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--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------127号--2002.04.14------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「水道水・米ぬか(Q&A)」
「肉のインチキ表示」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 今回はこういうメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 現在の役人と官庁が税金を食う割には役に立たないと言う厳然た
る事実を否定しようというのではありません。

 しかし、日頃生活のための仕事を持っている人が余暇を利用して、
ボランティアでやっていただくにしては、食品の安全行政は余りに
も重要すぎませんか。勿論、その様な方々にアドバイサーはしてい
ただかなければ偏ってしまうのでどうしようもありませんが、専門
的に責任を背負って担当するチームが絶対に必要です。

 民間人だろうと何だろうと責任の掌に当たると言うことは片手間
仕事では困ります。今は誰が何と言おうと責任者がいないのですよ。

 我々が責任組織を監督する能力に掛けていただけであって、何れ
にせよ役人を使うことから逃げられません。

 従来の「役人は責任を取らない」と言うことを許すからいけない
のです。幕府や藩の役人が役に立たなくなったからと言って、無政
府状態では日本は中国や他のアジアの諸国のようにヨーロッパの列
強の植民地になったでしょう。

 何が何でも専門担当官を選び、その人達の仕事を監督し、サポー
トするシステムを作り維持する努力をしなければ亡国が待っている
だけでしょう。

 費用のことなら心配は要りません。農水省関係では食糧庁を廃止
し、人間を馘首すればそれぐらいの費用は出るはずです。

 経済産業省が業界の政策をどの程度の人数でこなしているか考え
ればたったあれポッチの規模の農林水産業に人件費掛けすぎです。

 序でに林野庁も廃止すれば膨大な予算が浮くはずです。要りもし
ないことに人手と予算を掛けて大事なことに人も物も使わないので
は亡国しかありません。折角、幕末の危機を切り抜けたのにたった
百年チョットで滅びたのでは残念です。

 今の役人の任免に問題あるのだから、改めればいいのであってア
メリカみたいに課長以上は大臣が直接任免し、大臣が替われば全員
辞表提出する事にすれば如何。

 新しい JAPAN FDA をつくって大臣が個人的に幹部を
全員選任し国会の承認を得ることにしたらどうでしょうか。

 そうすれば大臣のクビも今のように簡単に切れないし、役人まで
みんな選挙を気にして必死に仕事するでしょう。

 余り選挙を気にして行政がちょろちょろすればどうなるか、戦前
にその失敗の経験があるわけでしょうが、今はその逆の弊害が出過
ぎているわけで一度逆に振り子を振って早急に仕事を進めて見る必
要があると思います。

 兎も角、無策では自滅しかないと思いますが如何。現状のままで
良いわけないでしょう。

 今回、狂牛病ではまだ直接の死人はでていませんし、お金の問題
で収まっているのは不幸中の幸いですが、厚生省と農水省の狭間で
死人がでたのは今回が初めてではなく、カネミ製油事件というのが
あって、このときは死人まで出たはずです。

 あのときに食料の安全問題を担当する責任者を決めておけば今回
の馬鹿騒ぎは無かったわけだし、埼玉の野菜問題も無かったと思い
ます。

 新しい官庁絶対反対など「羮に懲りて膾を吹く」愚ではないでし
ょうか。必要な官庁は作り、ちゃんと管理し、要らなくなった官庁
は絶対廃止すると言う努力を止めたら、滅びるしかないと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 前回の私の書き方が良くなかったようですね。実はこの意見には
私はほぼ全面的に賛成なんです。ちょっと表現が過激なところもあ
るかもしれませんが、私も同意、ということで、よろしくお願いし
ます。

 それから、こういうのもいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 磁気活水器についてのお答えの中の記事についてですが・・。

 記事中に日本のほとんどの地域で浄水器自体の必要性がない、と
のお答えでしたが認識不足も甚だしいと思います。

 私は千葉県に住んでいますが千葉市花見川区では農家や一般家庭
で使用される化学肥料による地下水の汚染で浄水器の導入を市が推
奨しています。

 当初市が購入代金の九割を補填する、ということで日本中の浄水
器メーカが殺到しました。具体的に硝酸性窒素、亜硝酸性窒素が問
題となっています。 このことは水道においても同様です。日本の
水道水の定義は諸外国と比較しても非常に規制が少なく、急速濾過
法と言って薬品を入れ、濁りを沈殿させたあと活性炭で臭みや汚染
物質を吸着させてから塩素を入れて送水します。この間の処理で取
りきれない物質は多種多様です。

 送水した後も問題があります。過去に本管からの導入部分に使わ
れていた鉛の管は朝一番の水道水中に溶け出しており、非常に危険
です。

 またこれも戦後鉄のない時期に多く使われていたアスベスト管も
水道本管に使われているところがあります。小学校の天井に使われ
ていて問題になったのは記憶に新しいですね。アスベストはガラス
の繊維です。非常に小さなくさび型の繊維は体内に入って消化器官
に刺さり、ガンを誘発します。市販の浄水器でこの繊維が完璧に取
れるものは1タイプしかありません。

 また鉛の管は個人住宅の所有ですし、記録になければ知らずに使
っている家庭はBSEのように勧告もありません。アスベスト管に
しても市営水道がほとんどとすれば、莫大な経費がかかり、また国
道や主要県道の本管を掘り起こさなくてはならず、交通にも大きな
支障を来たすのでなかなか進まないようです。

 工事の進捗率は各市がどのように捉えているかで、だいぶ差があ
るようです。
 
 また話が飛びますがマルチの表現もおかしくないですか?アメリ
カでは大学でもマルチレベルマーケティングを専攻する学部がある
くらいですからマルチとマルチまがいの違いは大きいと思います。
日本では昨日も新聞を賑わせていたのでまだまだごっちゃになって
いるのでしょうが、メルマガとして配信するのですから、誤字、脱
字、変換ミス等はしっかりとした校正をもってこれからも続けてく
ださい。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは同意、というわけにはいきませんが、一つの情報として、
掲載しておきます。

 皆さんはどう思われますか?ご意見をお待ちしています。

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--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.以前、テレビの番組で、水道水と湧き水をそれぞれコップに入
れて、金属製のクリップを入れたままにしておくと、水道水の方は
錆が出てきて、湧き水は錆が出てこない。これは、活性酸素の力で、
水道水では金属クリップと同じく人間の体も酸化され、錆びるとい
うのを放送していました。それ以来、家族は湧き水の水汲み場で、
熱心に水を汲んできますが、実際はどうなんでしょうか?そんなに
違うものですか?

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A.これはたぶん、水道水に含まれる塩素の影響だと思います。塩
素は水道法で必ず残留しなければならないことになっていますので、
こういうことで水道水を悪く印象づけるのは、よくある手です。

 塩素に反応して発色する薬剤を入れて、浄水器を売りつける、な
どというのと同じでしょうね。

 確かに、塩素の残留は味についてはマイナス材料なので、美味し
い水を追求する人は水道水はいやがるでしょう。

 で、塩素がなければ、水はどうなるか、というと、腐敗してきま
す。

 湧き水はその場で飲めば、たいへん美味しいものです。ただし、
持って帰って貯蔵しておく、というのは危険ですので、やめた方が
良いです。

 やめろ、というのも何ですので、できるだけ早く使ってしまうよ
うに、注意してはいかがでしょうか。

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Q.テレビで”米ぬかダイエット”と言うのをやっていました。
”米ぬか”にはマグネシウムが多く含まれ、これを牛乳と共に取る
と基礎代謝が増えるので良いと言う理由です。

 1.これは本当ですか。
 2.近くで米ぬかが手に入らないので、”いりぬか”(説明には
”本製品は優良な米糠を完全な自動設備にて煎り上げた優れた製品
です”と書かれている。原材料名には、”いりぬか、カルシウム、
粉末昆布、とうがらし”と書いてあります。なお、本来の用途は糠
味噌を作るためのものです。)を使用していますが、健康上問題が
ありますか。

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A.どうなんでしょうか。米ぬかのマグネシウムですか。栄養的に
根拠があるのかどうか、私にはわかりません。

 ただ、その米ぬかはどうやって手に入れ、どうやって食べるので
しょうか。衛生的には問題がありそうな気がします。

 ぬか漬けをつくる材料も、買ってくるのでしたら、いりぬかを使
った方がよいのは、生のぬかというのは、大変腐敗しやすいものだ
からです。

 ご質問のいりぬかは、糠味噌をつくるためには、まっとうなもの
だと思います。でも、そのまま食べるものじゃないと思いますよ。

 自分で米ぬかをつくらず、買ってくるのでしたら、こういう加工
品の方が無難だとは思います。

 「本来の用途は糠味噌を作るためのものです。」というのは、メ
ーカーのエクスキュースだと思います。これだけ言っているのに、
食べるんだったら自分の責任でね、という感じでしょうか。

--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「肉のインチキ表示」
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 ますます跡を絶たない肉のインチキ表示事件ですが、まとめてあ
る記事がありましたので、紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

=最近起きた主な食肉の偽装表示=

 2002.2.15 愛媛県の「協同ミートプロダクト・アイ」
が贈答品で輸入牛を讃岐牛などとして販売していたことが発覚

 2.27 食肉卸2位の「スターゼン」が銘柄牛や黒豚と称して、
ホルスタインや無菌豚を混入させるなど偽装し、販売していたこと
が発覚。その後、鶏肉でも偽装が明るみに

 3.4 鶏肉業界大手の「全農チキンフーズ」が外国産を国産と
偽装して埼玉県内の生協に卸していたことが発覚。「完全無薬鶏」
に抗生物質を使った鶏肉を混ぜていたことが明るみに

 3.7 東京都内の食肉販売会社「蔵王フーズ」で加工会社名や
賞味期限に偽装表示があり、都が立ち入り検査

 3.12 茨城県の茨城玉川農協が東都生協に出荷した豚肉の一
部に、表示と異なる商品が混入していたことが発覚

 3.13 千葉県の「匝瑳農産物供給センター」が、出荷先の生
協が定める「産直基準」を満たさない肉を混入していたことが発覚

 3.16 畜産大手の「丸紅畜産」が輸入鶏肉を国産と偽って販
売したとして、公正取引委員会が立ち入り検査

 3.29 福島県の食品卸加工会社「伊達物産」が輸入鶏肉を地
元産の銘柄鶏肉として販売していたことが、同県の調査で判明

 4.2 神奈川県の「ロビンソン百貨店小田原」で輸入牛肉を国
産と偽装して販売していたことが明らかに

http://www.asahi.com/life/food/020405a.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これじゃ、「みんなやっている」というのも本当かな、と思って
きますが、こんどはハムでも同じようなことがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 群馬県高崎市の「高崎ハム」(小池正義・代表理事会長)が、高
崎市民生協など周辺4生協(組合員計約1万5000人)に出荷し
ていた無添加のベーコンとロースハムの材料を、ベーコンは4年前、
ハムは7年前から無断で県産から外国産の豚肉に切り替えていたこ
とがわかった。高崎ハムは事実関係を認めて謝罪し、生協側と補償
問題などを協議するという。

 3月上旬、県内4生協(高崎市民、伊勢崎市民、渋川市、東毛)
が全農チキンフーズの鶏肉偽装問題をきっかけに、独自開発商品の
原材料の点検をして判明した。ただちに販売を取りやめ、同月18
日には全組合員におわびの手紙を配布した。

 高崎市民生協や高崎ハムによると、ロースハムが86年6月、ベ
ーコンは84年5月に、共同のプライベートブランド(PB)とし
て商品化した。製造にあたっては、県産豚肉を使用して化学調味料
などの添加物を使わないことを両者で合意した。

 ところが高崎ハムは、ロースハムを95年1月から、ベーコンを
98年6月から、それぞれメキシコ産とデンマーク産の豚肉に切り
替えていた。

 高崎ハムの清水敏見代表理事副会長は「国産の豚肉が加工しづら
いため、外国産に移行したようだ。部内の連絡ミスで生協に報告し
てなかった。おわびしたい」と話し、「販売した分の補償にはきち
んと応じたい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0411/020.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「国産の豚肉が加工しづらいため」というところに注目してくだ
さい。何のことだ?と思うでしょう。

 ハム類を無添加で作る、という場合、問題になることは二つあり
ます。

 一つは発色剤の問題です。ハム類は伝統的に硝石などを利用して、
亜硝酸塩を使ってきましたので、今でもドイツの職人なんかは「亜
硝酸を使わないものはハムではない」などと言います。

 これは昔は防腐作用も期待されていたようですが、今では色のた
めだけと言ってよいと思います。したがって、無添加ハムを作ろう、
と決めた段階で、使用しないこと自体は問題がないのです。

 問題はむしろ、売れるかどうか、ということにあります。店頭で
無添加ハムが売れない原因は価格と色の二つなのです。

 もう一つのハムの添加物は、「結着剤」です。重合リン酸塩など
を使用して、ハムの結着性をよくするのですが、これは肉の品質と
大いに関係があります。

 新鮮な良い肉なら、添加物を使わなくても、ハムは作れるのです
が、肉の品質が劣っている場合、ハムにすること自体なかなか難し
いのです。

 したがって、無添加ハムの製造上の問題としては、こちらの方が
問題になります。

 私の意見は、「無添加」と「国産豚肉」の両方を実現するのはと
ても難しいことなのだ、ということです。

 これは国産豚肉の品質が悪いことが原因です。メキシコやデンマ
ークから輸入してきたものより、品質で劣るのですから、どうしよ
うもありません。

 輸入肉を国産と偽ったのはあくまで不当な行為ですが、もしその
輸入肉の方が、国産より品質が良かったら、と考えたらどうでしょ
うか。

 国産だから良い、というのは根拠のない信仰のようなものです。
今、何とかしなければ、早晩、この夢はさめてしまうと私は思いま
す。

 畜産業界何でもありの体質を改革していかないと、表示に対する
信用もそうですが、国産の畜産物に対する信用が地に落ちてしまい
そうです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 突然ですが、私のサイト(安心!?食べ物情報)が移転します。

 新しいアドレスは
「賢治ネット」http://www.kenji.ne.jp/
です。詳しく言うと、

 「安心!?食べ物情報」http://www.kenji.ne.jp/food/
 「森羅情報サービス」http://why.kenji.ne.jp/

ということになっています。kenji.ne.jp という独自ドメインを取
得したんです。

 同時に、私のメールアドレスも、 why@kenji.ne.jpに変ります。
旧アドレスでもしばらくは届きますが、変更をよろしくお願いしま
す。

 移転の作業というのは、思ったよりたいへんでした。もし、不具
合があったら、ぜひお知らせください。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://www.kenji.ne.jp/food/
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