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2003/02/09
2003/02/02
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食べ物情報(4)生鮮食品(農産物)

ナッツ


2003/02/09

 前回のつづきです。こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 今回のナッツ類に関する話題が在りましたが、私の文の解釈です とカビていなければ問題は無いと採りましたが・・・

 私はピーナッツが好きでよく食べてましたが最近は中国産野菜の 農薬事件が在ってから私の家では、中国産の物を出来るだけ買わな い様にしています。

 前々から思っていた事が有りますので、質問させて下さい。日本 では、千葉産のピーナッツは有名だと思いますが、生産量が違うせ いか市場には殆んど見られないと思います。

 そして、普通に売られているのは、殆んどが中国産のピーナッツ そのピーナッツは、味にバラツキが有り、渋いのから口の中が臭く なる物まで色々です。美味しいものは美味しいのですが〜・・・生 産農家の産地の違いも有ると思います。

 で、やぱり残留農薬類が心配です。輸出入時には検査されている でしょうけれど中国の生産物には、まだまだ不審点が在る様な気が して安心できませんので以上の事、宜しくお願いします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 それに対する私の返信です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 輸入食品の検査結果はインターネットで公開されています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/tp0130-1.html

 ピーナツもときどき出てきますが、ほとんどアフラトキシンの検 出です。残留農薬もないことはないです。

 農薬に関しては中国ではまだまだ問題が多いようです。このこと は改善していってほしいので、残留農薬の検査も大切なのですが、 緊急性はアフラトキシンと同列ではありません。

 考えてほしいのは残留農薬の毒性とアフラトキシンの毒性の比較 です。これはアフラトキシンの毒性が桁違いに強いと思って間違い ありません。

 特に発ガン性では、少しでも発ガン性の疑いがあれば農薬の登録 はできないそうです。対してアフラトキシンは地上最強の発ガン性 物質です。

 比較にすらならないですね。砂糖と青酸カリくらい違う、という 感じでしょうか。

 だからナッツ類でまず心配するのはアフラトキシンだ、というこ とで前回の記事を書きました。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 というようなことを言っていたら、業者の方からメールをいただ きました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも拝読しております。メールをさせて頂くのは3回目です。

 前にもご紹介しましたが、私共はお菓子の原材料を輸入・販売し ておりアーモンド・クルミ・ピスターチ・ドライフルーツなど販売 しております。今回のアフラトキシンの件でメールをしました。

 良く勉強されておられるなー頭が下がります。

 文中”ナッツ・香辛料などに付く事が多いのですが、”とかかれ ていますが、この理由は下記の通りです。

 ”アフラトキシンといえばナッツ(とくにピーナッツ)と言われ がちなのは、これらのカビが原産国の土壌に生息し、収穫時の取扱 いや不衛生な保存方法によりカビが増殖することで汚染が広がる可 能性がある為です。これらの菌が汚染する可能性のあるものはナッ ツだけでなく、トウモロコシ・大豆・小麦・綿実・各種香辛料など と幅広いのです。”又”ちょっと怖いかび毒の話”後半の部分です が

 アフラトキシンに汚染される可能性のある輸入ナッツ類や香辛料 などの食品については、各食品の取扱業者が定期的に自主検査を行 っているほか、国の検疫所では輸入時の水際で、当所を含めた各地 の衛生研究所等では流通段階でこれらの食品の試験検査を行い、ア フラトキシンに汚染された食品の流通を防いでいます。

 他の食品は知りませんがナッツ、ピスターチ・アーモンド・クル ミのアフラトキシンは厚生労働省の命令検査になっております。命 令検査といいますのは輸入する全コンテナーを国が認めた第3者機 関に提出し検査に合格した商品だけが通関出来る仕組みです。

 余りに厳しいもので”オーストラリアからの苦情申立者 駐日オー ストリア大使館(代理申立)”があったと思います。又FAO/WH Oは許容濃度は30ppbですが、日本では10ppbです。それと例 えサンプルでも、商用に転用できると思われる量であれば検査の必 要があります。

 静岡県環境衛生科学研究所様に自主検査ではなくナッツ類は命令 検査だと訂正をお願いしてあります。

 ここ最近の食品に関する不祥事を見ていますと、渡辺様だけでな く皆さんが食に不信感を持っておられるのは良く分かりますし関係 者として大変残念です。しかし私共の仕入先、得意先を見てますと、 真摯に仕事に取り組んでいる方ばかりです。一部の心無い方たちに よって食の信頼が薄れていかないように、もう一度私たちも襟を正 して行きたいと考えております。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 オーストリアからの異議の話は前回紹介しましたね。私も業界に 別に悪意があると思っているわけではありません。ただ、生産者、 流通業者と消費者の間をもっと風通しをよくするためには、生産者 側に態度を変えてもらう必要があると思っています。

 もちろん、消費者も変な思い込みやイデオロギーから自由になら なくてはいけないのですけどね。とにかく「オープンマインド」が 不信をなくする決めてだと思います。

 そういう意味でこういうお便りは大歓迎です。これからもよろし くお願いします。


2003/02/02

 こんなメールをいただきました。すぐには答えられなかったので、 あらためて調べてみました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ナッツはカビ毒の危険があり、検疫もあまり当てにならないので、 食べない方がいい、と聞きました。そうなんでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 まず、アフラトキシンの説明はこんなところです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

アフラトキシン、ご存じですか?

〜ちょっと怖いかび毒の話〜

 うっとうしい梅雨はかびにとっては絶好のシーズンです。かびは 身の回りの至る所に存在していて、古くから清酒、味噌、醤油や鰹 節、チーズ等々、かびを利用した食品も沢山あります。また、抗生 物質などの医薬品として、人類が多くの感染症を克服するために利 用されたかびもあります。

 ところが、人間に役に立つどころか、大変有害な物質を作り出す かびの存在が明らかになってきました。1960年、イギリスで10万羽 もの七面鳥が次々に肝臓がんで死亡するという事件が起きました。 原因を調査すると、与えられた餌に「アスペルギルス フラヴス」 というかびが生えており、そのかびが産生したアフラトキシンとい う物質によることがわかりました。

 このアフラトキシンは、非常に強力な発がん性物質で、その中で もアフラトキシンB1は現在知られている天然物の中では最強の発が ん性を持っているといわれています。

 アフラトキシンを産生するかびは、ナッツ類や香辛料類に生える ことが多く、国外から輸入されたピーナッツやピスタチオナッツ、 ナツメグ等の一部に汚染されているものがあることが分かり、廃棄 処分されたケースなどがあります。

 アフラトキシンに汚染された食品を長期間にわたって食べ続ける と肝臓がんになる可能性がありますが、ごく少量をたまたま食べて もがんになることは無いといわれていますので、一般的な生活を送 る上では、あまり神経質にはならなくても大丈夫ということです。 ただ、明らかにかびているような食品はやはり食べない方が安全と 言えます。

 アフラトキシンは紫外線を当てると、青や緑色の蛍光を発する性 質があります。そこで、食品加工会社などではこの性質を利用して、 アフラトキシンに汚染された原材料を取り除き、食品にこの恐ろし い発がん性物質が混入することを防いでいます。

 アフラトキシンに汚染される可能性のある輸入ナッツ類や香辛料 などの食品については、各食品の取扱業者が定期的に自主検査を行 っているほか、国の検疫所では輸入時の水際で、当所を含めた各地 の衛生研究所等では流通段階でこれらの食品の試験検査を行い、ア フラトキシンに汚染された食品の流通を防いでいます

http://www2.shizuokanet.ne.jp/eikanctr/report/repo10.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「最強の発ガン物質」ということですから、ちょっと怖そうな話 です。

 味噌を作って販売している主婦のグループが、味噌にこういう表 示をしていました。

「味噌の表面にカビが生えることがありますが、無害ですので、カ ビの部分をとってそのままお召し上がりください。」

 ところがこれが保健所に見つかって怒られたのだそうです。味噌 に生えるカビが絶対に安全だと保証できないのでこういう表示はい けない、というのですね。

 カビ類には醸造食品をはじめ、いろいろとお世話になっています。 ところが似たようなカビのなかに、こういう猛毒をつくるものもあ るのです。幸い、日本にはほとんどアフラトキシンを産出する種類 のカビはいないそうです。

 でも油断は禁物ですので、「カビの生えたものは食べない」よう にしてください。食べ物に生えたカビは食品添加物とは比較できな いほどヤバイものです。

 主に輸入のナッツや香辛料で問題になっているようです。オース トリア政府からこんな申し入れがあったそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

OTO番号 531       各省庁番号 厚-231
受付日付 平成7年3月30日  受付省庁 経済企画庁
担当省庁 厚生省      関係法令 食品衛生法
苦情申立者 駐日オーストリア大使館(代理申立)
輸入先 オーストリア

事例名 スパイス、ナッツ及びスパイスミックスの輸入検査の簡素化

処理内容

 ナッツ類等に含まれているカビ毒の一種であるアフラトキシンは、 自然界で最も強力な発がん性を有し、また、食品のなかで不均質に 分布するため、汚染食品を確実に発見し、輸入されることを防止す るために、厳密な検査を必要としている。自然界において、アフラ トキシン産生カビの汚染を完全に防ぐことは不可能であるので、で きるかぎり生産地での汚染を低減化することが重要である。さらに、 生産地や輸送途中における保管、貯蔵等の条件によっては汚染が拡 大されるおそれがあるため、輸入時の検査が必要不可欠であり汚染 特性、違反実績等を勘案して、検査頻度、サンプリング方法等を設 定し、検査を実施している。

 1.申立内容のうち、輸出国の基準の受け入れについては、アフ ラトキシンの規制の内容は、国により異なる状況にあり、また、国 際基準も未だ検討の初期段階にあることから、輸出国の基準を受け 入れることは困難である。

 2.検査の省略や検査結果の有効期間を設けることについては、 アフラトキシンの毒性の強さ、汚染が不均質であること、生産地や 輸送途中における汚染拡大の可能性、さらには、実際の違反状況を 勘案すると、食品衛生確保の観点から適当でない旨回答。

http://www5.cao.go.jp/otodb/japanese/kujyou/kobetu/OTO531.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「オー・ティー・オー: 市場開放問題苦情処理体制」の報告です。

 一応、輸出国から苦情が出るほどきびしく検査しているというこ となのでしょう。

 それでも完全には防ぎきれないようで、昨年、輸入ナッツからア フラトキシンが見つかったというニュースがありました。ナッツ協 会のホームページではこのように報告されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

イラン産ピスタチオの安全性について

 平成14年7月26日(金)の毎日新聞朝刊を初めとする日刊紙に、 「(イラン産)ピスタチオナッツにアフラトキシン」と題して、輸入 時の検査で高濃度のアフラトキシンが検出された事例についての報 道がありました。 イラン産のピスタチオの品質につきましては以 前から特別な注意を払い、厚生労働省はイラン産のみならず、すべ てのピスタチオ輸入業者に対して厳重な検査を義務付けております。  従って、新聞で報道されたような違反品は一切流通品として出回 っておりません。 水際での厳重な検査の結果、不合格品はすべて 原産国に積戻し又は廃棄処分となっており、国内に出回ることはあ りませんのでこの点十分ご理解を頂きまして、引き続き安心してご 利用頂けますよう宜しくお願い申し上げます。

 尚、アメリカ産のピスタチオには不合格品は殆ど見られません。

http://www.jna-nut.com/sub12.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 気持ちはわかりますし、事実としてはウソではないでしょうが、 新聞記事を読んで不安になった人がこの記事を読んで、納得するで しょうか?

 無関心な人ならこれでもいいのでしょうが、そんな人はこんなペ ージは見ないと思います。

 業界と消費者のすれ違いを象徴しているような記事だと思いまし た。ナッツが全部危険だというわけではありませんが、それなりの リスクがあることは説明したほうがよいのではないでしょうか。

 ナッツによって年間どれくらいの人がガンになっているかは見積 もれるはずです。おそらくそんなに多くないでしょうから、そうい う情報を提供してほしいと思います。

 絶対安全だ、などと原発みたいな宣伝をするのはいただけません ね。


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