安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>233号
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------233号--2004.04.25------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------
「いただいたメール」「カップラーメン・ナチュラルチーズ・アフ
ラトキシン・ステビア栽培・缶詰・麦茶(Q&A)」「チーズ」
------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--〔話題〕--------------------------------------------------
今回もいただいたメールを紹介します。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
「安心!?食べ物情報」を読むのが日曜日の朝の楽しみとなっており
ます。 232号では化学調味料、化学肥料、健康食品を取り上げてい
ましたが、読んでいて思い出すことがありました。それは大学院の
博士課程で植物のバイオについて研究している友達から聞いたこと
です。
----
彼は農学部でバイオを研究していることもあって、会う人から遺
伝子組替作物(以下GMと略)の安全性について質問されたり討論した
りするけど、そんなやり取りに疲れてしまったと言っていました。
彼はGMといったって普通に存在する物質によって構成されている
わけだし、体内で吸収される場合も大きな問題が起こるわけではな
い。メリットとデメリットを考えたら、有効活用したほうがいいと
いう立場です。
GM反対派を説得しようとすると最後には
「それでもやっぱり気持ち悪い」、「よくわからないものはいやだ」
という感情論になってしまうのだということです。
----
決して分かり合うことのないGM肯定派とGM反対派の対立なのです
が、最後に感情論になってしまうというのはとても面白いなと思い
ました。
多くの人が直感的に、食品が自分の体に大きな影響を与えるもの
であると認識していると思います。そういう意味で、気持ち悪いも
のは食べたくないというのは素直な感想だと思う半面、(ビタミン
など)物質的な構成が同じならば効果に差はないと思う理性もあり
ます。
このあたりのバランスが人によって違うので意見の相違は絶えな
いのですね。
天然型のビタミンを愛用している人にとっては、「天然」という
言葉から得られるプラシーボが期待されることもあるわけで問題は
ますます複雑化してしまいますね。
僕は、生物が複雑な仕組みにより日々生きているのでしょうがな
いのだと思います。(こういう考えもあまりに押し付けがましいと
宗教のようになってしまいますが)
「安心!?食べ物情報」では反対派も賛成派もいろいろな意見を読
むことができるのでとても興味深いです。
長いメールとなってしまいましたが、これからも楽しみにしてお
ります。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
次は化学調味料について。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
今回のグルソーの解説はわかるような気がしました。感受性だと
思います。九州博多に長浜ラーメンという名の売れた屋台のラーメ
ンがあります。それこそ、戦後かなと思う、丼に白い調味料をスプ
ーンですくって入れる場面を見ることができます。それだけ多いグ
ルソーを入れたラーメンは私も美味しいけど何か変な味です。アミ
ノ酸の生成過程に何か問題はないのかなと思います。(これは、私
の個人的な感性の感覚でしかありませんが・・・)
いつも解りやすい解説をありがとうございます。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
最後は柚子についてです。ちょっき断片的ですが、そのまま紹介
します。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
ちょっと探せなかったのですが、以前、手作りの化粧品マニアら
しきHPで「柚子の種自体に保存性を高める作用がある」という記事
がありました。そこで扱っていたのは化粧品だったのですが、
「(柚子の種とホワイトリカーだけで)数ヶ月は大丈夫」
とありました。
いつか作ろう、と思って、そのページをDLしたものの、何処へ入
れたか分からなくなってしまったので、確実な情報にはならないか
も知れませんが「こういう説もある」という事を、お知らせしたか
った次第です。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
--〔Q&A〕------------------------------------------------
「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は
why@kenji.ne.jp
です。いつでもどうぞ。
------------------------------------------------------------
Q.はじめまして。妊娠2ヶ月です。最近つわりがひどく、ふだん
なら食べないカップラーメンに手をつけてしまいました。これなら
食べれるようなきがして。食べたのはみどりのきつねです。でも食
べてからきもちわるくなり、やはりいけなかったのかといろんなHP
をみていると、妊娠中のカップラーメンは危険であるとのことで心
配でなりません。しかも今はもっとも胎児に影響が出る時期でもあ
ります。ばかなことをしてしまいました。もう2度と食べませんが、
一回だけならそんなにもきにしなくてもいいのでしょうか?それと、
カップラーメンは胎児にどんな悪影響をあたえるのでしょうか?た
ばこだったら未熟児になるとかそういう理由を知りたいです。
------------------------------------------------------------
A.いろんなホームページがあって、いろいろ書いていますが、ほ
とんどは取るに足りないヨタ話です。身近な加工食品を攻撃してい
ると、自分が高級な人間であると錯覚できる人が多いのです。
もちろん中にはちゃんとした情報もありますが、それを見分けら
れるかどうかは見る人の判断力によります。
「カップラーメンがよくない」ということを読んで、その因果関
係を納得できましたか?
「よくない」と書いているだけでそれを信じてしまうのはどうか
しています。どうせ調べるのなら、徹底的にしらべましょう。
私の意見はカップラーメンに胎児への悪影響なんかない、という
ものです。
もちろん、毎日カップラーメンではいけませんが、何回か食べた
だけで害のあるようなものがその辺に売っているわけがないではあ
りませんか。
------------------------------------------------------------
Q.アフラトキシンは肉眼で識別できるものなのでしょうか。ピー
ナッツの薄皮をむいてクッキーを作る準備をしていましたところそ
の中のひとつがほかとはあきらかに違って白っぽいかびのようなも
のがついているのです。これはひょっとしてアフラトキシンでは?
そう思うといままでいろんなナッツ類を食べていましたが、そのな
かにもおそらくはいっていたのかも知れないと思うとぞっとします。
アフラトキシンは加熱処理すれば無害になるということはないので
しょうか。
------------------------------------------------------------
A.アフラトキシンが目に見えるということはないと思います。こ
の手の物質の分子は非常に小さいですから、顕微鏡でも見えないよ
うなレベルです。たくさん集れば見えることもあるでしょうが、か
なりの猛毒ですから、それとわかるほどあれば大変です。
日本のカビはほとんどアフラトキシンを産出しないということは
少し前のメールマガジンで紹介しました。(沖縄などは要注意とか)
だから、原産地でアフラトキシンを産出するカビがはえてしまっ
たものが入ってきたときに危険なのです。(輸入時に検査していま
すが)
加熱処理で無害になるということも、通常はないそうです。一般
論としては、カビが生えたものは食べないようにするしかないでし
ょうね。
------------------------------------------------------------
Q.最近ステビア栽培というほうれん草・苺などを目にしますが、
ステビアと言えば甘味添加物でしたよね。大丈夫なのですか?
------------------------------------------------------------
A.ほうれんそうに甘味料を使っていると思われたのでしょうか?
野菜などの生鮮食品に食品添加物を使用することは一切禁止されて
います。これは栽培中にステビアを肥料もしくは農薬的に使用した
ということでしょう。
その栽培方法がよいかどうかはともかく、作物の安全性について
心配するありません。
また、食品添加物に指定されているというのは危険な物質である
ということとは違います。むしろ逆にかなりの安全性を認められる
物質が食品添加物に指定されていると考えてください。
------------------------------------------------------------
Q.我が家では、たびたび缶づめの食品を利用しています.サカナ
やら果物やら こんな保存食品は、助かるものですが、とても、以
前から気にしている事があります.
缶自体への不安です.良く見る¥100缶づめとかなどは、ヘリ
がまるで錆そうな雰囲気だったり、あるいは 外見はピカピカなの
に いざ、空けてみると 内側は、まるで大昔みたトタン板のよう
な細かい柄がうかびあがっていたり....ほんとのトタン!?
内側などは、恐ろしいくらいいろいろで アルミ缶の場合は見た
目に関しては なんとかくはぎめもなく形成されていて安全そうな
のですが、スチールの缶は、どことなく不安を感じています.
正直言えば、どちらにしても製造や形成の段階で なんらかの薬
品を使うのだと思うのです.そして そのスチールやアルミ自体だ
って どうなのか とても不安です.
使われている薬品やら あるいは、食品に溶け出している濃度の
チェックとか そういう事が行われたりしているのでしょうか?い
ろいろ検索してみましたが うまく見つけられません.御意見、お
聞かせ下さい.
------------------------------------------------------------
A.缶詰に使われているのは「ブリキ」です。これは鉄板にスズを
メッキしたものです。(トタンは亜鉛ですね。)
最近では「内面塗装缶」といって、内側を樹脂で塗装したものも
多くあります。
缶詰が研究され、完成するまでにはいろいろあったのですが、基
本的に薬品を使用することはありません。
缶詰はいろんな薬品を自由に使うことができるようになる以前に
できあがった保存方法なのです。
ブリキ缶の作り方はブリキの円筒を作って、上下のフタをとりつ
けるのが普通です。このときの巻締め方法などは缶詰の歴史のハイ
ライトになります。
ブリキのスズは缶詰の中では微量、溶けだしてくるそうです。こ
の程度なら問題ありませんが、缶を開けると大量に溶けだしてきて
味を悪くしますので、缶詰は開けたらすぐに別の容器に移してくだ
さい。
このスズを嫌うカニ缶などでは、今でも中身を紙でつつんでいま
す。
缶詰の歴史などは以下のサイトをご覧ください。
http://www.jca-can.or.jp/handbook/hand00.htm
------------------------------------------------------------
Q.子供を持ってから、食べ物について気にするようになり、こち
らのメールマガジンの購読を始めさせていただきました。いつも、
大変興味深く読ませて頂いています。
水出し麦茶について質問させて下さい。先日、水出し麦茶の麦に
は色が付けてあるという話を聞き、それが本当かどうか気になって
います。
確かにあっという間に水が茶色になります。我が家のレギュラー
ドリンクは、1歳の子供も含めて、麦茶です。袋に表示がないだけ
に、本当だとしたら、あまり気持ちよくはありません。色を付けて
あるというのはあり得ますか。教えて下さい。
------------------------------------------------------------
A.水出し用の麦茶は麦を砕いてあるんだそうです。それから、麦
茶エキスといって、麦茶を煮詰めたものを入れることもあります。
商品として売られているものなら、原材料表示がありますから、
それを見てください。「麦(麦茶エキス)」しか書かれていないな
ら、まず上記のようなものです。
「カラメル」などの着色料が使われているものもあるかもしれま
せん。カラメルは砂糖を煮詰めたもので、茶色の色素です。プリン
の上にかける茶色いやつですね。
だいたいこんなところだと思います。袋に表示がなかったら、使
っていないと思った方がよいです。(表示そのものがなければ論外
ですが)
中にはインチキ表示をする悪徳業者もいますが、基本的には書か
れていることを信用してください。もし違反があれば罪に問われる
わけですが、消費者がはじめから信用していなければ、まじめにや
っているメーカーがかわいそうですから。
--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「チーズ」
------------------------------------------------------------
チーズについて、こんなメールをいただきました。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
現在妊娠8ヶ月になりますが、ナチュラルチーズ(ブルサンチー
ズというもの)は妊婦は食べないほうがよいと聞きました。今まで、
大好きだったので普通に食べていたので、心配でなりません。赤ち
ゃんには、大きな影響があるのでしょうか。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
以下は私の返信です。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
私はそんな話は聞いたことはないです。でもどうしてそういう不
安になる話ばかり聞いてくるのでしょうね。
影響がどうであろうと、もう過去のことなです。気にしても仕方
ないではありませんか。
こういう伝統的な食品は害があったとしてもたいしたことはない、
というのは常識に属すると思います。
こんなものに害があったら、チーズ文化圏の人たちが無事ではす
まなかったでしょう。
気にするのが一番よくないですよ。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
ところが、これは私の情報不足だったようで、続いてこんなメー
ルをいただきました。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
現在妊娠3ヶ月です。チーズは積極的にとったほうが良い食品だ
とおもって普通に食べていました。先日、妊娠中はソフトチーズ
(ブルーチーズやカマンベールなど)は避けたほうがいいというHP
を目にしました(リステリア菌?)が、2・3回加熱せず食べてし
まいました。
あかちゃんに影響はありますでしょうか?食べ物には慎重になり
すぎて、ちょっと怖くなってきました。妊娠中は極力避けたほうが
良い食品がもしありましたらおしえていただけませんでしょうか。
どうぞよろしくおねがいします。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
よく調べてみると、こんな返事になりました。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
こんな話のことですね。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
現在「妊娠をしている方」は、食べるチーズは種類を選んでくだ
さい。ただし、決して“チーズが身体に悪い”訳ではないので、く
れぐれもお間違えなく。チーズ自体はたんぱく質やビタミン、カル
シウムなどがバランス含まれている優良食品です。
しかし、妊婦の方には、白カビチーズや青カビチーズ、ウオッシ
ュチーズはオススメできません!
怖いのはリステリア菌なのです。リステリア症という感染症を引
き起こすこの菌は、土や水の中に見られます。自然界に広く分布す
るため接触を回避することは難しいのです。
しかし、チーズを作る際には、きちんと乳質検査をしたり品質検
査をしているので、通常はリステリア菌におかされたチーズは出回
らないようになっています。ただ、過去の例もみても、リステリア
菌が検出されたチーズがいくつかあり、可能性はゼロとはいえませ
ん。しかし例えそんなことがあったとしても、健康な人ならリステ
リア症になる可能性はたいへん低く、それほど心配する必要もない
のですが…。
しかし、これが、妊婦だと違います!
健康な成人より20倍もリステリア症になりやすく、胎児への影響
は深刻です。ですから、リステリア症にならないために、妊娠中は
白カビチーズや青カビチーズ、ウオッシュチーズなどは避けた方が
良いでしょう。プロセスチーズやクリームチーズ、カッテージチー
ズやヨーグルトは、全く問題ありません。安全ですので、どんどん
食べて栄養補給をしてくださいね。
http://www.order-cheese.com/juku/j62.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
ここにも書かれているように、妊娠中には少しリスクがありそう
です。しかしこれは極めて小さいリスクですので、大量に食べたり
しない限り、それほど心配することはないと思います。
同じ理由で、こんな話もあります。
「妊婦が寿司や刺身を避けた方が無難だ」
http://www.junglecity.com/ssg/marriage_kids/pregnancy_rawfish.htm
まあ、気をつけるに越したことはないのでしょうが、神経質にな
りすぎる必要もないと思います。
リスク情報はウソではありませんが、リスクとハザードは違いま
す。少し食べたたらといって、何か害がでるようなものではありま
せん。
妊娠中は普通のときよりも衛生的に注意が必要だ、というくらい
に理解しておいてはいかがでしょうか。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
どうも一般的なチーズのリスクの話が、絶対的な被害があるもの
のようにとられて、広まっているようです。
どんな食べ物にも、それなりのリスクがあります。特に生で食べ
るものはリスクが大きいです。魚を生で食べるのは、日本の食生活
の大きな特徴です。今は世界中に広まっているということですが、
魚を生で食べること自体、リスクの大きいものなのです。
リスクがあるからといって、食べてはいけないわけではありませ
ん。しかしわざわざリスクを大きくすることもないですから、偏っ
た食事は避けるべきです。
特に妊娠中はリスクが大きくなります。魚に含まれる水銀も、普
通の人には問題ないレベルですが、妊娠中の場合のみ、注意したほ
うがよいとされています。
でも、そういう情報で、妊娠中の人を脅かして、商売のネタにし
ようとしている人が活躍しているような気がします。食べ物のリス
クより、心配すること自体のリスクの方が大きそうです。特にこの
ごろ、妊娠中の方からのメールが多いので、よけい気にしています。
もっと気楽な妊娠中の生活をおくってほしいと私は思います。
--〔後記〕--------------------------------------------------
来週はいよいよ連休です。一番よい気候になってきましたね。
BSE問題では、肉買上げの不正事件がいよいよ本格的に追求さ
れてきています。農水大臣までからんでいたということですから、
かつて摘発された日本ハムが気の毒になるような話です。
アメリカとの交渉、国内での全頭検査見直し論なども出てきます。
いよいよ農水省の「焼け太り」を是正する時期がきたのではないか
と思っています。
それにしてもこの件に関して、煽るだけ煽ったマスコミがそのこ
とは忘れたフリをして批判しているのには笑えます。
------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-233号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
購読者数4417名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/