安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>290号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------290号--2005.05.29------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「パン(Q&A)」「牛肉偽装事件」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 今回はたくさんメールをいただきました。アトピーの話について
が多かったので続けて紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも、楽しみに読んでいます。大変参考になります。渡辺様の
考え方は、客観的で私の感覚に自然に合います。

 私も子供の頃、卵アレルギーでしたが、好きなので良く食べまし
た。親も、「あまり食べるのはよしな」と言う程度でした。かゆく
なると、シッカロールやムヒを付けました。あの時のかゆさは未だ
に忘れません!そして、小学校の高学年になる頃には、すっかり無
くなっていました。また、私の先生の息子さんも同じ卵アレルギー
でした。先生はよく、「アレルギーだから食べさせないのは、よく
ない。少しずつでも食べさせて慣らせたほうが良い、と俺は思う」
と言いて、子供に食べさせていました。その子供も今では普通に卵
をだべています。

 食べて命に関わることもあると聞きますが、それは「かゆい」と
言うレベルを越えた話で、ただ、かゆくて血が出るほどかじるのと
はまた違うと思います。科学的な根拠はありませんが、少しずつで
も立ち向かった方がいいように思います。それに、子供は必要以上
にかじると思います。わたしも、蚊に刺されただけで血が出るほど
かじりました。そして、よく親や兄弟に「かじるからかゆくなるん
だ!我慢しろ!」と怒られました。そして、ムヒを沢山付けて気を
紛らわしました。大人になった今でも、何かにつけて「かじっては
ダメだ!我慢しろ!」と言い聞かせていますけど。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 こんにちは。毎回楽しく購読させていただいております。

 今回、アトピーに関する記事を目にし、いてもたってもいられず
筆をとりました。

 当方30代半ばの女性ですが、幼稚園の頃にアトピーと診断され
て以来、完治するどころか花粉症まで併発して今に至っております。
アトピーの症状自体は軽く、たまに一部がケロイド状になる程度で、
今は全身が痒いと言うことはないです。(ケロイド状を見てもなん
とも思わないところが異常らしいですけど)

 さて幼少の頃。時代背景もあってか、食事療法は一切しませんで
した。症状は『痒み』『乾燥肌』です。このため、いつもボリボリ
とどこかを掻き、フケもざらではありませんでした。が、両親は口
でこそ静止しましたが、物理的に掻くのをとめたこともなく、除去
食もありませんでした。(祖母がいたためか和食が多かったです)

 職業柄、たまに食物アレルギーの子供を持つ女性から商品に関す
る問い合わせが来ます。その時はできるだけの情報を提供しており
ますが、内心、『一品一品に拘るより、いろいろなものを食べさせ
たほうが絶対いいのに』と思ってます。加えて、子供は親の精神状
態にかなりリンクすると思われるので、親がどっしりと構えていな
いとダメだと思うのです。

 どの食物も益があり、リスクがあると思います。その匙加減はそ
れぞれでしょうが、『これを食べてさえすればいい』『これは絶対
ダメ』という考えは全体を見失うことになると思うのです。

 相手は生き物なんで、季節要因もあるでしょう。だから、一品に
焦点を絞らず、まんべんなく、季節ごとにその配分を変えた食事生
活が理想だと思ってます。

 なにやらまとまらなくなってきました。要は『除去ではなく、他
の食物のウェイトを増やすことで対処していこう』ということでし
ょうか。まぁ、完治していない患者が言ってもあまり響かないとは
思いますが。。。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 はじめまして。いつもお勉強させていただいてます。

 もうすぐ3歳になる息子はアレルギー体質で、アトピー性皮膚炎
です。そういうわけで、5月22日付けの「安心?食べ物情報」のア
トピーの治療法の件、興味深く読みました。

 まず、除去食についてですが、世間では「子供のアトピー性皮膚
炎=食事制限」というイメージがすごく浸透していますね。私も子
供がまだ1歳の頃かかりつけの小児科の先生に「原因は食べ物だと
思い込んで、それに集中してはいけませんよ」と言われたとき、
「え?????」と思ったくらいでした。

 今は、一時期はやったアトピーの厳格除去食が、だんだんすすめ
られなくなっている傾向のようです。アトピーと食物アレルギーの
関係について、主流になっている今の診断の根拠は、「疑わしいと
思われる食べ物を2週間完全に除去→それで良くなれば今度は少し
ずつ食べさせてみる→悪くなればその食べ物がアトピーに関与して
いる」というものだそうです。(うちの先生も同じ考えで、最初の
2週間で良くならなければ、除去をする意味はない、とおっしゃっ
ていまた。)

 例えば、血液検査で陽性だったからという理由で除去食、という
のは医学的根拠がない診断ということになります。(まだ離乳食中
の小さい赤ちゃんには陽性の出た食べ物を除去する、あるいは卵を
1歳まで予防的に除去する、というのはよくあるみたいですが)

 ですから、渡辺さんが「食物アレルギー専門医のところにかかれ
ば、 100%食物アレルギーと言われる」と書いておられるのは、少
々行き過ぎのように感じるのです。とても食事制限が厳しい病院も
一部にはあるようなので、そのあたりのことを言っておられるのか
もしれませんが・・・。

 そう考えてみると、件の記者のお子さんは、どんな根拠で穀物&
牛乳アレルギーと診断されたか、ということが私も気になります。
しかも、「2ヶ月芋ばかり食べて」あまり改善がみられなかったの
だから、やっぱりあまり意味のない除去だったのかなあ、と私も思
います。

 でも、この記者の方の気持ち、わからないでもありません。一生
懸命アトピーと向かい合っていると、今やっている事が本当に正し
いのかどうか、冷静に考える余地がなくなってくるんですね。(私
自身もそんな時期がありました)それにおまけにネットなどには情
報があふれています。(5月22日付けの牛乳の話も紅花油の話も、
アレルギー関係のサイトで結構出てくる話です)

 私たち保護者がいろいろ情報を集めて、それが医師との対話のき
っかけとなればとても良いことですが、かえってそれに振り回され
て、かかりつけ医師を信じられなくなって極端な治療に手を出して
しまうことになれば、それは問題だと思います。ことアレルギーに
関しては、不安を煽ったり、誰かの商売になっているとしか思えな
い情報ばかりが目立ち、本当に大切な情報があまり知られていない
ような気がします。専門家の方にももっと積極的に良質の情報を提
供していただければと思うし、私たち保護者もひとまず医師を信じ
てみる、そして、不安を減らすためにもきちんと対話をしようと努
力する、そんな姿勢が必要と思います。

 もうすぐ3歳になるうちの子供ですが、「ほんの少し」食事に気
を遣い、この子に合ったスキンケアを模索して、それを続けている
うちに、時間はかかったけれど、ずいぶんと軽くなってきました。

 長くなり申し訳ありません。また、いろいろ役に立つ情報の提供、
楽しみにしています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 みなさんいろいろと考えておられます。アトピービジネス追放と
いきたいですね。

 次はアレルギー一般についてでしょうか。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 先日母校研究室の同窓会があり、化学物質過敏症について話があ
りました。化学物質過敏症は医学界ではまだ、病気とは正式に認知
されていないこと、群馬県に化学物質過敏症に熱心な医師がおり、
その病院や患者を取材した結果の記事が朝日新聞に掲載されている
こと、また、バラの匂いにアレルギー反応を示す患者に、匂いのな
い造花のバラを見せただけでもアレルギー症状を示すことがあるこ
と(いわゆる臨床試験の偽薬ですね)等が内容でした。食物アレル
ギーといい、化学物質過敏症といい、どうもシンパの医師とジャー
ナリズムが作り出す誇大報道のようですね。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 この話は有名ですね。客観的にみて、心理的な現象である可能性
は高いのですが、完全に決めつけるわけにはいかない、というとこ
ろでしょう。

 科学的に決めつけられないのではなく、患者の気持を考えるとそ
ういうわけにもいかない、というところだと思います。

 シックハウス症候群などは現実にあるわけで、全く無根拠という
ことではないと思うのですが、現れるあり方が特定の思想のバイア
スがかかっているのです。

 その思想の方が大きな問題だと思っています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は牛乳について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 牛乳と骨粗しょう症について、ネットでもいろいろと出ているよ
うですが、

http://www.a-erg.co.jp/mental/doc/gyunyu5.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 せっかくご紹介いただいたのですが、どうも私としてはトンデモ
情報にしか見えないです。

 インターネットはウソでも何でも言えるところがよいところです
が、その代わり見る方にウソを見抜く力が要求されます。

(A)【厚生省『国民栄養調査』には、「牛乳摂取量の増加と骨粗
鬆症発症の増加は正比例している」とある!】

 などというウソを真に受けるわけにはいかないです。

(B)カルシウムを多く含む食品(牛乳、小魚、野菜)の吸収率を比
較すると、牛乳の吸収率がよいので飲乳を奨励したい。日本人はさ
まざまな食品からバランスよくカルシウムを摂取しており、これは
非常によいことである。
http://www2.eisai.co.jp/osteo/chapter02/chapter02_02.html

 こういう意見が正しいと決めつけるわけではありませんが、少な
くともこの意見を論破してからでないと意味はないと思います。

 (A)が本当なら、(B)の説が出てくるはずはないと思うので
すが…。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------


--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.知らずに白カビが発生しているパンを子ども食べさせてしまし
ました。大丈夫でしょうか?

------------------------------------------------------------

A.大丈夫かどうか聞かれても困るのですが、現在のところ、別に
心配な症状がおこっているわけではないでしょう?もし何か異常が
あったら、すぐに医者に診てもらってください。

 異常がないのに心配だ、ということでしたら、心配するだけ損だ
と思います。カビの生えたパンは決して食べてよいわけではありま
せんが、食べたあとすぐに異常があったとき(急性症状)以外は、
心配なのは慢性症状だけですよね。

 慢性の症状は普通、一回限りのことではおこらないものです。長
期にわたって、急性毒性は低いが、慢性毒性があるものをとりつづ
けたときに問題になります。慢性毒性があっても、急性毒性も強い
ときは、当然急性毒性だけが問題になります。

 だから、一回限りのとき、急性症状がなければ、慢性の症状も心
配する必要はないと思います。

 例外は発ガン性ですが、子供のときに一回限りとったものの発ガ
ン性を問題にする理由はありません。今回のことは失敗だったと思
って、次から気をつければよいのではないでしょうか。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「牛肉偽装事件」
------------------------------------------------------------

 ハンナンの事件で判決がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 BSE(牛海綿状脳症)対策の国産牛肉買い上げ事業をめぐる牛
肉偽装事件で、詐欺や補助金適正化法違反の罪などに問われた食肉
卸大手「ハンナン」(大阪市中央区)元会長、浅田満被告(66)
に対し、大阪地裁は27日、懲役7年(求刑・懲役12年)を言い
渡した。

 また、判決は、詐欺罪の成立を認める一方、補助金適正化法違反
の被害額について「混入した助成対象外の牛肉部分のみ」との弁護
側主張を受け入れ、起訴事実の約40億8000万円を約6億円に
減額した。判決が認定した被害総額は、検察が起訴した約50億4
000万円から計約15億6000万円になった。

 弁護側は公判で、広島県の業者の肉を被告に買い取るよう依頼し
たのが農水省職員だったことなどから「農水省の対応が偽装事件を
誘発、不正を黙認した」と主張。判決は、「農水省幹部が事業に乗
せる前提で、被告に対象外肉の買い上げを働きかけた事実は認めら
れないが、被告への対応状況からすると、被告がそのような働きか
けがなされたと考えていた可能性も否定できない」と述べ、農水省
幹部が偽装肉の有無を調べる検品の対象を事前に被告に通知したこ
とと併せて「農水省の姿勢が被告の犯行を助長したことは否定でき
ない」と判断し、被告に有利な情状にした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050527-00000021-maip-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 地裁ですのでまだ確定ではないようですが、問題の農水省の犯罪
についてはこれ以上追求できないようですね。状況から考えると、
農水省がこの犯罪に加担していたのは明らかだと思うのですが、役
人についてはおとがめなしということになりそうです。

 この事件はハンナンなどが国の牛肉買い上げ制度を悪用して詐欺
を働いたということになっています。犯罪を構成する要件としては
そのとおりなのでしょうが、もう少し違った見方があります。

 この「牛肉買い上げ制度」自体が、業界へ国から金をばらまくた
めに作られたということです。牛肉については実はなんでもよかっ
たのですね。だから相談があると農水省の役人は浅田氏を紹介して
仲介させたりしています。また後日、冷凍保管されている牛肉を調
査することになったとき、調査の詳細を浅田氏に連絡したりしてい
ます。

 このあたりは裁判でも明らかになっていますので何故浅田氏だけ
が罪に問われるのか理解に苦しむところです。悪徳商人はつかまっ
ても、悪代官が見逃されたのでは時代劇ファンは納得しないでしょ
う。

 しかし、裁判所では起訴されたこと以上には判断できないわけで
すから、今回はこうなることはすでに決まっていたわけです。なん
とも情けない話で、残念です。

 話は変わりますが、BSEの問題で、国際組織ではこう決まって
きました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 パリで年次総会を開いている国際獣疫事務局(OIE)は、27
日夕(日本時間27日深夜)、牛海綿状脳症(BSE)対策の新た
な国際基準を正式決議した。日本政府は「関係国の合意形成上、手
続きに問題がある」と反対したが、BSEの国別危険度の分類を現
行の5段階から3段階に簡素化することを盛り込んだ新基準が賛成
多数で決まった。

 BSE対策の新基準は制度上、即日発効。米政府は、OIEの新
基準を踏まえ牛肉貿易の条件緩和を推進する見解を示しており、日
本に牛肉貿易の実質的な全面解禁を迫る展開となりそう。

 ただ日本側は「牛肉貿易の条件を緩和する内容ではない」(農水
省)との解釈。国別危険度の分類に必要な手続きなど細目が決まっ
ていない上、特定危険部位を除去する牛の月齢や、BSE発生の監
視体制が詰まっておらず、運用上は当面、現行基準が維持される見
通しだ。

 総会は、議事録を盛り込んだ最終報告書を採択して終了。決議で
は、争点の牛肉貿易の条件については「骨から外した筋肉部分に貿
易上の制限を加えない」とする一方、生後30カ月以下の牛の肉で、
脳など特定危険部位による汚染を防ぐ措置や、BSE感染牛が食用
に回らないよう管理することを付記した。(共同)

http://www.sankei.co.jp/news/050528/kei006.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 大勢としては精肉については無制限でよい、という方向だったの
ですが、日本の反対もあって、少し玉虫色になったようです。

 確かに、BSEが蔓延している状態の国からでは、輸入規制もや
むを得ないと思います。ところで、日本とアメリカとで、どちらが
BSEの危険は大きいのでしょうか?

 どちらも大したことはないと言ってしまうと簡単ですが、比較す
るのは案外難しく、日本の方が安全だと思い込んでいるのはどうも
日本人だけのようです。

 ちなみにBSE感染が確認された牛は日本では現在18頭、アメ
リカでは1頭です。毎日新聞に、しばらく前ですが、このあたりを
詳しく解説した記事が出ていましたので紹介します。
 
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/04/21/20050421ddm013100132000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/04/23/20050423ddm013100090000c.html

 この3回の記事ですが、少し気になるところを紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 肉用牛は、スタンガンで頭部を撃たれて気絶させられた後、頸部
(けいぶ)の大動脈などを切って殺される。気絶させてすぐに解体
しようとすれば、牛の脚が反射運動で激しく動き、作業員がけがを
することがある。そこで、頭部にワイヤ状の器具を差し込み、脳や
脊髄(せきずい)を破壊して牛が暴れるのを防ぐ。この作業が「ピ
ッシング」だ。

 しかし、もし脳や脊髄にBSE(牛海綿状脳症)の原因となる異
常プリオンたんぱくが存在した場合、ピッシングによって脳組織な
どが血液中に入り、異常プリオンが肉を汚染する恐れがある。米国
食肉輸出連合会などによると、西欧や米国ではピッシングを廃止し
ているという。

 ところが、厚生労働省の調べでは、国内160カ所の食肉処理場
のうち約7割の115カ所で、ピッシングが行われている。日本の
処理場は一般に狭く、牛を寝かせておくだけの余裕がないのもピッ
シングが廃止できない要因のひとつだ。牛が動かなくなるまで待っ
ていると作業効率が落ち、血液を抜く放血作業が遅くなる。

(略)

 日本は「世界一厳しい全頭検査」というお題目を唱え続けている。
ところがその一方で、本来は安全な部位の肉を汚染する可能性のあ
るピッシングについての対策は、全くおろそかにされてきた。

 内閣府食品安全委員会のプリオン専門調査会では3月下旬、ピッ
シングを廃止すべきだと結論づけた。厚生労働省監視安全課は「4
年前から中止が望ましいと指導してきたが、ほとんど進まなかった」
と対策の遅れを認める。

 BSE研究の第一人者である小澤義博・元国際獣疫事務局科学最
高顧問は、「BSE対策の基本は、食肉処理場の管理体制の整備に
あると再認識すべきだ」と指摘する。

 厚労省は今月19日、ピッシングを廃止した26カ所の処理場事
例集を作成し、都道府県などに配布した。工程の変更や工夫を紹介
した内容で、多くの処理場は「熟練した作業員を配置させれば、品
質低下や危険は解決できる」と報告している。

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/04/22/20050422ddm013100026000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このあたりはあまり問題にされてきませんでしたが、やはり気に
なるところです。処理場の体制の遅れを、検査体制でごまかしてい
るというところがあるわけです。

 私はこの記事には非常に感心しました。ところが紙面全体では毎
日新聞は他の新聞と大差なく、輸入再開反対の論調なんですね。ど
うもよくわからないところです。

 牛肉買い上げ制度といい、全頭検査といい、独善的なお題目を唱
えて、結局税金の無駄遣いをしてしまう構造というのが日本にはあ
ります。役人の独走を許してしまう「お上頼み」の心が日本人にあ
るからではないでしょうか。

 このあたりの問題は根深いものがある、と思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 アトピー関連の記事は関心が高いのか、たくさんメールをいただ
きました。おかげでQ&Aは少なかった…。

 新しくノートパソコンを買いまして、今回はそれで書いています。
親指シフトのノートパソコンで、ちょっと珍しいものです。これで
デスクトップとノートの二台使えるようになり、トラブルのときも
安心できるというわけです。

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