安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>295号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------295号--2005.07.03------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「給水・アフラトキシン・マヨネーズ(Q&
A)」「レジ袋」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 レジ袋についていろいろとご意見をいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 今日、掲載されていた質問では、レジ袋の存在意義は、まるで生
ゴミ処理袋のようですが、そのために皆さんレジ袋をもらっておら
れるのですか?

 確かにレジ袋はゴミ処理に便利かもしれませんが、実際には1枚
(私が以前調べた限りでは)5〜10円の原価がかかっています。
トレイと同様、これは当然サービスではなく、スーパーでは必ず商
品価格に上乗せしています。

 レジ袋が有料になっても、どこでどう下げるわけにもいかないの
で、商品価格が下がることはないでしょうが、逆にレジ袋が有料か
ら無料になるというようことが起こるとすると、必ず何らかの形で、
気づきにくいところで値上げをするはずです。

 また、私は田舎住まいですので、参考にならないかもしれません
が、生ゴミは堆肥化できます。本来は、食品リサイクル法のような
ものを家庭にも拡大するなどして(難しいですが)社会的に生ゴミ
リサイクルのシステムを作るのがのぞましいと思います。

 生ゴミを焼却ゴミとして処理するのはあまりにも無駄が多すぎま
す。水分が多く、燃えないので重油などをかけて燃やしているのに、
一方で、ダイオキシン問題で、多くの自治体が焼却炉を改善ととも
に高温焼却が期待できるプラスチック類を焼却処理のリストからは
ずしてしまいました。(ダイオキシンどころか、燃やしても水と二
酸化炭素にしかならないプラの方が家庭内ではよほど多い)

 大量に輸入して輸出国の土壌を砂漠化させ、一方で、日本では食
べ残しも含め、大量の有機物の無駄な焼却処理。物質循環の点から
考えても、私たちの抱えている問題は深刻です。

 レジ袋の有料化に対する疑問も理解できますが、そろそろ自分の
足下を見直すべき時に来ているのではないでしょうか?

 レジ袋がないくらい、そんなに大したことですか?生ゴミにかけ
る重油だって値上がりしているのに。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次はザリガニの話題にもふれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

今週の内容で思ったこと

・マイバッグ派の人は、生ゴミの処理をどうしているのか?

 私の家では昔から空の牛乳パックの中に水を切って入れて出して
います。破れないし、水漏れもしにくいので便利ですが、牛乳パッ
クの再資源化に貢献せずに済ませていることは、どうなのだろう?
と時々疑問に思っていました。

・ザリガニも生きているような田んぼだから問題ない

 なんとなく、腑に落ちません。水俣などの公害は生きている魚を
食べて起こった悲劇ですよね。体内濃縮ということでいうと、どう
なんでしょう?汚い川で捕れた魚を食べたくないのは農薬以外の汚
染が心配、ということでしょうが、農薬は体内濃縮されても心配す
ることはないのでしょうか

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「農薬の体内濃縮」というのが実際にあるかどうかですね。現在
ではそういう蓄積性のある農薬はほとんど存在しないのではないで
しょうか。

 また、最近は水田での農薬使用はたいへん少なくなってきていま
す。ザリガニがいるということはもっと小さな生き物もたくさんい
るということです。そういう水田だったら、心配するほど農薬を使
っていることはないと考えてよいのでは?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後は砂糖について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 黒糖には食品添加物は一切使われていないと誤解している方が多
いですが、不純物を沈殿させる?ために、石灰などカルシュウムを
添加していて、それが取りも直さず食品添加物であることを知らな
い生産者や販売者もいるほどです。食品添加物を使用していない砂
糖は存在しないことを、広く周知をお願いしたい次第です。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 黒砂糖にカルシウムが多いのは、石灰を投入して作るため、とい
うのは本当です。黒砂糖にカルシウムが多いといってありがたがる
のは、ちょっとおかしいですね。

 こんにゃくもカルシウムで固めますので、カルシウム含有量が多
いのですが、こんにゃくをカルシウム源と考えたら間違いです。こ
ういう無機のカルシウムを投入しても、栄養としてのカルシウムと
は違います。

 ただ、「食品添加物を使用していない砂糖は存在しない」という
のはよくわかりません。製造時に何か使っているということなので
しょうか。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.最近、スーパーでよく見かける、無料の給水について質問です。
私の利用しているスーパーでは、そのスーパー指定のボトルを購入
すれば後は自由に給水できます。その際、キャップをUV殺菌するこ
とができるのですが、キャップを殺菌機械に入れるとき、手や目に
UVの影響はないのかなと少し心配になります。

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A.殺菌機を覗き込んだりしなければ問題ないのでは?

 紫外線は目に見えません。また紫外線はまっすぐに進みます。機
械の外には出てこないようになっているはずです。

 それから、こういうところでもらってきた水というのは、かなり
リスクが大きいです。水道水と違って保存性が悪いものなのに、ボ
トルに入れてもって帰ってくるのですから。

 殺菌機などがついているのも、保存性が悪いためです。できるだ
け早く、その日のうちくらいに使い切ってください。

 はっきり言うと、安全性を考えるなら、こんな水を利用すべきで
はありません。 

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Q.アフラトキシンについての質問なのですが、海外産のナッツ類
や、穀類、豆類、香辛料など、色々な農産物での被害があると聞き
ます。

 私は豆が好きで、海外の豆にも興味があり、日々の食生活に組み
込みたいと思っている程なのですが、アフラトキシンの事を考える
と、どうしても躊躇してしまいます。上野のアメ横なんかでは、ひ
よこ豆、レンズ豆、緑豆、キドニービーンズ等々、多種の輸入豆が、
手頃な価格で売られていますが、これらの輸入豆は、輸入時にしっ
かりと検査され、安全性を確認された上で売られているので、アフ
ラトキシンに関しての心配は無い、と考えて大丈夫でしょうか?

 それとも、万が一の事を考えて、やはり避けた方が無難なのか、
いつも買うか買わないかで、葛藤しています。アフラトキシンと言
えば、主に落花生などナッツ類での被害が有名で、豆類での被害は
聞いた事が無いのですが、日本国内で、市販されている輸入豆から
アフラトキシンが検出された事例というのはあるのでしょうか?

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A.現在、必ずアフラトキシンを検査するようにということになっ
ているのは以下のナッツ類です。

 ピスタチオナッツ、アーモンド、ブラジルナッツ、カシュナッツ、
ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、クルミ、ジャイアントコーン

 それ以外はあまり検出されていないこともあって、全量検査では
ないと思います。全く検査していないのではなく、サンプル検査に
なっているのでしょう。

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Q.油と酢は攪拌しても一時的には乳化するがすぐに分化してしま
いますが、酢を使用するマヨネーズは分離せず乳化が安定している
のはなぜですか?

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A.これはマヨネーズの基本的な内容です。マヨネーズの原料は、
「油、酢、卵」です。酢と油は文字通り水と油ですから混ぜても分
離してしまいます。ドレッシング類などでは乳化剤を使いますが、
マヨネーズは乳化剤を使いません。

 これは卵の持っている乳化力を使うのです。スポンジケーキを作
るのに卵を泡立てて使いますが、あれも卵の乳化力を利用していま
す。乳化力の中心は卵黄レシチンと呼ばれる物質です。

 また、マスタードも原料として使います。これも乳化力の助けに
なっているそうです。

 マヨネーズの原料では、酢より油の方が分量は多いのです。しか
しマヨネーズは酢の中に油が分散したかたちで安定しています。酢
が油のまわりを覆っているため、酢の殺菌力が働いて、マヨネーズ
は常温でも安定した食品になります。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「レジ袋」
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 しつこくレジ袋の話です。実は「レジ袋の有料化」にはこんな話
がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「委託料がこんなに大きくなるなんて、(容リ法が施行された)
5年前は考えもしなかった。このままではリサイクル倒産だ」。大
手スーパー幹部は、ため息をつく。

 スーパーなどが加盟する日本チェーンストア協会は5月、経産相
の諮問機関の産業構造審議会で、業界全体で売り上げ減が続く中、
食品トレーなどのリサイクル委託料が急増している実態を訴えた。
具体的に会員企業5社が負担している委託料の推移を例示。00年
度は4000万〜2億3000万円台だったが、05年度の負担額
は00年度の2・1〜4・3倍に増加する見通しという。

 容リ法では、スーパーなどの事業者が日本容器包装リサイクル協
会にリサイクル費用を委託料として支払うことになっており、分別
回収を行う自治体が増えてリサイクルが進むほど、委託料も増加す
る。現在は自治体が負担している分別収集・保管のコストの一部を
事業者に負担させる案が実現すれば、スーパーなど事業者の経営は
一段と圧迫されることになる。

 今年度の委託料を払わない意向を表明している食品スーパー大手、
ライフコーポレーションの清水信次社長は「委託料を払っていない
事業者もいる」と、いらだちを隠さない。別のある大手スーパー社
長も「負担を事業者に回すなんて許せない。みんなつぶれちゃうよ」
と憤る。

 経産省は、過去5年間のうち少なくとも4年間、委託料を払って
いない11社の社名を公表しているが、容リ法上の罰金50万円の
支払いを実際に命じられたケースはない。仮に罰金を命じられても
「(委託料の)数千万円を払わないで済むなら、その方がまし」
(大手スーパー幹部)という声まで出ている。

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/06/04/20050604ddm003040136000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 レジ袋を無料配布しているのは、「容器包装」にあたるので、リ
サイクル費用の負担を求められているのです。ところが実際にはレ
ジ袋のリサイクルの実績はほとんどありません。

 要するに、容器リサイクル法によって重い負担を強いられている
自治体に対して、流通業界もカネを出せ、ということなのです。

 まさに悪代官の世界です。当然、流通業界から反発は出ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食品スーパー大手のライフコーポレーションは、容器包装リサイ
クル法に基づいて納付するリサイクル委託料を05年度は支払わな
い方針を明らかにした。日本チェーンストアー協会によると、加盟
スーパーの不払い表明は極めて異例。

 ライフの負担額は、05年度で2億円の見込み。05年2月期の
経常利益45億円。比較して負担が大きすぎるとのこと。

 「小売業者の負担が製造業者よりも重いのもおかしい」(社長清
水信次氏談)、と行政訴訟も検討中とのこと。

http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/@Week0504.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この委託料を払っていない業者もあります。無視すれば罰金50
万円だそうですが、何億もはらわずにすませれば、当然お釣りはき
ます。

 どう考えても、レジ袋に因縁をつけて、冥加金を課している図で
すね。業界からの反発を受けて、レジ袋を委託料の対象からはずす
ということが考えられてもよさそうですが、役人の立場ではそうも
いかないのでしょう。そこで業界と政府が出してきた解決策が「レ
ジ袋有料化」でした。

 この仕掛けは、有料にしてしまえばレジ袋は「容器包装」ではな
く、商品になるので、容器リサイクル法の適用からはずれ、冥加金
も課せられずにすむ、というわけです。

 法律の運用に困った場合、法律の改正や運用の弾力化を考えるの
がスジです。しかしそういう正攻法ではなく、裏から現状の改善を
はかったものです。そのうえ、今回の処置は「環境のため」という
看板をあげれば通るという判断だったのでしょう。

 もう一度言いますが、私はレジ袋をはじめ、ゴミの減量化に文句
があるわけではありません。そういう努力は当然していくべきだと
思います。

 しかし、役人と業界が一体になって考えた、「レジ袋有料化」は
「環境問題」とか「ゴミ減量化」を持ち出してごまかしていますが、
非常に困ったことだと理解しています。

 業界は委託料の負担がなくなり、おまけにレジ袋で収益を得るこ
とができます。役人の側もメンツが立ったうえに「環境問題」で実
績?をあげることができるわけです。しかもお人好しの消費者が賛
成にまわっていますから、政治家の先生方も反対はしないでしょう。

 こんなやり方で「環境行政」をまかせておいてよいのか?と改め
て思います。あいまいな形ではじまった環境行政ですが、全体とし
て、何か悪い方に行こうとしているのではないでしょうか。

 本当にゴミを減らそうと思えば、有料化すべきなのはレジ袋では
なく、ゴミ処理そのものです。ゴミ処理の有料化なら、私は賛成で
す。二重課税になりますから、その分は住民税を減税すればよいの
です。

 水道代も行政が基本的に経営しているのですが、料金は従量制に
なっています。某イギリス国では水道料金が従量制ではないため、
水は使い放題という悪い文化が育ってしまったのだとか。日本のゴ
ミも同じだと思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 イギリスの話は高尾慶子さんの本で読みました。(書名はわすれ
てしまった…)ずっとイギリスで働いてきた人で、イギリス人の本
当のところをレポートした本をたくさん出しています。

 今回は「レジ袋いらない派」のご意見もいただきました。私も別
にレジ袋を使い放題にせよ、と言っているわけではありませんので、
こういう意見もよいと思います。

 ただ、このごろ「大量に輸入して輸出国の土壌を砂漠化させ」な
どという言い方がはやっているのは気になります。誰が言い出した
ことなのでしょうか?

 何事も事実から出発しないと、こういう話が根拠もないのに一人
歩きするようになりがちですね。

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