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安心!?食べ物情報230号
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--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------230号--2004.04.04------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「カップラーメン・柚・大豆・(Q&A)」
「中国茶」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 前回の保存料不使用の話に、補足をいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも楽しく読ませて頂いています。

 コンビニの保存料無添加についてですが、日持ち向上剤が、表示
を変えることでもぐりこんでいます。酸味料、調味料、pH調整剤
など、ご指摘の通りです。

 食品添加物には、人体への影響が詳しく調査されて、一日の摂取
量が決められているものと、まだ調査が終わっていないものがあり
ます。調査済みの添加物は、皆さんの嫌いな合成着色料や保存料が
含まれます。

 これらに対し、いわゆる天然系の添加物、これらを既存添加物と
呼ぶのですが、まだ人体への影響が判っていないものが多くあるの
が実情です。この中に、日持ち向上剤や天然着色料が含まれていま
す。

 保存料や合成着色料は、基準をきちんと守って使用すれば、安全
なことは間違いありません。これに対し、既存添加物については、
食品添加物協会にて自主基準を作ってはいますが、安全が完全に保
証されているわけではありません。既存添加物は日本独自の考え方
で、過去に天然物の使用が自由になされていた時代のなごりで、安
全性が未評価ながら、「天然物は、安全だろう。」ということで使
用が許可されている添加物です。欧米では、考えられないことです
が・・・・。長くなるのでこの辺で。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この方は食品添加物関係のお仕事をされているそうです。またの
お便りをお待ちしています。

 次はまあ質問なんですが、よくわからなかったのでここで紹介し
ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも読ませて頂いてます。これまで食べ物のいろいろな危険性
を知っても、ただやみくもに恐れるばかりでしたが、的確な情報と
ご意見とで毎回救われる気持ちです。以前から少し気になっている
事がありますのでお聞きしたいと思います。

 木製の食器やまな板などで、一枚ものでなく、貼り合わせたよう
なものは、接着剤が使われているのでしょうか。使っているうちに
食品に溶け出したりしませんか。塗り物も気になってます。気にす
るほどのことでもないのでしょうか。次に買うとき、高価でも一枚
ものにすべきか、塗料の注意もすべきか、迷っています。取るに足
りないことで申しわけありませんが、よろしくお願いします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 当然接着剤は使っていると思います。どのような接着剤が使われ
ているかは私にはわかりません。

 プラスチック系の接着剤で、それほど問題ではなさそうに思うの
ですが、本当のところはどうなのでしょうか?

 曲げ物では天然の接着剤もあるようです。

『取っ手部分はツルを曲げ、うるしとお米の粉を混ぜた天然接着剤
「こくそ」で接合してありますので、強度面でも安心してお使い頂
けます。』
http://www.a-b-ya.com/

 塗り物では最終的に漆を塗るわけですから、あまり問題はないよ
うですね。

 まな板ではプラスチック製まな板が主流になりました。家庭用と
しては文句なく優れていますので、扱いにくい木製のまな板より、
プラスチック製まな板がよいと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういう件に詳しい方の応援を待っています。よろしくお願いし
ます。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.カップラーメンの原料に石油を使っているという話を聞いたの
ですが、本当ですか?

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A.何のためにこういうことを言うのか、よくわからないですが、
たぶんカップラーメンの原料が石油から作られているということに
して、よくないものである、と言いたいのでしょうね。

 添加物などで合成のものはあるかもしれませんが、原料になって
いるのは、普通のラーメンとおなじ小麦粉などです。

 カップの方は発泡スチロールが多いですから、石油からと言えま
すね。

 とにかく、こういう話の意図するところはかなり悪質ですので、
その辺も見極めていってほしいと思います。

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Q.柚でマーマレードを作って、残った柚が冷蔵庫で3ヶ月経って
もかびませんでした。これは防カビ剤が使われてたということでし
ょうか。一方最近は、安い輸入レモンでも1週間ぐらいですぐかび
る場合があります。こちらの方が安全と考えられるのでしょうか。

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A.これは冷蔵庫の中にカビの胞子が少ない環境だったことと、冷
蔵によって乾燥してしまったことが原因でしょうね。

 カビにも生育に適した環境があります。そういう環境がないとこ
ろではカビは発生しません。

 もともとどれくらいの胞子があったのかということと、その食品
の温度と水分がポイントになると思います。

 安易に防カビ剤のせいにするのではなく、その辺を考察してみて
ください。

 努力してカビの生えにくいパンを作ったメーカーが、防カビ剤を
使っているというウワサをたてられるのは気の毒な話です。

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Q.1歳4ヶ月の娘は、納豆や豆腐、枝豆などが大好きで納豆なら
1パックくらいぺロリといった感じです。

 手軽なのでついあげてしまうのですが、体に影響はあるのでしょ
うか。毎日食べさせるにはよくないのですか?大豆のイソフラボン、
女性ホルモンのような働きがあると言われていて気になったのでメ
ールしました。

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A.大豆のイソフラボンというのは意外と大きな役割を果たしてい
るようですね。日本人に乳ガンが少ないのは大豆をよく食べている
からだとかいう説もあります。

 納豆などを食べるのは結構なことと思いますが、一歳と少しでは
偏食の部類でしょう。害があるかどうかは私にはよくわかりません。

 特に小さいうちはいろんな食品を少しずつ、というのがよいと思
います。

 子供によっては同じものを食べつづけることがあるようです。大
きくなるとかえって嫌いになったりしますので、別の味に誘導して
やることも大切だと思います。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「中国茶」
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 中国のお茶に関して、こんな質問をいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国にいらっしゃるということですが、茶葉生産は、現状ではど
んな具合なんでしょうか。

 「マリアージュ・フレール」という、フランス国ブレンドの中国
原産の紅茶をいただきました。

 悪評高い中国紅茶ですが、麗しい包装と好意に、捨てるにも忍び
ないという感じです。

 EUの輸入基準が十分信用できるなら、いいのかもしれませんけど。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 緑茶の名産地である杭州に行きました。もう茶摘みが始まってい
ました。

 まだ遠目には新芽がよく見えないくらいです。そのわずかに出た
新芽を少しずつ摘んでいるようです。今の時期のお茶は最高の品質
で、価格も最高なんですね。

 中国では北の方では茶の生産はなく、長江流域とそれより南で盛
んに生産されています。

 杭州の「西湖龍井茶」が代表的なお茶ですが、種類としては緑茶
がほとんどです。

 緑茶の製法はいろいろで、龍井茶のように「釜煎り」のものも多
いです。(日本のお茶は中国から伝わりましたが、製法はほぼ一種
類のみが伝わっています。)

 烏龍茶、プーアル茶、紅茶などは地方によって好まれています。

 烏龍茶は中国ではマイナーなお茶ですが、日本では人気がありま
す。紅茶は中国の西の方で好まれるそうですが、ヨーロッパ向けも
たくさんあるはずです。

 イギリスが清国に対して阿片戦争をしかけたのは、紅茶の輸入に
よる貿易赤字が原因なんだとか。その後、インドに茶の栽培を導入
して、植民地で生産することで赤字問題は解決しました。

 いまでもお茶に関しては中国が生産量や技術などあらゆる面で最
高なんだと思います。お話の紅茶も、本場中国産の紅茶であるとい
うことで、高級品の扱いではないでしょうか。

 日本もお茶の生産量が多いので、輸入はあまりされていませんで
したが、飲料メーカーが目をつけて、中国産の茶による茶飲料が増
えてきました。

 心配なのは農薬の残留でしょうが、日本でも中国でも、茶の葉へ
の残留が検出されたという話はあまり聞きません。

 これは茶の葉が摘んだそのままではなく、加工されていることに
原因があるのでは?と考えています。

 表面についた農薬がそのまま残っていることはなさそうに思いま
す。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 先日の中国旅行で、お茶の名産地である杭州に行きました。有名
な西湖のすぐ西側に山や有名な寺があり、少し行くとお茶畑です。

 3月末でもう茶摘みが始まっていました。ほんの少し出た新芽を
手で摘んでいるようでした。4月4日ころの「清明節」の前に摘ん
だ茶が特に上等なのだそうです。(今日が「清明」にあたります。)

 日本より一ヶ月くらい早いようですね。

 中国のお茶の種類は実にたくさんあります。日本にはそのうちの
一つが伝わり、広まったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

緑茶
  炒青緑茶
    眉茶(炒青・特珍など)
    珠茶(珠茶・雨茶など)
    細嫩炒青(龍井・大方・碧螺春・松針など)

  コウ青緑茶
    普通コウ青
    細嫩コウ青(黄山毛峰・華頂雲霧・高橋銀峰など)   

  晒青緑茶(デン青・川青など)
  ◎蒸青緑茶(煎茶など)

紅茶
  小種紅茶
  工夫紅茶(デン紅・川紅など)
  紅砕茶

白茶
  白芽茶(銀針など)
  白葉茶(白牡丹など)

黄茶
  黄芽茶(君山銀針など)
  黄小茶(北毛尖・温州黄湯など)
  黄大茶(広州大葉青など)
  台湾烏龍(凍頂烏龍など)

黒茶
  湖南黒茶(安化黒茶など)
  湖北老青茶
  四川辺茶

青茶
  ビン北烏龍(武夷岩茶・大紅袍など)
  ビン南烏龍(鉄観音・奇蘭など)
  広東烏龍(夙鳳水仙など)   

http://www.china588.net/rest/tea/type.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ◎をつけたのが日本の緑茶の製法です。ここに挙げられたのは代
表的なものだけですから、中国茶の種類の多さは大変なものです。

 いろんな種類の茶がありますが、原料の茶はみな同じ茶の木の葉
です。製法が違うだけなんですね。

 茶の葉は強い酵素を持っていて、摘み取って置いておくと自然に
自己発酵します。熱をかけて酵素の働きをすぐにとめる、「不発酵
茶」が緑茶になります。完全に発酵させた「発酵茶」が紅茶で、烏
龍茶などはその中間で「半発酵茶」になります。

 一部で人気の「プーアル茶」はさらにカビなどを利用して、発酵
させる「後発酵茶」なんだそうですが、現物はカビだらけでちょっ
とこわいとか。中国茶の世界は広いですから、まだまだいろんな製
法があるようです。

 このたくさんの中国茶の中から、中国茶博物館で「中国十大銘茶」
を発表しています。何事も順位をつけるのが好きな中国のことなの
で、一位から十位までランクをつけてあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1)龍井茶(緑茶) 獅峰・翁家山・杭州などが主な産地

2)碧螺春(緑茶) 蘇州・太湖周辺 

3)黄山毛峰(緑茶)安徽省黄山(海抜が高い)午後茶葉を摘み取
って夜にならないうちに製茶するのがポイント。

1〜3が中国三大緑茶です。 

4)屯緑(緑茶)  安徽省黄山が産地

5)平水珠茶(緑茶)浙江省平水鎮 グリンパールとも呼ばれ丸ま
った緑茶。欧米人に好まれる

6)祁門(紅茶)  キーマン紅茶。イギリスでも人気の紅茶

7)テン門(紅茶) 雲南省の紅茶

8)大紅袍(青茶) 武夷山のウーロン茶である岩茶の王、午前中
に茶葉を摘み取って、14時間以内に製茶するのがポイント。

9)鉄観音(青茶) 安渓省のウーロン茶

10)凍頂ウーロン(青茶) 台湾のウーロン茶
http://www.nicchu.com/tea/cha17.html

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 緑茶が5、紅茶2、青茶3の割合ですね。この博物館は第一位の
龍井茶の産地の只中にありますので、ちょっとお手盛りの感もあり
ますが、これが一番権威のあるランキングなんだそうです。

 この栄えある第一位の「西湖龍井茶」の新茶をいただいたことが
あります。味は甘めでコクが深く、苦み、渋みがほとんどないのが
印象的でした。

 中国での緑茶の飲み方はちょっと変っています。湯呑み(透明な
コップ)に茶の葉を直接入れ、上から湯を注ぎます。最初は茶の葉
は浮いてくるのですが、しばらくすると巻いていた葉が開いて、沈
んでいきます。この上澄みの部分を飲むのです。

 飲んでしまっても、コップに茶の葉が残っています。これにまた
湯を入れて、何度も飲みます。列車に乗って茶を頼むと、使い捨て
の透明なコップに茶の葉を入れてくれます。ポットを持った人がと
きどきまわってきて、何度でもお湯を入れてくれます。一杯5元
(日本円にして70円くらい)ですが、なんとなくうれしいサービ
スです。

 茶の葉は日本ではよく揉んで仕上げるので、小さく丸まった形を
しています。中国の製法では(龍井茶などの場合)丸い鍋を熱して、
茶の葉を入れ、手でゆっくりと揉んで仕上げます。できた茶の葉は
元の葉がそのまま巻いたような形です。これが湯の中で花が咲いた
ように広がるわけです。

 中国ではお茶の人気が高く、かなり高価に取引されています。龍
井茶の産地では、農家も非常に豊かで、大きな家を道路沿いに建て、
茶館を開いているところが多いのです。今はシーズンが始まってい
ますので、大勢の人が茶を飲みに訪れていました。

 そういう意味で、お茶の生産は他の農産物とは違うようです。農
薬の問題も、農家に余裕がある分、違ってくると思います。今のと
ころ問題があるような話は聞きませんが、注意は必要というところ
でしょうか。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 無事、中国から帰って来ました。三泊しましたが、全部違うホテ
ルでした。日本では泊まったことのないような高級ホテルばかりで
したので、なかなかよかったです。

 初めて行ったときはきたない、うるさいでびっくりした中国です
が、なんだか普通に思えてきました。妻からは中国人化しているか
らだ、などと言われています。

 もちろん連日、中華料理ばかりです。夜は知人と宴会のようなも
のですが、二人だけのときは町の食堂で食べました。一人8元(1
00円余り)を食べて、上島珈琲の喫茶店に入ると、コーヒーが一
杯25元もしました。翌日、別の喫茶店に入ると、一杯30元、私
はばからしいので一杯25元のビールにしました。

 6人でお腹一杯食べて、ビールもたくさん飲んで、400元(5
000円程度)くらい、ホテル(5つ星)が二人で1000元(1
3000円程度)くらいです。中国では100元札が一番の高額紙
幣なので、しばらく中国にいると100元でも高いと思ってきます。
日本円に直すと千円札程度なんですが、一万円札と同じ感覚なんで
すね。

 ズボンが破れたので、100元でジーンズを買いました。ぜった
い高く売りつけられたと思うのですが、店のおばさんの勢いが猛烈
だったので、あっという間に買わされてしまいました。この辺が中
国語初心者の弱いところです。

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