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食べ物情報(10)その他の話題

違法農薬


2003/03/09

 農薬について、質問がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 3月10日に、「農薬取締法」が改正されるそうですね。これで、 木酢液(やHB101)は使われなくなると思っていいんでしょうか。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 おっと、そうだったと思って調べてみました。まず、農水省のペ ージ http://www.maff.go.jp/nouyaku/ から引用します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 昨年、無登録農薬が全国的に流通し、使用されている実態が明ら かとなり、国民の「食」に対する信頼を損なう大きな問題となりま した。これまでに、44都道府県で約270の業者が無登録農薬を 販売し、約4千農家が使用していたことが判明しています。農薬は、 安全性の確認された登録農薬を適正に使用することが必要です。

 このため、昨年12月に農薬取締法が改正され、(1)無登録農 薬の製造、輸入、使用の禁止(販売は従来から禁止)、(2)農薬 使用基準に違反する農薬使用の禁止、(3)罰則の強化などが定め られました。3月10日からこの改正法が施行されます。家庭菜園 も含め、すべての国民に関係する内容ですので、十分に内容を知っ ていただきたいと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「製造、輸入、使用の禁止」で「罰則の強化」がポイントのよう です。無登録農薬を使用すると、以下のような罰があるそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

使用に係る義務違反   3年以下の懲役または100万円以下の罰金

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 家庭菜園でもダメみたいですので、充分ご注意ください。怪しげ な資材は使わないようにしたいですね。使用禁止農薬のリストは以 下のとおりです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(表1)現在の販売禁止農薬リスト(3月10日から使用も禁止)

農 薬        用 途       備 考 

ガンマBHC     殺虫剤       残留性 
DDT        殺虫剤       POPs物質(注)
エンドリン      殺虫剤       POPs物質
ディルドリン     殺虫剤       POPs物質
アルドリン      殺虫剤       POPs物質
クロルデン      殺虫剤       POPs物質
ヘプタクロル     殺虫剤       POPs物質
ヘキサクロロベンゼン 殺菌剤       POPs物質
マイレックス     殺虫剤       POPs物質
トキサフェン     殺虫剤       POPs物質
 

(注)POPs物質とは、「残留性有機汚染物質に関するストックホル ム条約」(通称POPs条約、 2001年5月採択)で製造・使用が 原則禁止された化学物質で、人や環境への毒性、難分解性、生物濃 縮性、長距離移動性の性質を有している。

 

(表2)販売禁止追加農薬リスト(3月10日から販売・使用禁止)

農 薬       用 途       備 考 

パラチオン     殺虫剤  急性毒性が強く使用者の事故
メチルパラチオン  殺虫剤  急性毒性が強く使用者の事故多発
TEPP      殺虫剤  急性毒性が強く使用者の事故多発
水銀剤        殺菌剤  人体への毒性
砒酸鉛       殺虫剤   作物残留性
2,4,5−T   除草剤   催奇形性等の疑い
CNP       除草剤   ダイオキシン含有
PCP   除草剤・殺菌剤  ダイオキシン含有
PCNB      殺菌剤  ダイオキシン含有
ダイホルタン    殺菌剤  食品規格でADI(注)設定不可
               (発ガン性の疑い)
プリクトラン    殺虫剤  食品規格でADI設定不可
               (催奇形性の疑い)

 (注)ADIとは、acceptable daily intake(1日摂取許容量) の略で、健康を害することなく、一生涯にわたり毎日摂取可能な化 学物質の量をいう。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、今回「特定農薬」というのが登場してきています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1 特定農薬の目的は?

 改正農薬取締法では、新たに無登録農薬の製造や使用を禁止した ため、農作物の防除に使う薬剤や天敵で、安全性が明らかなものに まで農薬登録を義務付ける過剰規制とならないように、特定農薬と いう仕組みを作りました。無登録農薬を禁止するために必要な制度 上の仕組みであり、新たな規制を持ち込むものではありません。

2 どのようなものが特定農薬になるのですか?

 特定農薬とは、「その原材料に照らし農作物等、人畜及び水産動 植物に害を及ぼすおそれがないことが明らかなものとして農林水産 大臣及び環境大臣が指定する農薬」(改正農薬取締法第2条第1項) のことです。

 特定農薬の指定の検討に当たって、昨年11月から12月はじめ にかけて、関連する資材の情報を求めたところ、2900件の情報 が寄せられました。重複を整理した740種類について、専門家に よる会合で検討を行い、1月30日の農業資材審議会農薬分科会に 報告が出されました。

 寄せられた情報のうち、雑草抑制シ−トやアイガモ、アヒル、ウ シ、コイなどはもともと農薬ではないので除外され、残ったものの 検討が行われた結果、とりあえず、殺菌効果がある重曹と食酢、そ して地場で生息する天敵について特定農薬にしてもよいと報告され て、農薬分科会で検討され、これが審議会としての答申となりまし た。

 農薬とするからには、客観的な効果も確認すべきと多くの委員か ら意見があり、他の多くのものは、農薬かどうかという点で結論が 保留されました。効果のないものを特定農薬としてしまえば、これ を農薬として売る業者が現れて問題になるという認識です。

 したがって、農薬かどうか判断が保留されたものは、農薬効果を 謳って販売することは従来どおり取り締まりますが、効果は分から ないものの、使用者が自分の判断と責任で使うことは可能です。

3 保留されたものは、今後どうするのですか?

 今後、客観的に効果を証明するデ−タを集め、安全性もチェック しながら、特定農薬にしてよいものがあれば、農業資材審議会の意 見を聴いて指定していきます。

 また、こうした資材の安全性に問題があることが判明した場合、 情報提供と対策を講じて行きます。

 なお、この制度の趣旨を分かりやすくするために、特定農薬を 「特定防除資材」と呼ぶことを考えています。

 今回、特定農薬に指定することが妥当と考えられる薬剤等は以下 のとおり。

(1)重曹(食品であり、炭酸水素ナトリウムを主成分とする薬剤 は農薬登録により効果確認済み)

(2)食酢(食品であり、食酢の活性成分である酢酸は過去に農薬 登録により効果確認済み)

(3)使用される場所の周辺で採取された天敵
例)
ナナホシテントウ(日本在来種の天敵であり、人畜に害を及ぼさな い)
寄生バチ類(日本在来種の天敵であり、人畜に害を及ぼさない)

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なんだか大騒ぎしたのに、結果はこれだけなんですね。当初の農 水省の思惑とはずいぶん違った結果になりました。

 これは審議会などで広く意見を集めたため、結局常識が勝ったの だと思います。重曹と食酢についてはこんなコメントがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食酢を特定農薬とすることの問題は少ない。しかし,食酢を特定 農薬にできるのなら化学物質である氷酢酸(純粋な酢酸)を使えば どうなるのか。酢酸の方が食酢より安全なことは自明だが,氷酢酸 だと無登録農薬になるのだろう。この例は,本当の安全性と一般人 の考える安全性を考察する上で興味深い。

 重曹では,すでに存在する農薬の有効成分としての登録がどうな るのかが興味深い。私は,市販の重曹を個々の農家が農薬として使 った場合のみが特定農薬になり,「重曹を有効成分とする農薬」を 販売するには今まで通り農薬登録を要求するのが合理的だと考えて いる。

http://members.tripod.co.jp/gregarina/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 結果として、木酢液などは特定農薬に指定されませんでした。農 薬の登録もありませんから、農薬として販売・使用することは違反 になります。

 ただし、一般的資材として販売・使用することは法にふれません から、要するにいままでどおり野放しだということです。林野庁な どは特定農薬に指定したがっていましたから、そうならなかっただ けでもよかったですか。

 ところで木酢液といえば、こんな記事を見つけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 木酢液

 製造用剤の一つで、サトウキビや木材などを乾留して発生したガ ス成分を集め、油やタール分を除いた部分を生成して作られます。 で、目的は、スモーキング(薫蒸)せずにそのような香りを付ける んだそうです。表示は木酢液、または、くん液。

http://homepage2.nifty.com/e-bi/food.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これには絶句してしまいました。恥ずかしながら「くん液=木酢 液」とは知りませんでした。この記事のつづきにも書かれています が、木酢液の安全性は確認されていません。いったいどうしてこの ようなものが食品添加物として許可されているのでしょうか。

 これは実は「既存添加物」なんですね。このくりには安全性の確 認されていないものが入りますが、ほとんどは昔から食べてきた食 品の成分なので、どちらかというと安全な添加物のように思われて きたものです。(以前は「天然添加物」などといいました。)

 くん液は簡単にスモーク臭をつけるため、ハム類などに普通に使 われています。実は燻製にするとき、木を燃やした煙の中の有害物 質が食品について、防腐効果があるのです。くん液はその代用とい うわけで、くん液を使っても使わなくても、実害としては変わらな いのでしょうが、なんだか釈然としないですね。


2003/01/12

 農薬に関しては改正が施行されます。「農薬ネット」の掲示板に 以下のような書き込みがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 2003年3月10日いよいよ農取法改正が施行されます。これ は、今までなかった使用者罰則が法制化されたということで「新法」 いえるぐらい大きな違いがあります。

 ある日、突然、実直な農家のおじさんが「逮捕」されることが起 こりうるわけです。最高100万円罰金、懲役3年以下です。

 以下の使用禁止農薬を使用したら、使用者罰則の対象となります。

..............................
パラチオン、メチルパラチオン、TEPP、砒酸鉛、プリクトラン、
(以上殺虫剤)
水銀剤、PCNB、ダイホルタン(以上殺菌剤)
2,4,5−T、CNP、PCP(以上除草剤)
ガンマBHC、DDT、エンドリン、ディドリン、アルドリン、ク
ロルデン、ヘプタクロル、マイレックス、トキサフェン
(以上殺虫剤)ヘキサクロルベンゼン> (殺菌剤)

*マイレックス、トキサフェン、ヘキサクロルベンゼンは、日本で
の登録実績なし。

http://www.nogyo.co.jp/cgi-bin/12ch/nouyaku/index2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「農薬ネット掲示板」は農薬に関しては最も豊富な情報のあるペ ージです。私は読むだけなんですが、面白いですよ。「特定農薬」 という怪しげなものが登場するそうですが、それについてもいろい ろな書き込みがあります。ぜひご覧ください。


2002/09/01

 無登録農薬の続報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 無登録農薬の大量販売事件で、山形県東根市は30日、無登録農 薬を使用していた農家名を公表すると発表した。土田正剛市長が同 市の3農協に提案し、合意した。土田市長は「消費者の信頼を得る ためには、内部に厳しくしなければならない。苦渋の決断」と話し た。

 公表に踏み切った背景には、同県で28日、無登録農薬を散布し ていた天童市のリンゴ農家が、県の立ち入り調査に「不使用」と虚 偽の回答をしていたことが発覚したことが影響している。 

http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20020831k0000m040124000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここでふれられているのは次のようなニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 無登録農薬を使用したリンゴ「つがる」を出荷していた天童市の 農家が、県の立ち入り調査に「使っていない」と、うその報告をし ていたことが分かった。県の調査に農家がうその報告をしていたこ とで、調査結果そのものに疑問が出てきた。

 23日にあった県の調査に、この農家は使用を否定したが、天童 市農協が出荷の際に提出を義務づけた誓約書の提出を断ったため、 県が27日に再調査したところ、使用を認めたという。

http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=2604 --〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 河北新報では無登録農薬を使った農家に直接インタビューをして います。

  

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ―農薬にはどんな表示があったのか。

 「銀色の袋に詰められていた。農薬の成分も商品名も表示されて いなかった」

 ―業者との取引はいつ始まったのか。

 「以前、天童市や東根市のリンゴ農家を視察した際、知り合った。 97年夏ごろから肥料を買うようになった」

 ―ダイホルタン購入のきっかけは?

 「業者から『(リンゴの商品価値を失わせる)斑点落葉病の特効 薬がある』と勧められた。斑点落葉病には長年悩んでおり、他の農 薬より確かに効き目があった」

 ―無登録だとは知らなかったのか。

 「業者からは詳しい説明もなく、全く分からなかった。その後、 山形で無登録農薬が出回っている、とのうわさを聞いた。(購入し た農薬の)成分がダイホルタンに似ていたので、使用をやめ、今年 5月末から6月に畑で残りを焼却処分した」

 ―現在の心境は。

 「本来、農薬はあまり使いたくなかった。ずっと減農薬に取り組 みたいと考え、木酢を試すなどしていた。効果がある農薬なら使用 量を減らせると思って裏目に出た。業者には裏切られた。損害賠償 を求めたいぐらいだ」

 ―県から出荷停止の要請を受けたが。

 「出荷自粛を約束した。消費者にも真実を伝え、今後の生産に取 り組みたい」

http://www.kahoku.co.jp/NEWS/2002/08/20020830J_14.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 密かに焼却処分しているところなど、限りなく怪しいですね。は っきり言って故意に使っていたと思います。「栄養剤と思っていた」 農家もありましたが、そんなバカな…。虫が死ぬ栄養剤なんて変で すよね。

 また、インタビューに出てくる「木酢」も実は無登録農薬です。 危険性はこちらの方がはるかに高いです。木酢を使っている「有機 栽培」は「無登録農薬栽培」だと私は思います。

 「本来、農薬はあまり使いたくなかった。ずっと減農薬に取り組 みたいと考え、木酢を試すなどしていた。効果がある農薬なら使用 量を減らせると思って裏目に出た。業者には裏切られた。損害賠償 を求めたいぐらいだ」…典型的な詐欺師的農家です。生協や共同購 入団体のまわりにはこういう人がたくさん集まってきます。見分け るのはたいへんです。

 農薬とは関係ありませんが、宮城県のカキ偽装問題で公表された 犯罪企業を魚連が救済するという記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 韓国産の輸入生ガキが宮城産と偽って販売された問題で、宮城県 漁協連合会(木村稔会長)は29日、宮城産カキを扱う仲買業者で つくる宮城県かき出荷協同組合連合会(末永勘二理事長)と宮城産 カキの販売体制について協議した。

 県漁連は、宮城県の調査で韓国産を宮城産と偽装販売したとされ た仲買16業者の取り扱い分を県漁連の名前で出荷する「県漁連ブ ランド販売」計画を正式に提示し、仲買組合から一定の理解を得た。 県漁連は偽装販売した業者の了承を得た上で、量販店の了解を取り 付けたい考えだ。

 県漁連ブランド販売計画は、偽装販売した業者が量販店から取引 停止になる事態を想定。県漁連が業者の加工場を借り上げて代行販 売する。「緊急避難的な措置」のため、9月下旬に出荷が始まる来 シーズンに限定する。

 食品衛生法は、商品に製造・加工業者名と所在地を明記すること を義務付けているが、業者は加工場の廃止届を保健所に提出し、県 漁連があらためて許可を申請するため、偽装販売業者名は商品に記 載されないという。

http://www.kahoku.co.jp/NEWS/2002/08/20020830J_16.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この冬は韓国産のカキでずいぶん食中毒が出ています。一応「生 食用」のカキでしたが、基準がだいぶ違うようです。それを大量か つ計画的に宮城産に偽装して販売していた事件がありました。

 犯罪をおかした業者によって多大の被害をうけた漁協側なのです から、追放するのだと思っていたら、救済に走るとは…。

 これでその業者が生き残るようでしたら、自浄能力なしと判断し てよいと思います。


2002/08/25

 前回の記事の続報です。違法農薬の使用が続々と発覚していま す。

・山形県 洋梨「ラ・フランス」、リンゴ、桃、サクランボ、スイ カ
・群馬県 ヤマトイモ
・茨城県、栃木県、石川県、熊本県 梨「幸水」
・石川県 スイカ
・埼玉県、静岡県 イチゴ

その他宮城県、新潟県、福島県などでも出回っていたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 無登録農薬が全国で販売、使用されていた問題で福島、群馬、埼 玉、熊本各県ではナシなどの果樹栽培に使われ、新潟、宮城県など でも売られていたことが23日、分かった。各県は農薬の回収を進 める一方、作物の出荷自粛などを呼び掛けている。

 新潟県では、白根市の業者が無登録農薬「ダイホルタン」と「プ リクトラン」を、山形県警の摘発を受けた東京都内の輸入業者から 購入していたことが判明。宮城県でも27農家に売られていたこと が分かった。

 福島県では4農家、群馬県では144農家が使用していた。埼玉 県ではイチゴ、シクラメンの栽培に使われていた。山形県でもリン ゴやモモに散布していたことが分かり、出荷停止を要請した。

 茨城、熊本両県でもナシやショウガの出荷自粛や回収、出荷前の 全量廃棄を農家に求めた。

http://www.sankei.co.jp/news/020823/0823sha111.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 例によって農家の側からは「知らなかった」とか「行政の責任だ」 というような声があがっているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 発がん性が指摘されている無登録の農薬2種類が、金沢市などの 一部の農家で梨とスイカの栽培に使用されていた問題は、今が旬の 秋の味覚・梨の回収・廃棄という事態になった。23日までに処分 した梨は38・4トン。さらに価格の下落を招くなど、梨農家に深 刻な影響を及ぼしている。県も同日、緊急会議を開き、今後の対策 を話し合った。農家などからは「無登録の農薬は輸入の段階で取り 締まれないのか」という声も出ている。しかし、悪質な取引を規制 する具体策はなく、農水省も頭を抱えている。

 無登録の農薬「ダイホルタン」は、何も書かれていない透明、銀 色の袋に詰められていた。この農薬を売った金沢市の業者は、東京 の輸入販売業者から要請を受けて農家2戸を紹介、販売したととい う。この業者と農家は「無登録の農薬だったと知らなかった」と話 している。

 農薬取締法は、農薬を販売する際には、登録番号や製造場所の所 在地などの表記を義務づけている。農林水産省農薬対策室は「農薬 を扱っている業者や農家なら、何も書かれていない袋を見ておかし いと思わないのが不思議」と厳しい見方だ。

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news01.asp?kiji=3502
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ところが、事実は農家の側から積極的に違法農薬を購入していた ようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 発がん性の疑いがある無登録農薬が全国で売られていた問題で、 群馬県尾島町の新田郡農協尾島支所が、農薬取締法で販売が禁止さ れていると知りながら、殺虫剤「プリクトラン」を同町内のヤマト イモ栽培農家65戸に販売していたことが24日、分かった。

 販売の経緯について、同農協は「プリクトランを売ってくれない なら肥料を買わない」と農家から迫られたと説明。支所の購買係長 に相談された本所(群馬県新田町)の生産資材課長が、違法と認識 しながら販売を認め、この報告を受けた本所の経済部長も販売中止 を指示しなかったという。

http://news.msn.co.jp/articles/snews.asp?w=199561
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 発がん性が指摘されている「ダイホルタン」など無登録農薬の大 量販売事件で、山形県東根市農協は24日、同農協大富支所の営農 販売係長(42)が同市内のリンゴ生産農家から頼まれ、農薬取締 法違反などで逮捕・起訴された業者からのダイホルタンの購入を仲 介していたと発表した。係長は「違法と知っていたが、地元との付 き合い上、断りきれなかった」と言っているという。

 同農協によると、係長は98年9〜10月、農家4人から「ダイ ホルタンを探してほしい」と頼まれ、同県山辺町大寺、農業資材販 売店経営、武田秀一被告(55)を紹介。係長が2度にわたって計 110袋(約55キロ)を武田被告に注文し、農家から集金して1 袋当たり2600円の支払いをした。これらの農薬は99、00年 にラ・フランスとリンゴに散布され、出荷された。

http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/858508/94_96f2-0-2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「知らなかった」どころか、「(違法農薬を)売ってくれないな ら肥料を買わない」と言っていたのです。「探してほしい」と頼ん でもいたのです。また、「何も書かれていない袋を見て」おかしい と思わず使っていたのです。これでまだ被害者づらをできるなんて、 信じられません。

 私はいままで、農薬に関してはきちんと使われているかぎり、そ れほど心配はないと思っていました。しかし農家の側で違法農薬を 平気で使う風潮が存在することを知り、暗澹たる思いです。

 故意であれ、過失であれ、違法農薬を少しでも使った農家は営業 をつづける資格はないと思います。厳罰のうえ、廃業してほしいで す。

 輸入農産物排斥のキャンペーンもむなしかったですね。こんなニ ュースもあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 東京都は30日、都内の畑から収穫されたキュウリから、基準値 の3倍の農薬ディルドリンが検出されたと発表した。また、農薬エ ンドリンの検出例もあった。いずれの農薬も現在、使用が禁止され ており、都は土壌中の残留農薬が原因とみて、都内の農地1000 カ所の一斉調査に乗り出す。

http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/858509/94_96f2-0-17.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「土壌中の残留農薬」ではなくて、使用されていた可能性は考え ていないのかな?と思いました。


2002/08/18

 またまたぎょっとするようなニュースがありました。山形県産の 洋ナシ「ラ・フランス」に無登録農薬が使われていたというのです。

 日本では発ガン性などの疑いで登録を取り消された農薬を韓国・ 台湾から輸入して、農家に違法に販売していたものです。

 関連ニュースは以下のとおりです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 山形県警生活保安課と上山署は30日、発がん性が疑われ製造が 中止された無登録の農薬を販売した農薬取締法違反などの疑いで、 同県山辺町大寺、農業資材販売店経営、武田秀一と、同県尾花沢市 五十沢、種苗店経営、森栄一の両容疑者を逮捕し、農薬約100キ ロなどを押収した。県警は同日、農薬を販売したとされる東京都の 輸入業者2社など数カ所を家宅捜索。農薬が輸入業者から全国に販 売された可能性もあるとみている。

 調べでは、武田容疑者は00年2月〜今年7月、森容疑者ら県内 外の6人に、農水省に登録されていない農薬「ダイホルタン」と 「プリクトラン」計約900キロ(約470万円)を販売。森容疑 者は00年4月〜01年8月、県内の農家4人にダイホルタン計約 75キロ(約45万円)を売った疑い。購入農家は主に果樹に使っ ていた。

 ダイホルタンに含まれる成分「カプタホール」は、発がん性があ るとWHO(世界保健機関)の国際がん研究機関から指摘され、8 9年に国内製造を中止。プリクトランも87年に製造中止となった。 両成分は食品衛生法で農産物から検出されてはいけない物質になっ ている。だが今年4月末、大阪市の青果市場で山形県産のラ・フラ ンスからカプタホールが検出され、山形県は農薬販売業者などへの 指導を強化していた。 

http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/857951/94_96f2-0-12.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この後、この業者に販売していた輸入元業者も逮捕されています。 また、農家に対しても取り締まりが及んでいるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 山形県内などで発がん性が指摘される無登録農薬が大量販売され た事件で、同県は16日、ラ・フランスとリンゴを栽培している県 内の全果樹農家延べ約1万1000戸を立ち入り調査する方針を固 めた。無登録農薬の所持が発覚した場合、回収窓口の各農協などに 提出を求める。調査は基本的に「抜き打ち」で行い、使用が分かれ ば農家に出荷自粛を求める方針。

 また、同県は昨年9月、山形市で販売されたラ・フランスとリン ゴから発がん性が指摘されるダイホルタンの成分「カプタホール」 を検出したと、県衛生研究所から報告を受けながら、公表していな かったことが明らかになっている。 

http://www12.mainichi.co.jp/news/search-news/857951/94_96f2-0-1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 全くの違法なので、購入していた農家も同罪だと思うのですが、 さすがに農家まで逮捕しないようですね。

 知らずに使っていたはずはありませんから、ちょっと甘いのでは ないでしょうか。農薬の違法使用は立派な犯罪です。販売者の逮捕 はもちろんのこと、購入者にも厳正な処罰が必要だと思います。

 他の地域にも飛び火する可能性はきわめて大きいと思います。全 容の解明を期待します。それまではまず、山形産ラ・フランス(リ ンゴも)は敬遠でしょうね。危険ですから食べてはいけないと言っ ておきます。

 ラ・フランスを毎日食べている人もいないでしょうから、実際の 被害があるとは思えません。でもこれで山形のラ・フランスの生産 は全滅することになりそうです。まさに自業自得、同情の余地なし でしょう。

 違法農薬を使用するような農家のつくったものを食べたくはない ですね。


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