安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>186号


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--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------186号--2003.06.01------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「自己紹介」「ペットボトル・牛乳・大豆油・宅配業者・着色料・
アイスクリーム(Q&A)」「海洋深層水」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 「ウィークリーまぐまぐ」でこのメールマガジンを紹介してくれ
たそうで、今週から読者数が大幅に増えています。そこで、久しぶ
りに自己アピールしておきます。

 私は現在、以下の二つのサイトを個人で運営しています。

「安心!?食べ物情報」
http://food.kenji.ne.jp/
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/

 このメールマガジンを発行して三年半ほどになります。毎週、日
曜日の朝、配信しています。今まで一度も配信を欠かしたことがな
いのが自慢なんです。

 中身の方は、いただいたメールの紹介を中心とした「話題」、い
ただいた質問とそれへの返信を紹介する「Q&A」、毎週何か食べ
物に関するニュースや情報をお届けする「食べ物情報」の三つのコ
ーナーにわかれています。

 だいたい半分以上がみなさんからいただいたメールをネタにして
います。異なる意見でもそのまま掲載するのがポリシーですので、
どのようなことでもかまいませんから、どしどしお寄せください。

 それから、宣伝を二つ。

 今年の一月に「『食の安全』心配御無用!」という本を出版しま
した。出版社は朝日新聞社で、一冊1300円です。三年間のこのメー
ルマガジンの内容をまとめたようなものですが、全部新しく書いた
文章です。よろしければ、ご講読ください。

 「森羅情報サービス」の方では、「宮沢賢治 Kenji Review 」と
いうメールマガジンを発行しています。毎週土曜日発行で、宮沢賢
治の童話と詩が掲載されています。また賢治にまつわるいろんな話
も紹介していますので、よろしくお願いします。

 実は作成には「宮沢賢治 Kenji Review 」のほうが時間がかかっ
ているのに、読者数は少ないのです。まあ、世間の関心の差といえ
ばそれまでですが、何とかもっと増えないかなあ、と思っています。

 それから、「新潮45」という雑誌に記事を書きました。まだ何
月号にのるかわかりませんし、ボツになるかもしれませんが、掲載
が決まったらまたお知らせします。

 「朝日新聞社」から本を出して、「新潮45」に記事を書くとい
うと、なんだか笑われそうです。別に他意はなくて、出してくれる
ところならどこでもいい、というのが本音です。

 読者のみなさんにはあまり縁がないかもしれませんが、「國文學
解釈と鑑賞」という雑誌の「増刊 宮沢賢治特集」にも原稿を書き
ました。学者ではないので、あまりレベルは高くないのです。でも
こういう原稿を書くのは楽しいですね。こういう機会を与えてくれ
たのも、メールマガジンを講読していただいているみなさんのおか
げだと、感謝しています。

 個人的な自己紹介は「後記」のほうで…。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.酢の容器についての質問です。瓶とペットボトルの2種類だと
思うのですが、ペットボトル容器の場合、酢に含まれる酸によって
容器が溶け出すことはないのでしょうか。市販されているので、そ
のようなことはないと思いますが・・・。

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A.ペットボトル容器の品質基準は次のサイトに掲載されています。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~tcfk/plaanzensei.htm

 別に心配はないようですが、やはり感覚的にはビンの方が安心感
がありますね。

 実際、売られている酢は今でもビン入りが圧倒的に多いのではな
いでしょうか。

 ただし、ガラスからもいろんな物質が溶けだしてきます。その量
はプラスチックより多いそうですから、ビンだから絶対安心という
わけでもなさそうです。

 どちらにせよ、実用上問題はないと思いますので、気に入ったも
のを買くればよいと思いますよ。

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Q.牛乳は、海外から輸入した牧草を牛に食べさせるのであまり飲
まない方がいいと聞きました。なぜかと言うと抗生物質が入れてあ
るから、体に良くないと言うのです。子供などは、アトピーになっ
たりすると聞きましたが本当でしょうか?飲むなら高原牛乳とか北
海道牛乳の国産で少し値段の高い物の方が良いと言われましたが。

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A.基本的にこういう話はデタラメです。たしかに、輸入を牧草は
都市近郊の酪農ではよく使われています。単に牧草を干して固めた
だけのものですから、あんなものに抗生物質のような高価な薬品を
使うとは想像もできないです。

 それから、牛乳は工場に集めるとき、出荷するときの検査で抗生
物質を検査しています。少しでも検出されたら、全量が廃棄される
仕組みになっています。

 牛に多い乳房炎などのときは、治療に抗生物質を使うことがあり
ます。その抗生物質には赤い色がつけてあり、抗生物質が体内に残
留しているうちは赤い牛乳が出ます。これで抗生物質が入った牛乳
がまじってしまうことを防いでいます。

 もちろん、違法に人間用の抗生物質を使うということもないでは
ないでしょうが、それは例外的なことで、その場合でも、ほとんど
上記の検査でひっかかります。

 牛乳は身近な食品で、なぜか悪口の対象になりやすいものです。
しかしほとんど例外なく、デタラメな情報ですから、眉にツバをつ
けて聞いておいてください。

 北海道牛乳とか、高原牛乳とか、好みで選ぶ分にはよいですが、
上記の話との関連では、まったく根拠はありません。

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Q.大豆油は加工食品などに良く使われているようですが、業務用
の販売はあっても市販品では一部のネットで販売されているくらい
で大豆油としては売られているのを見かけません。菜種やコーンと
ブレンドされているのは独特の風味か何かあるのでしょうか

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A.業務用では「大豆白絞油」としてよく売られています。家庭用
では大豆単独の油というのはほんとうに見かけませんね。

 大豆油は淡白な味が特徴で、個性がない分、業務用では使いやす
い、という話を聞いたことがあります。ただ、使っているとヘタレ
やすく、耐久力の点では劣るようです。

 業務用の場合、大量に揚げますが、使う期間は短いのです。家庭
用の油では、期間をおいて何度も使いますから、大豆単独ではあま
りよくないのだと思います。

 値段は大豆が一番安いですから、普通の食用油は大豆+なたねな
んかが一番多いブレンドですね。

 なたねだけの方が持ちはよいのですが、味に個性があるので、い
やがる人もいるとか。大豆油はそういう場合の裏方ですね。

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Q.現在私の住んでいる地域では、スーパーに有機や無農薬の商品
が少なく(野菜や加工食品など)、関東地域の自然食品宅配業者を
利用してみようか、と検討中です。何社か検討しておりますが、ど
のような観点で業者を決定すればよいでしょうか?よろしくお願い
いたします。

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A.品物が良いこと、値段が安いこと、取り扱いの制約が少ないこ
と、対応が親切なこと、ウソをついていないこと、常識的に言って
こんなことでしょうか。

 でも、最初からなかなかわからないですよね。

 チラシなどで調べて、一度説明に来てもらえば、だいたいどんな
ところかわかります。来た人がどんな人かで、だいたい判断がつく
と思います。

 あまり調子のいいことばかりでなく、問題点や消費者側に守って
ほしい約束事などをきちんと言う人なら、ある程度信用できると思
います。

 でも、中には消費者に対して偉そうに接する人もいます。こうい
う人は消費者におもねる人と同じで、避けたほうがよいでしょうね。

 要するに感じのよい人が来てくれるところがよいのではないか、
というのが私の意見です。

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Q.赤色40号と青色1号の入ったキャンディーを知らず知らずの
うちに結構食べていました。この2つは危険だと聞き、かなり不安
なのですが大丈夫でしょうか。

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A.食品添加物の基準値は次のようにして決められています。まず、
最大無作用量といって,これくらいの量までならば健康に影響が出
ない量を決めます。

 つぎに、一生、毎日の食事で、その量を越えないためには、一日
の摂取量はどれくらいまで許されるかを決めます。(一日許容摂取
量)

 最後に、毎日の摂取量がそれ以下になるようにそれぞれの食品へ
の使用基準を決めています。

 実際に摂取している量を調べることもしていますが、着色料など
でこの一日許容摂取量を越えたということはないようです。

 だいたい、一日許容摂取量の数%くらいにしかなりません。だか
ら少しくらいたべても、別に問題はないです。

 キャンデーをそんなに大量に食べたわけではないでしょう?

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Q.アイスクリームの賞味期限についてですが、どの商品を見ても
賞味期限がついていないのですが、どうなっているのでしょうか?
アイスクリームでない冷凍食品は賞味期限がついていますが、違い
はなんですか?

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A.アイスクリームの賞味期限ですが、つけなくてよいことになっ
ています。

 アイスクリームは温度の変化に敏感で、マイナス18度以上にな
ると状態が変わってきます。保存中に温度があがると、容積が減っ
てしまうので、見た目でわかります。

 逆に低温で保持している限り、品質は変化せず、何年でもおいし
く食べられます。

 要するに、アイスクリームの保存に関しては、時間よりも温度の
方が大きな要素なのです。

 また、製造の実態からしても、小売りする容器につめた状態で作
られるのではなく、大きなかたまりで作って、出荷時に容器に入れ
るのが普通ですので、容器に賞味期限を表示しても、あまり意味が
ありません。

 このようなことから、今でもアイスクリームには賞味期限を表示
しないことが多いのです。

 別に表示してもかまいませんから、表示しているものもあると思
います。ただし、上記のような事情がありますから、あまり意味が
ない、と考えられます。

 一般の冷凍食品では、温度の管理がよくても、徐々に劣化が進ん
でいくこと、また途中で温度があがっても、販売時に低温になって
いれば、消費者からはわからないこと、により、賞味期限をつける
必要があると思います。

 ただ、生鮮の冷凍品(エビ・カニなど)は大きな氷のかたまりの
ような状態で輸入され、出荷時に小袋に分けるのが普通です。

 賞味期限はこの小分けした日を基準につけられますので、その点
では注意が必要です。

 小分け時にはいったん温度があがります。外国の産地で直接小袋
に入れて冷凍したものの方が品質的にはよいのですが、賞味期限を
見ると、古いような印象を与えてしまいます。

 製造年月日表示ではこの矛盾が一層ひどくなります。製造年月日
表示から賞味期限表示に変ったのは、こうしたことも原因ですね。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「海洋深層水」
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 今回はお詫びと訂正です。前回の「海洋深層水」の話で紹介した
ニュースが間違っていたそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「室戸海洋深層水」のミネラルウオーター製造過程で、原水から
食品衛生法の基準値を超える水銀が検出されたとされる問題で、調
査した「ファルコライフサイエンス」(京都市)は、販売している
「大和リゾート」に調査結果はミスだったことを認め謝罪した。同
社は「作業手順に問題があったとしか考えられない」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030530-00002091-mai-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ということで、前回の記事は間違いでした。申し訳ありません。
バックナンバーでも記事を削除しますので、ご了承ください。

 ただし、海洋深層水がインチキくさい商品である、という私の意
見を変えるわけではありません。安全性に問題がなくても、要する
に薄めた塩水です。なにかよいことがあるように言うのは、やっぱ
りよくないですね。

 何でもすぐに公表すると、こんなこともおきてしまいます。これ
は賠償問題になるでしょうね。でも、それでも検査結果を隠してし
まうより、公表したほうがよいと私は思います。

 オープンな情報のためには、こういう不都合も許容していかねば
ならないのでしょう。ただ、最初の報道に比べ、間違いの訂正の報
道のほうが扱いが小さいのはいけないですね。こういう場合、間違
いの訂正を大きく扱うべきだと思います。

 それから、古い話ですが、こんなニュースもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 病原性大腸菌O157による大阪府堺市の集団食中毒(96年7
月)を巡り、旧厚生省が「かいわれ大根が原因との可能性を否定で
きない」と公表したことの是非が争われた訴訟で、東京高裁は21
日、日本かいわれ協会と18の加盟業者が敗訴した東京地裁判決を
変更し、国に約1690万円の賠償を命じた。江見弘武裁判長は
「原因食材と断定できないのに、菅直人厚相(当時)が記者会見で
あいまいな内容を公表し、商品の信用を傷つけた」と判断した。

 判決は(1)問題とされた生産施設からO157菌が検出されな
かった(2)生産施設から出荷された95%超では発症報告が皆無
に近く、学校関係者に患者が大量発生した――ことから「学校給食
を含む流通経路における汚染が疑われるべきだ」として、科学的根
拠に疑問を示した。そのうえで、96年8月7日に行われた中間報
告で「かいわれ大根が原因食材との可能性を否定できない」と公表
した点について「公表すれば、かいわれ業者が困難に陥ることは容
易に予測できたはずで、中間報告の公表は違法」と述べた。

http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/878598/82a982a282ed82ea-0-1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 O157食中毒事件のとき、かいわれ大根を疑わしいと発表した
ことは間違っていたでしょうか?あの状況ではかいわれ大根は「限
りなくクロに近い灰色」だったと思います。まして、その後、新し
く原因が発見されたわけではありませんから、かいわれ大根が関与
していた可能性は高いと今でも考えられます。

 他では中毒が起こっていないので、生産者の責任ではないでしょ
うが、あの時点で疑いを公表したのは間違いではないと私は思いま
す。「公表が違法」というのは全くおかしいです。現場で原因究明
の努力を続けていた人たちのことを考えると、ちょっと悲しい気が
します。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 せっかく購読者が増えたのに、訂正記事で申し訳ありません。

 私のことを何をして暮らしているんだ?と疑問に思われている人
もいると思います。1998年まで25年ほど、生協で仕入と電算システ
ム担当などをしていました。退職後はいわゆる派遣社員で、プログ
ラマーをしています。

 現在の仕事は中国進出に際して、中国語の販売管理ソフトウェア
の作成に取り組んでいます。といっても実際に取り組んでいるのは
中国人で、私は構成などを提案する方です。

 普段はホームページの管理などもしていまして、こんなのを作っ
ています。
http://www.kishugiken.co.jp/

 自分のが二つ、それと宮沢賢治学会と会社のホームページを管理
しているので、合計4つのホームページを毎日見ています。インタ
ーネットの発展と自分の退職がうまく重なったのが幸運でしたね。

 これからもできるだけ長い期間、このメールマガジンを続けられ
るよう努力しますので、よろしくお願いします。めざせ1000号!

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-186号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
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 購読者数4519名です。ご購読ありがとうございます。
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私あてのメールのあて先は、
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私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
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