらめた方がよいと思います。

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Q.こんにちは。虫歯予防のフッ素についてお聞きしたいと思いま
す。先日主人が、ラジオで、フッ素化合物に発ガン性物質が含まれ
ているという ニュ−スを聞いてきました。我が家の子供たちは、
毎日朝晩 フッ素が含まれている歯磨き粉で歯を磨き その後 市
販のフッ素をぬっています。上の子は、五歳下の子は二歳 二人と
も歯が、生え初めてからずっとそのように虫歯予防をしてきました。
やはり体には、フッ素は有害なのでしょうか。娘が大人になって妊
娠したばあいダウン症の子供が生まれる確立がたかまったり、娘や
息子が、ガンに侵される確立がたかまるのでしょうか。

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A.フッ素の利用方法にはフッ素入り歯磨き剤、フッ素塗布、フッ
素洗口、水道水のフッ素化などがあります。

 このうち水道水のフッ素化は、広範な人口に対して一律に虫歯を
抑制できるため、公衆衛生の観点からは魅力的なものです。こうい
う措置をしているところや、自然の条件によって水道水中のフッ素
含有量の多いところで、ガンやダウン症の発生が多い、という報告
があったことが、ご質問の話の根拠になっているようです。

 直接、フッ素(実際にはフッ化ナトリウム)が発ガン性物質であ
るとか、ダウン症を誘発するとかいう話ではありません。

 上記の疫学的な調査も、公式には否定されているようです。地域
的に比較するとき、水道水中のフッ素だけが違うのではなく、その
他の条件(人口、年齢構成、環境、…)も違います。そのあたりを
調整してみると、フッ素による差は出てこないというのが結論のよ
うです。

 こういう話は水道水のフッ素化が持ち上がると必ず出てきて、反
対派の根拠になります。個人的に行うフッ素洗口やフッ素塗布につ
いては、問題ないのではないでしょうか。

 近年、日本でも虫歯が減ってきているそうです。日本の場合はフ
ッ素入り歯磨き剤の効果が一番大きかったようです。水道水のフッ
素化は国によっては有効な方法ですが、日本の場合はよけいなおせ
っかいという面が強くなってしまうと思います。

 だから私も水道水のフッ素化には賛成ではありませんが、反対の
ためならデマを広げてもよいというのも困った風潮だと思います。

 具体的なフッ素の情報については、以下のページが参考になりま
す。ごらんください。

http://drhnakai.hp.infoseek.co.jp/sub-fusso.html
http://drhnakai.hp.infoseek.co.jp/sub2-14.html

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Q.パンの賞味期限について、教えてください。生活クラブのパン
(保存料などが入っていない、ほとんど無添加のパン)を、賞味期
限内に食べられそうもないので、冷凍庫に保存しておく場合、何日
くらいまでなら、安心して食べられるでしょうか?

 冷凍しておく場合も、期限内に食べないと、危険でしょうか?

 また、もともと冷凍してあった状態の干物の魚は、たとえ冷凍で
も、賞味期限内に食べないと、悪くなりますか?

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A.賞味期限については、いくつか注意事項があります。

 まず、数日しか賞味期限がないようなものは、できるだけそれま
でに食べてください、という意味です。通常の保管で、この期限を
越えるのはかなりまずいです。

 ただし、冷凍などをして、保管状態を変えれば、期限を越えても
食べることができるでしょう。この場合、いつまで食べられるかは
一概に言えません。状況を見て自分で判断することになります。

 冷凍品などの賞味期限は、販売している状態で、どこまで販売で
きるかを示す期間と考えた方がよいと思います。業務用の冷凍庫で
の保管が前提になっていますので、家庭での冷凍保管が長期になる
と、賞味期限前でも変質してくる可能性があります。

 もちろん、保存状態がよければ、賞味期限を越えても問題ない場
合もあります。やはりそのものを見て、自分で判断するしかないで
すね。

 温度の上下によって、氷がついてきたり、冷凍焼けをおこして変
色してきたりするのはよくない兆候です。見た目に問題なければ、
食べられないことはないと思います。

 パンの方が冷凍保存しやすく、魚や肉の方が長期の冷凍保管は難
しいように思います。だいたい、一カ月以上の長期保管は家庭用冷
蔵庫では難しいですね。

 専用の冷凍ストッカーなどでは問題なく保管できるという話もあ
ります。これは冷凍庫の性能の問題です。

 最後に食べられるかどうか判断するのは、食べる人自身です。そ
の判断に自信がない人が多いので、賞味期限などが頼りにされるの
です。たしかに買ってくるときは賞味期限が頼りになりますが、食
べるときは日付より自分の目や鼻や味覚を信頼するのが正しいのだ
と思います。

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Q.農薬による健康被害というのは、どのように調査されているの
でしょうか?いつも野菜に付着している農薬に関しては健康被害が
出るほどではないから問題ないとの見解をお持ちのようですが、日
本では、農薬を何種類か複合的に摂取した場合や何十年かにわたっ
た追跡調査もされているのでしょうか。

 もしあるとしたらそういうデータはどういう所で見ることができ
ますか?

 すぐに健康被害が出るのはもちろん問題ですが、長期にわたる摂
取によって被害が出る可能性についてはどうなんだろうと思いまし
て。身近に原因不明の薬剤性であろうと思われる肝障害が続いて発
生したことからふと疑問に思いました。

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A.農薬については開発の段階で安全性の研究はかなりされていま
す。そしてADI(一日許容摂取量)という数値が求められていま
す。この数値は、この物質をこの量以下なら毎日、一生摂取しても
問題がない、という値です。

 実際には動物実験で求められた無毒性量に、安全係数として百分
の一をかけた値です。

 実際の農薬の摂取量は、各種の調査によっても、このADIをは
るかに下回っていることが確認されています。よく、違反農薬が検
出された、という記事で、この野菜を食べても身体に問題はない、
などと書かれることがありますが、違反ではあってもADIと比べ
ると、被害が出るような量ではないだろう、という意味です。

 つまり、農薬は実際に被害が出る可能性のあるレベルよりはるか
に下のレベルでコントロールされている、ということです。これが
現実問題として、農薬による健康被害は問題になっていない根拠で
す。

 複合的な作用については、わからないとしか言いようがないです
ね。しかし、このことは他のすべての物質にも同じことが言えるの
です。あえて農薬だけに対して、立証不可能な複合作用に対する潔
白性を求めるというのはフェアではないです。

 このレベルの問題を考えれば、安全性を立証されたものなど世の
中にはありません。だから農薬も絶対に安全だとは言えませんが、
他のものも同じでしょう?

 このあたりの話は私としては受け売りに近いので、以下のサイト
あたりでご確認ください。掲示板もありますし、メールマガジンも
あります。また、ADIのリストなどもあって、大変役に立ちます。

農薬ネット
http://www.nouyaku.net/

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「中国ビール」
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 中国ビールにホルムアルデヒドが含まれているというニュースが
ありました。 ネタ元は韓国の中央日報の日本語版サイトです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国で市販されている中国国内産ビールの約95%に、人体に有
害なホルムアルデヒド成分が多量に含まれていることが明らかにな
ったと、捜狐インターネット新聞が重慶商報を転載して8日報じた。

 同紙によると、中国のビール製造業者はビールの沈殿物除去のた
め、人体に無害なシリカゲルやPVPPの代わりに、コストが数十
倍安いホルムアルデヒドを使用しているという。

 中国食品安全法は、ビール製造過程でホルムアルデヒド含有量が
0.2ミリグラム/リットルを超えないよう基準値を定めているが、
中国ビールの実際のホルムアルデヒド含有量はその6倍にのぼる
1.2ミリグラム/リットルであることが調査で分かった。

 中国醸造工業協会ビール分科の杜律君秘書長は「一部の高級ビー
ルを除き、95%の中国産ビールにホルムアルデヒドが含まれてい
る」と明らかにした。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=65384&servcode=400
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ビールの製造時に使われる食品添加物にはなじみがありませんが、
以下のようなものが使われているそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

気になる・知りたい・添加物 ビール

※水の他、原材料に使用された添加物や、加工の際に使用される添
加物でも、最終的に除去されたり製品中に残存しないものは、表示
を免除されます。

表示免除の食品添加物:硫酸カルシウム、二酸化硫黄、タンニン
(抽出物)、ケイソウ土

http://www.food.e-colle.com/11_tenka/040728.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 また、規制緩和ということで、外国で普通に使われている食品添
加物は認めていこうということになっていますが、PVPPという添加
物が外国産のビールには普通に使われているそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

市場開放問題苦情処理推進会議第2回報告書(平成7年3月14日)

問題提起内容

 我が国では、PVPP(ポリビニルポリピロリドン)が食品添加物と
しての使用が認められていないため、製造過程でPVPPを添加する外
国のビール濾過装置の輸入が困難。輸入ビールのほとんどはPVPPで
処理されたものであり、また、PVPPは我が国でも医薬品の添加剤と
しては既に発売されているものであるから、PVPPの食品添加物とし
ての使用を認めるべき。

○ 所管省庁における対処方針

 PVPPについては、食品衛生調査会より、食品添加物として指定し
て差し支えない旨答申がなされ、本年度中にも、食品衛生法施行規
則の改正を行い、その使用を認める方針である。

http://www5.cao.go.jp/otodb/japanese/mondai/subject/199510102.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このPVPPの代わりに安価なホルムアルデヒドを使っていたという
のですね。中国でも法律では規制されていたようですが、みんなで
無視していました。

 現在の中国で一番問題なのは、人間の命の値段が安すぎることで
す。国家の側も、企業もまた、人命なんかは何ほどのこととも思っ
ていないようです。

 ほとんどのビールメーカーが安全性を無視していたということで
すから、これは重大な問題です。中国産の農産物でも、農薬などの
問題があり、また食品添加物の違反例もたくさんありました。基本
的には一つ一つ改善すればよいことであり、徐々に問題はなくなっ
ていくだろうと楽観的に考えていました。しかしこの状況では、中
国人のやることを信用するわけにはいかないですね。

 環境問題もこのところ破壊的なところまで進み、あちこちで暴動
が起きていると聞きます。人命無視と環境破壊は文明の終着駅と言
えるもので、この先中国の復活があるのかどうか、心配になります。
なんとかまともな文明の国になっていってほしいものですが、いま
のところは無理のようです。

 中国のビールはずいぶん飲んでしまいました。飲みやすくて好き
だったのです。しかしこれからはやはりやめておこう、と思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 韓国ではその後、中国ビールを回収したりして大騒ぎになってい
るそうです。日本ではあまり報道されていませんね。青島ビールな
ど、輸入もされているのですが。

 中国ビールは飲みやすくて気に入っていて、人にすすめたことも
あります。この場をかりてお詫びします。こんな状態では、ビール
に限らず、中国産の食品はしばらく敬遠しておいた方がよさそうで
すね。

 なお、今週の記事は「森羅情報サービス」サイトの連載からの転
載です。これからはニュースがあったときはそちらの方に先に書く
こともあると思います。ご了承お願いします。

http://www.kenji.ne.jp/

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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