安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>267号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------268号--2004.12.26------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「銀食器・缶詰・ナットウキナーゼ・米・栄
養表示(Q&A)」「ノロウィルス」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 毎回楽しみに拝読させて頂いております。

 先日、内閣府食品安全委員会が主催する「食品に関するリスクコ
ミュニケーション」に参加してみました。

 「日本における牛海綿状脳症(BSE)対策について=中間とり
まとめ=」なるものの報告とその説明を受けました。国内での全頭
検査を緩和し、月齢20ヶ月以下の若い牛に対する検査を止める。
そのかわりにSRM除去の継続と指導によるリスク低減を強化する。
というのが主旨だったかと思います。

 説明を聞いて、国内での検査結果からは月齢20ケ月以下の牛か
ら陽性反応が出ていないことと、現在の検査手法・技術(検査精度)
が限界(21ヶ月や23ヶ月の若い牛では、異常プリオン量が極め
て少ないため)である。SRM除去を継続し、徹底指導することで
リスクレベルの維持向上が見込まれるとのことでした。なるほどと
思います。

 マスコミや新聞で米国の圧力に対して、このような理由をつけて
米国産牛肉の輸入再開にこぎつけようとしているような伝わり方を
していましたが、食品安全委員会のリスク評価を純粋に聞くとそう
ではないと理解できます。その後の意見交換会では、やはり「不安」
に対する質疑応答ばかりで、この件に関する経済的な質問をしても
お役人は言葉を濁すばかりでした。

 そこで、疑問が一つありますので、もしご存知だったらお教えく
ださい。全頭検査に要する費用総額は、この三年間でいくらくらい
かかっていて、月齢20ヶ月以下の若い牛を検査対象から外した場
合に幾ばくかの費用が軽減されるのか否か。言いかえれば、国民の
不安に対して、我々の税金がいくら投入されていて、この先いくら
使われるのかが分からないのです。牛肉のトレーサビリティにいく
ら費用を投じているのでしょうか?

 O−157やエイズに感染して死亡する確率より十分過ぎるほど
低い事柄に莫大な費用を投じるより、SRM除去設備や技術開発に
費用を投じた方がよっぽど効果的に安全性が向上すると思うのです
が・・・。国の施策の方向性も見えません。

 先生にお尋ねするのは筋違いだとは十分承知しておりますが、釈
然としないので知っておきたいと思い、メールをさせていただきま
す。内閣府、厚生労働省、農林水産省等へ直接問い合わせています
が、応えがいまのところありません。せめて、どこへどのように問
い合わせればそれらしき応えが帰ってくるかご存知ないでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ネット上ではもう一つはっきりわかりませんが、こんな記事は見
かけます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日本は、BSE対応に4000億円の税金を使って、全数検査体
制を作った。
http://www.yasuienv.net/Alt4Env.htm
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 日本では、これまでBSE(牛海綿状脳症)感染牛が11頭見つ
かった。うち9頭は、食用に出回るすべての牛を調べる全頭検査で
判明した。そのために国が投じた費用(01年10月の導入から今
年3月までの検査キット代など)は約99億円に上る。BSE感染
牛1頭の発見に11億円かかった勘定になるわけだ。

 これ以外にも検査を担当する都道府県の費用負担もある。「費用
がかかりすぎる」というのが、全頭検査を見直せという根拠の一つ
である。

http://www.yasuienv.net/BSEPublicOp.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この安井先生などはデータを持っていそうですね。といっても、
「検査キット代」から「都道府県の負担分」まで、全体像を明らか
にするのは容易ではないと思います。

 こういうことこそマスコミが調べて報道してくれるとよいのです
が…。

 ついでにこんな意見もありました。私はここまで考えていなかっ
たので、ちょっと面白いな、と思いました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「尾辻秀久厚生労働相は15日の閣議後記者会見で、牛海綿状脳
症(BSE)検査緩和後も3年間、自治体が自主的に続ける全頭検
査に国が全額補助することについて「自治体が商品価値を高めるた
めにすることで、国も協力する。理屈では割り切れない」と述べ、
国の対応に矛盾があることを認めた。」

 この人が正直であることは認めるが、我々国民の貴重な税金の無
駄遣いを笑いで誤魔化すとはケシカランことだ。

 地方自治体が自分のところの牛肉のセールスプロモーションのた
めに米国産牛肉は危険だと悪宣伝するのは勝手だが、そのための不
必要な全頭検査のための費用を国が持つというのは納得がいかない。
国は安全であるとのの科学的根拠に基づいて今回の措置を実施した
のではないのか。

 今回つくづく認識したのは、国内農業団体の政治力の強さである。
国から納税者のお金を自分たちの利益のために引き出すためには、
なんでもする。結局今回も彼等のごね得となった。消費者団体は徹
底的に洗脳されてしまっているので、自分たちが損をしていること
にはまったく気がついていない。ただただ恐怖を煽る悪宣伝に騙さ
れている。

http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1084425330/E2083589431/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 畜産業界の陰謀説ですね。陰謀がどの程度真実なのかはよくわか
りませんが、結果として畜産業界がうるおっているのは本当でしょ
う。

 元々日本の消費者運動は生産者と対立することが少ない、一風変
わったところがあります。対立するのは大手食品メーカーだけなん
ですね。

 考えられる原因は二つあります。一つは大企業=独占資本とする
共産主義運動の影響、もう一つは農本主義以来の、農業に関する共
感やノスタルジーです。日本人の大部分が農家の出身であるという
自己認識を持っているところがありますので、私はばちらかといえ
ば後者の影響の方が強いと考えています。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.銀食器は使っても使わなくても段々黄色くなってきますよね。
これは銀の表面で何が起こっているのでしょうか。普通に考えると
酸化して,つまり錆びなのかなと。

 家庭では研磨剤を使ってきれいにしますが、ホテルなどフォーク
やスプーンなどを大量に使うところでは、1本1本磨いてなんかいら
れないので薬剤を使うようです。

 熱湯に薬剤を溶かしてそれを漬け込むようですね。そのときアル
ミホイルと一緒につけるようです。これはいったいどういう理由で
やっているのか、つまりどんな反応が起きているのかさっぱり分か
りません。

 ネットで調べましたが、どうも検索技術が未熟なせいか見つける
ことができませんでした。食べ物情報から外れる質問でしょうけど、
今回の記事に強引に関連させて質問させてください。

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A. これはたぶん「イオン化傾向」が関係しているのかな、と思
いまして、「銀食器 イオン化傾向」で検索してみました。

 こんな記述があり、たぶんそのとおりだと思います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 銀の食器(さじなど)のサビは空気中の硫化水素や硫黄の蒸気
(石炭、都市ガス、卵、入浴剤、化粧品などより発生)のために生
じる。銀は硫化水素と反応して黒色の硫化銀ができる。磨き粉で磨
いてもよいが、傷がついたり成分が減ったり凸凹はうまくいかない。
ここではイオン化傾向を利用してサビを落としてみよう。アルミナ
ベに水を 200mlほど入れ、食塩をさじでいっぱい入れる。銀のさじ
をアルミホイルで包んでナベに入れる。加熱して沸騰したら火を止
め10分ほどおく。かなり曇りが消えているので他のさじと比べてみ
る。一晩おくとかなりとれている。

 銀貨だったらアルミカップに塩水を入れてその中に銀貨を入れて
も良い。 問「なぜ銀の食器のサビがとれるのでしょうか。」

(Googleのキャッシュで拾ったのでURLは省略します。)
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 説明まで書いておいてくれれば解決なんですが、私にはうまく説
明できません。たぶんイオン化傾向の大きいアルミが、銀と化合し
ている水素などを奪うのだと思います。

 このあたり、また調べてみてください。今回はヒントだけ、とい
うことでよろしくお願いします。

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Q.缶詰の消費期限は最長どのくらいなのでしょか。今、家にある
筍の水煮の缶詰ですが、製造年が87年とおされているだけで、消
費期限などの記載はありません。中の状態はまだ開けていないので
分からないのですが、外側はところどころ錆びています。家族は食
べようとしてる様子なのですが、はたして、食べられるものなので
しょうか。

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A.缶詰に賞味期限をつけると聞いたときはちょっとびっくりした
ものです。缶詰は長期保存できる食品ですから、賞味期限にはなじ
まないと思っていました。今ではだいたい3年くらいの期間をとっ
ているようですが、この期間は缶詰にとっては短すぎるような気が
します。ただ、商品として売るためにはこれくらいが適当なのかも
しれません。

 缶が膨れてきたりしているとまずいですが、異常なければかなり
古いものでも食べられると思います。

 ただし、10年を越えるとちょっと腰がひけてきますよね。外観
もくたびれてきますし。私などはちょっとびびってしまう方ですが、
平気平気、などという豪胆な人も世の中には多いです。

 たぶん大丈夫と思いますが、食べる人の運と根性の問題だろう、
と私はいつも言っています。

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Q.最近ナットウキナーゼ入りのサプリメントが有りますが、どの
ような物でしょうか?

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A.こんなところのようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ナットウキナーゼとは、納豆のネバネバに含まれている納豆菌が
作り出す酵素のひとつ。

 ナットウキナーゼには、血栓を溶かす作用がある。そのため、血
液をサラサラにし、心筋梗塞や脳梗塞、痴呆症などの予防、血圧を
下げる働きもあるとされている。

http://www.megadeta.net/f-soybeans-k.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 サプリメントとして効果があるかどうかはよくわかりません。も
し効果があるなら、私も…などと思ったりしますが、はたしてどう
なんでしょうか?

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Q.「米の品種のちがいによるカロリーの差はあるのか?」という
ことなのですが、インディカ米とジャポニカ米では食感も違うこと
から、糖質の量も違うのではないかと思うのですが、そのような資
料はありますか?成分表にはのっていないようなのです。

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A.普通、カロリー計算するときには、その食べ物のカロリーを直
接計ったりしないで、成分表の数値を使います。あの成分表の数値
はどの程度信頼できるものなのでしょうか。

 食べ物は工業製品ではありませんので、規格をそろえて生産して
いるわけではありませんし、生産者が成分を保証するわけでもあり
ません。成分表は市販されている同種の食べ物をいくつも調べ、平
均値というかだいたいこのくらいと考えてよい数値を載せていると
考えられます。

 このとき、「同種」というのはまあ一般常識で見分けています。
大根とキャベツは当然区別しますが、大根の品種は問わないのです。

 米も同様で、「米」の概念の中にはすべての品種が入ります。個
別の品種で微妙な違いはあるでしょうし、産地・栽培方法や流通管
理によってもやはり微妙に違ってくるでしょう。しかしそんなこと
は無視されて、だいたいこのくらいという数値が提示されています。

 要するにカロリー計算のための数値の精度はかなり低いので、細
かい差は気にする必要はないということです。個別に調べることは
可能でしょうが、その品種の米がいつも同じ数値になるわけでもな
いでしょうね。自然の産物というのはそういうものです。

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Q.弁当や飲食店のメニュー等にのエネルギー表示がついているこ
とが多くなりました。とてもよいことだとおもうのですが、加工食
品の栄養表示の基準では±20%の誤差しか認めていないと理解し
ています。しかし、上記のエネルギー表示は日本食品成分表から算
出しているものが多いようですが、どこかのテレビ局が調べると、
3割ぐらい違っていて、そういうことはよくあるとありました。

 実際信用できるものなのでしょうか、また、弁当などの加工食品
のエネルギー表示は実際に法律上はどのように規定・運用されてい
るのでしょうか。食品衛生法の赤本をめくって見たのですがよくわ
からなかったので、ご存知でしたらお願いいたします。

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A.上の質問とかぶってしまいました。食べ物は工業製品ではあり
ません。加工食品は工業製品ですが、エネルギーはすべて自然の食
べ物からきています。その食べ物がどれだけエネルギーを持ってい
るかは、あらかじめ正確に知ることはできません。もちろん、調べ
ればわかりますが、調べたあとは食べられませんね。そしてサンプ
ルとして調べたものと、これから食べるものとが同じ数値になると
いう保証はありません。

 だから成分表というものを用意して、だいたいこれくらいだろう
という数値を提示することにしているのです。あくまでも目安です
から、実際に計って違っているといったテレビ局が間違っているわ
けです。

 栄養成分表示は実際に調べた数値を記載しているものも多いでし
ょうが、正確な数値であることを保証できるわけではありません。
また、栄養成分表示は任意だったと思います。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「ノロウィルス」
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 このごろは冬が食中毒のシーズンになってきたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 大阪市北区梅田2丁目のホテル「ザ・リッツ・カールトン大阪」
で、17日に開かれた忘年会の参加者37人が食中毒の症状を訴え、
うち7人の便からノロウイルスが検出されたと、23日、大阪市が
発表した。同市はホテル内の宴会用厨房と菓子厨房について、24
日から3日間の営業停止を命じた。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200412240012.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この他でも、この「ノロウィルス」による食中毒は多発していま
す。こんな記事もありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 二枚貝などに含まれる小型球形ウイルスの「ノロウイルス」が検
出された食中毒が二十四日までに、横浜や小田原市、寒川町で相次
ぎ、計百三十人が下痢や腹痛、吐き気などの食中毒症状を訴えた。
全員が快方に向かっているが、ノロウイルスは冬場に発生すること
が多い。県衛生部は「カキやホタテなど、二枚貝類を食べる際は十
分に加熱調理し、食材や調理器具の洗浄、消毒を徹底してほしい」
と注意を呼び掛けている。

http://www.kanagawa-np.co.jp/news/nw041225.htm#kanagawa05
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは神奈川県の記事ですが、他のところでも事情はあまり変わ
らないと思います。

 ウィルスは普通の意味での生き物ではありませんから、食品の中
で増殖しません。食中毒を防ぐためには鮮度のよいものを手早く調
理し、できたものはすぐに食べるというのが一般的な常識です。こ
れは細菌が増殖する時間を与えないためで、加熱しない刺身などを
食べるときはとくに注意が必要なことです。

 しかしウィルスによる食中毒の場合、この手が通用しません。食
材にウィルスがあれば、どんなに衛生的に手早く調理しても食中毒
をおこしてしまいます。

 有効な対処策は「二枚貝は生では食べない」です。貝を生で食べ
る機会としては「カキ酢」が最も多いと思います。この際カキ酢は
あきらめて、必ず加熱調理してたべましょう。

 そのうち魚を生で食べる「刺身」のリスクも問題になる日がくる
のかもしれません。「スシ」が世界的に普及していますが、日本人
以外は生の魚をのせることにこだわっているわけではないでしょう
から、スシネタから魚がなくなる日がきたりして…。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今週は質問のメールをたくさんいただきました。返信は個別にし
ていますが、一部は掲載を次回に繰り越しています。次回の記事を
隠してあるのはちょっと金持ちになった気分です。

 このメールマガジンは1999年の12月にスタートしています。今月
でちょうど5周年になりました。今年もたくさんのご講読ありがと
うございました。

 次回は1月2日の発行です。いろいろとメールをいただくと発行
者は助かりますので、よろしくお願いします。

 それでは、よいお年を!

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