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--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------129号--2002.04.28------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「蜂蜜・鰹節(Q&A)」
「中国産野菜」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 今週も水道水についてのメールを2件、紹介します。最初は前々
回にいただいた方です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 こんにちは。浄水器に対して前々回投稿したものです。だいぶ反
響があったようですね。不正確だった部分は訂正いたします、申し
訳ありませんでした。

 さて水道に関してですが、一部に記述がありました通り、厚生労
働省の定めるところの水道水の水質基準ですが、やはり欧米諸国の
基準にはほど遠いものがあると思います。

 過去のニュースでは新潟の米どころでは肝臓ガンの数値が異様に
高く、農薬の空中散布による因果関係が問われています。河川の表
流水を水道水源として取水する自治体が発生率が高く、地下水系で
の自治体は全国標準だとか。これらは諸外国では検出基準ではNO、
です。

 要するに国が国民の生命と財産を守る機能を有していないと言う
ことです。水道に限らず、外務省や国会内をはじめ噴出している国
の問題ですね。

 このことから日本では浄水器を防衛的に使用しないと自らの生命
を様々な危険から守れないと言うことです。一部の勉強した者だけ
が知りうる実態を国は隠蔽しようとさえします。妨害ですね。

 過去に許した鉛やアスベストはその実態を暴露されたら国民がパ
ニックに陥ってしまうからです。水道水に限ってもまだたくさんの
汚染物質が野放し状態なのですから、広く警告の意味を込めて投稿
いたしました。

 またマルチレベルマーケティングですが、まだ国内では浸透率が
悪いのと、過去に(現在も)たくさんの悪いメーカーが利用する事
が多いのが実態でしょう。

 悪いことを大学が専攻課にしているわけではなく、商取引の新し
い形という研究です。(もちろん悪用されていることも研究課題で
す)日本はこの商取引が悪用されるのも、急成長して発展するのも
世界的にトップレベルだそうです。

 たくさんの反響があったので反応の多さは皆さんの関心事だとお
もいますが過剰反応でなく、冷静に勉強してきたつもりですので、
この機会にたくさんのサイトで調べて見ていただけたら良いと思い
ます。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 もう一つ、こういうメールもいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 浄水機についての私見

 私は食品衛生を仕事にしているコンサルタントです。過去に、ア
ルカリイオン水の製造機を買ったことがあります。二十数万円もし
ました。

 丁度、喘息の病状がひどい時で、わらをもつかむ気持ちの時に、
これで体質改善をすればなおると勧められて買いましたが、数ヶ月
使用しても、なんの改善もなく、却って、原因不明の膀胱炎になり
止めてしまいました。

 当時、アルカリイオン水は胃酸を中和して胃酸過多症や胃潰瘍を
治すと提唱していましたが、これが厚生省から取り消された後で、
たまたまそのメーカーと仕事の関係ができた時に、営業マンから直
接聞いたのですが、彼らは、もともと胃酸の中和効果など信じてい
なかったと言うのです。これには驚きました。インチキ商品を売っ
ていたのと同じことです。

 その他、いくつかの機能水について殺菌力の実験をしたことがあ
りますが、どれも効果はありませんでした。カビを防ぐとか、池の
藻類の繁茂を防ぐとか、食品の腐敗を防ぐとか、宣伝している商品
でも殺菌力は全く普通の水を変わりませんでした。

 もっとも、最近、実験をした別の機能水の一種では菌の増殖を制
御する効果がありました。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 営業担当者がインチキであることを知っている、というのはよく
あるでしょうね。売れれば良し、という考え方がある限り、ウソを
ついてもOK、という職場があっても不思議じゃないです。

 しばらく前にも書きましたが、生協なんかでもそういう傾向はあ
る、ということもあります。もちろん、真面目なところも多いです
し、少し突っ込んで聞けば、誰にでも判断がつく、と私は思います
が。

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--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.乳児(1歳未満)に蜂蜜は厳禁ですが、「蜂蜜入り○○」は与
えても大丈夫でしょうか?例えば蜂蜜入りアイスクリ−ムとか蜂蜜
入りお菓子とか・・・

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A.蜂蜜中にはボツリヌス菌の芽胞が入っている場合があります。
これは乳児の体内で繁殖して、中毒症状をひきおこす可能性がある、
ということなのですが、他の食品に混じっていても、同じことです。

 ただ、加熱の具合によっては、ほぼ大丈夫なレベルまで殺菌され
ているものが多いと思います。

 缶詰やレトルト食品の加熱条件は、このボツリヌス菌の芽胞が死
ぬ条件をターゲットにしています。120度・4分くらいですので、
それより加熱の強い、オーブンで焼いたパンのようなものなら、た
ぶん大丈夫だと思います。

 アイスクリームなんかはばうなんでしょうか?殺菌の工程はある
と思いますが、温度条件はよく分かりません。

 ボツリヌス菌の芽胞というのは、非常に耐熱性が強く、やっかい
なものです。また、最近では野菜スープが原因という例もあるよう
です。

 発症例はそれほど多くありませんので、滅多なことはないと思い
ますが、十分ご注意ください。

(追記)
 乳児ボツリヌス症については、蜂蜜だけが原因ではないという情
報がありましたので、紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 乳児ボツリヌス症は生後2週間から1歳未満の乳児に発生し、1
歳以上の年齢層では発生しない特徴がある。食品中で産生された毒
素の摂取により発症する食餌性(毒素型)ボツリヌス中毒と異なり、
経口的に摂取されたボツリヌス菌芽胞が乳児の腸管内で発芽増殖し
て産生されるボツリヌス毒素で発症する。頑固な便秘、哺乳力の低
下、泣き声の脆弱等の初発症状に続き、筋力の低下、呼吸困難等の
症状が現れるが、致命率は食餌性の中毒と異なり3%以下と低い。

(略)

 我が国においても乳児ボツリヌス症の原因食品として蜂蜜が関与
することが明らかになったことから、1987年10月厚生省は1歳未満
の乳児には蜂蜜を与えないように通知を出した。その後蜂蜜による
感染事例はほとんどみられなくなったが、蜂蜜摂取歴がなく、感染
源が不明な事例が4例報告されている。昨年東京都で発生した乳児
ボツリヌス症は、疫学的に自家製野菜ス−プが原因食品として推定
された症例であった。

 患者は3ヶ月の女児で、

(略)

 ボツリヌス菌は長期にわたり腸管に定着していると考えられた。

(略)

 本症例はA型ボツリヌス菌芽胞で汚染されていた野菜を用いた自
家製ス−プが原因食品であると推定された。

 毎年、真空包装食品などについてボツリヌス菌検索を実施してい
るが、ボツリヌス菌が検出される例は稀である。しかし、近年、輸
入食品が激増しており、ボツリヌス菌汚染の可能性は否定できない
ので、継続した調査が必要である。

(略)

      我が国における乳児ボツリヌス症の発生状況
──────────────────────────────────
症例 場所  発症 年齢 性別 型 ふん便検査 血清中  蜂 蜜
──────   ───────
    年月 (日齢)    毒素 菌検出 毒素 摂取歴 菌検出
────────────────────────────────
1 千葉 1986.7 83 M A + + − + +
 2 京都 1987.7 40 F A + + + + −
 3 大阪 1987.7 48 F A + + ? + −
4 石川 1987.7 62 F A + + + + +
5 大阪 1987.8 38 M A + + − + +
6 京都 1987.8 93 M ? ? ? ? + −
7 愛媛 1987.9 146 M ? ? ? ? + −
8 神奈川 1987.10 132 M A + + − + −
9 愛媛 1987.10 135 M A + + − + +
10 岐阜 1987.10 99 M A + + ? + +
11 岡山 1987. ? ? ? ? ? ? ? ?
12 神奈川 1989.2 147 M A + + + + +
13* 北海道 1990.2 171 F C + + ? − ・
14 大阪 1992.9 66 F A + + − − ・
15 石川 1995? 180? F B + + ? − ・
16* 東京 1996.4 91 F A + + + − ・
────────────────────────────────
* :野菜ス−プが原因食品として疑われた症例
http://www.tokyo-eiken.go.jp/biseibut/1997/tbkj1803.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

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Q.我が家では数ヶ月前より鰹節を削って使っています。買ってく
る鰹節は真空パックです。開封後は冷蔵庫に保管しています。

 この鰹節、開封して半月位するとまわりが白くなってきます。一
見カビのようにも見えますが、一般によく見るガビの様ではありま
せん。日が経つにつれ、この白いものはひどくなっていきます。

 これはなんでしょうか。食べてもよいのでしょうか。というか気
にせず食べていたのですが、白いのがひどくなってきたので急に気
になってきました。

 鰹節一本消費するのに、だいたい2ヶ月かかります。以前は白く
ならないときもありました。

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A.これについては、以下の文が参考になると思います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

薩摩型裸本節は、開封前も冷蔵庫にて保管してください。開封後
は裸本節をラップで包んで冷蔵庫保管をお願いいたします。開封後、
常温で保管すると悪性のカビが発生する場合がありますのでご注意
ください。賞味期間は一年間です。

 なお、薩摩型裸本節は気温、湿度の変化により、節の表面に脂肪
分がにじんだり、節の内部のうまみ成分(アミノ酸)が白く粉状に
吹き出たりすることがあります。これらは全く無害ですので安心し
てお使いください。気になる方は堅く絞った布巾で拭き取ってくだ
さい。

http://fushitaka.com/2nd/cshiage.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここで説明している「裸節」というのは、鰹から節を作った後、
「カビ付け」をしていない状態のものです。

 「本節」とか「枯節」とかいうのは、「カビ付け」を何度もして、
中の水分を減らしたものです。

 完全に枯れたものは、2本持って叩くと「カーン」という乾いた
音がするほど、乾燥しています。

 まだ完全に枯れていないと、アミノ酸が析出してくるのだと思い
ます。味噌でも、自家製だとよく白いものができますし、タケノコ
の水煮を切ると、必ず白い粉のようなものがついています。

 あれはみんな似たような事情でできた、アミノ酸なのですね。

 ただ、絶対にカビではない、とは言い切れませんので、できれば
拭き取って使った方が良いでしょう。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「中国産野菜」
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 先週、テレビで中国産野菜に関するニュースをやっていました。
見た人もあると思いますが、こんなのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国から輸入された冷凍ホウレンソウから、国が定めた基準値の
約4倍の農薬が検出され、東京検疫所は、業者に対して焼却などの
行政処分を行った。冷凍食品における農薬基準違反の摘発は初めて
のこととなる。

 摘発を受けたのは、大阪市内の輸入食品会社で、この業者は下ゆ
でして冷凍したホウレンソウを3月29日に中国から輸入したが、そ
のホウレンソウから毒性の強い農薬「パラチオン」が、基準値の4
倍近い1.1ppm検出されたという。

 これまで冷凍食品などの加工食品には、農薬を検査する法律がな
かったが、厚生労働省は、3月から食品衛生法の「基準にあわない
原材料を使って加工してはならない」という条文を適用し、全国の
検疫所で取り締まりを強化していた。

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00015013.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 3月に出した厚生労働省の通知は以下のページにあります。
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1r.html

 この他にも、輸入食品の検査結果というか、不合格例が公開され
ています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.html

 このページの「輸入届出における食品衛生法不適格事例(速報)」
を見ると、ずいぶん出てきます。

 北朝鮮からの魚に「鉛」というのがありますが、あれは重量をご
まかすために、魚の内蔵に鉛を仕込んでおくのですね。よくこんな
ところから輸入してくるな、と思いますが、輸入業者は損をしてい
ないんでしょうか。

 いろんな不合格例がありますが、こういう悪質なもの、生産国と
日本との基準の違いによるもの、などいろいろです。

 中でも、中国産の野菜類と鶏肉がやはり目を引きます。その背景
には、こんな事情もあるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 特に、施設園芸が急増しているのは中国だ。99年の施設設置面積
は 168万4,000ヘクタール(トンネルを含む)で、90年の7,200ヘク
タールに比べて、13倍に急増していることが明らかになった。90年
当時に比べ、10年間で温室面積は17倍、ビニールハウスは15倍、ト
ンネル面積は9倍に増加した。

http://www.nca.or.jp/shinbun/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここで農薬が大量に使われているわけで、国内でも半分近くに基
準値を上回る残留農薬が検出されている、という情報もあります。

 昔、農協の企画で、農水省の農薬担当者の話を聞く機会があった
のですが、そのときこんな話がありました。

 「イギリスの担当者に日本では農薬の使用基準をどうして守らせ
ているのか、と聞かれたので、日本では農民も字を読めるから、農
薬の袋に使用方法を書いている、だから大丈夫だ、と答えた。」

 もう15年ほど前だったと思いますが、そのときは私はこの話の意
味を理解できなかったのです。

 これは日本では建前はあるが、実質的には規制なんかしていない、
ということを意味しているのですね。もちろん、守っている人の方
が多いのでしょうが、不心得者はやり放題、ということなのです。

 今回の中国野菜の報道を聞いて、私はこの話を思い出しました。
今、中国ではこのような状態なんでしょう。日本もかつてそうだっ
たのですが、現状はちょっとひどいですね。

 普通、輸出国と輸入国では、輸出国の方が基準が厳しく、ちゃん
と守られていることの方が多いのです。これは複数の輸出先の基準
を満たさねばならない、ということと、やはり商売は信用が第一、
ということです。

 信用なんかそっちのけで金儲けに走っているのが、今の中国の現
状のようです。もちろん、輸入している日本側も悪いのでしょうが、
しばらく中国産には手を出さない方が賢明かもしれません。

 昔、ケチャップの原料を国産トマトから中国の新疆ウイグル産の
トマトにかえたとき、「無農薬」ということだったので、確かめた
ら、あのあたりまで農薬は普及していないから本当に無農薬だ、と
いう話があったのですが、ずいぶんと様変わりしたものです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 国産だから良い、というのは根拠のない考えだ、と私は思ってい
ますが、輸入品のなかにたちの良くないものが多いのも事実です。

 選ぶといっても、なかなか難しいので、なんとかしてほしいので
すが、紹介したサイトを見ると、検疫担当者のご苦労がしのばれま
す。

 厚生労働省のサイトを見ると、いつもこんなふうに思うのですね。
引き合いに出して申し訳ないが農林水産省とは違います。

 農水省には、あの無意味なPDFファイルの羅列をやめてほしい
ものだ、といつも思っています。

 厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
 農林水産省 http://www.maff.go.jp/

 今週はまた、いただいたメールやQ&Aの積み残しを多く出して
しまいました。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。

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