安心!?食べ物情報>Q&A>851−900






Q.900 輸入フルーツについて教えて下さい。特に、かんきつ類は、防 カビ剤を大量に使用している、と聞きますが、実際はどうなのでし ょうか?また、その残留農薬について、人体的に害があるのか?割 高ですが、国産のものがベスト、という結論でしょうか?


A.防カビ剤はだいたい以下の4種類が使われているようです。左 に書いている数字は残存量の基準です。この数値を超えたものは違 反になり、輸入できません。

 基準はこの程度までなら、毎日食べても問題がないと思われる量 と考えてください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

オルトフェニルフェノール(OPP) 0.010g/kg以下
ジフェニル(DP)         0.070g/kg以下
チアベンダゾール(TBZ)     0.010g/kg以下
イマザリル            0.005g/kg以下

http://www.coopnet.or.jp/ot/kensa/report/04/0410.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 実際に検査結果では、以下のようなものがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

品目       検体数 検出数 違反数
-----------------------------
オルトフェニルフェノール(OPP)
-----------------------------
オレンジ      3    0    0
レモン       4    1    0
グレープフルーツ  5    4    0
 合計       12    5    0

-----------------------------
ジフェニル(DP)
-----------------------------
オレンジ      3    0    0
レモン       4    0    0
グレープフルーツ  5    0    0
 合計       12    0    0


-----------------------------
チアベンダゾール(TBZ)
-----------------------------
オレンジ      3    2    0
レモン       4    0    0
グレープフルーツ  5    5    0
バナナ       4    0    0
 合計       16    7    0

-----------------------------
イマザリル
-----------------------------
オレンジ      3    2    0
レモン       4    3    0
グレープフルーツ  5    3    0
バナナ       4    0    0
 合計       16    8    0

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seikatueisei/kanajin/PDF/11-12.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これを見てわかるのは、防カビ剤が検出されることはごく普通に ありますが、違反例はほとんどないだろう、ということです。

 検出されたものが使っていて、検出されなかったものが使ってい ない、というのではないと思います。たぶんほとんど全部に使って いて、残存量が検出限界ぎりぎりなのでしょう。それで限界以上の ものと以下のものとが分かれます。

 こういう場合、両者の差はほとんどありませんので、気にしても 仕方ないですね。こういうものは使わないに越したことはありませ ん。しかし、カビが出て大量に破棄するのはもったいないですし、 防カビ剤よりカビの害の方がたぶん大きいです。柑橘類を輸入して くる限り、使わざるを得ないところです。

 現実問題としては、健康被害を出す可能性はほとんどないと思い ます。しかしこういうものを使ってまで輸入してくるのは不自然な ものです。できれば国産の果実を食べるのがよいでしょうね。

 柑橘類なら国産でもいろいろとあります。私としては安くておい しい国産品をおすすめします。(あまり高価なものは品質がよいと は限りません。)

 ただし、国産なら絶対に安全というわけではありませんので、過 信は禁物です。


Q.899 疲れてきた油に梅干を入れると少しの間油が復活します。(か に泡が消える。)なぜでしょうか?


A.梅干の酸が油の酸化物や重合物を分解するからだ、などという 話はよく聞きます。もう少し具体的にと思って調べましたら、メー カーではこう言っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 梅干しを焦げるまで揚げる、水分の多い野菜を入れる…など、昔 から油を若返らせる言い伝えがありますが、これらは迷信です。一 度疲れた油は、もとには戻りません。

http://www.nisshin-oillio.com/q_a/3_q7.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いったんできた酸化物も、水分の多いものをあげると分解する、 という実験報告は読んだことがあります。梅干の効果も似たような ものだと思います。だから全く効果がないわけではないでしょうが、 現実的にはメーカーの言うように割り切った方がよいのかもしれま せんね。


Q.898 栄養士で、今は30食ぐらいの食事を提供しています。温かい 食品を冷蔵庫に入れて冷やす時は、あら熱を取ってから入れるのが 普通だと思いますが、この時期は常温においておく方が不安にも思 います。常温で冷ますのはどうなのでしょうか?2時間は菌は増え ないと聞いたことはありますが。

 熱いまま冷蔵庫に入れたら冷蔵庫内の温度が上がってしまいよく ないとも思います。(30食ぐらいならものによっては氷水で冷や すことも可能ですが)

 また調理師さんがすぐに冷やそうと熱いまま冷蔵庫にラップなし でものをしまっています。ラップをすると水滴がついて、それが落 ち、物が腐る原因となるからといっていました。水分が多いものは 腐りやすいということでしょうか?


A.微生物が繁殖するのに適した温度があります。熱い食べ物が冷 えていくとき、温度はこのところを通って下がっていきます。微生 物の繁殖を防ぐには、この温度帯を通過する時間を短くすることが 大切だ、とされていますね。

 単純にこのことだけを考えれば、熱いうちから冷蔵庫に入れるの がよいのでしょう。しかし冷蔵庫の内部には悪影響がありますので、 このための専用のものを用意しておく必要がありそうです。

 食品工場のラインでは、加熱工程のあと、冷却工程があるのが普 通です。コンベアで移動しながら、段階的に温度を下げていきます。 小さな厨房でも、そうした工夫のための装置はあるのではないでし ょうか。

 水分が多いものは腐りやすいです。でも、水分だけでいるわけで はありませんから、どのようなものが溶けているのかが問題になり ます。塩や砂糖が多く入った料理なら、微生物が利用できる水分は 意外と少なくなります。水分活性というやつですね。

 で、熱いときに蒸発した水分が、水滴になってもどってくると、 その水滴の部分は微生物にとってちょうどよい状態になってしまい ます。だからやはり水滴はいけないのでしょう。

 ラップをかける理由は「乾燥を避ける」「臭いが移るのを防ぐ」 「ほこりや他のものが混じらないようにする」などでしょうか。よ く考えると、短期間に冷やすときには必要ないというか、ジャマな ものだと思います。


Q.897 物が腐ると水っぽくなったり、ねばねばしてきたりするのはな ぜですか?


A.食べ物が腐敗していく過程では、微生物が繁殖していきます。 また、もともとあった酵素による、自己消化という現象もおこりま す。

 この過程で細胞膜などの食べ物を構成していた部分が壊れます。 また、タンパク質などの大きな分子が分解されていきます。

 食べ物はもともと大量の水分を含みますから、このような結果、 水っぽくなっていくのだと思います。

 ねばねばするのは、微生物の繁殖の結果、そうした成分ができて くるのでしょうね。納豆は大豆の腐ったものですが、あのねばねば は納豆菌が作っているのだそうです。それと似たようなものでしょ うか。


Q.896 国産の寒天が品薄で中国産のものを買ったのですが 表示には 無いのですが 添加物とか漂白とか心配です。現在 市販されてい るものはどうなものが多いですか。中国産でいろいろ心配な食物も 報道されていますが大丈夫でしょうか。


A.寒天はテングサを原料に、いったんゲル(寒天を食べるときの ような状態)を作り、冬の寒さで凍結させて製品にするのが本来の 製法です。

 こういう製法の寒天もありますが、現在ではオゴノリから作る、 新しい製法が一般化しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 オゴノリを1.5〜2%の水酸化ナトリウム溶液中で90℃,3〜4時間 処理を行う。アルカリ溶液を流去後,塩素系漂白剤で漂白する。良 く水洗して,アルカリを除去したオゴノリに20倍量の水を加え, 煮沸して寒天成分を抽出する。得られた寒天抽出液に珪藻土を加え, 熱時ろ過を行う。得られた清澄液を浅いプールに注入・放置する。 得られたゲルを良くほぐし,バラスト荷重による一次脱水と油圧機 による二次脱水の組み合せで,脱水を行う。脱水物は熱風乾燥機で 水分10%になるまで乾燥,粉砕,分級して粉末寒天を得る。アルカ リ処理時のアルカリ濃度,処理温度,処理時間。寒天抽出時の水量, 抽出温度,抽出時間。脱水時のゲル中の寒天濃度,荷重の掛け方, 最終圧力,脱水時間等は実験を行って,チェックしながら操業する。 このようにして製造されたテングサ寒天とオゴノリ寒天の区別はほ とんで認められない。

http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsp/pdf-files/38SeaweedIndustry.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この製法では水酸化ナトリウムや塩素系漂白剤を使うのが普通な ので、「無添加」の寒天というのは本当にあるのか、疑問に思うと ころです。

 いずれにせよ、製品中に問題となるような成分が残っていること はほとんどないと思います。

 ただ、現今の中国産食品を見ていると、信頼度が下がるのは事実 ですね。私は気にするほどのことはないと思いますが。

 「寒天ダイエット」がはやっていて、寒天が品薄になっているの だとか。こういうのに乗せられているのもよいことなのかどうか、 わかりません。


Q.895 気管支喘息には大根と蜂蜜がいいとよくいわれますが、なぜ大 根と蜂蜜なのでしょうか?大根と蜂蜜の成分がなにか関係している のでしょうか?


A.大根と蜂蜜というと、こんな根拠のようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

喘息の良いといわれる食べ物

●大根

 秋から冬にかけてぐっと味が良くなってきます。大根おろしがい いのですが、そのままだと辛いので、水あめや蜂蜜などで甘味を足 しお湯を加え温かくして飲みます。

 咽喉を潤し、咳を和らげてくれます。

http://www.ekanpou.org/bing/bing32.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは漢方薬のサイトの情報です。漢方は基本的に科学以前の方 法です。信憑性が全くないわけではありませんが、科学的な根拠が あるというわけではありません。

 だから、これ以上のことはわからないと思います。


Q.894 プロピレングリコールについての無害性の記入がありましたが どうして食品添加物としての使用が2%未満というのが決まってい るのでしょうか?発ガン性についても可能性があると思うのですが ・・・無害と断定していたともうのですがその根拠はどうでしょう か?


A.基準が決まっているから、その範囲内では無害だと考えられま す。通常の毒性はあくまで量との関係で決まります。

 どんなに大量にとっても無害なものはありませんし、逆にどんな に少なくても有害というものもありません。

 これは基本的な考え方ですので、ぜひご理解いただきたいと思い ます。

 発ガン性に関しては少し事情が違います。何を根拠に可能性があ るといわれているのかはわかりませんが、少なくとも少しでも発ガ ン性が疑われた時点で食品添加物の指定が取り消されます。

 これは発ガン性だけは通常の毒性と違って、ごく少量であっても、 影響があるのではないか、という考えがあるからです。この考えが 正しいかどうかはわかりませんが、現状では発ガン性だけは別枠で 考えているようです。

 発ガン性の心配がなく、無害と思われる基準値が決められている のですから、その基準値が守られている限りは無害と考えてよい、 ということです。

 もちろん、基準値を超えたりすれば別の話になります。最終的に は一日許容摂取量というものがありますので、そこで判断すること になります。

 私もプロピレングリコールをどんどん使ってよい、といっている わけではありません。使わない方がよいのですが、かといって現状 の使い方で被害が出る可能性はないだろう、ということです。


Q.893 ウィスキーに最近発ガン物質が入っていることが判明したとの 噂を聞きましたが本当でしょうか。


A.ウィスキーには発ガン性があります。別に最近わかったことで はなく、周知の事実です。

 発ガン性の正体はエタノール(アルコール)ですね。だからウィ スキーに限らず、お酒はみんな発ガン性があると言えます。

 最近、エタノール以外の発ガン性が見つかったという話は知りま せん。厳密に言うと、ウィスキーの味や香りを作っている物質の中 には発ガン性があるものも見つかるでしょうが、問題になっている ということは聞かないです。

 新たな発ガン性物質が見つかっても不思議ではありませんが、エ タノールより強力な作用がある可能性はないと思います。(含まれ ている量が違いますので)


Q.892 パーム椰子油は食品として使える様になっている物なのでしょ うか?どんな所(スーパー等店舗)で販売しているのか、教えてい ただけますでしょうか。


A.パーム油は近年生産を伸ばしている油です。説明のページがあ りましたので、紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1) パーム油の歴史

 今日、栽培されているオイルパーム樹の原産地は、アフリカの西 海岸といわれています。

 1848年にインドネシアにあるボゴール植物園に西アフリカから4 本のパーム油の樹が入ってきました。これが、東南アジアに入って きた最初のオイルパームでした。その後、それらの種子からのもの が、1870年にマレーシアにも移植されました。最初は、農作物とし てではなく、勧賞を目的としたものであったようです。 

 マレーシアで農作物として栽培されたのは、1917年で、セランゴ ール州のテナマランエステートが最初でした。

 その後、石油化学の進歩で合成ゴムがめざましく成長した結果、 天然ゴムがあまり使われなくなりました。当時、天然ゴムを主な輸 出品としていたマレーシアは、これに対応して農業の多角化を進め、 ゴム園の転換を推し進めました。この結果、多くのゴム園林はパー ム園に変わり、さらにジャングルが開拓され、新しいパーム農園も つくられました。  

 マレーシアのオイルパームの栽培面積と生産量は短期間に大きく 伸び、現在も増え続けています。

(2) パーム油の特徴

 パーム油には次のような特徴があります。

・単位栽培面積から1年間にとれる油の量が大豆の15倍、菜種の10 倍と生産性が高い。

・大豆、菜種は毎年、種蒔きをしなければならないが、オイルパー ム樹は一度、植樹すると約25年間、1年中を通じて収穫できる。

・大豆や菜種などの植物油に比べパーム油の収穫量は天候の影響を 受けることが少ない。

・ 価格は植物油の代表である大豆よりも安い。

(3)パーム油の用途(約90%が食用、残りの約10%が工業用)

食用:フライ油、マーガリン・アイスクリーム・チョコレート・シ ョートニング(パン、ケーキの製造に使われる)などの原料。

工業用:化粧石鹸・洗剤・シャンプー・化粧品などの原料。 将来的にディーゼルエンジン油としての活用も期待されています。

http://www.jskl.edu.my/pages/introduce-Malaysia.f/pages/6-6.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 輸入されてくる時点で、食品の原料としては使える状態です。精 製してサラダ油にする、というのも不可能ではないのでしょうが、 国内でもう一度精製するというのはやっていないようです。

 ご質問の、売っているところというのは私にはわかりません。パ ーム油を店で売っているというのは見たことがないです。

 インターネットの通販では、ときどき見つかりますが、どうもび っくりするほど高いものしか 見当たりません。これはちょっと普 通に使うものではないですね。

 どういう理由でパーム油をお求めなのでしょうか?アレルギーの 関係でしょうか。とりあえず、パーム油以外で探した方がよいよう に思います。


Q.891 にがりについて、質問します。いつも、ご飯を炊くときに、に がりを入れていて、にがりを入れたみず(にがりを10滴くらい) を、何杯か、毎日飲んでいます。

 便秘やダイエットに効果あると聞いたので、やっているのですが、 身体によくないんでしょうか?やめたほうがいいって書いてありま したので・・・ご飯に数的たらすのも、やめたほうがいいでしょう か?


A.量さえ極端に多くなければ、別に害があるというほどでもない です。食塩も大量にとれば害がありますが、普段の食事くらいでは 無害といっていいです。それと似たようなものですね。

 ただし、同じ量だと食塩よりは害が強いと思います。そもそも、 わざわざとるようなものではありません。

 ダイエットというか、減量に効くかというと、たぶん効くと思い ます。こんなものを多い目にとると、だいたい下痢をおこしますか ら、たぶん減量できます。しかしこれはきっと健康にはよくないで しょうね。

 趣味としてほどほどに使うのなら、別に問題はないと思いますが、 使いすぎにはご用心といったところです。


Q.890 最近自然食品のなかで、酵素食品を売り出してみえますが。お 値段が一月に4万近くかかるものもあります。確かに植物にかけて 育てると、かなり大きく育つとはききますが、人の身体にはどれだ けの効き目があるのかしりたいです。


A.酵素は体内でさまざまな働きをする物質で、タンパク質そのも のです。食べすぎたときに消化酵素を飲むとラクになるように、効 き目は確かにあります。

 しかし、ちゃんと効いてもらうためには、酵素にその症状を改善 する作用があることが条件になります。何でも酵素をとっていれば よいというわけではありません。

 漠然と体によい、という働きが酵素にあるわけではないのです。

 植物にかけてよく育つなら、それは酵素ではありません。少なく とも、酵素が直接効いているのではないです。含まれている他の成 分が、肥料として効いたのでしょう。

 したがって、運良く摂取した酵素が効くときもあるでしょうが、 基本的に酵素食品が体によいとはいいにくいと思います。酵素はタ ンパク質で、毒性もないでしょうから、別に害にもならないと思い ますが。

 自然食品の店も、こういうものに頼るようになったらおしまいで す。要するに薬のような効果をうたって、毒にも薬にもならないよ うなものを、高く売ろうという商売です。

 一部に、禁止されている薬物を使ったような、悪質なものもあり ます。そうなると無害とも言っていられませんので、だまされない ように気をつけてください。


Q.889 食べ物ではないのですが、質問してもいいですか?お灸なんで すが、これって燃やしますよね。ダイオキシンとかの心配はないん でしょうか?


A.お灸に使うのは「モグサ」などと言いますが、ヨモギの葉を乾 燥させたものだそうです。成分としては枯れ葉などと対して変わら ないものでしょう。

 自然物を燃やせばダイオキシンは発生するでしょうから、厳密に いうとお灸からダイオキシンが発生していると言えるのかもしれま せん。

 しかしこれは量の概念を持ち込まない話です。お灸で燃やす量は ごくわずかです。以前問題になった、ゴミ焼却炉で燃やす量とは比 較にならないですね。焼却炉でどれほど大量のゴミを燃やしている か、一度見学してみるとわかります。

 しかもその焼却炉から発生しているダイオキシンもごく微量であ ることがわかっています。

 現在、私たちの周りにあるダイオキシンは大半が昔使っていた農 薬の不純物としてあったものです。その農薬が改善された後、環境 中のダイオキシン濃度は減り続けています。

 現在のところ、ダイオキシンによる被害を心配する理由はありま せん。ごくごく微量の、モグサから出るダイオキシンなど、たとえ あったとしても検査もできないほどのものです。ご心配には及びま せん。


Q.888 父親が小麦(粒)を食べたい。昔は小麦を栽培して、お米に混 ぜて炊き美味しかったといい、僕が探して食べさせてあげたいので すが、なかなか見つかりません。


A.小麦は必ず小麦粉になって売られています。これは理由があり まして、硬い殻につつまれていることもあり、小麦を粒のままで食 べることはほとんどありません。

 大麦との違いについて、以下のように述べられています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 小麦と大麦、大麦の方が粒が大きいというわけではなく、実は大 きさにはあまり変化がありません。でも、その用途は全く違うんで す。例えば、パンは必ず小麦が原料だし、麦ご飯は必ず大麦が原料。 小麦と大麦、いったい何が違う?そこで、大麦でパンを、小麦で麦 ご飯を作ってみることにしました!すると、大麦パンはなにやらひ び割れを起こしてやたら堅いパンになってしまい、小麦ご飯はパサ パサ。大麦にはパンがふっくらするために必要なグルテンが全く含 まれておらず、一方小麦は大麦ほど吸水率が良くないため、ご飯に は向かないのです。

http://www.hakubaku.co.jp/q&a/mugi/mugimugi_oomugi_komugi.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 要するに、普通の感覚でいって、小麦をご飯に混ぜるのは無理と いうことです。どういう思い出で、そのように言われているのかは わかりませんが、小麦ご飯を食べさせても、かえってがっかりして しまうのではないかと思います。

 粒のままの小麦を手に入れるには、やはり生産者に直接売っても らうのがよいです。北海道でなくても、案外作っているところはあ りますから、近くの農協などに問い合わせてみられてはいかがでし ょう。

 ただし、前述のような理由で、おすすめできません。


Q.887 ベビーフードの賞味期限が切れました。個包装(フリーズドラ イ)のものです。もう食べれませんか?また、切れてもいつまでな ら食べれますか?


A.こういう質問はよくいただきます。食べられるかどうかは、本 来食べる人自身が判断すべきことなんです。賞味期限がきれても、 いつまで食べられるかなどどいうことは、人に聞くことではありま せん。

 一般的にいって、判断がつかないのなら、食べない方がよいと思 います。

 乾燥品のようですから、保存状態が悪くなければ、それほど変質 しているということもないと思います。ただし、メーカーがそのく らいの日までに使ってほしいと言っているのですから、なにか理由 はあるのでしょう。

 目の前にあるものが食べられるかどうか、自分で判断がつかない 場合は使わない方がよいでしょうね。赤ちゃんに食べさせるもので すから、自分で判断できない場合はきっと後で心配になってきたり します。


Q.886 着色料の被害とかはないのですか?


A.被害が出たというニュースは聞きませんね。無責任にすでにた くさんの被害が出たというような言い方をする人はいますが、まず 事実無根です。

 食品添加物の許可基準と、現状の使用状況から見ると、ほとんど 心配のないレベルです。

 着色料を使いすぎるのはよくないですが、基準を守っている限り、 健康被害があるようなものではありません。見た目に毒々しい色を したものは避ける、という程度でよいと思います。


Q.885 生食用の食品を検査に出しました。2件の検査所に同じもの (抜粋したもの)を出しましたところ、一般生菌数がかなり違って、 一方では33000個、一方では900個と結果が出てきました。 多い数の結果が出た方の検査料金は少数結果の倍の料金でした。ど の結果を信じて良いのか判断に困りました。もう一つの違いは、多 数の方はクール便での発送、少数の方は持ち込みという届け方の違 いです。ちなみに他の菌類は同じように陰性でした。


A.同じものといっても、元から菌数が違った可能性はあります。 クール便は冷凍でしたか?冷凍でなかったら、輸送中に菌数が増え る可能性はあります。冷凍だったら増えないと思いますが…。

 検査した特定の菌(大腸菌群、黄色ブドウ球菌、サルモネラ…?) については、元から含まれていなかった(陰性)わけですが、無菌 というものでもないので、一般生菌数については、ある程度の変動 はあるでしょう。

 一般生菌数は普通、培養地で培養して、現れるコロニーの数を調 べます。1グラム中に3万個といっても、本当に3万の細菌数を数 えているわけではなく、もっと少量を調べて、計算によって個数を 出していたと思います。だからあまり近い数字(900と1000 とか)だとその違いはほとんど意味がありません。でも3万と90 0では違いは大きいですね。

 検査の信頼性については私にはよくわかりません。複数の依頼先 でチェックするのはよいことですが、このような結果がでるとかえ って迷ってしまいますね。とりあえず持ち込めるところで継続的に 検査し、変動がないか見ていくのがよいのではないかと思います。


Q.884 実は梅干しを作るために梅を塩漬けしたのですが、重石を置く ときにその下に入れる適当な板がなかったので、せいろの中仕切り になっているステンレスの板を使いました。食品の調理台などには みんなステンレスが使用されていますので、ステンレスならば大丈 夫だろうという安易な判断でした。

 ところが、梅雨も明けましたので梅を干そうとして出してみます と、ステンレスは元のぴかぴかした色ではなく、黒ずんで、梅に接 触していたところは梅の形の跡がついたりしており、また、梅酢も 透明な綺麗な色ではなく、くろっぽい色になっています。

 はたして、この梅干し、このまま干して梅干しとして食用にして 問題はないものでしょうか。また、ステンレスの板の方も、これま で通り使用して問題はないものでしょうか。


A.これは失敗でしたね。まず、ステンレスについては、こんなこ とのようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 買いたての頃はピカピカ光っているステンレスの流しや調理台。 いくら毎日みがいても、そのツヤが消えてしまうというおかしな現 象が起こる。どうして?と疑問を抱く人も多いはずだ。

 これには理由がある。ステンレスは使用中に空気中の酸素や窒素 と化合してゆき硬くてじょうぶな皮膜を作るもの。それが毎日、ク レンザーなどでみがくことによって窒化物も汚れと一緒に取れてし まう。みがけばみがくほどキズがつき、汚れやすくなるわけだ。

 ステンレスの一番の大敵は塩素イオン、塩気のついた漬物容器や 梅干など塩分のあるものを絶対に置きっぱなしにしないこと。また ブリーチ、ハイターなど次亜塩素酸ソーダの漂白はしない事。

http://homepage1.nifty.com/shincoo/m191zairyou-suten-1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 腐食が進んでいかないようでしたら、使用には差し支えないと思 いますが、元にもどすのは無理みたいです。

 梅干については、こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

はじめまして。 今年初めてうめぼし作りに挑戦したのですが、 落し蓋にステンレスのものをつかったら、 あがってきた白梅酢が、なんか鉄っぽい味がして、 ぴかぴかだった落し蓋も白く変色していました。

このまま梅干作りを続けても大丈夫なのでしょうか? へんな味になってしまいそうでとても不安です。教えて下さい。

荻窪 鈴木青果店(^-^) :

梅に金属は厳禁なんですよぉ・ ・ ・ (;-;) 場合によっては梅自体が使え無くなっちゃう (食べられ無くなっちゃう)ので・ ・ ・ 。

(略)

梅レシピでは「金属製の用具は使わないように」という習慣をつけ ていただきたいです。 実際酸が強いので、様々な事件!?がおきています。 ステンレス製のボールに水を入れて、重石代わりにしていたら、 梅酢の中にボールが溶け落ちてしまったり(^-^;)怖い。

http://www.pickled-ume.com/info/qa_8.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 梅干はやはりあきらめた方がよさそうですね。


Q.883 硬い肉をやわらかくする粉末があるのをご存知でしょうか?溶 かして肉にもみこみ、何時間かおくとやわらかくなるというもので す。実際サンプルを使わせていただいたところとてもやわらかくな りました。安全と書いてあるものの、実態がよくわからないのでど こか心配です。酵素のようなものなのでしょうか?もしそうであれ ば何からどのように作っているのでしょうか?


A.肉を柔らかくする酵素というのはよくあります。実態はタンパ ク質消化酵素で、タンパク質のアミノ酸結合を切ってしまうので、 肉が柔らかくなります。

 パイナップルにもこの酵素があって、よく肉の上にパイナップル を乗せたりしますね。

 酵素はタンパク質ですので、合成できません。何らかの方法で生 物から抽出しているのでしょう。

 別に危険があるものではありませんが、家庭でこんなものを使う 必要があるとは思えません。安い肉を原料にした加工食品なんかで は使うことがありますが、やはりあまりおすすめできないと思って います。


Q.882 ドライアイス2立方センチと水を炭酸用のペットボトルにいれ ただけで、ペットボトルは爆発するんですか?2立方センチのドラ イアイスで気化するとどれくらい、の体積になるんですか?


A.固体の体積と気体の体積の比較というのは難しいですね。気体 の体積は圧力との関係で決まり、定まった体積を持ちません。また 温度によって大きく変わります。

 ちょうど同じような問題が書かれているページがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ドライアイスは 1atmのもとで、-79℃で昇華する。そのときのド ライアイスの密度は1.57g/cm^3である。昇華して出来た気体の体積 は、1atm,27℃で、もとのドライアイスの体積の何倍になるか。

(略)

 気体になったらドライアイスとはいいませんが、それはともかく として、まーくんの考えを生かすとすれば、1mol のドライアイス ではなく、1.57gのドライアイスで考えることもできます。昇華点 での密度=1.57g/cm^3 ですから、1.57gのドライアイスの体積= 1.00cm^3 ですね。それが昇華して二酸化炭素気体(炭酸ガス)に なり、27℃の温度になれば

 V=1.57/44*0.082*300

で体積は計算できます。それから計算はできたら単位を入れてやり ましょう。そうすると間違いが少なくなります。有効数字3桁の計 算では

 V={(1.57g)/(44.0g/mol) × (0.0821atm L/Kmol) ×(300K)}/(1.00atm)

これで、g、atm、mol、K などの単位はきれいに消えて、体積の 単位 L だけが残ることがわかるはずです。

http://forum.nifty.com/fchem/log/rika/4633_main.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なかなか難しいですね。よく読んで、自分で計算してみてくださ い。

 それから、ペットボトルにドライアイスを入れて爆発させるのは 大変危険です。やってはいけませんので、注意してください。


Q.881 去年購入したにがりなんですが、あまりにも水と飲むのは無理 だったので、飲まずにままにしました。あと2本のにがりがあった と気づいたときに、「にがりダイエット」をもう一回挑戦してみた いと思いましたが、残念で購入したにがりの賞味期限が切れました。 ちょっともったいないなぁと思いましたが、このにがりはまだ使え ますか?飲んだら、ちゃんと効果出ますでしょうか?


A.「にがりダイエット」って効果があるのでしょうか?マグネシ ウムを大量に含みますから、下痢の効果はありそうですが…。

 にがりは食塩を作るとき、不純物として取り除かれるものです。 食塩に少量含まれていて、味をよくする効果はありますが、それ自 体はあまり体によいものではないと思います。

 無機質ですから、賞味期限などはあまり気にしなくてよいと思い ます。見た目に変化がなければ、たぶん大丈夫でしょう。

 でも、健康のことを考えたら、やめておいた方がよいと思います。


Q.880 グリシンはホタテに多く含まれていると聞きましたがどのくら い含まれていますか?また、その他にどのような食品にどのくらい 含まれているのか教えて下さい。摂りすぎると言う事はありますか?


A.五訂日本食品標準成分表の検索ができるサイトがあります。
http://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/

 ここで、「魚介類」→「ホタテ」→「アミノ酸」と検索していく と、以下のようなデータがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ほたてがい−生

蛋白質(g)              13500

脂肪族アミノ酸   グリシン        1749
          アラニン         626
分岐鎖アミノ酸   ●バリン           475
          ●イソロイシン     453
          ●ロイシン         777
ヒドロキシアミノ酸 セリン             475
          ●スレオニン       518
塩基性アミノ酸   ●リジン           799
          アルギニン         907
含硫アミノ酸    シスチン           174
          ●メチオニン       302
芳香族アミノ酸   ●フェニルアラニン 410
          チロシン           345
複素環式アミノ酸  ●トリプトファン   101
          ●ヒスチジン       259  
酸性アミノ酸    アスパラギン酸    1101  
          グルタミン酸      1641  
イミノ酸      プロリン           367  

単位mg/100g
●は必須アミノ酸(ヒスチジンは幼児のみ)

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 2%弱のグリシンを含んでいるようですね。アミノ酸ですから、 食品からとる分には、とりすぎということは考えなくてよいと思い ます。

 グリシンの多い食べ物というと、エビやイカなどが有名ですね。 コラーゲンも多くグリシンを含みますから、コラーゲンの多そうな 食べ物にもグリシンは多く含まれています。


Q.879 アイスクリームは、期限が書いてないのは、どうしてですか?


A.アイスクリームは賞味期限を表示しなくてもよいようになって います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

Q アイスクリームに賞味期限が記載されていないのはなぜか。

A 食品の表示制度を充実する観点から、平成11年にJAS法が 改正され、アイスクリームを含む加工食品の表示は、JAS法の加 工食品品質表示基準に従い、名称、原材料名、内容量、賞味期限、 保存方法、製造業者の表示が必要になります。しかし、アイスクリ ームのように品質の変化が極めて少ないものについては、賞味期限 及び保存方法を省略することができます。このため、表示されてい なかったものと考えられます。

 この他、表示が省略できるものとして、でん粉、チューインガム 及び冷菓、砂糖、食塩及びうま味調味料、飲料水及び清涼飲料水 (ガラス瓶入りのもの(紙栓をつけたものを除く。)又は、ポリエ チレン製容器入りのものに限る。)並びに氷があります。

http://www.maff.go.jp/soshiki/syokuhin/heya/qa/alt/altqa021018.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アイスクリームは他の冷凍食品より、はるかに温度に対して敏感 です。マイナス18度以下くらいで保存するのですが、氷が溶ける 温度にならなくても、それ以上の温度になれば、すぐに劣化します。

 逆に温度管理が充分だと、非常に長期間、変質しません。つまり、 アイスクリームにとっては、時間よりも温度の方が影響が大きいの です。

 適切に管理された一年前製造のアイスクリームの方が、温度管理 のよくない、先週製造のものよりも品質がよいのです。

 したがって、期間のみに注目する賞味期限の表示は無意味ですし、 かえって誤解のもとになります。


Q.878 賞味期限についてなのですが、最初から食べきれないと思った ものは、できるだけ早く冷凍庫に入れた方がいいのでしょうか?い つも、賞味期限ぎりぎりになってから、冷凍するのですが・・・


A.その方がよいでしょうね。ただし、冷凍したときからは、賞味 期限についてはもう忘れてください。それ以降は家庭の冷蔵庫の能 力や管理状態によります。

 適切に冷凍保存しておけば、賞味期限を越えても食べられますが、 どこまで大丈夫か、というのはあくまで自己責任です。

 こういうことをしておいて、なおかつメーカーに苦情を持ち込ん だりする人もいますので、念のため。


Q.877 農薬による健康被害というのは、どのように調査されているの でしょうか?いつも野菜に付着している農薬に関しては健康被害が 出るほどではないから問題ないとの見解をお持ちのようですが、日 本では、農薬を何種類か複合的に摂取した場合や何十年かにわたっ た追跡調査もされているのでしょうか。

 もしあるとしたらそういうデータはどういう所で見ることができ ますか?

 すぐに健康被害が出るのはもちろん問題ですが、長期にわたる摂 取によって被害が出る可能性についてはどうなんだろうと思いまし て。身近に原因不明の薬剤性であろうと思われる肝障害が続いて発 生したことからふと疑問に思いました。


A.農薬については開発の段階で安全性の研究はかなりされていま す。そしてADI(一日許容摂取量)という数値が求められていま す。この数値は、この物質をこの量以下なら毎日、一生摂取しても 問題がない、という値です。

 実際には動物実験で求められた無毒性量に、安全係数として百分 の一をかけた値です。

 実際の農薬の摂取量は、各種の調査によっても、このADIをは るかに下回っていることが確認されています。よく、違反農薬が検 出された、という記事で、この野菜を食べても身体に問題はない、 などと書かれることがありますが、違反ではあってもADIと比べ ると、被害が出るような量ではないだろう、という意味です。

 つまり、農薬は実際に被害が出る可能性のあるレベルよりはるか に下のレベルでコントロールされている、ということです。これが 現実問題として、農薬による健康被害は問題になっていない根拠で す。

 複合的な作用については、わからないとしか言いようがないです ね。しかし、このことは他のすべての物質にも同じことが言えるの です。あえて農薬だけに対して、立証不可能な複合作用に対する潔 白性を求めるというのはフェアではないです。

 このレベルの問題を考えれば、安全性を立証されたものなど世の 中にはありません。だから農薬も絶対に安全だとは言えませんが、 他のものも同じでしょう?

 このあたりの話は私としては受け売りに近いので、以下のサイト あたりでご確認ください。掲示板もありますし、メールマガジンも あります。また、ADIのリストなどもあって、大変役に立ちます。

農薬ネット
http://www.nouyaku.net/


Q.876 パンの賞味期限について、教えてください。生活クラブのパン (保存料などが入っていない、ほとんど無添加のパン)を、賞味期 限内に食べられそうもないので、冷凍庫に保存しておく場合、何日 くらいまでなら、安心して食べられるでしょうか?

 冷凍しておく場合も、期限内に食べないと、危険でしょうか?

 また、もともと冷凍してあった状態の干物の魚は、たとえ冷凍で も、賞味期限内に食べないと、悪くなりますか?


A.賞味期限については、いくつか注意事項があります。

 まず、数日しか賞味期限がないようなものは、できるだけそれま でに食べてください、という意味です。通常の保管で、この期限を 越えるのはかなりまずいです。

 ただし、冷凍などをして、保管状態を変えれば、期限を越えても 食べることができるでしょう。この場合、いつまで食べられるかは 一概に言えません。状況を見て自分で判断することになります。

 冷凍品などの賞味期限は、販売している状態で、どこまで販売で きるかを示す期間と考えた方がよいと思います。業務用の冷凍庫で の保管が前提になっていますので、家庭での冷凍保管が長期になる と、賞味期限前でも変質してくる可能性があります。

 もちろん、保存状態がよければ、賞味期限を越えても問題ない場 合もあります。やはりそのものを見て、自分で判断するしかないで すね。

 温度の上下によって、氷がついてきたり、冷凍焼けをおこして変 色してきたりするのはよくない兆候です。見た目に問題なければ、 食べられないことはないと思います。

 パンの方が冷凍保存しやすく、魚や肉の方が長期の冷凍保管は難 しいように思います。だいたい、一カ月以上の長期保管は家庭用冷 蔵庫では難しいですね。

 専用の冷凍ストッカーなどでは問題なく保管できるという話もあ ります。これは冷凍庫の性能の問題です。

 最後に食べられるかどうか判断するのは、食べる人自身です。そ の判断に自信がない人が多いので、賞味期限などが頼りにされるの です。たしかに買ってくるときは賞味期限が頼りになりますが、食 べるときは日付より自分の目や鼻や味覚を信頼するのが正しいのだ と思います。


Q.875 こんにちは。虫歯予防のフッ素についてお聞きしたいと思いま す。先日主人が、ラジオで、フッ素化合物に発ガン性物質が含まれ ているという ニュ−スを聞いてきました。我が家の子供たちは、 毎日朝晩 フッ素が含まれている歯磨き粉で歯を磨き その後 市 販のフッ素をぬっています。上の子は、五歳下の子は二歳 二人と も歯が、生え初めてからずっとそのように虫歯予防をしてきました。 やはり体には、フッ素は有害なのでしょうか。娘が大人になって妊 娠したばあいダウン症の子供が生まれる確立がたかまったり、娘や 息子が、ガンに侵される確立がたかまるのでしょうか。


A.フッ素の利用方法にはフッ素入り歯磨き剤、フッ素塗布、フッ 素洗口、水道水のフッ素化などがあります。

 このうち水道水のフッ素化は、広範な人口に対して一律に虫歯を 抑制できるため、公衆衛生の観点からは魅力的なものです。こうい う措置をしているところや、自然の条件によって水道水中のフッ素 含有量の多いところで、ガンやダウン症の発生が多い、という報告 があったことが、ご質問の話の根拠になっているようです。

 直接、フッ素(実際にはフッ化ナトリウム)が発ガン性物質であ るとか、ダウン症を誘発するとかいう話ではありません。

 上記の疫学的な調査も、公式には否定されているようです。地域 的に比較するとき、水道水中のフッ素だけが違うのではなく、その 他の条件(人口、年齢構成、環境、…)も違います。そのあたりを 調整してみると、フッ素による差は出てこないというのが結論のよ うです。

 こういう話は水道水のフッ素化が持ち上がると必ず出てきて、反 対派の根拠になります。個人的に行うフッ素洗口やフッ素塗布につ いては、問題ないのではないでしょうか。

 近年、日本でも虫歯が減ってきているそうです。日本の場合はフ ッ素入り歯磨き剤の効果が一番大きかったようです。水道水のフッ 素化は国によっては有効な方法ですが、日本の場合はよけいなおせ っかいという面が強くなってしまうと思います。

 だから私も水道水のフッ素化には賛成ではありませんが、反対の ためならデマを広げてもよいというのも困った風潮だと思います。

 具体的なフッ素の情報については、以下のページが参考になりま す。ごらんください。

http://drhnakai.hp.infoseek.co.jp/sub-fusso.html
http://drhnakai.hp.infoseek.co.jp/sub2-14.html


Q.874 自家製梅シロップを作っていますが、例年通り氷砂糖1キロ、 青梅1キロ、焼酎100ccが発酵してしまいました。これは食す と害がありますか?捨てるしかないのでしょうか?


A.発酵したというのは酵母が湧いてきたのでしょうね。これは酒 を作る工程と同じで、基本的には毒ではないはずです。

 しかし、食品に微生物が繁殖してきたとき、一般家庭でそれを制 御することは不可能です。どんな有害なものが混じっているか、わ かりませんからね。

 可能性としては害がない方が高いでしょうが、安全を考えるなら、 食べるのはあきらめた方がよいと思います。


Q.873 食生活毎月読ませていただいてます。8月号のお酢についてで すが、アルコール発酵の後に酢酸菌がでてきて酢酸発酵が始まる、 ということですが、酢酸菌は自然と出てくるのですか?


A.アルコールが酢になるのはどこでも、自然とおこることです。 そういう意味では酢酸菌は自然と出てくると言ってよいと思います。

 瓶などで長期間放置しておくタイプの醸造法では、酢酸菌も自然 に発生するものを使っていると思います。

 一般の酢の醸造元では、選抜された酢酸菌を使うのが普通です。 これは品質向上のためです。

 また、蔵付きの菌といって、蔵の環境の中には、その蔵独特の酢 酸菌がいるのだそうです。だから同じ酢酸菌を使っても、蔵ごとに 独特の味になるのだ、という話でした。

 添加された酢酸菌も、やがて蔵付きの菌と混じっていくらしいで す。蔵付きの菌だけでも醸造は可能なのだが、放置しておくと菌が 弱ってくることもあり、安定した品質の酢を作るためには、培養さ れた酢酸菌を使う必要があるという話を蔵元から聞いたことがあり ます。


Q.872 ある健康飲料を利用しようと考えています。「マキシモルソリ ューションズ」(商品名を出してOK?)というものですが、多くの ビタミンとともに「フルボ酸」というものが含まれています。この フルボ酸が、水道水に入っている塩素と反応して有害なトリハロメ タンを生成するという情報がありますが、危険なのでしょうか?

http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=2326
http://oo.spokon.net/seiki/master1/kaisetu/fumin.htm

ちなみに、この商品を販売しているのはネットワークビジネス企業 です。


A.ネットワークビジネスというのは要するにマルチ商法です。そ この商品が有害かどうかと聞かれても、答えかねます。

 よい商品を安く売るマルチ商法とか、みんなが儲かるマルチ商法 とかがあるとお考えですか?

 もし、そうであれば、私からは言うことは何もありません。

 そうでないなら、有害かどうか考えるだけ無駄というものです。 こういうものに手を出してはいけません。


Q.871 鶏肉についての質問です。現在、ニュージーランドに住んでい るのですが、こちらの鶏肉は身の部分に血のあと(内出血のような) がポツンポツンとついていることがよくあります。これは血抜きが 悪いせいでしょうか。それともなにか病死でもした鶏なのでしょう か。その部分を捨てて食べれば安全でしょうか。


A.鶏肉に血がついているのはよくありますね。日本では最後にパ ックするときに血の部分は取り除いていると思います。たぶん、こ ういうことは外国ではやらないのではないかと思います。

 以下のような説明がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 さて、鶏肉の血についてですねっ。特に骨付きものは血液が残っ ていることがあります。これは骨髄が持っている髄液であることが ほとんどで、衛生上まったく問題ありません!基本的に、血液中に 細菌はいませんが、もし細菌を持っていても処理段階の検査で破棄 されます。

 ただし!血液は栄養の塊ですから痛みやすい部分です。きちんと 加熱調理してくださいね。目安として、中心温度75℃以上の加熱 (たとえば、加熱調理済のお肉を切り開いて残っていた血液が黒っ ぽく固まっていたら、心配ご無用!)で安心して召し上がれます。 もし、まだ鮮やかな固まりきっていない血があった場合は、再度加 熱してください。(特に レンジでの再加熱は、簡単!便利です。)

http://www.foods.co.jp/cheers/cook/soudan2_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 調理に気をつければ問題はない、ということですね。


Q.870 家ではイタリアンが好きで、にんにくとパスタ麺を大量消費し ております。以下、にんにくについて次のような情報を得ました。

「中国産ニンニクは農薬の問題はないらしいよ。逆に中国産では使 っていない萌芽抑制剤を国内では使っていたりして、安全性ではむ しろ中国産の方がいいかもしれない。味はともかく。」

 これは本当のことと思われますでしょうか。また、一般の市販の パスタでは、デュラムセモリナ粉の残留農薬およびポストハーベス トはどんな状態か、教えていただければ幸いです。

 皇后様のご実家でもある大手粉メーカーのサイトは、「国でチェ ックしてるから大丈夫」と、さすがなことを述べておられるだけな のですが。


A.まず、にんにくの「萌芽抑制剤」ですが、現在では販売中止に なり、使用されていないそうです。

http://siva.cc.hirosaki-u.ac.jp/rika/kagaku/kitahara/kanemaru.html
http://www.applenet.jp/~nouken/promote/H16/H16-p31.htm
http://www.naro.affrc.go.jp/top/seika/2004/tohoku/to04050.html

 上のサイトを見ると薬剤を使用しない方法が研究されているよう です。

 中国産の農薬の使用実態はよくわかりません。輸入時の検査はこ のごろ厳しくされていますが、残留農薬でひっかかったということ は聞きません。だから大きな問題はないと思います。

 ただし、中国では常識では考えられないことが起こることがある ので、安心はしていられないと思います。そのあたりの信頼感がで きてくるのはまだしばらく先のことでしょう。

 デュラム小麦はイタリア産が有名ですが、日本に輸入されている のはほとんどカナダ産です。カナダは寒い国ですし、カナダの太平 洋岸から船で来ますので、ポストハーベストの問題はありません。 あれはアメリカ南部からパナマ運河を越えてくる船に積むときにす る処理なんですね。

 残留農薬も全く検出されないわけではないと思いますが、基準値 を越えることはないでしょう。検出されるかどうかは検査の精度の 問題です。検査で検出されないときと検出されたときで、どちらが 残留量が多いのかは不明です。こんな例を考えてください。

本当の残留値 0.05ppm
検出限界 0.1ppm

不検出

本当の残留値 0.02ppm
検出限界 0.01ppm

検出

 基準値はほぼ安全なところで決められていますから、安全性とい う面で問題になることはないと思います。実はポストハーベストも 基準値以内におさまるようコントロールされていますから、気にす ることはないという言い方も成り立ちます。

 このあたりから先は気分の問題になります。私は日本人の気持ち を考えれば、ポストハーベストを使用しないようにしていくべきだ と思います。ポストハーベストをやめて、ロスは少しでてもその分 高く売るようにすればよいのでは?などと考えているのですが、実 際のところはどうなのかはわかりません。


Q.869 私も最近、生協でお水をもらって来ています。

>はっきり言うと、安全性を考えるなら、こんな水を利用すべ きではありません。

どういった点で「こんな水」なんですか?「安全性」という面でど こが安全ではないのですか?


A.言葉がたりなかったですね。水道水と比べて、こうした水は塩 素を含んでいないので、水道水よりも腐敗しやすいと考えてよいと 思います。

 水道水はいろんな意味でかなり安全性の高い水です。加工して得 られた水でも、自然の湧き水でも、水道水と同等の安全性を確保す るのはまず不可能だと考えてください。

 水道水でも、汲み置きを何日も置いておかないですよね。それ以 外の水を何日も置くのは安全性の面からは論外です。何がよくてわ ざわざこういう水を持って帰って来るのか、私には理解できないで す。


Q.868 油と酢は攪拌しても一時的には乳化するがすぐに分化してしま いますが、酢を使用するマヨネーズは分離せず乳化が安定している のはなぜですか?


A.これはマヨネーズの基本的な内容です。マヨネーズの原料は、 「油、酢、卵」です。酢と油は文字通り水と油ですから混ぜても分 離してしまいます。ドレッシング類などでは乳化剤を使いますが、 マヨネーズは乳化剤を使いません。

 これは卵の持っている乳化力を使うのです。スポンジケーキを作 るのに卵を泡立てて使いますが、あれも卵の乳化力を利用していま す。乳化力の中心は卵黄レシチンと呼ばれる物質です。

 また、マスタードも原料として使います。これも乳化力の助けに なっているそうです。

 マヨネーズの原料では、酢より油の方が分量は多いのです。しか しマヨネーズは酢の中に油が分散したかたちで安定しています。酢 が油のまわりを覆っているため、酢の殺菌力が働いて、マヨネーズ は常温でも安定した食品になります。


Q.867 アフラトキシンについての質問なのですが、海外産のナッツ類 や、穀類、豆類、香辛料など、色々な農産物での被害があると聞き ます。

 私は豆が好きで、海外の豆にも興味があり、日々の食生活に組み 込みたいと思っている程なのですが、アフラトキシンの事を考える と、どうしても躊躇してしまいます。上野のアメ横なんかでは、ひ よこ豆、レンズ豆、緑豆、キドニービーンズ等々、多種の輸入豆が、 手頃な価格で売られていますが、これらの輸入豆は、輸入時にしっ かりと検査され、安全性を確認された上で売られているので、アフ ラトキシンに関しての心配は無い、と考えて大丈夫でしょうか?

 それとも、万が一の事を考えて、やはり避けた方が無難なのか、 いつも買うか買わないかで、葛藤しています。アフラトキシンと言 えば、主に落花生などナッツ類での被害が有名で、豆類での被害は 聞いた事が無いのですが、日本国内で、市販されている輸入豆から アフラトキシンが検出された事例というのはあるのでしょうか?


A.現在、必ずアフラトキシンを検査するようにということになっ ているのは以下のナッツ類です。

 ピスタチオナッツ、アーモンド、ブラジルナッツ、カシュナッツ、 ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、クルミ、ジャイアントコーン

 それ以外はあまり検出されていないこともあって、全量検査では ないと思います。全く検査していないのではなく、サンプル検査に なっているのでしょう。


Q.866 最近、スーパーでよく見かける、無料の給水について質問です。 私の利用しているスーパーでは、そのスーパー指定のボトルを購入 すれば後は自由に給水できます。その際、キャップをUV殺菌するこ とができるのですが、キャップを殺菌機械に入れるとき、手や目に UVの影響はないのかなと少し心配になります。


A.殺菌機を覗き込んだりしなければ問題ないのでは?

 紫外線は目に見えません。また紫外線はまっすぐに進みます。機 械の外には出てこないようになっているはずです。

 それから、こういうところでもらってきた水というのは、かなり リスクが大きいです。水道水と違って保存性が悪いものなのに、ボ トルに入れてもって帰ってくるのですから。

 殺菌機などがついているのも、保存性が悪いためです。できるだ け早く、その日のうちくらいに使い切ってください。

 はっきり言うと、安全性を考えるなら、こんな水を利用すべきで はありません。 


Q.865 遺伝子操作の危ないところは??


A.遺伝子操作というと、なんだか怪しげな博士が怪物を作り出し そうで、怖いイメージがあります。でも実際はどうなのでしょうね。

 遺伝子操作自体は生物・医学系の大学では学生が普通に実験して いる技術です。このことはあまり問題ではありません。この技術を 使って、新しい農作物を作り出す会社が現れたとき、社会的な影響 が非常に大きいので問題になりました。今は全体としては有効利用 していこうという流れです。

 現在でも怖いイメージを持って、反対している人は多くいます。 考えられる危険としては、次のようなことくらいでしょうか。

(1)持ち込んだ遺伝子が予期せぬ働きもいっしょに持ち込んでし まった。

(2)新しい遺伝子が入り込んだ影響で、もともとの遺伝子の働き に異常がおこった。

(3)持ち込んだ遺伝子が環境中に拡散してしまった。

 アレルギーの原因になるタンパク質ができてしまった、などとい うのは(1)なのでしょうね。(1)(2)に関しては品種として 固定されていく過程で観察し、悪い影響がないかどうかを見ていま す。

 遺伝子操作自体はそれほど難しくないのですが、この品種を完成 させる過程は大変難しく、お金もかかるようです。

 (3)については、自家受粉でない作物では、ある程度の拡散は おこり得るような気がします。持ち込んだ遺伝子が人間に都合のよ いものなので、その遺伝子を持った植物が自然界で優勢になること はたぶんないと思いますが。

 たとえば、抗生物質に耐性のある細菌というと、とても強い菌の ように思います。ところが現実には抗生物質に耐える力を持ってい ることはかなりの負担なので、自然界ではそうでない菌に負けてし まい、優勢になることはありません。常に抗生物質の圧力にさらさ れている環境の中でだけ、優勢になることができるのだそうです。

 草原に除草剤をまきつづければ、除草剤耐性をもった植物が優勢 になるでしょう。でもこれは遺伝子操作などをしなくても、自然に 登場してくると思います。このあたりがまだまだ人間の及ばない、 自然の奥深いところです。


Q.864 コバルトを過剰に摂取した場合のコバルト中毒とはどんな症状 があるのですか?


A.コバルトについてはこんな説明がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 コバルトは磁性(磁石になる性質)が強い金属で、生産量の約1 /4が磁石の製造に消費されています。コバルトを混ぜた鋼は、粘 り強く、高温に耐え、腐食されにくいので、切削工具や硬貨の表面 仕上げに使用されています。人体に無害なので、バイタリウム合金 (コバルト65%、クロム30%、モリブデン5%)が虫歯の治療に使 用されています。また、コバルトはビタミンB12を構成する元素で す。

http://www.istone.org/element/co.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 放射線治療などでコバルトという名をよく聞きます。コバルト60 という放射性同位元素が出すγ線を使います。天然に存在するコバ ルトはコバルト59で、コバルト60は存在しません。コバルト60はす べて人工的に作られたものだそうです。もちろん、コバルト60は非 常に危険な物質ですから、摂取どころか近くにいるだけで危ないで す。

 コバルトの摂取というと、ビタミンB12としての摂取が考えられ ます。非常に摂取しにくいビタミンですので、過剰摂取としては薬 品としてとりすぎたときにおこるくらいでしょう。症状については こんな説明がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

【コバルト】 
《適応症》 貧血

《含有食品》 肉・レバー・カキ・貝類・乳製品

《主な体内作用》

●ビタミンB12の構成成分としてはたらく。
●赤血球・血色素の生成に関与する。 
●細胞や赤血球の正常な働きを維持する。
●神経の機能を正常に保つ。 
●酵素を活性化させる。  

《欠乏症状》

疲労・食欲不振・発育不全・貧血・うつ病・神経痛 

《過剰摂取》 

医薬品等による過剰摂取は甲状腺肥大を起こす。慢性中毒の場合う
っ血性心臓衰弱、甲状腺肥大を起こす。

http://www.kitaeru.jp/nutrient.php?no=10
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 甲状腺にくるみたいですね。ビタミンB12の薬をとっているとき は、過剰摂取にご注意ということです。


Q.863 うちの母なのですが、時期になると山菜やシジミ等を採ってき ては食卓にのぼります。で、毎年この時期になると田んぼで「ザリ ガニ」を捕ってきて塩茹でにして食べているのです。ですが水田に は稲作のために農薬が使用されていると思うのですが、そういった ザリガニは食べて平気なのでしょうか?もちろん数匹程度なら問題 はないと思うのですが、母は年間 100匹以上は食するのでちょっと 心配です。「ザリガニが住める田んぼなんだから農薬の心配は無い」 と母は豪語しますが・・・。


A.私なら農薬の心配はしませんが、農薬以外の汚染の方が気にな りますね。汚い川で釣った魚を平気で食べている人がいますが、あ れは私にはできないです。

 でも、おっしゃるとおりその田んぼザリガニが住める環境なので すから、それほど心配することもないと思います。

 年間100匹と聞くとすごく多いようですが、一回に数匹食べる とすると、それほどでもないのか…。そんなにザリガニって採れる ものなのですね。私も子供のとき、アメリカザリガニを採りに行っ た記憶があります。私はそういうのは苦手で、全然つかまえられな かったです。だからそういう話をきくと素直に感心してしまいます。

 気にはなるが親の世代のしていることにとやかくいうほどでもな い、というところではないでしょうか。


Q.862 自然食品店で浄水器の説明を受け気に入ったのですが、高額な ので本当に良い物なのか心配です。


A.どこでも38万円以上するみたいですね。「還元水」という水 を売り物にする浄水器の仲間です。簡易な濾過装置はついているよ うですので、全く効果がないというわけではないでしょうが、あま りにも高価すぎだと思います。

 「還元水」については以下のページが参考になると思います。
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html

 ここにいろいろな装置についての説明があります。全体的に、還 元水と称するものの中身と効果については大いに疑問がありそうで す。

 水道の水質がよほど悪いところ以外では、浄水器の必要はないと 思います。もしどうしてもつけたいときは、浄水機能のしっかりし たもので、怪しい(超科学的または反科学的な)説明のつかないも のが無難だと思います。価格も数万円程度出せば充分なものがあり ます。

 上記サイトで、全体にどういうものが信用できないのかをご確認 ください。


Q.861 レジ袋についての回(292回)を拝見しましたが、結局のと ころ、燃えるゴミ(紙ごみ)と、燃えないゴミ(プラスチックごみ) を分けるのと、それらを一括して燃えるゴミにするのでは、どちら がいいのでしょうか。

 前者は、焼却炉の耐久年数を延ばすのが目的ですよね?後者は、 プラスチックを燃やして熱回収をして有効活用するためですよね?

 どちらも正しい考えだと思いますが、相対的に考えてどちらが良 いのか知りたいです。焼却炉が使えなくなってしまうとどうなって しまうのか。とか、どの程度耐久ぐあいが違うのか、耐久性の高い 焼却炉を作るにはお金がかかってしまうのか。など知りたいです。


A.プラスチック類はよく燃えるものですから、「燃えないゴミ」 にするのはどう考えても常識に反します。リサイクル云々はさてお き、ゴミとして処分するのなら焼却の方がよいのに決まっています。

 長年東京で「燃えないゴミ」になっていましたので、マスコミで はそう伝えていることが多く、全国的には情報の混乱を招いていま す。

 東京では焼却炉の能力が不足しているということで、そうしてい るということですが、直接埋め立てに使っているのかというと、そ うでもないようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 東京の大田清掃工場では、前回紹介した「燃えるゴミ」の焼却工 場の他に、「燃えないゴミ」として収集されるゴミの分別を行う 「不燃ゴミ処理センター」があります。ここでは、各地域から集め られた「燃えないゴミ」を、自動化されたラインで分別します。

(略)

 残りは、主にプラスチック類と、陶器のような重いものになりま すが、プラスチックのうち袋のような薄いものは吹き飛ばして集め、 圧力をかけて圧縮後、埋め立てに。陶器などは粉砕して埋め立て処 分されます。残ったのは主にフィルム状ではないプラスチック類と 皮革などになりますが、これらは第二工場(前回紹介したのは第一 工場)に運ばれて、高温で焼却処理になます。

 「燃えないゴミ」に入れたはずのプラスチックゴミが、結局燃や されているのには驚きました。第二工場はガス化焼却工場です。プ ラスチックなどを低酸素状態で燃やすと、ガスが発生します。この ガスは、プラスチックの原料である石油由来ものです。プラスチッ クの原料のナフサは、揮発性がガソリンに近い成分なので、ガソリ ンが気化したものに近いガスになるものと考えられます。このガス に火をつけて燃焼させることで、安定的に低公害でプラスチックな どのゴミを燃やすことができるようになっています。

http://biz-inno.nikkeibp.co.jp/ecobiz/article20030819.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 国の方針としても、プラスチック類は焼却するようになってきて いるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 地域によって可燃物、不燃物の区別がまちまちになっているプラ スチックごみ。このごみを原則的に可燃物とするよう、環境省は地 方自治体に要請する方針を固めた。

http://www.eco-online.org/news/2004/0606-t.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 プラスチック類はよく燃えます。一方で「燃えるゴミ」の主体で ある生ゴミはそのままでは燃えてくれません。たいていの焼却炉で は生ゴミに重油をかけたりして燃やしています。そこでプラスチッ ク類がゴミとして入ってくると、石油の使用量が減りますから、歓 迎しているところが多いのです。

 東京都などで何故今までそうしていなかったのかは、理解できま せん。たぶん、過去にゴミの量が急激に増えたときに、焼却炉の能 力を超えてしまったことがあったのでしょう。最近では「ダイオキ シン対策」のおかげで、すでに焼却炉の改善はできているはずです。 今では能力をもてあましている焼却炉も多いと思います。

 ということで、プラスチック類のゴミはどんどん燃やすべきです。 できれば電気などのエネルギーを取り出すようになっているシステ ムがよいですね。そうでなくても、埋め立てするよりはましでしょ う。


Q.860 知り合いに「ピープラ」という袋に入れてある野菜は鮮度が長 持ちする、と聞きました。

 実物を見たのですが、リサイクルマークがついていました。穴 (?)のようなものがポチポチとたくさん開いている以外は、普通 のビニル袋とたいして違うように見えなかったのですが…。どのよ うな仕組みで鮮度が保たれるのでしょうか。


A.「P−プラス」というものですね。住友ベークライトが発売し ていて、以下のサイトに解説があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

Q.MA包装とは何ですか?

A.青果物の呼吸を最小限にして、鮮度を長持ちさせる包装技術で す。青果物は収穫後も生きて呼吸をしているため、それにつれて栄 養分が消費され、鮮度が低下します。呼吸を低く抑えることが、青 果物鮮度保持の要ですが、それには大きく2つの方法があります。

1つめは、温度を下げること。

2つめは、青果物のまわりのガス組成を、低酸素・高二酸化炭素状 態にすることです。

2つめの例としてりんごの場合、貯蔵倉庫ごと人工的に低酸素・高 二酸化炭素状態を作り出して、長期保存を行っています。 (「CA(Controlled Atmosphere)貯蔵」といいます。)

MA包装は、それを袋の中で行おうというものです。大規模な設備 を必要とせず、流通途中でも低酸素・高二酸化炭素状態を維持でき る(=鮮度を保持できる)のが強みです。 なお、MAとは、Modified Atmosphereの略です。

Q.P−プラスはどんな素材のフィルムですか?

A.基本的に、フィルム素材は何でもOKです。

P-プラスは、フィルムそれ自体で鮮度保持効果を発揮するのではあ りません。中身の青果物に応じた酸素透過量を、フィルムに開ける 微孔の大きさと数でコントロールすることが、P−プラス技術の核 心といえます。

ただし、青果物包装は防曇性と透明性を要求されるため、ほとんど の場合、防曇OPPフィルムが使用されています。

http://www.sumibe.co.jp/p-plus/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 詳しいことは私にはわかりませんが、わりと以前からあるもので、 実用的にも使われています。家庭用のP-プラス袋も販売されている ので、それをごらんになったのでしょうね。

 業務用の場合はコスト、効果などを考えて採用するかどうか決め ます。家庭で使うときはそれぞれの野菜の購入や保存の仕方が違い ますので、この袋を使うことが誰にでもよいというわけではないと 思います。一度試してみてから判断されるのがよいでしょう。

 なお、この袋を使っても密閉すること、冷蔵することは必要だと 上記サイトに明記しています。また野菜の種類によって、効果は同 じではないようです。


Q.859 便秘で悩んでいます。オリゴ糖が良いと聞きました。ガラクト オリゴ糖と乳果オリゴ糖がありますが、どちらが良いのでしょうか


A.オリゴ糖については、以下のところにまとめて紹介されていま す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

主なオリゴ糖     甘味度(砂糖を100として) 

イソマルトオリゴ糖  30〜55 
パラチノースオリゴ糖 30 
ガラクトオリゴ糖   20〜25 
フラクトオリゴ糖   30〜60 
乳果オリゴ糖     50〜70 
大豆オリゴ糖     70〜75 
ラフィノース     22 
キシロオリゴ糖    40〜50 

http://www.cfqlcs.go.jp/administrative_information/public_relations_magazine/kouhousi/question_and_answer_of_food/qa32.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 乳果オリゴ糖は「ラクトスクロース」というのだそうです。どち らも似たようなものですが、上記サイトによると、甘みは乳果オリ ゴ糖の方がかなり強いようです。そうすると摂取量としてはガラク トオリゴ糖の方が多くなるでしょうね。

 味も微妙に違うと思います。乳果オリゴ糖のサイトでは、砂糖に 近い甘さと表現していました。
http://www.ensuiko.co.jp/bico/dev/01.htm

 このあたりの差と、あとはどちらが好みであるかということで選 ぶのがよいと思います。こういうものは効果はあるのでしょうが、 使う人の趣味の問題でもあります。好みにあうものを選ぶのが一番 です。


Q.858 大根を全部使い切らず、切った状態で冷蔵庫で保存していると 3、4日で切り口にカビのような黒い点々がつきます。カビだと思 い今まで捨てていましたがもしかしこれはてカビではないのでしょ うか?


A.ダイコンの黒変については、いろいろと原因があるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ダイコンの変色に関しては多くの相談事例があり、外部の黒変に 関しても、ダイコンに含まれる成分、栄養状態、病気等幾つかの原 因が考えられます。

 ダイコンの成分由来のものとしては、野菜に一般的に含まれるポ リフェノール等が、酸化を受ける等して変色することが考えられま す。

 ダイコンの栄養状態によるものとしては、ホウ素の欠乏による変 色が考えられます。ダイコンはホウ素要求度が高い作物で、この不 足により導管部を中心として褐色ないし黒色への変色やコルク化が 起こり、すじ状の黒変が外部に見られることがあります。

 ダイコンの病気としては、黒斑細菌病や黒しみ病が考えられます。 黒斑細菌病は、始め根の頭部に灰色小斑が生じ、しだいに大きな黒 斑となるもので、温暖な時期に発生します。

 黒しみ病は、5℃以下で2ヶ月以上貯蔵したダイコンに発生し、 側根の基部から皮目に沿って黒斑を生じます。

 ダイコンの成分や栄養状態に由来する変色の場合は食べても問題 ないと考えられますが、病気による変色の場合は細菌が繁殖してい ることもありますので、患部は食べない方が良いでしょう。

http://www.cfqlcs.go.jp/technical_information/consumer_consultation_case/yasai.htm#daikon
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 上記の回答のなかで、あてはまりそうなものはあるでしょうか。 ご質問では、いつも同じようにおこるようですので、ちょっとひっ かかりますね。冷蔵庫に特定の細菌が繁殖していたりするのかも? カビかどうかはよくわかりません。


Q.857 現在妊娠希望の34歳です。薬草をお茶として摂取したいのです が、妊娠前、妊娠中、出産後も安心して飲めるものを探しています。 あるサイトに行き着いたのですが、無農薬自然農法で安心して飲め そうだなと思ったのですが、妊娠中に飲んでも大丈夫かどうかわか らないのです。薬草4種類「よもぎ、たら、とうもろこしの花柱 (ヒゲ)、かきどおし」をブレンドしたもの、薬草5種類「とうも ろこしの実と花柱(ヒゲ)、よもぎ、はと麦、くこ」をブレンドし たもの、薬草3種類「よもぎ、びわの葉、またたびの実」をブレン ドしたものがあります。どれも飲んでみたいのですが、ビタミンA やEのとりすぎになったり、妊娠中に向いていない薬草はどれでし ょうか?


A.どうして薬草?と思いますが、それほど強い薬でもなさそうで すね。ただし、「無農薬」だから安心などと考えるのはとんでもな いです。

 というのは、このような場合、問題になるのはあるかないかわか らないような「農薬」ではなく、植物がもともと持っている生理的 に活性のある成分だからです。無農薬であろうとなかろうと、危険 は充分にあると考えてください。

 妊娠希望中ということですから、お医者さんに診てもらったりは しているのでしょうか?できれば医者に相談することをおすすめし ます。


Q.856 レトルト食品の一般細菌数を教えてください!


A.レトルト食品(缶詰を含む)は食品を加圧した環境で加熱する ことで、すべての細菌を殺菌できる温度で殺菌しています。

 一番高温に強く、しかも最も危険な、ボツリヌス菌の芽胞が死滅 する温度というのがターゲットになっています。

 一般細菌数は培地上に試料をのせて、生育してくる菌から、元の 試料にどれくらいの細菌数があったかを調べます。

 上記のような殺菌をして、しかも常温で長期間保存できるという ことは、一般細菌数は0だということです。

 しかし、統計的に、食品の一部だけしか調べませんので、食品全 体については0ではなくて、一定数以下という表記になるそうです。 「実質0」と理解してよいのだと思います。


Q.855 ザラメについての質問です。

 昭和20年代の小生の子供の頃、沖に停泊した巡航船から伝馬船 に積まれて陸揚げされる荷物の中に、麻袋に入ったザラメがありま した。その麻袋からこぼれたザラメを、皆で競い合って舐めた覚え があります。

 そのザラメですが、 (1) 大正から昭和の初期には既にあったものでしょうか。 (2) その時の包装はやはり麻袋だったのでしょうか 誠に恐縮ですがご教授願えれば幸甚です。


A.まず、ザラメ糖の歴史は古く、輸入がはじまった当初からあり ました。こんな記事が出ていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

大阪朝日新聞 1923.5.2(大正12)

原糖使用範囲拡張

 現在各精製糖会社が原糖として使用する瓜哇糖は全く黄双のみに 限られてる之れが為め各精糖会社は原糖買付けに際し瓜哇の黄双の みに限られる不便あり其の上世界各国に於て現在黄双の如き品質の 低位にあるものを原糖として使用するものなく瓜哇トラストは単に 日本向けの為めにのみ故意に製品を粗悪にして黄双を製造する有様 である

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/sjlist/seit/seit011.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これ以前は全部「黄双(キザラ)を原料として使っていたという ものです。純粋の砂糖は白いものですので、黄色をしているのは低 品質ということだったのでしょう。ただし、関税との関係で、白い 砂糖(ザラメ)をわざわざ黄色くして輸入していたという話もあり ます。

 麻袋については、こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

神戸新聞 1924.7.5(大正13)

砂糖包装 麻袋に改正決定

 糖業連合会では四日工業倶楽部に於て例会を開き砂糖の包装改正 を決定した現在我国に於ける砂糖包装はアンベラ百斤入り袋を使用 して居るが右は産地が支那広東奥の一地方に限られて居る関係上供 給不足で従って価格も高く百斤入り一袋約五十八銭見当であるが目 下世界各国にて使用せる麻袋は百五十斤入り四十五銭見当で価格に 於ても有利である許りすなく世界共通の包装であるから種々の点で 便利である

http://www.lib.kobe-u.ac.jp/directory/sinbun/sjlist/seit/seit800.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このころから麻袋の使用がはじまったというわけです。それまで 使われていた「アンベラ」は「高梁の茎を乾かして編んだ」ものだ そうです。

 現在ではもう袋は使用していなくて、バラ積みになっているよう です。下のサイトの「運河と「はしけ」による輸送」というところ に、砂糖の荷卸しの写真が載っています。バラ積みの砂糖をショベ ルでおろしています。

http://www.shinko-sugar.co.jp/05_enviromental/02_haiki.html 


Q.854 高層共同住宅の管理組合で、水道管の赤錆除去、水質改善のた め、1500万円もする「高密度磁束活性水装置」を揚水ポンプに 設置し、さらに30万円もする小型装置を各世帯の取水部にそれぞ れ取り付ける案が出ていますが、いんちき商法のような気がします 。ご判断を伺います。


A.これはいったい何でしょうか。と思って検索したら、やはり宣 伝しているサイトがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 この構成図からわかるように、強力な永久磁石(ネオジムー鉄― ボロン系)が水道配管の周りに設置され、その周りに囲まれたリフ レクター(反磁性伝導体金属)とヨーク(強磁性伝導体金属)の組 み合わせによって、磁束密度の増加を図り、電磁流体力学効果を高 める構造となっています。水中の水分子や水中の溶存酸素が、上記 のような強烈な磁場の影響を受けると、図4のように酸素原子の最 外核の電子がエネルギーを受け、水そのものが働く水となります。 我々はこの水をマイナスイオン水と呼んでいます。

http://www.hrd-ion.com/techno.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 常識で考えると、このような話は信じられないですね。科学的に みてどういう評価なのかは、「水商売ウォッチング」という有名な サイトに出ていました。

「どの文節の記述も、我々の科学的知識とは相容れない。」
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/magne/comment_mg_06.html

 私は全くの素人ですが、やはりそう思います。

 それにしても金額から考えると、とても高級なマンションにお住 まいのようですね。これくらいの出費をちょっとしたジョークと考 えることができるのでしたら、インチキと決めつける必要はないの かもしれません。

 こういう商品はもっともらしい「夢」というか、「物語」を売る ものなのです。実際の効果を期待するのは間違っていると思います。

 また、無理してお金を集めるような話でしたら、やっぱりやめた 方がいいですよ。そのお金で温泉旅行でもする方がよっぽど楽しい です。


Q.853 レトルトパウチを自宅で作るということは可能でしょうか?と いうのも遠くに住んでいる年老いた親に手作りのシチューやおかゆ を作って送ってあげたいのですが・・・・設備とかたいへんなのか な?とおもい専門的な方に伺いたいと思っていました。


A.レトルトパウチというのは、レトルト釜で加熱してつくります。 これは巨大な圧力釜です。家庭用の圧力釜でも、事故をおこしたら たいへんですが、レトルト釜が爆発したりしたら、それこそ悲惨な ことになります。だから家庭用のレトルト釜というのはないと思い ます。

 家庭でよくやるのは、「瓶詰め」ですね。これは瓶に蓋をせずに 充分加熱し、まだ熱いうちに蓋をします。温度が下がると中の空気 が収縮して、減圧状態になります。これでかなり保存性はよくなり ます。

 レトルト釜を使う缶詰やレトルトパウチでは、この工程をもっと 徹底的にやるわけですが、危険も大きいですし、うまく封をするの も難しいと思います。またパウチは特殊なフィルムでできているの で、手に入れるのも難しいでしょうね。

 ということで、作るのなら瓶詰めをおすすめします。また、それ ほど長期の保存でなければ、しっかりとした袋につめて、冷凍保存 すればよいです。一カ月くらいならこれで問題ないと思います。


Q.852 魚の油は、その成分の大半が不飽和脂肪酸で、常温では液状で あると聞きますが、よく見てみると、皮と身の間に「固形の脂身」 がある事に気づきました。(先日、カンパチを食べている時に分厚 い脂身を見つけました。)

 この部分は、煮たり焼いたりして加熱しても、液状になる事はな く、調理後も固形の状態を保っています。という事は、この「脂身」 の部分は、飽和脂肪で構成されているという事になるのでしょうか?


A.「脂肪」と「脂身」は違うということですね。すき焼きや焼肉 で、「牛脂」を使います。これは加熱するとどんどん油がでてきま す。でも、最後までなくなるわけではありません。

 「脂身」の中に「脂肪」が入っていて、ふだんは固形の脂肪も、 加熱すると溶けて流れだしていくわけです。しかし「脂身」は脂肪 だけでできているわけではありませんから、脂肪が溶けてしまった 後でも、まだ形は残っています。

 また、脂肪も固形でなくなったとしても、すべてが流れだすわけ ではないでしょうね。どんなにタオルを絞っても、水分が全くなく なることはないのと同じです。

 だからあまり機械的にかんがえなければ、魚に脂身のようなとこ ろがあっても、当然だと思います。ブリなんかにも、そんなところ がありますね。あまりおいしくないですけれど。


Q.851 電子レンジで食品を温める事に関する質問です。例えばサラン ラップのようなもので食品を加熱した場合、食品へ化学物質が溶け 出す可能性は、また毒性はあるのでしょうか?また、タッパーなど のまま冷凍したものをレンジで解凍するのは危険ですか?安全なも のがあるとすれば、どの様なプラスチックが安全、そうでないもの はどれか、など教えて頂けたら幸いです。


A.食品包装用のプラスチックであれば、食品の中に有害物質が溶 けてくることはありません。ただし、電子レンジなどに使うときは、 熱による影響がありますので、「電子レンジ使用可」のものにして ください。

 この食品包装用というのは、プラスチックから重金属とかの、明 らかに有害なものが出てこないかを見ています。プラスチック自身 は一般に思われているのとは違って、実は安全なものなのです。

 よく、プラスチックをゴミとして埋め立てに使ったりすると、い つまでもそのままでいるとかいいますよね。

 私たちがもし食べてしまっても、実はプラスチックはそのままで す。細菌でさえ分解できないものが、人間の胃腸でどうにかなるも のではありません。プラスチックは人間の栄養としては有益ではあ りませんが、別に有害というわけではないのです。

 ただ、ものによっては不純物を含んでいたり、添加物を入れてあ ったりしますので、何でもよいわけではありません。冷凍庫からそ のまま電子レンジで加熱してもよい、と表示しているものは、電子 レンジの加熱にも耐える材質で作られています。そのあたりは商品 購入時に確認できると思います。