419 ノルム人間とエタロン人間 名前 : 雪兎@あべしの裏側 投稿日 : 2010年04月16日(金) 23時29分23秒
以前、メルマガで私のブログをご紹介いただいた、雪兎@あべしの 裏側です。当方、10年くらい悪徳商法ウォッチャーをやっていますが、 食品業界とは無関係です。あのようなブログをわざわざ作ったのは、 『買ってはいけない』の時と違って、『食品の裏側』に表立った批判 が出ていないのに危機感を覚えたからです。例の「白い粉」の実演 なんか、水道水怖い怖いの浄水器訪問販売と、本質的に同じですからね。 それを、消費者行政の側がやってどうするんだと。
不安情報を広める輩には、インチキと分かっていてやっている詐欺師 がいる一方で、渡辺さんも再三指摘されている通り、「善意」で やっている市民運動も多いわけですね。悪徳商法を糺す市民運動自体、 ミイラ取りがミイラになっちゃった。
そういう「善意」の運動を見ていて私が思い出すのが、島根大学の 教授だった橋谷博先生の講義です。
フランス語で「標準」を意味する言葉は「ノルム(norme)」と 「エタロン(etalon)」がある、その違いは、ノルムはJISやISOの ような人間が決めた基準を意味するのに対し、エタロンは普遍的な 標準を意味すること。で、先生曰く、「真面目人間」には「ノルム人間」 と「エタロン人間」がいる。反抗する奴は、少なくともそのことについて 真剣に考えているのであって、真に真面目なエタロン人間。一方で 従順で真面目そうに見えるが、その実何も考えていないノルム人間。 大学にはノルム人間が多いと。
そう思うと、中西準子先生は、筋金入りのエタロン人間なんじゃ ないかと。一方でごまんといる自称・市民運動家はただのノルム人間。 当の橋谷先生も、自ら潜水士の資格を取って、宍道湖・中海に潜って 調査する実証主義者でした。
橋谷先生も、こんなことを書かれていました。
ある消費者センターで講演したときのこと。石鹸と合成洗剤 に関して話した後、老人から手作り石鹸の安全性について聞か れた。苛性ソーダが残りうるリスクについて説明すると、その 老人、石鹸を高々と掲げて、「理屈はいらない、実践あるのみ!」 と叫んだ。先生は「ちょっと待ってください。それでは戦時中の “進め一億火の玉だ、反対する奴非国民”と同じじゃないですか。 理解には理屈が必要です。私は理屈を言いに来ました」とたしなめた。
ダイオキシンの時に、母乳が危ないプロパガンダを垂れ流した M教授に関しては、先生はばっさり「オオカミ少年」。
ダイオキシンとか遺伝子組み換え作物とか、そっちがらみの運動を 見ても、自らのスローガンに守旧的に凝り固まってしまって、批判を をうけつけない、これでは、“反対する奴非国民”じゃないかと思える わけです。
中西先生が巻き込まれた例の裁判を傍聴された方から伺ったのですが、 原告側の主張のブレが半端ではなくて、なにがやりたいのだ?と言い合 っていた。近いのは「全共闘」かな、と。
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