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2002/12/22
2001/07/15
2002/12/22
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食べ物情報(10)その他の話題

浄水器

 浄水器についてのメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 先日、活水器の訪問販売を受けました。もともと工場用のものを 家庭用にしたもののようで質的にはレベルの高いもののようでした が、値段(5年間契約のレンタル価格で使用料月額約四千円、買取 価格二十数万円)が高かったので断りましたが、気になったのはそ の業者が水道水の塩素のせいで野菜のビタミンが壊れるといった内 容の発言をしたことです。業者の発言ですから気にかけない方がい いのかもしれませんが、普段あまり水道水のことを考えたことがな かっただけに(我が家はミネラルウォーターというものをほとんど 買いません)、水道水の現状はどんなものなのだろうと思いました。 教えていただけるとうれしいです。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 二十万円以上するというのは「逆浸透膜」方式のものかもしれま せんね。これは海水から真水をつくることができるもので、能力は 抜群です。ただ、高価ですし、電気代もかかります。家庭用にはち ょっと高級すぎると思います。できた水はかなり純粋に近く、おい しさという点はもう一つでしょう。安全性はやはり高いと思います。

 もし、「逆浸透膜」ではなく、ただのフィルタ方式だったら、こ れは高すぎると思います。たぶん詐欺の類でしょう。

 「塩素でビタミンCが壊れる」というのは部分的には本当です。 全体としてはビタミンCは調理によってかならず一定程度壊れます ので、別に水道水で調理したからといって、ビタミンCが不足する ようなことはないです。

 安全性をいうなら、水道水は日本中どこでも、それほど心配する ことはないと思います。都会で「高度処理」していないところでは、 トリハロメタンなどの汚染が気になるくらいです。

 塩素は安全のためにはなくてはならないものです。塩素の害より、 微生物汚染のほうがずっとこわいですよ。味にはマイナスですので、 気になる人には浄水器も悪くないですけれど。私は水道水で充分だ と思っています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 もう一度メールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 例の活水器は「逆浸透膜」方式ではなかったと思います。フィル タ方式でした。ただ、本体もフィルタも従来のものと違って優れて いるのだと、例えばダスキンのものと違って高性能なのだというこ とを主張していました…その割には検討するからと言ってもパンフ レットもくれなかったし、怪しいところは色々ありましたね。そも そも訪問販売ですから…。渡辺さんのおっしゃるとおり、詐欺に近 いものかもしれません。

 ビタミンのお話ありがとうございます。なるほど、確かに料理す る時にも壊れますよね。これは常識のひとつですよね。(確かに家 庭科の授業で習った覚えが…すみません、新米主婦なものであまり キャリアがありません)。目の前で実験ということで、コップの水 に溶液を入れて黄色に変色したら塩素が入ってるっていうのを見せ られたんです。その活水器を通したものはそのまま無色透明、水道 水はまあ見事に変色しましたから、それが脳裏にこびりついたみた いですね。我ながら単純だとあきれますが…。

 私はもともと生で飲むことが少ない反面、あまりこだわらない方 で、ミネラルウォーターを買うこともなかったのですが、主人が水 道水をがばがば飲むのが多いんですよね。本人も水道水でいいやと いうタイプで、以前見たNHKのミネラルウォーター関連の番組の おかげで、わざわざ買うこともないと考えている人間なのですが、 業者に塩素塩素と連呼されているときに、その飲んでる姿がちらつ いてつい洗脳されかかってしまったようです。

 水道水のお話にしても、ビタミンのお話にしても、言われてみる とその通りで、何だか今更納得する自分がおかしいやらあきれるや らで、自分の無知ぶりを知らしめたようで今更ながら恥ずかしい限 りなのですが、どうもわざわざありがとうございました。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 再度の返信。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 どうもお話では典型的な詐欺商法のようですね。水道水を茶色く してみせるのはこの商法の定番です。

 水道水には塩素の残留が義務づけられていますから、塩素に反応 する試薬の色が変わるのはあたりまえで、もし色がかわらなければ 事故なんですね。

 目の前で見せて、びっくりさせるだけの目的に使うのですが、案 外ひっかかる人も多いのです。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「塩素に反応する試薬」はいろいろあるようですが、おもしろい 記事を見つけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 プレフィルターの中の活性炭等で水道水の塩素を取り去っていま すが、この塩素をテストするには通常オルトトリジン法によります がこのオルトトリジン試薬は、発ガン性があるとのことで平成14年 4月から公式には使用ができなくなるようです。

 他の方法としては、ピンクに色付く試薬のDPD法や電流法、吸 光光度法、試験紙法などがあるようですがいまのところ、金額的に 高価になるようです。

[オルトトリジン法]
 水にオルトトリジンを加えると塩素(鉄、マンガン、亜硝酸イオ ン、臭素、ヨウ素、オゾン、二酸化窒素、二酸化塩素)等により酸 化され、黄色ホロキノンと変化し、塩素量に応じた濃さで黄色く発 色することを利用した測定方法。

http://homepage2.nifty.com/tahita/sub404.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

残留塩素測定法の改正 オルトトリジン法が廃止へ

更新日:2001/05/08

平成12年12月26日付けで厚生省水道環境部長より各都道府県 知事宛に「水道水質に関する基準の制定について」の一部改正につ いて通達があった。

 残留塩素の測定には、オルトトリジン試薬を使用するオルトトリ ジン法が一般に利用されてきたが、今回の通達で来年4月1日以降 は禁止されることになった。理由は従来からオルトトリジン試薬の 毒性に関する知見等を踏まえて検査方法から削除したものである。

 法的には週1回の測定であるが、東京都内のビルでは残留塩素の 測定は毎日行うことを指導されている。オルトトリジン法の代わり に従来からの分析法であるDPD法、電流法、もしくは、今回新た に加えられた吸光光度法で行うことになる。

http://www.j-bma.or.jp/bbs/detail.asp?BBS_ID=284
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 塩素と反応して茶色になる試薬は発ガン性があるので禁止になっ ているというわけですね。ピンクになる試薬もあるそうですが、茶 色になったという話ですから、この、すでに禁止されている試薬を 使ったのだと思います。こうした無神経さも、詐欺商法の特徴の一 つです。

 二つ目の引用の記事は塩素が残留していることを確認するための テストの話です。残留していなければ事故になります。

 こうしてわざわざ塩素の残留を確認して水道水として供給してい るのですから、試薬に反応して塩素が検出されるのは当たり前なの です。

 こうしたテストをしてみせる業者がきたら、塩素の残留が確認で きて安心した、といってやってください。蛇口での測定で塩素が検 出されれば、細菌汚染の心配のない証拠なのですから。


2001/07/15

 家庭用の浄水器は「濾過」ということがメインの手段です。昔、 子供向けの本に、「飲み水の作り方」といって、砂や小石で水を濾 過する方法がよく載っていましたが、基本的にはあれと同じです。

 水道水は既に濾過・殺菌された水ですので、このようなものが必 要なのかどうかは意見の別れるところです。私は反対派で、別に必 要ない、と思っていますが、いかがなものでしょうか。

 浄水器の効能として、一番大きなものは、塩素をとることです。 「カルキ臭」は塩素そのものの臭いではないそうですが、やはり塩 素は味にはマイナスなので、これを取り除くことで、「おいしい水」 を演出できるのです。

 ただ、塩素を取り除いた水は、変質しやすくなっています。した がって、浄水器の水を汲み置きしておくのはいけませんし、浄水器 の中に滞留していた水は危険ですので、使用時は最初に出てくる水 は捨てるようにした方が良いと思います。

 その他の有害物質、ということになると、トリハロメタンなどを 思い出します。除去できる割合は製品によって違いますが、高性能 のものでは、元の1割くらいしか残らない、というものもあります。

 やはり完全に取り除ける、というものではないようです。

 さて、浄水器には、「活性炭」タイプと「中空糸膜」タイプが大 きなグループになっています。「活性炭」タイプは、蛇口に取り付 ける簡易なもので、値段も安いものです。活性炭というのは、炭を 加熱処理して、非常にたくさんの小さな穴があいた状態になってい るものです。脱臭剤でおなじみですね。

 脱臭剤は空気中の臭いの成分を吸着するのですが、浄水器では、 水道水の中の不純物を吸着しよう、というわけです。

 活性炭は確かに吸着力が強いので、それなりの効果はありますが、 簡易のタイプのものでは、容量の問題もあって、使用可能期間は意 外と短いものです。千円程度で買ってきて、蛇口につけっぱなしに しているようでは、気休め以上の効果はないと思います。

 「中空糸膜」というのは、ポリエチレンなどでできた、非常に小 さな穴のあいた、糸状のフィルタを使います。普通、活性炭を組み 合わせて使われています。細菌や原虫などはほぼ完全に取り除きま すし、トリハロメタンに対してもある程度有効なようです。

 細菌などは中空糸膜の表面に開いている孔よりも大きいので、物 理的に取り除かれます。トリハロメタンは小さな分子ですので、こ こでは取り除くことができず、特殊な活性炭によって吸着する、と いうことです。

 今、浄水器として売られている、数万円程度の商品は、だいたい このタイプのものです。カートリッジ式になっていて、数ヶ月〜1 年くらいで交換して使うようになっています。きちんと管理すれば 効果は持続しますので、浄水器が必要だと思われる人は、このよう なものを使えばよいと思います。

 カートリッジの交換というのは面倒なものですので、レンタル式 で、定期的に交換に来てくれる、というものもできています。何だ かずぼらな話で、気がひけるのですが、実際問題としては、なかな か良い方法だと思います。

 これらの浄水器で、取り除けるもの、また除去率などは、パンフ レットなどで割と詳しく書いてあります。これはメーカーとしては 当然のことなのですが、そういうデータを表示していないものもあ ります。もちろん、こういうのは感心しませんね。

 それ以外の浄水器(?)としては、「逆浸透膜」「電解」などの ものもあります。

 逆浸透膜というのは、海水を真水にする技術を応用したもので、 水しか通さない膜を使います。このような膜で水を隔てると、普通 は溶解物の濃度が低い方から、高い方へ水が移動し、濃度の差をな くそうとします。この力を「浸透圧」とい言います。「逆」という のは、この浸透圧以上の圧力を濃度の高い方にかけ、濃度の低い方 へ水を移動させるのです。

 圧力をかけた方には塩分濃度の濃い水が残り、反対側には塩分を 含まない水が出てきます。昔はかなり高価なものでしたが、最近は 小型でエネルギーの消費も少ないものができています。

 しばらく前、テレビで、南太平洋の小さな島に、この海水から真 水を作る装置が届いた、というところをやっていました。あれは日 本製だったのでしょうか。

 こういう装置では、ほとんど純粋に近い水を作ることができます。 市販のものでは、わざとできた水の純度を少し落す工夫をしている ものもあります。純粋な水は大変まずいので、そうしているようで す。

 通常の浄水器と比べると、非常に高価な装置を設置することにな りますが、普通の濾過タイプよりも高性能には違いないと思います。

 まあ、家庭でここまでする必要があるのか?というのが正直な感 想です。こういう装置は、砂漠や孤島に持って行ってこそ、値打ち があるのだと思います。

 いずれにせよ、既にそのまま飲める状態である水道水に、浄水器 を使用する、というのは資源の無駄遣いには違いありません。環境 問題を考えるなら、このような無駄遣いは避けるべきだと、私は思 います。

 環境よりも美味しさである、とか、環境よりも自分の健康が大切、 ということであれば、それはそれで文句をいう筋合いでもないので すが・・。


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