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食べ物情報(3)酒・飲料など

紅茶


2002/11/24


 「イギリスに行くと紅茶の木があって…」という話をすると、結 構だまされる人がいます。実際は紅茶の木というものはなくて、私 たちが飲んでいるお茶の木と同じものです。

 お茶の葉は酵素をたくさん持っていて、摘んだあとそのままにし ておくと、すぐに自己消化がはじまります。そのためお茶の産地で は農園に隣接して荒茶工場があり、摘んだあとすぐに工場に運んで 茶の葉を蒸してしまいます。これは酵素の働きをとめるためで、こ うして緑色のお茶ができるわけです。

 茶の葉はそのままほっておくと発酵して、紅茶になります。日本 の農園で紅茶をつくったものを飲んだことがありますが、あまりお いしくありませんでした。紅茶をつくる茶の木はアッサム種といっ て、日本などで作られているものとは品種が違うのです。

 紅茶といえばイギリス、産地はインドかセイロン…。こんなイメ ージがありますよね。それほどイギリス人の紅茶好きは有名です。 イギリスへ行ったら食べ物はまずかったが紅茶だけはおいしかった というような話はよく聞きますね。

 お茶は中国原産で、日本に入ってきたのもそれほど昔ではなかっ たようです。戦国時代末期から「茶の湯」ブームがわきおこり、そ れ以後、緑茶を飲む習慣でできたということです。

 イギリスはインドまでは支配しましたが、お茶の産地である中国 は植民地にできませんでした。紅茶がブームになり、中国からの輸 入が急増すると、その代金の支払いに苦しむようになりました。そ こでイギリスが仕掛けたのはかわりに中国にアヘンを持ち込むこと でした。

 これがアヘン戦争の原因なんだそうです。その後、インドでアッ サム種の茶の木が発見され、インドやセイロン(スリランカ)での 栽培が成功しました。紅茶としてはこちらのほうがおいしかったわ けですから、これで中国からの輸入はなくなりました。

 紅茶の銘柄では「ダージリン」「アッサム」が有名です。どちら もインドの東北部が産地で、ダージリンはもうヒマラヤ山脈に近い ところです。香り高いダージリンはそのまま、コクのあるアッサム はミルクティーで飲むのが定番ですね。

 こうした紅茶をインドから直輸入したものを扱っていましたが、 悩みのタネは製造年月日でした。現地で加工して、缶入りになった ものを輸入してきますから、製造年月日は現地で缶に入れた日付に なります。

 製造から輸入、流通の時間がかかるので、どうしても製造年月日 は購入時点から半年前くらいになります。缶入りの紅茶は3年くら いもつものですが、日本人の感覚では「古い」といわれてしまうの ですね。

 ところが一般には「茶の葉」として輸入され、国内で小分けして 販売されます。「製造年月日」は国内で缶入りになった日付なので す。

 中身は同じか新しいくらいなのに、国内で製造されたものより半 年ほど古い日付になってしまい、よくないように思われがちです。 品質からいえば現地で缶入りになり、密封されていたもののほうが よいに決まっているのですけれどね。

 同じことはエビなどの水産品でもありました。ブロックのまま冷 凍して輸入され、国内でいったん解凍して小分けした日付が製造年 月日になります。産地で直接袋詰めして、国内では解凍しないほう が品質はよいのですが、日付は古くなってしまうのです。

 これは製造年月日に関する大きな矛盾です。製造年月日表示が賞 味期限表示に変わったとき、批判もありましたが、こういうことが あるので私はそのほうがよいと思ったものでした。

 製品としての紅茶は葉の形によって等級がわかれています。「オ レンジペコー」などというのはこの等級のことです。茶の葉は枝の 一番先端の若芽が上等です。「オレンジペコー」は二番目の葉で、 かなり上等の紅茶です。一番先の葉は「フラワリーオレンジペコー」 と呼ぶのだそうです。

 紅茶の葉はよじれていますが、こうした高級品は広げてみると葉 の形が確認できます。こうしたものは「フルリーフ」という総称で 呼ばれています。

 葉が砕けてしまったのは「ブロークン」です。オレンジペコーが 砕けたのが「ブロークンオレンジペコー」で、これが一番よくみか ける紅茶ですね。ティーバッグなんかにも使われます。

 もっと砕けて粉末になったものは「ファニングス」と呼ばれます。 「ブロークンオレンジペコー」が粉末になると、「ブロークンオレ ンジペコーファニングス」です。下級品かというとそうでもなく、 高級なティーバッグではこれをわざと使うのだそうです。

 日本のお茶は春に一番茶を摘み、夏の二番茶、秋の刈り下茶とだ いたい年に三回摘みます。インドなどではこうした季節がないので、 茶の木は一年中芽を出すのだそうです。

 一度摘んでも、しばらくするとまた芽が出てきます。だいたい1 ヶ月半程度の間隔で、つぎつぎと摘んでいくのだそうです。日本で は手摘みはほぼ滅んで、機械で刈り取るのが普通になっています。

 紅茶の産地では前記の「フルリーフ」などの規格があるため、今 でも手で摘むのが普通なのだそうです。労力を惜しみなく投入する、 いかにも植民地風の話ですね。

 紅茶については以下のサイトが詳しいですから、ぜひごらんくだ さい。
http://www.teaweb.jp/


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