安心!?食べ物情報>食べ物情報(4)生鮮食品(農産物)>桃

トップページ
Index

宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス
宮沢賢治の童話と詩が読めるサイトです。

ここは「禁煙サイト」です。喫煙中の閲覧はご遠慮ください。
質問・意見などをお寄せください。
お名前
メールアドレス
<メッセージ>

食べ物情報(4)生鮮食品(農産物)

果物



----2001/04/15----

 先週、桃の花見をしてきました。私の住んでいるあたりは、海の 近くの山ではみかんが多く、だんだんと川筋を上っていくと、柿に かわっていきます。

 その間の、川沿いの低地で、桃の栽培もさかんです。紀ノ川の氾 濫原だったあたりは、とくに名産地になっています。

 その桃畑の中に、親戚の家があるのです。それで今日は桃の話を。

 桃は開花から収穫までの期間の短い果物です。私の近所では、だ いたい4月初めに花が咲きます。収穫は6月末から8月初めにかけ てですから、3〜4ヵ月であんなに大きな実になるわけです。

 桃の木は桜などと近い種類ですので、結構大きくなると思うので すが、栽培されている木は、高さを抑えて、横に枝をはるように育 てています。老木になると、枝に支えをしている木がほとんどです。

 これは作業のためもあります。桃の世話としては、「剪定」「摘 蕾」「摘花」「受粉」「摘果」「袋かけ」などがあり、肥料や農薬 以外にも、たいへん手がかかるようです。

 花見に行くと、畑で花を摘んでいる光景を見かけます。ちょっと もったいないですが、受粉する前に花を減らしておく必要があるの です。

 桃は受粉が難しいそうで、農家では、筆でいちいち受粉させてい ました。畑には受粉用に、品種の違う木を植えてあります。また、 蜜蜂なんかも利用されているようですが、やっぱり人手でやること が多いのです。

 実がなってくると、受粉の状態がわかります。だいたい、1枝に 1個の実をならせますので、一番良い状態のものを残して、あとは 摘んでしまいます。そして、袋をかけるのです。

 袋は外見を良くするためでもありますが、鳥や虫の害を防ぐため でもあります。産直をしていたとき、袋かけをやめようという話を しましたが、かける労力と、防げる被害をはかると、どちらともい えず、結局結論は出なかったと思います。

 何しろ美味しそうな果物ですので、ヒヨドリなどの鳥やコガネム シなんかの虫がよく来て、食べてしまいます。特に鳥は農薬も効か ないので、なかなかの大敵です。

 そこで一番高価な桃を産する畑では、収穫前になると、畑全体を ネットで被っているところがあります。手間や費用は大変でしょう が、それに見合う収穫があるということなのでしょう。

 6月には早生の収穫がはじまります。早生は量も少ないし、まだ あまり甘くないので、市場での評価はイマイチでした。それから、 中生、晩生とだんだんと品種が変っていきます。

 収穫された桃は函に入れられ、農協、または共同選果場へ集めら れます。農協は扱い量は多いのですが、ブランド物は共同選果場の ほうです。「○○の桃」という名前が市場に通っているところでは、 かなりの高級品を出荷していきます。

 傷みやすい果物ですので、選果も大変な作業です。農家の女性が 当番で作業に出ることが多いようです。農家では女性の方がよく働 く、という印象はいつもありました。

 痛みを防ぐために、最近は包装資材も良くなっています。ダンボ ールの函に、トレーを敷くのですが、そのトレーも、桃のサイズに 合わせて、入る個数の違うものがたくさんあります。そこに桃を載 せて、発泡ウレタンの緩衝材で保護します。1個ずつに網のような キャップを付ける場合もあります。

 また、桃は樹上で熟したものを収穫しますので、貯蔵しておくと いうことはありません。収穫、選果、箱詰め、発送まで、1日でこ なしてしまうのが基本ですので、この時期の農家は大変な忙しさに なります。

 晩生の桃が一番高価なものですが、全部を晩生にできないのには、 こういう事情もあるようです。

 産直では、価格と時期(夏休みになってしまう)の関係で、早生 を扱っていましたが、味にバラツキがある、という欠点がありまし た。外観だけでは糖度までわからない、ということなのですが、最 近では、赤外線で糖度を測る機械も実用化されているそうです。

 桃はそれほど糖度が高い果物ではないのですが、酸味はあまりな いので、割と甘く感じます。それで糖度が低いと、ほとんど味がし ない、という感じになるのです。

 農薬はできるだけ減らしてもらいましたが、無農薬というわけに はいかなかったです。あのころは「無農薬」というのが目標でした が、今から考えると、使用する農薬の種類と量を限定する、「有機」 栽培を目指すのだった、と思います。


★このページのトップへ★