安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>103号
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--安心!?食べ物情報---Food-Review----------------------------
-------------------------------------103号--2001.10.28------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------
「いただいたメール」「狂牛病関連・砂糖(Q&A)」「アトピー」
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--〔話題〕--------------------------------------------------
こんなメールをいただきました。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
(略)
>結論として、アトピー性皮膚炎に食事制限は効果がありません。
>アトピー性皮膚炎の子供にも、ちゃんとした治療をうけさせなが
>ら、美味しい食事を食べさせてあげてください。このことは私か
>ら、ぜひお願いしたいことです。
という結びに対しては、ちょっと反感を持ってしまいました。
「食事制限には効果はありません」とは言い切れないと思うので
す。食事制限をするなら、医者の元で慎重に・・・・と考えており
ますがどうでしょうか?
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
(略)の部分には、子供さんの症状なんかが書かれていて、食物
アレルギーのはっきりした症状があったことが書かれています。ご
指摘いただいた、最後の言い方、ちょっと反省して書き換えたいと
思います。詳しくは〔食べ物情報〕の欄で書きます。
つぎはキトサンについて。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
医学的に効果が確かめられているキトサンは、少なくとも70%
以上が脱アセチル化されたものです。健康食品として売られている
キトサンには規制がなく、脱アセチル化率がずっと低い、質の悪い
ものも大量に出回っています。キトサンを選ぶ時には、この率を知
った上で選ぶことが重要です。
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
ご自分でもキトサンを販売されているそうですが、その部分は紹
介しません。よろしくご了承ください。
--〔Q&A〕------------------------------------------------
「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は
why@kenji.ne.jp
です。いつでもどうぞ。
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Q.たんぱく加水分解物からの狂牛病感染の可能性はどうなのでし
ょうか。
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A.加水分解は酵素でするものと、塩酸などでするものがあります。
ただ、単に加水分解と書いてあれば、塩酸を使ったものだと思いま
す。で、塩酸を使ったものは大丈夫ではないでしょうか。逆に、酵
素分解物なら、感染力が残る可能性があります。
厚生労働省は、感染力をなくすためには、このような方法がある、
と言っています。
・水酸化ナトリウム(1モル濃度121℃30分間)で処理後、水
で洗浄し、通常滅菌。
・水酸化ナトリウム又は次亜塩素酸ナトリウム(有効塩素濃度2%)
で1時間処理後、121℃1時間の高圧蒸気滅菌、洗浄、通常滅菌。
・水酸化ナトリウム又は次亜塩素酸ナトリウム溶液で1時間の処理
後、水洗い、121℃又は134℃1時間高圧蒸気滅菌後、通常滅
菌。
・水酸化ナトリウム(大気圧下、10分間煮沸)処理後、洗浄、水
洗い、通常滅菌。
・次亜塩素酸ナトリウム(こちらを優先)又は水酸化ナトリウム
(室温下1時間)処理後、洗浄、水洗い、通常滅菌。
・134℃、18分間の高圧蒸気滅菌(脳組織が表面に焦げ付いて
完全には取り除くことができず、感染性が高い状態のもの)
・水酸化ナトリウム(2モル濃度)又は次亜塩素酸ナトリウム原液
をかけて、1時間放置後、水洗い。
・121℃1時間高圧蒸気滅菌(水酸化ナトリウム又は次亜塩素酸
ナトリウムに抵抗性の小さい乾燥物)
・134℃、1時間の高圧蒸気滅菌(大きな乾燥したもの及びその
他の大きさの水酸化ナトリウム又は次亜塩素酸ナトリウムに抵抗性
のないもの)
これらに比べて、塩酸処理がどれほど強い処理なのか、私にはわ
かりませんので、はっきりとは言えませんが、参考にしてください。
ただ、今のところ、原料に狂牛病に感染した牛が使われる可能性
は、極めて低いと思います。
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Q.イギリスでは今だに狂牛病が発生していると聞きました。今で
も肉骨粉を使用しているということでしょうか。もし、使用停止し
ているのなら、どうして発生しつづけるのでしょう。母牛からの牛
乳で感染する可能性はゼロなのでしょうか。(週刊誌かなにかで、
重症の狂牛病にかかった女性の母乳をラットに与えたら狂牛病の症
状が出た、というのを読みました。ガセネタかもしれませんが)
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A.イギリスでは既に使用禁止になっているはずです。そこで、行
き場がなくなったので、EU諸国に輸出し、そこで狂牛病が問題に
なったので、それ以外の国(日本)に輸出したのが、今回の騒ぎの
そもそもの始まりです。
まことに、イギリスは犯罪的なことをしてきたわけです。(イギ
リス政府が謝罪した、という話は聞かないですね。)
イギリスでは、ようやく終息に向かっているようですが、まだ世
界で最も狂牛病の発生の多い国です。
一つには、この病気が大変潜伏期間が長い、ということがありま
す。牛はそれほど短命な動物ではありませんから、乳牛なんかでは
10歳を越えることもあります。また、種牛なんかでは20歳くらいは
生きます。だから、今頃になって、発病するものもいると思います。
それから、若い牛でも発症例があるようです。これは母子感染が
疑われていますが、詳細は不明です。胎内の感染、出産時の感染、
初乳による感染、牧草地からの感染、なんかが疑われているようで
す。
あるいは肉骨粉以外にも感染源がある、ということかも知れませ
んが、そのときはまた別の騒ぎになるでしょうね。
人間の母乳で感染する、という話は私は聞いたことがないです。
何だか眉唾もののような気がしますが、確かなことはわかりません。
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Q.なんでも豚、鶏など鳥類には感染しないということで消費が増
えているようですが、「感染しない」とは異常プリオンが内臓等に
溜まることがない、と考えていいのでしょうか。鶏や豚は寿命が短
いから、感染していても症状が出るまで長生きしない、という説を
聞いたことがあります。さらに、養殖魚や野菜にも肉骨粉を使って
いるので危険だ、とか。(野菜に異常プリオンが蓄積されるっての
は、どういうことでしょうね。大豆の植物タンパクにまんま取り込
まれてるとか?)
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A.たんぱく質は同じ種類のものでも、その動物によって少しずつ
違います。したがって、例えば羊の病気であるスクレイビーは、他
の動物にはうつらない、とされていました。
狂牛病の病原体である異常プリオンは、どうも他の動物にうつる
力が強いようなのですが、さすがに哺乳類ではない鶏にはうつるこ
とはないと思います。
豚にはうつる可能性はありますが、豚の飼育期間からみて、発症
することはなさそうです。発症するほど異常プリオンが増えていな
い場合、他への感染源になる可能性はほとんどないでしょう。
鶏と同じように、魚にもこの病気はうつりません。異常プリオン
そのものが付着している、などということは、可能性としては0で
はないでしょうが、実際問題としては無視してかまわないと思いま
す。
野菜などに付着している可能性は、鶏や魚よりも多いかもしれま
せんが、やはり同じように、実質上無害と考えてよいと思います。
また、植物はたんぱく質を自分で作りますが、たんぱく質を吸収
するということはありません。
無機栄養といって、通常、植物の栄養になるのは、水と光、二酸
化炭素の他は、無機物(いわゆるミネラルです)のみになります。
「有機農業」などという言葉があるので、誤解している人が多いの
ですが、有機肥料をやっても、植物はその有機物を直接利用してい
るわけではありません。
有機物が分解して、無機状態になったところで、やっと吸収でき
るのです。したがって、肥料を単純に、有機=○、無機=×と考え
るのは、決して正しくありません。畑の土への効果に違いがあるだ
けです。
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Q.シュクロースに熱を加えると、変性するのでしょうか?
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A.シュクロースって砂糖のことですよね。砂糖に熱をかけたとき
の変性というのは、とてもおもしろいです。砂糖を水に溶かしたシ
ロップを煮詰めると、下のように変化していきます。
表2 シロップの煮詰め温度とその状態の変化 煮詰め温度
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(℃) 冷やした時の状態 お菓子への利用例
(*は再結晶化させたもの)
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100 シロップ状 シロップ
102 濃いシロップ状
105 非常に濃いシロップ状 ゼリー
110 糸状に粘る マシュマロ、ボンボン*
113〜115 軟らかい球状 フォンダン*、すり蜜*
115〜118 やや軟らかい球状 イタリアンメレンゲ、ファッジ*
120〜130 やや硬い球状 キャラメル
130〜132 硬い球状 トフィ
135〜138 ややもろく割れる ヌガー
138〜154 もろく割れやすい ドロップ、アメ細工
160〜180 溶けて褐色に色づく カラメル
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http://sugar.lin.go.jp/japan/view/jv_0106a.htm より
私たちの知っているお菓子の名前がいっぱい出てきます。子供の
ころは、砂糖を熱変化させたものばかり食べていたのですね。
--〔食べ物情報〕--------------------------------------------
「アトピービジネス」
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いただいたメールのこともあって、アトピービジネスの続編を少
し書きます。
食事療法については、私は批判的ですが、それはあくまで、はっ
きりしたアレルギー反応が認められないのに、「体質」とか何とか
わけのわからないことを言って、制限食を勧める、一部のインチキ
療法について言っています。
はっきりとしたアレルギーがある場合、その原因食をとらないの
は当たり前でして、以前の表現は誤解を与えるものであったと思い
ます。
いただいたメールにもあったとおり、「食事療法は慎重に」とい
うように訂正しておきます。
ただ、はっきり言って詐欺としか思えないものも多いですので、
くれぐれもご用心を。医者といっても、まともな人ばかりじゃない
です。
もう一つ、アトピービジネスのインチキを紹介します。
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
日本皮膚科学会のアトピー性皮膚炎治療問題委員会(委員長・竹原
和彦金沢大教授)は26日、インターネットなどで販売されているア
トピー性皮膚炎治療薬で、「ステロイドホルモンは含まない」と広
告されているが、実際には含んでいる薬を、新たに3種類確認した
と発表した。
2001.10.27付 毎日新聞より
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------
その薬とは、「皮炎霜」「皮炎平」「内宮養顔霜」「皮痒膏」な
どです。驚いたことに、中国では薬品に成分表示義務がなく、その
中国の国内向けの医薬品を、輸入して販売しているので、こういう
中国風の名前が並ぶようです。「副作用のない中国製秘薬」という
のに騙される人もいるので、ご注意ください。
ステロイド剤はその強さによって、5段階に区分されていて、ア
トピー性皮膚炎などには軽い薬しか使わないので、用法さえ守って
いれば、副作用の心配は少ないそうです。
ところが、これらの薬に使われているのは、最強ランクのもので、
医者でさえめったに使わないものだそうです。「劇的に直る」のも
当たり前ということです。
いつも思うのですが、アトピービジネスにかかわる人間の品性下
劣なこと、形容のしようもないですね。
もし、今使っている薬で、そのようなうたい文句のものがあった
ら、ぜひお調べください。中にはもっと性質の悪いものがあるかも
知れません。
私に聞かれても困りますので、相談を受け付けているサイトを紹
介します。件の記事にあった、「アトピー性皮膚炎治療問題委員会」
のページです。
http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med24/atopy/therapy.html
「アトピービジネス被害者110番」というページもあります。
http://homepage2.nifty.com/atopy/
--〔後記〕--------------------------------------------------
前回ちょっと触れた、「新型ヤコブ病」の話は、どうやらガセネ
タだったようですね。どうも新型どころか、ヤコブ病ですらなかっ
たらしい。
で、思うのですが、この患者の症状は別に間違って報道された訳
ではないと思うのです。こんな恐ろしい病気(名前はわかりません
が)が、いろいろとあるものなのですね。
滅多なことでは医者にかからないのを信条としている私も、ちょ
っとやばいかも知れない…などと思いました。でも、検査してもら
って、病気が見つかるというのは、やっぱり最悪だと思います。
症状が出て、病気だと言われるのは仕方ないですが、何も自覚症
状がないのに病人にされて、手術なんかされてしまってはかなわな
い。
こんなことを言っていると、お医者さんに怒られそうですが。
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-103号--------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://www.kenji.ne.jp/food/
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私あてのメールのあて先は、
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私のホームページ(「安心!?食べ物情報」)は
http://www.kenji.ne.jp/food/ です。
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