安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>136号


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--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------136号--2002.06.16------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「梅・お茶(Q&A)」「無許可食品添加物」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 中国野菜の残留農薬の件について、メールをいただきましたので
紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国産野菜の農薬汚染問題には、わが国の輸入・加工・販売関係
者に大きな責任があります。中国での農薬汚染がどのような状況に
あるか、知っていながら(新聞等に報じられている)、輸入し販売
しているのですから、共犯と言わざるを得ないのではないでしょう
か。通関時に徹底的な検査をしない国にも責任はありますが、検査
体制の制約もあり全部を調べることは出来ないでしょう。それなら、
輸入を禁止するか、業者側に検査成績を提出する義務を課すか、抜
本的な対策を考える必要があります。香料の無許可原料使用のよう
な形式的(実害のない)問題で大騒ぎをして食品を全品回収したり、
警察は告訴もするようですが、この野菜の問題の方が,危険性にお
いては段違いということを、もっと、消費者に認識してもらう必要
があります。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国野菜の農薬の件、本当に困りものです。冷凍野菜や加工食品
を中心に、かなり入ってきていると思います。

 中国野菜でも、有機認定を受けていると表示があればいいかと思
ってましたが、こうなるとそれも不安ですね。

 ところで、なんでも土壌そのものが汚染されていて、中国の野菜
から鉛などが検出される場合があると、テレビで(CNN?)やってま
した。

 英語放送だったので、いまいち内容がよくわかりませんでしたが、
そんなことって、結構あるんでしょうか。また一般に、「有機認定」
というのはこういう汚染に対してはなんら保証しないものなんでし
ょうか。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 農家が輸入中国野菜に苦しめられている。そのさなかでの今回の
農薬騒ぎ。いやな感じ。ところで、中国野菜は、日本商社の指導で
栽培されている。伊藤忠が中心のようだ。イトチューは、どこまで
指導したのか?農薬使用は、中国農家の自主判断だ、とはとても信
じられん。

 チューの責任の有無、これは農水省が責任を持って調査すべきだ
(が、とても期待できぬが)。その上で、チューそのたの制裁を発
表すべきだ。なお、問題の農薬は、まさか日本が輸出している、の
では!!!

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 だいたい、同じようなご意見ですね。輸入側の責任についてのご
指摘が多いように思いました。私はあまりそれを言うのはかえって
責任をあいまいにすると思うので書かなかったのですが、そういう
面もあるでしょうね。

 農薬を輸出していたとしても、別に農薬を売った側の責任ではな
いと思います。先週紹介したディルドリンを輸出していたのでした
ら、それは犯罪ですけれど、日本でも中国でも許可されているもの
だったら、何も問題はないでしょう。

 輸入側で自主回収を決めたものもあります。以下のサイトにて報
告されていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

この度味の素冷凍食品(株)が輸入販売しております家庭用冷凍
食品 「ほうれん草」200gの一部から食品衛生法で定められて いる
基準値を超える農薬(フェンバレレート)が検出され ました。

検出された量は、国連の残留農薬会議(JMPR)が定めた一日
許容摂取量と比較 すると、健康への影響を及ぼす恐れは無いもの
と思われますが、万全を期すために 早急に下記商品を全て自主回
収させていただきます。

http://www.ajinomoto.co.jp/ajinomoto/A-Company/company/press/index2.html

 賞味期限02.10.3の家庭用「ほうれん草」より、食品衛生
法で定められた基準値(0.5ppm)を上回る農薬(フェンバレ
レート)1.0ppmが検出された旨、判明いたしました。

 基準値を超えるのは賞味期限に”02.10.3”と記載された
「ほうれん草」ですが、万全を期するため、全量回収させていただ
きます。
http://www.ajinomoto.co.jp/ajinomoto/A-Company/company/press/index3.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 冷凍の野菜はしばらく要注意ですね。

 こういうことを隠そうとする企業と、きちんと公開する企業とを
私たちは区別して評価していと必要があると思います。そういう意
味で、今回の「味の素冷凍食品」の発表には好感をもちました。

 市場に出す前にチェックできていればもっとよかったですけどね。
今回の経験から、そうなっていくことを願います。

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--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.梅の季節になると、梅酒やシロップづけにしますよね。熟れて
オレンジになった梅をつかって、梅ペーストを作るのですが、青梅
でも、電子レンジにかけると、オレンジになって見た目は熟れたも
のと変わらなくなります。毒性について、どうなのか、心配です。

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A.以下のサイトの説明を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 未熟な梅には「アミダグリン(青酸配糖体)」という有害物質が含
まれています。青梅を食べると酵素によって分解されて青酸に変わ
るので、下痢や青酸による中毒を起こすことがあります。生食する
のはやめましょう。なお完熟梅には含まれていません。

http://www.eiyou.co.jp/health/hyakka_ume?u_id=13B1249
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この説明を読むかぎり、加熱したものは心配ないようですね。で
も「核」の部分には大量に青酸配糖体があるそうですので、核は使
わない方がよさそうです。

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Q.先日、娘の学校で「お茶を凍らせて持って来てはいけない」と
言われました。

 電話をしてみるとそれが溶け出す際に大腸菌が発生するとか増え
るとか・・・。

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A.お茶を凍らせて持ってくるというのは学校ではいやがるようで
すね。あまり好ましいことでもないですが、規制するほどのことは
ないのにと思います。

 先生の趣味の問題であって、大腸菌のことは根拠はないでしょう。
ただし、衛生的に問題があるのは事実です。

 ペットボトルを繰り返し利用するのは危険がともなうでしょうね。

 子供さんがお茶を凍らせたものを持っていきたいというのでしょ
うか?

 先生はそういうことの動機に、自分だけ特別な存在でいたいとか、
みんなと違うことをしたいとかいうことがあると思っているでしょ
うね。

 このへんが学校では禁止したがっている本当の理由でしょうが、
表向きは衛生問題にしているという感じです。

 私の意見としては、学校側の対応にも問題はあると思いますが、
意地をはって持っていかせるほどのことでもないと思います。子
供さんには学校で禁止されているからダメだ、といっていいので
はないでしょうか。

 また、衛生的にも問題があることもお伝えください。

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 と書いて返事したのですが、この話にはちょっと自信がありませ
ん。どなたかコメントしていただけませんか?

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「無許可食品添加物」
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 前回の私の意見はちょっと抽象的だったせいか、あまりツッコミ
をいただけませんでした。

 協和香料の無許可食品添加物事件についてもう一度紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

指定外添加物を含む製剤に係る食品等の取扱いについて

 今般、茨城県の協和香料化学(株)茨城工場において食品衛生法
上認められていない物質(アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒ
ド、ヒマシ油)を使用して香料を製造していたことが判明しました。

 茨城県では、5月31日、当該施設に対して営業禁止命令及び当
該添加物製剤の回収命令を行うとともに、一次販売先を所管する自
治体へ情報を提供したところですが、本件については、違反品を含
む製剤や食品の品目が多く、流通先も広範囲にわたることから、下
記により対応されるようお願いします。

厚生労働省医薬局食品保健部監視安全課長
http://www.mhlw.go.jp/topics/2002/06/tp0603-1.html

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 結局、すごい数の商品が回収になったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 自主回収を始めた主な食品会社
  
江崎グリコ、ブルボン、伊藤ハム、協和発酵、理研ビタミン、名糖
産業、明治製菓、雪印乳業、丸大食品、日本たばこ産業、ニチレイ、
昭和産業、カルビー、不二家、味の素、味の素ゼネラルフーヅ、大
塚製薬、明治乳業、ロッテ、森永製菓、キンレイ

http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt39/20020605eimi002505.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 商品名などの詳しいデータは
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/seiei/seiei.htm
から、「トピックス」→「香料(食品添加物)の製造に係る食品衛
生法違反事件について」とたどっていくとエクセルやPDFファイ
ルの形式ですが、公開されています。

 この件について、こういう記事が目につきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

無認可添加物の使用食品 国も企業も柔軟に対応を
小島正美(生活家庭部) 

 協和香料化学などが無認可の添加物を含む香料を出荷し、食品衛
生法違反に問われた。同社の行動は企業モラルに反する許せない行
為だが、違反添加物を使った60社以上が、食品を次々に回収する
光景は壮大な資源の損失に映る。

(略)

 事件が発覚したとたん、企業が足並みをそろえて、製品を速やか
に回収する光景は一見すると、食品行政がうまくいっているように
思わせる。しかし、それが本当に消費者のためになっているのかは
疑問だ。食べて危険もないのに、騒ぎになったら大慌てで「捨てて
終わり」では、あまりにも知恵がなさ過ぎる。

http://www.mainichi.co.jp/eye/kishanome/200206/14.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 毎日新聞の名物コラム「記者の眼」の記事です。この記事を書い
た小島記者はふだんはセンセーショナルに危険性を訴えるような記
事を書く人なので、よけいに目につきました。

 いつもこの小島記者のことをボロクソにいっている横浜国大の中
西準子先生も同じような意見なのがおもしろいですね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 協和香料化学の香料にアセトアルデヒド、イソプロパノール、ヒ
マシ油など無許可の物質が使われていたことが判明し、各社で製造
している食品に、その香料が使われていたことへのお詫びと、それ
らを回収しますというお知らせである。
 
 膨大な量の回収だが、随分もったいない話である。アセトアルデ
ヒドなどが、香料に含まれている程度で有害である筈がないからで
ある。

 勿論、無許可品を使っていたことは、企業に責任がある。また、
例えアセトアルデヒドが毒性の点で問題がないとしても、このよう
なことを許せば何が入っているか保証できないから、これを処罰す
るのも分かる。しかし、余りにも形式に過ぎた論調と反応にうんざ
りするのである。

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak181_185.html#zakkan181
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 少しだけ引用しましたが、ほぼ同じような見解です。呉越同舟と
いったところですね。私も全く同感です。

 アセトアルデヒドが怖くては酒ものめない、などといっては笑わ
れそうですが、別に危険のないものを回収して捨てるというのは、
あまりにもったいないですね。

 違反は違反ですので、ペナルティーはあるべきでしょう。商品は
回収したことにして、実際はそれにかかる費用を罰金として国に納
めさせるというのはどうでしょうか。

 でも、その分だけ企業の収益が悪化して、本来の税金が減るのだ
から、結局同じことか…。商品の回収で消えてなくなるよりましだ
と思うのですが。

 中西先生はこんなことも言っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 もう一方で、企業も、正々堂々と主張しないことに、あきれてし
まう。それが有効で、しかも、その量でリスクが僅少なら、許可す
るようにと、もっと大きな声を挙げればいいではないか。しかし、
企業も、それができない。何故か?通常、「合成XXは使っていませ
ん」などの、表示で売っているからである。
 
 本来、リスクを評価し、それを基に判断し、それで皆に宣伝すれ
ばいい。行政が規制をする時、或いは、何かばれた時は、「リスク
評価に基づくべき」と企業は言う。しかし、自分の商品を売るとき
は、「リスクが小さい」とは言わず、「xxを使っていません」と言
う。

 リスクはどこかに捨ててしまって、ハザード主義(物質には、安
全な物質と危険な物質があり、それらは、二分されていて、我々は、
危険な物質は使いませんという考え方)になる。そして、他の商品
を切り捨て、自分の商品の優位性を訴え、売るのである。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 消費者に媚びて目先の利益に走る企業の姿勢が、結局自分たちの
首を締めているということなのでしょうね。

 でも、そうしないと悪者にされてしまいますし、消費者の味方と
してうまく商売しているところもありますから、ついやってしまう
のでしょう。

 小さなところでそういう姑息な商売をするのはこれからも止めら
れないと思います。それに騙される消費者はいくらでもいますから
ね。

 だからといって大企業まで便乗するのは根性がよくない。大企業
よ、誇りを持て、と言っているようです。
 
--〔後記〕--------------------------------------------------

 今回は日曜日の午前になっても全くかけていないピンチでした。

 最近ちょっと忙しいので、手抜きでごめんなさい。メールマガジ
ン作者に愛の手を!募集していますので、よろしくお願いします。

 ただ、長すぎるものはボツにします。要点をまとめて、手短にお
願いします。

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