安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>294号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------294号--2005.06.26------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「浄水器・ザリガニ・コバルト・遺伝子操作
(Q&A)」「遺伝子操作」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 いただいたメールを紹介します。まずレジ袋について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつもメルマガ拝見させていただき色々勉強させていただいてま
す。

 ところでレジ袋についてなのですが、いつも不思議に思っている
のですがマイバックをいつも持って買い物に行かれるかたは生ゴミ
はどのように捨てていらっしゃるのでしょうか?

 私の市では指定袋がやや透明なのでレジ袋に入れて指定袋に入れ
ないと見えてしまいますし、猫やカラスに破られてしまいます。紙
袋では生ゴミは漏れてしまいますよね?

 以前ラッピングショップで50枚で100円でレジ袋のような物
が売っていましたし、結局は必要な人はそのようなところで安く買
うと思うのでゴミの減少にはならないと思うのですが・・・

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは私も疑問に思っています。いったいどうしているのでしょ
うか?どなたかコメントいただければありがたいです。

 次もレジ袋について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 レジ袋を容リ法にくくるのは違和感を感じています。お店の宣伝
費に区分するのが適当かと思うのです。

 スーパーでバイトをしていた学生時代、もうずいぶん前ですが、
マイバックなんてもってのほか!でした。当店で買い物したのかど
うか、ちゃんとレジを通ったものなのか証明するのが「店名入りの
レジ袋」と、指導されたものです。

 率直に言えば万引き対策です。店は客を信用していない、という
ことの象徴だったのですね。いまはどうかわかりませんが、それで
もゴミ収集日にどこのレジ袋を使っているか、見て回って商圏を見
極めるなど、今でもよく耳にします。

 マイバック運動は企業イメージを向上に役立ちます。わが社はこ
んなに環境に配慮していますと、宣伝できますから。レジ袋は宣伝、
縄張り確認、企業イメージ向上のための経費にするべき性質と思う
のです。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なるほど、万引き対策ですか。そういえばレジ袋がなくなると、
万引きが増えてしまいそうな気もしますね。

 最後はホームページの記事について、ちょっとしたツッコミです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 次亜塩素酸や酸のことについて調べていて、このサイトにめぐり
合いました。

 酸性食品、アルカリ性食品についての記述は、そういうことだっ
たのかと納得できました。しかし、気になる点がひとつありました。

 もやしの漂白でもやし屋さんの手が痛んでいるとの記述がありま
すが、これは次亜塩素酸ナトリウムを使用しているのではないでし
ょうか?

 次亜塩素酸ナトリウムはアルカリ性の溶液なので、手がぬるぬる
したり、荒れてしまうことが考えられますが、強酸性水の次亜塩素
酸は文字通り酸性で、手が荒れることは無いように思います。

 今回、調べて分かったのですが、強酸性水中の次亜塩素酸と次亜
塩素酸ナトリウム水溶液は違う性質を持っているようです。酸化力
によって殺菌するという点では同じですが、その殺菌力や安全性に
ついては違いがあるようです。一度、ご検討ください。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはご指摘のとおりですので、該当の部分を削除します。ご指
摘どうもありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.自然食品店で浄水器の説明を受け気に入ったのですが、高額な
ので本当に良い物なのか心配です。

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A.どこでも38万円以上するみたいですね。「還元水」という水
を売り物にする浄水器の仲間です。簡易な濾過装置はついているよ
うですので、全く効果がないというわけではないでしょうが、あま
りにも高価すぎだと思います。

 「還元水」については以下のページが参考になると思います。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html

 ここにいろいろな装置についての説明があります。全体的に、還
元水と称するものの中身と効果については大いに疑問がありそうで
す。

 水道の水質がよほど悪いところ以外では、浄水器の必要はないと
思います。もしどうしてもつけたいときは、浄水機能のしっかりし
たもので、怪しい(超科学的または反科学的な)説明のつかないも
のが無難だと思います。価格も数万円程度出せば充分なものがあり
ます。

 上記サイトで、全体にどういうものが信用できないのかをご確認
ください。

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Q.うちの母なのですが、時期になると山菜やシジミ等を採ってき
ては食卓にのぼります。で、毎年この時期になると田んぼで「ザリ
ガニ」を捕ってきて塩茹でにして食べているのです。ですが水田に
は稲作のために農薬が使用されていると思うのですが、そういった
ザリガニは食べて平気なのでしょうか?もちろん数匹程度なら問題
はないと思うのですが、母は年間 100匹以上は食するのでちょっと
心配です。「ザリガニが住める田んぼなんだから農薬の心配は無い」
と母は豪語しますが・・・。

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A.私なら農薬の心配はしませんが、農薬以外の汚染の方が気にな
りますね。汚い川で釣った魚を平気で食べている人がいますが、あ
れは私にはできないです。

 でも、おっしゃるとおりその田んぼザリガニが住める環境なので
すから、それほど心配することもないと思います。

 年間100匹と聞くとすごく多いようですが、一回に数匹食べる
とすると、それほどでもないのか…。そんなにザリガニって採れる
ものなのですね。私も子供のとき、アメリカザリガニを採りに行っ
た記憶があります。私はそういうのは苦手で、全然つかまえられな
かったです。だからそういう話をきくと素直に感心してしまいます。

 気にはなるが親の世代のしていることにとやかくいうほどでもな
い、というところではないでしょうか。

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Q.コバルトを過剰に摂取した場合のコバルト中毒とはどんな症状
があるのですか?

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A.コバルトについてはこんな説明がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 コバルトは磁性(磁石になる性質)が強い金属で、生産量の約1
/4が磁石の製造に消費されています。コバルトを混ぜた鋼は、粘
り強く、高温に耐え、腐食されにくいので、切削工具や硬貨の表面
仕上げに使用されています。人体に無害なので、バイタリウム合金
(コバルト65%、クロム30%、モリブデン5%)が虫歯の治療に使
用されています。また、コバルトはビタミンB12を構成する元素で
す。

http://www.istone.org/element/co.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 放射線治療などでコバルトという名をよく聞きます。コバルト60
という放射性同位元素が出すγ線を使います。天然に存在するコバ
ルトはコバルト59で、コバルト60は存在しません。コバルト60はす
べて人工的に作られたものだそうです。もちろん、コバルト60は非
常に危険な物質ですから、摂取どころか近くにいるだけで危ないで
す。

 コバルトの摂取というと、ビタミンB12としての摂取が考えられ
ます。非常に摂取しにくいビタミンですので、過剰摂取としては薬
品としてとりすぎたときにおこるくらいでしょう。症状については
こんな説明がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

【コバルト】
《適応症》 貧血

《含有食品》 肉・レバー・カキ・貝類・乳製品

《主な体内作用》

●ビタミンB12の構成成分としてはたらく。
●赤血球・血色素の生成に関与する。
●細胞や赤血球の正常な働きを維持する。
●神経の機能を正常に保つ。
●酵素を活性化させる。

《欠乏症状》

疲労・食欲不振・発育不全・貧血・うつ病・神経痛

《過剰摂取》

医薬品等による過剰摂取は甲状腺肥大を起こす。慢性中毒の場合う
っ血性心臓衰弱、甲状腺肥大を起こす。

http://www.kitaeru.jp/nutrient.php?no=10
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 甲状腺にくるみたいですね。ビタミンB12の薬をとっているとき
は、過剰摂取にご注意ということです。

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Q.遺伝子操作の危ないところは??

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A.遺伝子操作というと、なんだか怪しげな博士が怪物を作り出し
そうで、怖いイメージがあります。でも実際はどうなのでしょうね。

 遺伝子操作自体は生物・医学系の大学では学生が普通に実験して
いる技術です。このことはあまり問題ではありません。この技術を
使って、新しい農作物を作り出す会社が現れたとき、社会的な影響
が非常に大きいので問題になりました。今は全体としては有効利用
していこうという流れです。

 現在でも怖いイメージを持って、反対している人は多くいます。
考えられる危険としては、次のようなことくらいでしょうか。

(1)持ち込んだ遺伝子が予期せぬ働きもいっしょに持ち込んでし
まった。

(2)新しい遺伝子が入り込んだ影響で、もともとの遺伝子の働き
に異常がおこった。

(3)持ち込んだ遺伝子が環境中に拡散してしまった。

 アレルギーの原因になるタンパク質ができてしまった、などとい
うのは(1)なのでしょうね。(1)(2)に関しては品種として
固定されていく過程で観察し、悪い影響がないかどうかを見ていま
す。

 遺伝子操作自体はそれほど難しくないのですが、この品種を完成
させる過程は大変難しく、お金もかかるようです。

 (3)については、自家受粉でない作物では、ある程度の拡散は
おこり得るような気がします。持ち込んだ遺伝子が人間に都合のよ
いものなので、その遺伝子を持った植物が自然界で優勢になること
はたぶんないと思いますが。

 たとえば、抗生物質に耐性のある細菌というと、とても強い菌の
ように思います。ところが現実には抗生物質に耐える力を持ってい
ることはかなりの負担なので、自然界ではそうでない菌に負けてし
まい、優勢になることはありません。常に抗生物質の圧力にさらさ
れている環境の中でだけ、優勢になることができるのだそうです。

 草原に除草剤をまきつづければ、除草剤耐性をもった植物が優勢
になるでしょう。でもこれは遺伝子操作などをしなくても、自然に
登場してくると思います。このあたりがまだまだ人間の及ばない、
自然の奥深いところです。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「遺伝子操作」
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 上のQ&Aを書いていたら、こんな記事をみかけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 イネの収量を直接的に調節する遺伝子を特定し、交配により従来
より収量が二割多いコシヒカリを作ることに、名古屋大学と理化学
研究所、ホンダの研究開発子会社による研究チームが成功した。小
麦やトウモロコシにも応用可能で、将来予想される世界的な食糧不
足の克服も期待できるという。二十四日付の米科学誌「サイエンス」
(電子版)に発表した。

 研究チームはコシヒカリに比べ一株あたり収量が約二倍のインデ
ィカ米「ハバタキ」に着目。日本を中心とした国際プロジェクトで
解読したイネゲノム(全遺伝情報)をもとに、コシヒカリとハバタ
キを比較することで、収量を左右する遺伝子を特定した。イネの収
量には多くの遺伝子がかかわっているが、この遺伝子は、コシヒカ
リとハバタキで働きが異なり、稲穂につく種子の数を調節している
ことが分かった。

 研究チームは交配を繰り返して、ハバタキの収量調節遺伝子を持
つコシヒカリを選抜。種子数が増えると風雨で倒れやすくなるので、
背が低くなる遺伝子もハバタキから受け継がせた。

 選抜された改良コシヒカリは一株あたり収量が二割増しで、背の
高さはもとの八割ほど。収量と背丈以外はコシヒカリの特長がその
まま残っており、名大の芦刈基行助教授は「味はコシヒカリそのも
のだった」という。イネに関しては中国に一株あたり収量がコシヒ
カリの二・五倍の品種があり、さらに収量が多いコシヒカリも作れ
る見込み。

http://www.sankei.co.jp/news/morning/24iti002.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはいわゆる「遺伝子組み換え」ではありません。普通の交配
による品種改良です。

 交配という方法は、両者の遺伝子を掛け合わせて、両方のよいと
ころを持った子孫を選抜していく方法です。どのような掛け合わせ
になるかは偶然によります。

 今回の方法は目的の遺伝子をあらかじめ特定しておき、交配する
たびにその遺伝子を持っているものを選んでいるようです。今まで
の方法では、実際に栽培してみてから選抜しましたが、この方法だ
とどの種子が栽培するのにふさわしいかをあらかじめ決めることが
でき、効率は飛躍的によくなりそうです。

 今まででも、交配による品種改良といっても、ただ単に交配する
だけでなく、いろいろと高度なテクニックが使われてきました。細
胞融合などという方法などはもう自然交配とは全く違うやり方です。

 それなのになぜ、「遺伝子組み換え」だけが悪く言われるのか、
ちょっと理解できないところがあります。

 農業の基本的な資源である「種子」が企業の独占販売物になって
しまっていることは問題です。「有機栽培」などと言っても、種子
はメーカーのものを買ってくるしかありません。農家で自家採取で
きる品種では市場での競争力は全くないのです。

 だから「問題だ」とは言ってみても、実際はどうしようもないの
です。さまざまな技術で品種改良が行われ、農業の生産力が伸びて
きたのは事実です。私たちはこれを基本的に受け入れるしかありま
せん。

 農業を「自然のもの」と思っていること自体、どうも私たちの錯
覚にすぎないのかもしれません。日本人はどうも農民の遺伝子が強
くて、農業を何か特別のものと思いたがるところがあるのですね。

 このあたりでもう、農業を「食料を生産する産業」だと位置づけ
て、積極的に新しい技術でもって展開する方向に変わっていくほう
がよいのかもしれない、と考えています。

 農業の分野でも、日本の技術が世界のトップランナーになり、世
界に貢献する、という未来予想図もよいのではないでしょうか。現
状のままでは世界の農業から立ち遅れたままになってしまいそうで
す。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 紹介した記事に、こんな談話も載っていました。

「収量の確保は他の穀類にも共通する最も重要な課題で、同じイネ
科の小麦やトウモロコシでも同様な成果が期待できる。今後予想さ
れる世界的な食糧難を克服するためにも画期的な成果だ。今回は遺
伝子組み換え技術は使われていないが、他の植物の遺伝子を組み込
むことが有効な場合もある。遺伝子組み換えについても、感情的な
拒絶反応ではなく、科学的に評価されるべきだ」

 「世界的な食料難」が予想されるとはもう一つ思えないのですが、
基本的には正しい見解だと思います。「感情的な拒絶反応」と言わ
れては面白くない人も多いと思いますので、ご意見をお待ちしてい
ます。

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